【商品市況概況】
「インドGDP、米経済統計の改善」
昨日の商品市場は総じてしっかり。
欧州問題がクローズアップされ、ポルトガル、スペインに加えてイタリア迄その懸念が広がる中でのリスク回避の動きが強まったことから、エネルギー等のファンダメンタルズが決して強いとは言えないコモディティが売られ、信用不安を材料に貴金属が買われた。
その一方で、インドGDPの2四半期連続の大幅上昇、シカゴPMIの改善を受けて非鉄金属は物色され、上昇した。
米PMIの改善は、中国の輸出増加に5〜6か月先行する傾向があり、米PMIの改善→中国の輸出増加→素材消費の増加、を映じて非鉄金属価格を押し上げる(但し、以前と異なり米国は輸出にドライブをかける方針であることから、このロジックが今後も機能するかどうかはこれから発表される経済統計を確認していく必要がある)。
「ファンダメンタルズ」
今後の相場を占ううえで、再びファンダメンタルズの重要性が高まってきていると考えている。
現在の相場は、過剰流動性が供給されることによる循環物色の流れで形成された金融相場であるのは明らかだ(もちろん、銅等のファンダメンタルズの強い商品が物色されているのも事実であるが、これにしてもお金がなければ買えるものではない)。
米金融緩和は恐らく来年の6月迄は継続されることは略確実であり、その期間迄は、欧州不安の再燃に伴うガス抜きはあるだろうが、循環物色の動きで多くの商品の価格は上昇することになるだろう。
しかし、流動性の供給が終了した場合には、超流動性によって形成された価格水準は大きく調整することになると予想される。
その時、個別商品のファンダメンタルズがどうなっているかは極めて重要な問題である。金融を含めた総合経済対策の効果で、各商品のファンダメンタルズが改善してくれればよいのであるが、新興国と先進国では既に経済拡大(ないしは回復)のペースに許容しがたい温度差が出始めており、「ちょうど良い塩梅に」ファンダメンタルズが改善するのは難しいのではないだろうか(ちなみに、筆者の私見では、非鉄金属はアルミニウムや亜鉛等を除けば、比較的ファンダメンタルズは悪くなく、エネルギーや穀物などは、そこまでのファンダメンタルズの強さを感じない)。
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【ひとりごと】
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さて。
今日から師走である。
あっという間の1年であった。
去年の今頃、「来年は何をやっているんだろうな」と思ったりしたが
まさか自分で会社を始めているとは思わなかった。
今年の自分を振り返って、「今年の漢字」をあてるとすると何になるだろうか?
月並みかもしれないが、自分で会社を始めたこともあって
「興」
だろうか。
生業を興す
興味を持つ
興奮する
なんとなく、今年の自分にぴったりのように思う。
来年は一体どうなっているんだろうか?
「楽」
になっているように、頑張りたいと思います。
で。今年の漢字は何になるでしょうね?
「戻」
とかじゃないよな。