リアル・お化け

「高安まちまち」
 昨日の商品価格は高安まちまち。為替がドル高に進行したこと、史上最高値を更新していることから期末を控えた利益確定売りで貴金属価格は下落、中国HSBCPMIの改善、LME在庫・上海在庫の減少も止まらないことからファンダメンタルズの支援材料も多く、さらに独失業率低下等を背景にユーロ高(ドル安)が進行したこともあって非鉄金属は強基調を維持した。昨晩最も大きく上昇したのはエネルギー。このコラムで繰り返しているようにエネルギーを巡るファンダメンタルズは強くないが、量的緩和等の副次的な材料を背景として上昇を続けており、昨晩については200日移動平均線レジスタンスを上抜けしたことから大幅な上昇となった。穀物は下落している。
 円安誘導、の話も出ているがドル建ての素材価格は気がつけばこの水準である。一気に円安に振れた時の輸入価格の大幅な上昇が企業経営を圧迫する可能性は高く、当局も対応を慎重にする必要があるだろう。


「改善続く非鉄金属のファンダメンタルズ」
 非鉄金属価格の上昇が持続している。このコラムで何回か説明してきているが、(1)LME、上海等の取引所在庫が減少していること、(2)最大消費国である中国のPMIが改善する等、消費も新興国中心に堅調であると見られること、(3)先進国の量的緩和に伴い大量に資金が新興国市場に流入し、実需・投機両面で買いが入っていること、(4)緊急経済対策効果の剥落を織り込んで非鉄金属向けのエクスポージャーを引き下げていた投資家が買い戻しを入れていること(CFTC銅Non-Commercialポジションはこの夏ごろまでネットショートであった)、(5)景気の先行きの不透明感が強いことから鉱山向け投資が縮小、コンセントレート市場がタイト化していること、等が材料として挙げられる。また、金価格の上昇に見られるように、「価値がゼロにならない実物資産へのニーズ」が強まっていることも材料として挙げられるだろう。
 今後については引き続き堅調な推移が予想されるが、予期せぬ金融政策の変更や、欧州ショックの再燃といった突発事象が起きた場合には流動性の低い市場から手仕舞いが起きる可能性があるため、下落リスクを意識しつつジリ高の展開になるだろう。但し価格高騰が消費を減速させると見られることから、現時点における材料のみで大幅な上昇は想定しにくい。例えば銅では9,000ドルが意識されるものの、その水準までの上昇には時間がかかると考えておくべきである。

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【経済関連ニュース】
・9月独失業者数 前月比▲40千人の315万人、失業率7.5%(前月改定7.6%)。
・9月ユーロ圏消費者物価指数 前年比+1.8%(前月改定1.6%)。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲16千人の453千人(前週改定469千人(速報比+4千人))。
・Q210米GDP確定値 前期比年率+1.7%(銭改定+3.7%)。
・9月米シカゴ購買部協会指数 60.4(前月改定56.7)。
バーナンキ議長「FRBは景気回復支援、雇用拡大に向けて義務を果たさねばならない」


【主要指標】
NY Dow  :10,788.05(▲47.23)
S&P500   :1,141.20(▲3.53)
NIKKEI225 :9,369.35(▲190.03)
JPY/USD :83.46(▲0.16)
USD/EUR :1.362(▲0.00)
WTI :79.97(+2.11)
Copper 3M :8,014.00(▲50:8C)
Aluminum 3M :2,351.00(+10:29.5C)
Nickel 3M :23,400.00(+50:6B)
Comex Gold :1,307.80(▲0.70)
Cbot Corn :495.75(▲9.25)
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):20.87(▲0.26)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):312.04(+0.28)

・ユーロは対ドルで小幅上昇。欧州時間は独失業者数の改善等を受けてユーロが上昇したが、米国時間に入ってからの追加経済対策期待やシカゴ購買部協会指数の好転等を受けてドルが買い戻された。
日本株は大幅に下落。決算下方修正が発表された任天堂や欧州危機再燃を嫌気して金融株が売られた。米国株は下落。四半期末ということもあって、期末の利益確定売りが入ったものとみられる。


【ひとりごと】
今、家にはカミさんも子供もいない



と、私の過去を知っている人が聞くと非常に心配するかもしれないが
別にそんなものではなく、土曜日、サークル時代の友人たちとゴルフに久しぶりに行くのと
木金は夜用事があって帰りが遅いので
実家に帰っているだけである。



しかし、カミさんも子供もいない家は結構がらんとしていて
40近い私でも、ふと怖くなったりしてしまう。
急にですね、昔見たテレビの怖い話とか
(なぜか)小学校の頃にみた心霊写真集のこととか、思い出したりするんですよね。



ちなみに、わが子はこの世で一番怖いものがオバケであり
その次が私、ということになっているらしい。



んで。



恥ずかしい話なんですが
家に1人でいるとですね
暗いところからですね
オバケが入ってきそうな気がしてですね
子供じゃないんですが、急に怖くなるんですよね...



いい歳したおっさんがなに言ってんだ、って思うかもしれないけど
怖いものは怖いんですよ。恥ずかしながら。
誰か知ってる人で、生きてる人が一緒にいてくれればいいと思うんですが
家にいる「生きているもの」は自分とドジョウだけである。



それで



ドジョウでもいいや、と思って水槽を見に今に行ったら
なんだか知らないけどドジョウが激しく暴れてんるんですよ!!



天変地異!?
もしや、リアル・オバケ!?



急に怖くなり、部屋に戻る。
(でも、ドジョウに餌だけはやりましたが)



嗚呼、早く帰ってきてくれないかなぁ...