(商品市況概況)
「来週・再来週の統計がヤマ」
昨日の商品価格は軒並み大幅な上昇となった。材料は企業業績の好転(特にフォードの黒字決算)や、経済統計(特に中古住宅販売が3ヶ月連続プラスとなったこと)が好感され、株が大幅に上昇したことに伴うリスク許容度の改善が投機・実需の買いを促したようだ。特に株価が年初来高値を更新し、ダウが9,000ドルを回復したことも大きかった。しかし、である。企業決算が好転したとは言っても、良く良く内容を見てみると強弱まちまちで有り、フォードの決算黒字化も営業利益ベースでは引き続き厳しいとの指摘も多い。中古住宅販売に関しても3ヶ月連続でプラスになってはいるものの、住宅価格自体の底打ちにはまだ時間がかかる様子である。こうした材料を鑑みると、「企業決算や経済統計に対する『過度に悲観的な見方』が後退したことに伴う相場上昇」であるといえ、これもまた「過度にアップサイドに反応しすぎ」であるとも言える。もしこのまま商品価格が上昇し、金利も上昇することになると再び個人セクターが悪化し、相場が急落する可能性もあるのである。各国の経済対策の効果によって確実にあらゆる商品の下値は切りあがってきているのだが、変動性の高い相場展開が継続していることには変りはない。
今回の相場上昇が継続するか否かは、来週の米GDPと7月分の米雇用統計の内容に拠ることになる。もし統計の内容が思ったよりも悪くなかった場合、相場の水準は大幅に上昇することになろうが、米石油在庫統計を見るに引き続きに動きは重く実態が伴わない価格の急上昇になる可能性が高く、その後再び調整することになると考えている。悪かった場合には相場は急落することになろう。いずれにしても「先行きが不透明な状態」であると言え、相場は高い変動性を維持して方向感が出にくい展開が続くことになろう。
(経済関連ニュース)
・Q209豪CPI 前月比+0.5%(前期改定+0.1%)、市場予想+0.5%。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+2.8%の514.4、購入指数 前週比+1.3%の258.8、借換指数 前週比+4.0%の2,089.7。
・IMF「中国には景気対策拡大の余地がある」
・ブラジル中央銀行 政策金利を0.5%引き下げ8.75%に。過去最低の水準。
・アジア開発銀行「東アジアはV字型の回復に。但し各国中央銀行は緩和的な金融政策を維持する必要」
・6月英小売売上高 前月比+1.2%、市場予想+0.3%。
・米週間新規失業保険申請者数 554千人(前週改定524千人(速報比+2千人))、市場予想557千人。
・6月米中古住宅販売 前月比+3.6%の489万戸(前月改定472万戸(速報比▲5万戸))、市場予想484万戸。3ヶ月連続のプラスに。
・Q209韓国GDP速報 前期比+2.3%(前期改定+0.1%)、市場予想+2.2%。
NY Dow :9,069.29(+188.03)
S&P500 :976.29(+22.22)
NIKKEI225 :9,792.94(+69.78)
JPY/USD :94.95(+1.27)
USD/EUR :1.425(+0.0011)
・ドルは対ユーロで下落。注目の各国企業決算が発表されているが、市場予想を上回る内容のものが目立ち、リスク資産への投資意欲が高まったことから。円も高金利通貨等へのキャリートレード復活等で大幅に下落している。
・日本株は7営業日連続の上昇。企業決算が予想よりも悪くないことや、経済統計の好転、特に米住宅関連統計の好転が続いていることを受けて極端な悲観論が後退したため。米株は大幅に上昇しダウは9,000ドルを回復した。大幅な悪化が続いていた自動車製造業のうち、フォードの四半期決算が黒字決算となったことや、中古住宅販売の好転を受けて買い安心感が広がった。
(穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :531.75(+9.75)
Cbot Corn :327.00(+19)
CSCE Sugar :18.26(+0.27)
(金属関連ニュース)
Comex Gold :954.80(+1.5)
Nymex Platinum :1,182.5(+11)
・NY金は大幅に上昇。経済統計や企業決算の好転に伴いドル安が進行したことを受けて。金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易いが、足許、ソブリンリスクの高まりや、ドル安懸念を背景として、金の保有比率を増加させる動きが見られることが下げ余地を限定している。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 954.80(+1.5)。
銀価格は上昇。ドル安の進行と株高という2つの買い材料を受けて100日移動平均線を回復した。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,376.50(+7)。"
・NYプラチナ価格は大幅に上昇した。経済統計の好転、フォードの黒字決算、ドル安の進行、株高の進行という買い材料が相場を大きく押し上げることとなった。昨日の引け(東京時間0:00)は1,182.5(+11)。
パラジウムもプラチナの上昇を受けて大幅に上昇し、年初来の高値である264ドルに迫った。昨日の引け(東京時間0:00)は260.2(+4.05)。"
Copper 3M :5,530.00(+30:4.5C)
昨日の銅価格は上昇した。NY時間に発表された米経済統計、特に住宅関連統計の好転や、米フォードの四半期決算が5期ぶりに黒字決算となったことが好感された。これに伴い株価が大幅に上昇、市場参加者のリスク許容度が増し、投機資金も含めた買いが相場を押し上げることとなった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い価格は底を打ったと考えられ、中長期的には上昇トレンド入りしたと考えている。しかし企業決算の内容は良くなったとは言っても市場予想よりも良くなっているという程度であり、このまま相場が一本調子で上昇するかどうかに関しては、引き続き7月末〜8月初にかけての米GDPや雇用統計の内容を見極めてからのスタンスを維持したい。LME在庫は+3,225Mt増加、(FSCは57.7日)、(キャンセルワラント率は3.0%)。売買高は12,220枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が上昇、期先が下落しツイストする形でスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は5ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは5,530.00(+30:4.5C)。
Zinc 3M :1,699.00(+13:23C)
昨日の亜鉛価格は上昇した。企業決算の好転や住宅関連統計の好転が材料となった。株高、ドル安の進行も支援材料となっている。欧州時間からNY時間にかけてはドル高が進行したこともあって調整したが、NY時間の株高、ドル安を受けて大幅な上昇となった。但し6月11日の高値1,720.25ドルは意識されており、この水準は上抜けしていない。今後に関しては、企業決算の内容は良くなったとは言っても市場予想よりも良いという程度であり、このまま相場が一本調子で上昇するかどうかに関しては、引き続き7月末〜8月初にかけての米GDPや雇用統計の内容を見極めてからのスタンスを維持したい。LME在庫は▲175Mt減少、FSCは11.9日(キャンセルワラント率は2.1%)。売買高は6,688枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は23ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,699.00(+13:23C)。
Lead 3M :1,745.00(+41:21.5C)
昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫の増加やドル高の進行もあって欧州〜NY時間にかけては下落したものの、その後の米企業決算の好転や経済統計の好転を受けて上昇に転じた。LME在庫の増加に見られるように需給は緩和傾向にあり、個別のファンダメンタルズはマイナスの材料が多いのだが、株価の上昇に伴う市場参加者のセンチメントの好転によって買い支えられているという印象は引き続き変らない。しかし企業決算の内容は良くなったとは言っても市場予想よりも良くなっているという程度であり、このまま相場が一本調子で上昇するかどうかに関しては、引き続き7月末〜8月初にかけての米GDPや雇用統計の内容を見極めてからのスタンスを維持したい。LME在庫は+475Mt増加、(FSCは4.2日、キャンセルワラント率は2.6%。)。売買高は1,905枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は22ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,745.00(+41:21.5C)。
Aluminum 3M :1,785.00(+40:20.5C)
昨日のアルミ価格は8営業日連続で上昇した。経済統計の好転(住宅関連指標)や、企業決算が市場予想を上回る内容であること(フォードの黒字決算)を受けて株価が大幅に上昇、リスク資産への資金シフトでドル安も進行、またLME在庫の水準は高いものの、実質使用可能な在庫が少ないこともあって現物需給はタイトであり、大幅な上昇が続いている。年初に懸念していた「1,750ドル程度までの速やかな価格修正」が、信用不安の後退と共に発生しているものと見られる。しかし企業決算の内容は良くなったとは言っても市場予想よりも良くなっているという程度であり、このまま相場が一本調子で上昇するかどうかに関しては、引き続き7月末〜8月初にかけての米GDPや雇用統計の内容を見極めてからのスタンスを維持したいが、一般に意識されている1,750ドルを上抜けした場合、過去のケースを参考にすると一気に2,000ドルまで上昇する可能性が高く要注意である。LME在庫は▲1,825Mt減少、(FSCは44.8日)。(キャンセルワラント率は4.0%)。売買高は13,634枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は21ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,785.00(+40:20.5C)。
Nickel 3M :16,400.00(+150:74C)
昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の増加やドル高の進行でNY時間にかけて下落したものの、米企業決算や経済統計が好転したことから株価が上昇、それに連れる形でニッケルにも買いが入り上昇した。LME在庫の絶対水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ておらず、ここまでの上昇はセンチメントの好転に伴う投機的な動きによるものである可能性が高い。企業決算の内容は良くなったとは言っても市場予想よりも良くなっているという程度である。このまま相場が一本調子で上昇するかどうかに関しては、引き続き7月末〜8月初にかけての米GDPや雇用統計の内容を見極めてからのスタンスを維持したい。尚、下落した場合の下値は、50日移動平均線(15,000ドル)が意識されよう。LME在庫は+204Mt増加、(FSCは28.9日)、キャンセルワラント率は2.0%。売買高は1,799枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、カーブは大きく上に凸となっている。C-3は74ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは16,400.00(+150:74C)。
Tin 3M :14,490.00(+515:255B)
昨日の錫価格は上昇した。株価の上昇やドル安、経済統計の好転といった周辺材料のプラスが相場を押し上げることとなった。この結果50日移動平均線を再び上抜けすることとなった。企業決算の内容は良くなったとは言っても市場予想よりも良くなっているという程度であり、このまま相場が一本調子で上昇するかどうかに関しては、引き続き7月末〜8月初にかけての米GDPや雇用統計の内容を見極めてからのスタンスを維持したい。LME在庫は+65Mt増加、(FSCは17.7日)、P596は3.01%。売買高は430枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は255ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,490.00(+515:255B)。
(エネルギー関連ニュース)
WTI :67.16(+1.76)
Brent :69.25(+2.04)
・米在庫統計 原油▲1.8MB(市場予想▲2.3MB)、ガソリン+0.8MB(+0.9MB)、ディスティレート+1.2MB(+1.5MB)、稼働率▲2.0%(▲0.4%)。
昨日のNY原油は上昇した。NY時間までは30日移動平均線がレジスタンスラインとして意識され、ドル高の進行もあって軟調な推移となっていたが、米企業決算の好転や経済統計の好転に伴い株価が大きく上昇したことから、消費者のヘッジ買いや投機筋の買いが入り30日移動平均線をブレイク、一目均衡表の雲の上限一杯まで上昇して引けている。週半ばの在庫統計は引き続きベアな内容であるものの、先週と大きく変る内容ではなかったことから市場に与えるインパクトは中立である。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+2.6%。昨日の引けは67.16(+1.76)。 Brentも期近が大幅に上昇。そもそも30日移動平均線を上回って寄り付いていたことから上げが加速した。直近限月の騰落率は+2.9%。昨日の引けは69.25(+2.04)。 WTI/Brentのネガティブスプレッドは大幅に拡大。以前説明したとおりであるが現在の経済環境ではBrentの価格がより正確に原油市場動向を反映していると考えられるが、再び70ドルの大台を目指す動きとなっている。
石油製品も上昇。RBOBは50日移動平均線を上抜けしたことから上げが加速した。但し週半ばの統計では目立ったプラスの材料はなく、今回の上昇は株高を受けた景気回復期待で原油が上昇したことによるものであると考えている。イールドカーブは略パラレルに上昇。直近限月の騰落率は+3.8%。昨日の引けは191.32(+7.49)。 ヒーティングオイルも上昇。在庫統計でも確認できているが、在庫の水準が著しく高いことから原油価格の上昇がない限りヒーティングオイルは上昇しにくいのだが、昨晩は株高やドル安の影響で原油が大幅に上昇したため、連れ高となった。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.9%。昨日の引けは176.44(+5.32)。 ICEガスオイルも上昇。期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+2.8%。昨日の引けは562.75(+16.25)。
(ひとりごと)
この前出張に行った時
夜一人だったので、せっかくだから美味しいものでも食べようかと
入念にガイドブックをチェックしていた
で。
おいしそうな焼き鳥屋を発見
鶏肉の刺身がおいしそうな優良店である
土地勘が全く無いのでタクシーに乗り、一路その店に
入り口には宣伝のパンフレットにも書いてあった鶏肉の刺身の写真が。
見るからに美味しそうである。
「席空いてますから奥にどうぞ!!」
という若い店員に導かれるまま店内に
カウンターしか空いていないのでそこに座り、とりあえず中生を注文
しばらくして、お通しとメニューが運ばれてきた
見てみると
あれ
なんだか鳥刺しが出てないな...
夏場だから一旦中止にしているのかしら
と、思ったが
完全にアウェーのお店で、かつ
若い店員が、「これが美味いっすよ」「これもお勧めっすよ」と言うのでそれらを次々と注文
なんだか納得しないまま注文し、待つこと3分
あっという間に食べ物が運ばれてきた
見るからに普通の焼き鳥たち
口に運ぶ
普通の焼き鳥の味
である。
なんだよ。
そもそも鳥刺しをおいていない段階で軽くイラっとしていたんだが
焼き鳥も超普通である
なのでさっさと食べてさっさと店を出ることにした
私「お会計お願いします」
店員「5,000円です」
私「え!?」
なんで、あれっぽっちしか食べてないのに5,000円もするのよ!?
しかし、レシートをみて計算してみると確かに5,000円だ。
仕方なく5,000円払い、「二度と来ないぞ」と思いながら外に出る。
そして、鳥刺しの写真が飾ってある入り口のメニューをもう一回、見てみた
「入り口はこちら」
え?
私が入ったのって、隣の店だったの!?
普通そんな間違いする人いないYO
胃袋一個分、完全に損をした夜であった
提案資料やこうした但し書きは、最後までキチンと読みましょうね(涙)。