運命の人

【商品市況概況】

ギリシャ合意とECBの担保基準緩和で上昇」

昨日の商品市場は軒並み上昇している。ギリシャ救済策の前提となる緊縮策実施でギリシャ連立与党が合意、これにより3月20日償還の国債のリファイナンスができなくなるリスクが大幅に後退したことや、ECBによる担保基準引き下げが好感されたためである。これらを材料にユーロは上昇、ドルは殆どの主要国通貨に対して水準を切り下げる動きとなり、ドル建て資産の買い材料となった。しかしEUは救済策の実施の前に、まず緊縮策を(4月の総選挙の前に確実に)実行せよというスタンスで救済実施を見送っている。連立与党は合意したものの、ギリシャでは48時間のゼネストが予定され4月には選挙も控えており、これまで合意した事項が確実に履行される保証はない。また景気が悪化した場合には更に追加支援策を実施しなければならない可能性も残存している。引き続き同国を巡る議論は注視する必要があるだろう。但しECBの流動性供給策が市場の不安感を後退させることに大きく貢献していることから(実質的にはECBの資金で問題債権国の国債が購入されている)、昨晩のドラギ総裁のコメントにもあるように一時程の著しい景気悪化懸念は後退しているようだ。尚、弊社は現在の商品価格の水準は経済状況を鑑みると行き過ぎであると考えており、年末に向けて商品価格は上昇するもののその前に春先に向けて一旦調整するというスタンスを現時点で変更する必要はないと考えている。


エネルギーは上昇した。ギリシャの連立与党合意、ECBの担保基準緩和等の流動性供給策の強化が好感され、寒波の影響などによる需給逼迫への懸念が相場を押し上げることとなった。今後は不安感の後退から上値余地を試す動きになると見ているが、寒波の影響が一巡した後は水準を切り下げることになると予想する。尚、更なる上昇余地は然程大きくはなく、Brentが120ドルを長期に渡って上回る続けることは難しかろう。ベースメタルは上昇した。アジア時間に発表された中国のCPIは前年比+4.5%と上昇率が上昇、金融緩和への期待感が後退したことから水準を切り下げる動きとなった。しかしその後のギリシャの連立与党合意、ECBの担保基準緩和報道を受けて切り返し、上値余地を試す動きとなった。今後はエネルギーと同様上昇余地を探る動きになるとみているが、年初からのメタル価格上昇は実需を伴ったものではないことから、やはり四半期末に向けて一旦調整売りに押されることになると予想している。貴金属は金銀が上昇した。ECBによる金利据え置きと、担保基準緩和によりさらに円滑に市場に流動性が供給されるとの見方が強まったことが背景。但し上昇局面では利食い売りと見られる売りも入り、結局小幅高に留まった。PGMは小幅安。金銀と材料は同じで上昇していたのだが、中期的なトレンドの目安となる200日移動平均線が意識され引けにかけて水準を切り下げることとなった。




原油価格の上昇余地」

原油の価格が大幅に上昇している。特にBrentの上昇が顕著である。Brentが上昇している背景は幾つかあるが、主だったものは、1.欧州に大寒波が襲来しており暖房需要が堅調、2.中東情勢が好転していないこと(ホルムズ海峡封鎖の懸念)、3.ナイジェリアの生産減少、4.米国の金融緩和継続、5.ECBによる長期資金供給の強化、当たりであろうか。これによってBrent、WTIとも更なる上昇を予想する向きが増えているが、小職は更なる価格上昇余地は限定されると考えている。価格上昇がレーショニングを引き起こす可能性があるためである...


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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):24.93(▲0.12)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):265.37(+0.17)




【雑感】

ずっと見ていなかった、「運命の人」を一気に見た。
週末、テレビの前に座ってみれば良いのだが
大体、子供に本を読んで聞かせているうちに略100%の確率で
8時30分に寝てしまうので、見ていなかったのだ
(↑こういうお父さん、結構多いと思うんだけどな)。



山崎豊子氏の小説なので
当然のようにネタになる実話がある
今回は沖縄返還を巡る「西山事件」が下敷きになっているらしい
出てくるライバルの記者は、どうも読売のナベツネのようだ。
山崎豊子の小説やその手法に関しては、賛否両論分かれるらしいが



「事実は小説より奇なり」



の格言通り、「事実が下敷きになっている」ので「小説として当然面白い」
という感想である。



小説が面白いので当然ドラマも面白い訳で
前回の「南極大陸」に比べると断然面白い(スミマセン...)
南極に行って犬を連れて帰れず、でも1年後に行ったらタロジロは生きてました
っていう話は感動的ではあるものの、ややシンプルすぎる。
その意味では今回のドラマの方が、話が複雑だ(実話だし)。
来週どうなるんだろうか?というワクワク感も全然違う。



と、いうことで
今回のドラマは4歳児に見せるわけにはいかないので
お父さんは録画して、お母さんとこっそり見ることにします。