親心

(経済関連ニュース)
・12月インド鉱工業生産 前年比7.6%(前月改定+5.1%)、市場予想+6.9%。 設備投資が寄与。
・1月英消費者物価指数 前年比+2.2%、市場予想+2.3%。
・2月ZEW景況感指数 ▲39.5(前月▲41.6)、市場予想▲45.0。
・1月米財政収支 178億?の黒字(前年同月382億?)、市場予想200億?の黒字。
・バフェット氏、米モノライン会社へ再保証のスキーム提案。
米金融市場の混乱が継続するとしてキャリートレード(以前よりはボリュームが小さかったと思うが)のアンワインドが入った様子。
・米株は続伸。米有力投資家のバフェット氏がモノライン会社向けに再保証の提案を行ったことが好感されて上昇した。ユーロが上昇。ドイツ景況感指数が予想外の改善となったことが好感された。ドルは対円で上昇。株価上昇を受けた景況感の改善期待からか。

穀物市場サマリー)
・大豆は下落。取引序盤は原油の強地合いを受けて上昇していたが、小麦が大幅続落したことからセンチメントが悪化し、連れ安となった。
・トウモロコシも大幅続落。時間外では小麦や大豆の上昇を受けて強含んでいたが、小麦が取引後半に大幅に下落したことから地合いが悪化、30日移動平均線のサポートを試す展開となった。
・小麦は続落。9月〜11月の冬小麦の作付面積が前年比+3.6%となったと報じられたこともあり、利益確定の売りに押された。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は急落。バフェット氏のモノラインへの提案を受けて株価が上昇したことに伴うドル高の進行を受け、急落。価格自体が高値圏にあったこともあり、利食い売りに押された。銀も急落。ユーロが強含んだことから。
・プラチナは上昇後、下落。南アの生産障害が継続する一方で、ドル高の進行を受けた金の大幅下落を受け、プラチナも上げ幅を削り、前日比マイナスで引けることとなった。パラジウムも上昇後、下落。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+2.4MB、ガソリン+1.5MB、ディスティレート▲1.5MB、稼働率±0.0%

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。エネルギーはここ数日の上げ幅が大きかったことやドルの上昇を受けて利食いに押され、貴金属やソフトも同様に下げた。しかしながら電力問題で供給不安が継続している非鉄金属は堅調に推移した。これは全てのコモディティについていえることであるが、需給は非常に微妙なバランスの上に成り立っており、生産障害が発生した場合には容易に価格が上昇しやすい地合いは継続していることは忘れてはなるまい。また同時に米国経済が悪化する可能性が高まっていることも忘れてはならない。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。取引序盤から前日比プラスで寄り付き、その後発表された独景況感指数が予想外の改善となったこともあり上昇、LME在庫の大幅減少といった補助材料、その後株価の上昇を受けて終始堅調に推移した。中国の精錬銅生産が豪雪の影響でストップしていることから短期的な地合いは極めて強くなっている。LME在庫は▲4,400Mt減少、米国、シンガポール、欧州で減少している。(FSCは3.1日)、(キャンセルワラント率は21.7%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は6,968枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は略全ゾーンパラレルに上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は33?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。略予想通りであるが、米株が上昇したことや独経済指標の改善、銅価格の上昇といった支援材料を受けて上昇する展開となった。但し銅に比して上げ幅は限定されている。LME在庫は+175Mt増加、米国で増加、マレーシア、ドバイで減少している。FSCは3.5日(キャンセルワラント率は4.1%)。売買高は3,357枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニング。C-3は14?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。豪雪の影響で精錬鉛の最大供給国である中国からの供給停滞が長引く可能性があることや前日の米国株上昇が相場の押上げ材料となり、100日移動平均線レジスタンスを試す展開となった。中国の生産停止の長期化観測を受けて、豪Irveniaの生産停止の影響で上昇したときと略同様の展開となってきている。LME在庫は▲400Mt減少、シンガポール、米国で減少している。(FSCは2.0日、キャンセルワラント率は9.1%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,479枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は17?バックとバック幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。中国の生産障害の影響で大幅に上昇してきたが、金と同様に為替との相関性が高いアルミはドルの上昇を受けて急落することとなった。ここ数日間の上げが顕著であったことから調整売りによる下落であることも否めないが、200日移動平均線を下回る下落にはなっていない。やはり特にアルミと銅は今回の天災の影響を強く受けていると考えられ中国問題が解決するまでは域内需給が相当逼迫する可能性がある。繰り返しになるが、弊社は2008年はアルミは最も上昇する非鉄金属の1つであると予想している。LME在庫は+2,850Mt増加、シンガポールで減少、米国で増加している。(FSCは8.3日)。(キャンセルワラント率は3.7%)。売買高は10,583枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は41?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は前日比変わらずであった。略予想通り、現状レベルでのもみ合いとなったが、欧州時間の独経指標の好転を受けて一時前日の高値を試す局面があった。結果、30日移動平均線でサポートされ堅調な推移となっている。LME在庫は+30Mt増加、(FSCは10.9日)、キャンセルワラント率は2.4%。売買高は612枚。イールドカーブのj形状は殆ど変わらず。C-3は215?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。といっても前日比マイナスで寄り付いた後、現状レベルでもみ合った結果前日比マイナスであった前日比小幅プラスとなった。精錬錫の最大生産国である中国の生産が、電力障害でストップしているため、錫も高値で推移しやすい。地味にであるが錫の需給はタイトなのである。LME在庫は▲50Mt減少、(FSCは11.0日)、キャンセルワラント率は15.58%。売買高は542枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が小幅低下している。C-3は40?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は予想通り下落した。ナイジェリアのフォースマジュールやベネズエラ問題等を受けて強含み推移していたが、ドルが米株価の上昇を受けて強含んだことから利益確定の売りに押された模様。チャート的にも一目均衡表の雲の上限にさしかかっており、上値は重かった。イールドカーブは期近を中心に低下。Brentも下落。WTIと同様に一目均衡表の雲の上限で頭を抑えられて水準を切り下げる動きとなった。イールドカーブは期近の下げが大きい。騰落率はWTIが▲0.9%、Brentは▲0.7%。
 石油製品も下落。RBOBも週末のナイジェリアのフォースマジュールの報道で堅調に推移していたが、米国株の上昇に伴うドル高の進行もあって一旦利食い売りに押された格好。結果、30日移動平均線でサポートされる形となっている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。直近限月の騰落率は▲1.2%。ヒーティングオイルも下落。但し寒波襲来の予報もあり下げ幅は限定された。直近限月の騰落率は▲0.5%。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。ガスオイルは変わらず。イールドカーブは期先が低下しベアスティープニング

(ひとりごと)
今朝、喜ばしいことがあった。
今、子供を真ん中に挟んで川の字になって寝ているのだが
朝、私が会社に行こうとしたところ、我が子がすっくと立ち上がったのだ。
来月で丁度1歳になるが、まさか朝のこのタイミングで立ち上がるとは思っていなかった。

通常、友人の子供が歩き出したりするときは、日中遊んでいて立ち上がるものであり
結構感動的なものである。
しかしながら我が子は実にあっさり、ベッドの上で立ち上がってしまった
そのため、夫婦間での感動は余りなく

「あ、立った」

ぐらいに留まってしまったが。
でもやはり、相当うれしいものである。


「這えば立て、立てば歩めの親心」

とはよく言ったもので、次はいつ歩き出すんだろうかと楽しみにしている。