ペヤング-その1

(ニュース)
・ナイジェリアで武装勢力と軍が衝突。9名が死亡。
クウェート サバーハ石油相「価格維持のため、生産をカットする可能性」
・Exxon サハリン1の積み出し開始。
・NY株式史上最高値を更新。



【米統計サマリー】
(米在庫統計)
原油: 328.1MB(+3.4MB)
SPR: 687.8MB(+0.0MB)
ガソリン: 215.1MB(+1.2MB)
うちRFG: 3.1MB(+0.1MB)
うちConv.: 115.5MB(+0.4MB)
うちBlending: 96.5MB(+0.7MB)
(RBOB w Alcohol) 43.5MB(+2.1MB)
ディスティレート: 151.5MB(+0.2MB)
うちヒーティング: 63.0MB(▲0.4MB)
重油: 42.8MB(▲0.5MB)

(製品出荷:単週ベース)
ガソリン:  9,081KBD(先週比▲206KBD(▲2.2% ),前年比+241KBD(+2.7%))
ケロシン: 1,570KBD(先週比▲119KBD(▲7.0% ),前年比▲82KBD(▲5.0%))
ディスティレート: 4,219KBD(先週比+78KBD(+1.9%),前年比+185KBD(+4.6%))
重油:  523KBD(先週比▲62KBD(▲10.6% ),前年比▲420KBD(▲44.5%))
合計:  20,228KBD(先週比▲477KBD(▲2.3% ),前年比+473KBD(+2.4%))

(4Weeks サプライカバー)
原油:  20.8日(先週比+0.4日,昨年比▲0.9日,5年平均比+1.8日)
ガソリン:  23.3日(先週比+0.5日,昨年比+1.0日,5年平均比+0.3日)
ケロシン: 26.7日(先週比+0.6日,昨年比+3.5日,5年平均比+0.3日)
ディスティレート: 36.6日(先週比▲0.1日,昨年比+3.9日,5年平均比+2.2日)
重油:  67.8日(先週比+1.9日,昨年比+16.7日,5年平均比+20.3日)

【市況&統計の評価】
原油  「Sell」(需要:3、供給:2、在庫:2、投機的要因:3、Total:2.50)
ガソリン  「Sell」(需要:3、供給:3、在庫:3、投機的要因:2、Total:2.75)
ディ−ゼルオイル 「Sell」(需要:3、供給:3、在庫:2、投機的要因:3、Total:2.75)
ヒーティングオイル「Sell」(需要:3、供給:3、在庫:2、投機的要因:3、Total:2.75)
1: Strongly Sell,2:Sell,3:Neutral,4:Buy,5:Strongly Buy

「健全な在庫増加」
 先程発表された統計は、稼働率の低下、需要の減少もあり明確にベアな統計でした。特筆すべきは「今まで限界レベルまで稼働率を引き上げて生産してきた米リファイナリが、生産の調整局面に差し掛かっていること」と「輸入の減少」です。小職的には米国の景気は確かに減速しているものの、「腰折れ」ではないため今回の需要減少がそれ程深刻なものではないと考えているのですが、市場の予想を上回るペースでの需要減少が続く可能性が高く、生産に問題がない以上、今後も需要動向には注目する必要があると考えています(価格が大幅に下落するリスクがある、という観点で)。

 では、項目ごとに統計の内容を見てみましょう。

(原油)
原油生産:5,151KBD(+45KBD)

原油輸入:10,513KBD(▲570KBD)
PADD1: 1,668KBD(▲73KBD)
PADD2: 2,013KBD(+15KBD)
PADD3: 3,324KBD(▲1,139KBD)
PADD4: 265KBD(▲43KBD)
PADD5: 1,632KBD(+670KBD)

稼働率: 89.9%(▲2.5%)
PADD1: 91.6%(▲3.7%)
PADD2: 90.1%(▲1.7%)
PADD3: 93.7%(▲2.2%)
PADD4: 96.1%(▲1.7%)
PADD5: 85.7%(▲4.1%)

原油:328.1MB(+3.4MB)
PADD1:▲0.1MB 
PADD2:+0.9MB,Cushing:+0.3MB
PADD3:+0.9MB 
PADD4:+0.1MB 
PADD5:+1.5MB 

 原油生産は5,151KBD(+45KBD)と小幅増加しました。先週コメントしたとおり、現時点においてメキシコ湾の生産の増減は材料視する必要はありません(ハリケーンの襲来に伴う退避が発生すれば別ですが)。原油輸入は製品在庫の増加と、稼働率の低下もあり10,513KBD(▲570KBD)と大幅な低下となっています。先週比較でも減少となりましたが、ハリケーン禍直後の昨年と比べた場合▲309KBDの大幅減少となっています。現時点において、米国があまり原油を必要としていないと言っても言い過ぎではないでしょう。
 稼働率は、季節的に低下する時期ではありますが、過去5年平均を上回る89.9%となっています。各地区の製品在庫の増加に伴い、稼働率を引き下げる動きが目立つようになりました。イールドカーブの形状に影響を与えるといわれるCushinの在庫は先週比+0.3MBと、過去29番目の水準と、先週から水準を切り上げました。以上より原油在庫は328.1MB(+3.4MB)の大幅増加となりました。時期的には11月に向けて在庫を積み増す時期の始まりの時期であることもあり、今回の在庫増加に関しては特段コメントはありません。サプライカバーは20.8日(先週比+0.4日,昨年比▲0.9日,5年平均比+1.8日)と、先週から小幅改善しています。現在の米国の原油在庫は製品の質の議論はあるものの、数値の上では問題ないレベルを確保しているといえましょう。

(製品生産)
ガソリン:  8,902KBD(▲358KBD):PADD1:▲122KBD,PADD2:▲103KBD,PADD3:▲100KBD
ケロシン: 1,376KBD(▲43KBD):PADD2:▲45KBD,PADD3:▲22KBD,PADD5:+20KBD
ディスティレート: 4,178KBD(▲71KBD):PADD2:+46KBD,PADD3:▲144KBD,PADD5:+29KBD
ヒーティング: 921KBD(▲14KBD):PADD1:▲34KBD,PADD2:+39KBD,PADD3:▲37KBD,PADD5:+27KBD
重油:  538KBD(▲131KBD):PADD3:▲69KBD,PADD5:▲49KBD
合計:  14,994KBD(▲603KBD):PADD1:▲116KBD,PADD2:▲105KBD,PADD3:▲335KBD,PADD4:▲26KBD,PADD5:▲21KBD

(得率)
ガソリン:  58.3%(▲0.2%)
ケロシン: 9.0%(+0.1%)
ディスティレート: 27.4%(+0.5%)
重油:  3.5%(▲0.7%)
合計:  98.2%(▲0.3%)

 製品生産は稼働率の低下に伴い、14,994KBD(▲603KBD)と大幅に減少しました。製品別で生産量の減少が顕著なのがぴ0区シーズンを終了したガソリン。一大消費地であるPADD1〜PADD3での減少が顕著です。得率はピークシーズンが終了したガソリンが低下、その他に関してはケロシン・ディスティレートが改善傾向にあり、徐々に冬場を見据えた生産体制に移りつつあることが見て取れます。全体の生産量が減少したといいつつこれからのマーケットの主役となる、ディスティレートの生産は4,178KBDと過去29番目の高い生産レベルを維持、ディーゼルオイルの生産は、3,257KBDと過去24番目の生産水準と、高いレベルを維持しています。

(製品輸入)
ガソリン:  1,114KBD(▲345KBD):PADD1:▲416KBD,PADD2:▲18KBD,PADD3:+28KBD,PADD5:+61KBD
ケロシン: 200KBD(+42KBD):PADD1:▲12KBD,PADD5:+52KBD
ディスティレート: 304KBD(▲100KBD):PADD1:▲36KBD,PADD3:▲27KBD,PADD5:▲42KBD
ヒーティング: 136KBD(▲59KBD)    
重油:  208KBD(▲94KBD):PADD1:▲83KBD
合計:  1,826KBD(▲497KBD):PADD1:▲547KBD,PADD2:▲15KBD,PADD3:▲5KBD,PADD4:+4KBD,PADD5:+66KBD

 製品輸入は全体で1,826KBD(▲497KBD)と大幅に減少しています。ハリケーンの影響のあった前年と比較するのが妥当ではないとは思いますが、前年比では▲739KBDと大幅な減少となっています。製品別で輸入量の減少が顕著なのは、価格下落が著しく、製品需要もピークを過ぎたと考えら得るガソリン。その他もケロシンを覗いて大幅な減少となっています。地区別で見た場合、PADD1〜PADD3までが減少となっており、主に欧州・ラ米からの輸入が減少している可能性が高いことを示唆しています。

(製品出荷:単週ベース)
ガソリン:  9,081KBD(先週比▲206KBD(▲2.2% ),前年比+241KBD(+2.7%))
ケロシン: 1,570KBD(先週比▲119KBD(▲7.0% ),前年比▲82KBD(▲5.0%))
ディスティレート: 4,219KBD(先週比+78KBD(+1.9%),前年比+185KBD(+4.6%))
重油:  523KBD(先週比▲62KBD(▲10.6% ),前年比▲420KBD(▲44.5%))
合計:  20,228KBD(先週比▲477KBD(▲2.3% ),前年比+473KBD(+2.4%))

(製品出荷:4週平均ベース)
ガソリン:  9,241KBD(先週比▲135KBD(▲1.4% ),前年比+459KBD(+5.2%))
ケロシン: 1,599KBD(先週比▲14KBD(▲0.9% ),前年比▲4KBD(▲0.2%))
ディスティレート: 4,136KBD(先週比+13KBD(+0.3%),前年比+225KBD(+5.8%))
重油:  631KBD(先週比▲25KBD(▲3.8% ),前年比▲245KBD(▲28.0%))
合計:  20,662KBD(先週比▲236KBD(▲1.1% ),前年比+722KBD(+3.6%))

(擬似需要:参考)
ガソリン:  9,851KBD(先週比+39KBD,前年比+296KBD)
ケロシン: 1,494KBD(▲96KBD,前年比▲90KBD)
ディスティレート: 4,457KBD(+178KBD,前年比+352KBD)
ディーゼル: 3,346KBD(▲93KBD,前年比+110KBD)
ヒーティング: 1,111KBD(+271KBD,前年比+242KBD)
重油:  358KBD(▲62KBD,前年比+200KBD)

 製品需要はこの時期の傾向を反映して先週比で減少しています。単週ベースで見た場合、20,228KBD(先週比▲477KBD)と大幅なマイナスとなっています。マイナス寄与度が大きかったのはガソリン。ピークシーズンが終了した事によるものですが、過去5年平均の減少度合いと比較すると、過去5年平均の同じ週のガソリン需要の変化が+0.22%とプラスであるのに対し、今週の統計は▲2.2%と比較的大きな水準での減少となっている事が印象的です。各種経済統計で米国の経済成長率の低下が確認されていますが、その影響が出てきているとも考えられます。但し、前年比ベースでは引き続きプラスを維持しており、「確かに一時期の顕著な需要増加は見られなくなったものの、巡航速度での需要増加」に転じつつあることは特筆に価しましょう。4週平均ベースでもまったく同様のことが言え、先週比マイナス、前年比プラスの状況が継続しています。少なくとも製品の需要のみから断ずれば、米国の経済成長は止まっていないものの、夏場の著しい需要増加からそのトーンを弱めつつある、といって良いでしょう。
 擬似需要ベースで見た場合の製品需要の増減は、上記と略同様の事が言えましょう。

(製品在庫)
ガソリン: 215.1MB+1.2MB)
うちRFG:  3.1MB+0.1MB)
うちConv.: 115.5MB+0.4MB)
うちBlending: 96.5MB+0.7MB)
(RBOB w Alcohol) 43.5MB+2.1MB)
ディスティレート: 151.5MB+0.2MB)
うちヒーティング: 63.0MB(▲0.4MB)
重油: 42.8MB(▲0.5MB)
ウルトラローサルディスティレート:0.25MB(+0.03MB)

 以上より、ガソリン在庫は製品生産輸入とも減少したものの、需要が減少したために先週比+1.2MBと増加しています。内訳としては最も重要なRBOBの在庫増加が顕著です。4Weeksフォワードサプライカバーの水準は、需要が軟調に推移したこと、在庫の水準が改善したことから軒並み先週よりも水準を切り上げています。尚、全ての製品で過去5年平均の水準を上回っており、「在庫の水準は、いろいろな問題をはらみながらついに充分な水準に達した」と言って良いでしょう。

4weeks フォワードサプライカバー
原油:  20.8日(先週比+0.4日,昨年比▲0.9日,5年平均比+1.8日)
ガソリン:  23.3日(先週比+0.5日,昨年比+1.0日,5年平均比+0.3日)
ケロシン: 26.7日(先週比+0.6日,昨年比+3.5日,5年平均比+0.3日)
ディスティレート: 36.6日(先週比▲0.1日,昨年比+3.9日,5年平均比+2.2日)
重油:  67.8日(先週比+1.9日,昨年比+16.7日,5

(ひとりごと)
さて。
江口と関取2人がやっている某社のビールのコマーシャル。
秋だなぁ、と思いつつ、個人的には納得行かない。
何でって、江口が何も食べれず、ビールも飲めず悔しがっているからだ。

何故それがいけないかって?

だってそうでしょう。
よく見てみて下さいよ。
あのチャンコもビールも、関取2人が持ってきてくれてるんですよ。
しかも完成品を持って。

昔なら、関取が家に飯を食べに来てくれたら、近所中総出で食べさせたぐらい、「ありがたいこと」なのだ。
そもそも相撲は神事にも使われることが多く、子孫繁栄や五穀豊穣を四股を踏むことでお祈りしたんだそうだ。
そんなカミさん、おっと神にも等しい関取のチャンコを盗み食いしようとは何たることか。
同席させていただくだけでもありがたいと思え。

と、思った食欲の秋であった。

(ひとりごと:過去の名作)

最近は下火になりつつあるが、日本は韓流ブームで韓国人タレントが大人気だ。

私はチェ・ジウが好きなんだがペ・ヨンジュンを最近よくCMで見かけることが多い。
会社の友人には以前、話したことがあるが皆さん「ペヤングソース焼きそば」をご存知だろうか?

日清食品といった大手メーカーが作っていると思っている人が多いが、聞いたことのない会社が作っている。

この前、スーパーでペヤングを見かけたため、久しぶりに手に採ってよく見てみると「ペ」と「ヤ」の間がビミョーにあいているのに気が付いた。

つまり「ペヤング」ではなく「ペ・ヤング」なのだ。

で。私は考えた。

おそらくペ・ヤングは「韓国人のペさんが若い頃に日本にわたってきて開発したインスタント焼きそばが大当たりしたので、若い頃の思い出のために、『Pe Young』とした」のではないだろうか?

勿論まだ会社には確認していないが、皆さんはどう思いますか?