エレベーター

【商品市況概況】
「上昇」
 昨日の商品価格は軒並み上昇した。米小売関連統計が大幅に改善したことや、バーナンキ議長の「米国の景気後退は恐らく終った」発言を受けてドル安が進行、すべての商品が買い戻されることとなった。トウモロコシ等は過去最大の9%の上昇(ただし生産地の悪天候予報がメインの材料)となっている。
 ここしばらくは、量的緩和と経済対策の影響で相場が上昇してきたが、昨日はバーナンキ議長の明確な底打ち宣言(結構前向きな発言)を受けての上昇であったと思われる。但し、バーナンキ議長がコメントしているように「景気回復の速度は緩やかなものに」なる公算が強く、かつ、景気が底打ちして回復軌道に乗れば金融緩和解除もありえるわけで、景気が回復すると逆に相場が下がる可能性(この場合でもHealthy Correctionというのでしょうか?)があることは意識しておきたい(昨日コメントしたような、不良債権処理等の影響で相場が下押しする可能性も十分にありえる)。教科書どおりであればその価格修正後は、景気回復の流れに乗って相場は上昇していく可能性が高いことも忘れてはなるまい。


【経済関連ニュース】
・8月対中直接投資 前年比+7.0%(前月改定▲35.7%)。
・8月日本工作機械受注 前年比▲71.5%(前月 ▲72.3%)。
・8月米PPI 前月比+1.7%(前月改定▲0.9%)、市場予想+0.8%。コア指数 前月比+0.2%(前月改定▲0.1%)、市場予想+0.1%。
・9月ニューヨーク連銀製造業景況指数 18.9(前月改定12.1)、市場予想15.0。
・8月米小売売上高速報 前月比+2.7%(前月改定▲0.2%(速報比▲0.1%))、市場予想+1.9%。
・7月米企業在庫 前月比▲1.0%(前月改定▲1.4%(速報比▲0.3%))、市場予想▲0.9%。
バーナンキ議長「米景気後退は恐らく終了、但し、経済成長は失業率の改善に繋がるような力強いものにはならない。」
・東工取、市場活性化を目的に、金先物取引の未決済残高制限を2万枚から3万枚に引き上げると発表。10月1日から実施。
・トウモロコシ価格は9%近く上昇。過去最大の上げ幅。グレートプレーンズの天候悪化で。大豆も連れ高に。
国民新党 亀井氏、金融・郵政大臣に就任の見込み。



NY Dow  :9,683.41(+56.61)
S&P500   :1,052.63(+3.29)
NIKKEI225 :10,217.62(+15.56)
Dax :5,628.98(+8.74)
FT250 :9,164.24(+41.11)
Sensex  :16,454.45(+240.26)
Shanghai A :3,183.98(+7.282)
Brazil Bovespa :59,263.8594(+396.309)

JPY/USD :90.9(+0.04)
USD/EUR :1.464(+0.0013)


・ドルは対ユーロで大幅に続落。米経済統計の好転に伴い、高金利通貨やリスク資産へのシフトが起きた。円は小動き。
日本株は小動き。自己資本規制強化の方向で議論が進んでいる金融株が売られた。米株は上昇。夜間の経済統計が好転したことなどから。




穀物
Cbot Wheat :470.50(+39.5)
Cbot Corn :346.50(+41.5)
CSCE Sugar :21.78(▲0.28)





【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,005.30(+5.1)
Comex Silver :1,697.80(+37.7)
Nymex Platinum :1,320.3(+0.6)
Nymex Palladium :295.35(+0.5)

・NY金は上昇した。米経済統計の好転を受けてドル安が進行(まだ違和感あるんですが...)したことから、NY時間にかけて上昇した。中期的にも安全資産として物色される可能性が高いため、下げ幅は限定されている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,005.30(+5.1)。
 銀価格は上昇した。株価の堅調と相俟って、工業品である銀は堅調な推移が続いている。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,697.80(+37.7)。"
・NYプラチナ価格は上昇した。米経済統計の好転と株価の上昇、ドル安の進行で。昨日の引け(東京時間0:00)は1,320.3(+0.6)。
 パラジウムは上昇した。昨日の引け(東京時間0:00)は295.35(+0.5)。

・Doe Run PeruのLa Oroya精錬所(鉛114,259Mt/年、亜鉛43,400Mt/年、銅53,831Mt/年)、環境問題で6月から生産停止となっていたが、更に停止期間が延長される見込み。


Copper 3M :6,205.00(+65:21.5C)
 昨日の銅価格は上昇した。30日移動平均線を下回って小動きであったが、夜間の米経済統計の好転でドル安が進行したことから。但しLME在庫の増加もあって30日移動平均線は回復せずに引けた。LME在庫は+2,750Mt増加、(FSCは68.4日)、(キャンセルワラント率は2.7%)。売買高は7,998枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は22ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,205.00(+65:21.5C)。

Zinc 3M   :1,858.00(+27:24C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。銅と同じような展開で高寄りした後もみ合い推移し、米経済統計の好転で上昇した。但し、こちらも30日移動平均線を回復せずに引けた。LME在庫は+1,125Mt増加、FSCは14.7日(キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は2,464枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,858.00(+27:24C)。

Lead 3M   :2,166.50(+61.5:29C)
 昨日の鉛価格は上昇した。中国の環境規制強化の影響や、Doe Runの精錬所再開に更に時間がかかるとの見方で堅調な推移が続いているが、米経済統計の好転でドル安が進行、更に上げ幅を拡大する展開となった。足許30日移動平均線でサポートされている。LME在庫は▲250Mt減少、(FSCは5.4日、キャンセルワラント率は0.6%。)。売買高は1,476枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は29ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,166.50(+61.5:29C)。

Aluminum 3M :1,855.00(+21:33.75C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。昨日50日移動平均線のサポートを割り込んでいたが、米経済統計の好転に伴うドル安の進行が支援材料となり、この水準を回復するに至った。LME在庫は+20,625Mt増加、(FSCは45.5日)。(キャンセルワラント率は2.6%)。売買高は7,166枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,855.00(+21:33.75C)。

Nickel 3M :16,750.00(+110:71C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。前日の流れを受けて下値を探る動きとなっていたが、夜間の米経済統計の好転が支援材料となり、上値余地を試した。但しLME在庫の大幅増加などもあって、徐々に上値は重くなってきている。LME在庫は+594Mt増加、(FSCは32.0日)、キャンセルワラント率は1.3%。売買高は1,165枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は71ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは16,750.00(+110:71C)。

Tin 3M   :14,250.00(+50:375B)
 昨日の錫価格は上昇した。100日移動平均線でサポートされながら堅調な推移となっていたが、シンガポール・マレーシアで錫在庫が急増、欧州時間にかけて下落した。しかし、米経済統計が好転したことでドル安が進行し、引けにかけては買い戻しが入り、結局行って来いで前日比プラスとなった。LME在庫は+560Mt増加、(FSCは21.6日)、P596は1.66%。売買高は167枚。イールドカーブは在庫の増加もあって期近が大幅に下落、期先は小幅上昇している。C-3は375ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,250.00(+50:375B)。



【エネルギー】
WTI :70.93(+2.07)
Brent :67.35(▲0.09)

・米在庫統計市場予想 原油▲2.5MB、ガソリン+0.7MB、ディスティレート+1.5MB、稼働率▲0.50%
OPEC、2009年、2010年の原油需要見通しを引き上げ。各々84.05MBD(前回調査字比+140KBD)、84.56MBD(+150KBD)。

 昨日のNY原油は上昇した。米経済統計の好転を受けてドル安が進行したことや、OPECの需要見通し上方修正等が材料となった。結果、50日移動平均線がサポートラインとして意識されることとなった。エネルギーはCFTCによって投機筋の動きが規制され始めているが、逆に現物を保有せんとする動きが加速すると見られ、今後はよりボラタイルな相場展開になる可能性が高いと考えている。但しいずれにしても現物需要が付いてきているわけではなく、現在の価格は割高と言える。引き続き相場のメインドライバーはドル・ユーロレート、株式相場の変動、それの大本となる金融緩和であると思われる。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+2.8%。昨日の引けは70.93(+2.07)。 Brentは下落した。直近限月の騰落率は▲0.1%昨日の引けは67.35(▲0.09)。 WTI/Brentは+3.58のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。原油の価格上昇に連れ高となった。但し需要が回復しているわけではないことから、10日移動平均線で頭を押さえられることとなった。イールドカーブはパラレルに上昇。直近限月の騰落率は+2.5%。昨日の引けは178.92(+4.59)。 ヒーティングオイルは上昇した。他の商品と略同じく、ドル安の進行が材料となった。冬のピークシーズン到来前の在庫減少(入れ替え)観測も支援材料になったようだが、基本ファンダメンタルズは弱い。イールドカーブは期近のの上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+2.1%。昨日の引けは178.01(+3.79)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期近のみ上昇、期先は低下している。直近限月の騰落率は+0.0%。昨日の引けは552.00(+0.25)。



(ひとりごと)
久しぶりにエレベーターに張り紙がしてあった。
なんでも、マンション内での生活音がうるさいので、各家とも気を付けてくださいね、とのこと。


うーむ。


我が家的には気を付けているつもりであるが、結構思わぬ音が階下に聞こえているのかも知れない。
我が子は私の「あんよポン」が大好き(足にボールを挟んで、子供に向けて足でボールを放る遊び)で
両足でジャンプしているが、ひょっとしてその音がうるさい可能性もある。
(たまたまエレベーターで出会った階下の人は「うるさくないですよ」と言ってくれてはいるのだが...)


よくよく張り紙を見ると、インターネットから引用したほかのマンションの例が書いてあった。
なになに...



上の階の子供がドンドンと足を踏み鳴らす音が大きく、上の階の人にクレームしたところ
「確かにドンドンってうるさいですよね」との回答。
隣の家の人に聞いてみたところ、同様の答え。
(よくやるな、と思ったが)順々に上の階の人に聞いていくと、最上階の人も
「ドンドンと音がうるさくて、どこで鳴っているのかと思っていた」
とのこと。
どうなっているのか?と思ったが、結局のところはマンションの構造上、一番下の階の人の音が響いていた
という結論であった。
なので、「自分が意識しないところで迷惑をかけているかも知れませんから、気をつけましょうね」ということなのだが
この張り紙を読んでいて思った


「このマンションの一番上の人は、とっても怖かっただろうな」

ということと

「この音の発信源を突き止めた家の人のおかげで、最上階の人はやっと安心できるな」

ということ。
だって、最上階の人って、上の階ないんですから
ドンドン音がしてたら怖いですよね。
多分霊媒師とか、除霊とかしちゃってますよ。知らなかったら。

でも、天井がドンドンうるさい最上階に住んでいる人。
ポルターガイストじゃないですから、除霊はいらないですよ。