【商品市況概況】
「欧州問題の進捗や米銀経営問題で乱高下」
昨日の商品市場は高安まちまちとなった。イタリアではモンティ政権が誕生し、欧州問題解決に向けた議論の進捗が期待され、リスク資産を物色する動きが見られたものの、日本時間早朝にフィッチレーティングスが「欧州問題が深刻化した場合、米銀には重大なリスクがある」とコメントしたことがリスク回避の動きを強める結果となった。よくよく考えるとフィッチは当たり前のことを言っているだけであるが、CDSが信用リスク（ソブリンリスク）をヘッジする手段として機能し難くなっていること、投機規制の厳格化に伴うリスクテイカーの減少が市場の流動性を著しく低下させていること、からこの類の報道に市場参加者は敏感にならざるを得ない。このような政治を切っ掛けとしたリスク回避/選好の動きが低流動性市場で発生すると、価格は大きな値幅を伴い、乱高下することになると予想される。特に来週は欧州問題に加えて米国の財政赤字削減に関する与野党合意期限、という別の波乱材料も控えており、低流動性市場の商品は下値余地を探り易い展開となるだろう。ちなみに市場の「リスクオン・リスクオフ」を見る上ではイタリア国債利回りの日中の変動を見ていると分かり易い。
エネルギーは米国のパイプライン逆送報道を受けて、WTIが上昇、Brentが低下する動きとなった。しかし世界的な中間留分需給の逼迫が原油価格を下支えしており、12月のOPEC総会でも増産が決議される可能性が低いことから、当面原油を含むエネルギー価格は堅調な推移となるだろう。ベースメタルは上昇した。欧州問題は昨晩は売り材料にも買い材料にもなった一方、米国経済統計は買い材料となった。今のところベースメタルは方向性が出にくく、もみ合いが続いている。但し、中国人民銀行が抑制的な金融政策を緩和することはできないとコメントしていることから、上値が重い展開となるだろう。尚、今朝型のフィッチ報道は時間的に価格に織り込めていないことから本日は水準を切り下げてスタートするものと予想する。貴金属は下落。リスク回避のドル高進行が売り材料となった。米銀の信用リスク問題は貴金属には売り材料となっている。
「WTI100ドルを回復」
昨晩はWTIが大幅に上昇し、100ドルを回復するにいたった。材料はカナダのエンブリッジがコノコからパイプラインを取得、油送の方向をメキシコ湾岸→クッシングからクッシング→メキシコ湾岸に変更すると発表したことである。現在...
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【コモディティインデックス】
MRA CVIX（MRAコモディティ恐怖指数）:31.4(▲0.40)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス）:277.28(+0.38)
【雑感】
在庫があるとタカをくくっていたら
既に在庫が無くなってしまった．．．
今なら良いネタくれるなら、多分お金を払っても買うと思う。
在庫が少ない灯油の価格が上がる訳です。
さて。
週末は自宅で仕事をすることが多い。
レポートを作成したりなんだりで仕方がない。
本当は会社に来て作業をした方が効率がいいんだが
上の子が会社に行くことを凄く嫌がるので、致し方ないのだ。
土曜日朝早く起きてニュースを拾い
各商品市場の値動きを見て
為替や株の動きを見て
昨日何があったのかを頭の中で構築していると
相当高い確率で上の子（4歳）が話しかけてくる
「パパ、何してるの」
｢昨日何があったか考えているの」
「何があったの」
｢プラチナが上がったね（このときはPGMのことを考えていた）」
「パパ、プラチナのお仕事もしてるの？（超興味津々）」
｢そうだよ」
「プラチナって何？」
「ママの指輪とか、車に使うんだよ」
「車ってことは、ガソリンは上がったの？（ガソリンの話をすると興奮する）」
「昨日は下がったね」
「アルミは上がったの（デトロイトの在庫以降、興味あり）」
「アルミも下がったね」
「津賀田さんはコーヒーの専門家なんでしょ（毎日飲んでるので．．．）」
「そうだよ」
明らかに知識が増えている。
「ステンレスはどう？」
ステンレスはどう、って．．．どうよ。
ニッケルの話なんかしなきゃよかった。
正直ここまでコモディティに興味持ってもらわなくていいんだけどなぁ．．．
「パパ、は専門家だね」
｢ありがとう」
「でも、休みの日は子供と遊んだ方がいいよ」
「え？」
「どうして子供と遊ばないの」
．．．持ち上げておいてこの落とし。
最近の若いもんは厳しいですなぁ．．．
