リレー小説-第28話

【商品市況概況】

「様子見気分強く、商品毎高安まちまち」

昨日の商品価格は本日から本格化する企業決算や重要統計の発表を控えて、様子見気分が強まり、商品毎方向感の定まらない展開となった。但し地政学的リスクの高まりで上昇していたエネルギーには調整圧力が、メタルセクターには引き続き上昇圧力がかかった。


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【雑感】

【リレー小説-第28話】

リレー小説です。
物語は図らずも急展開を見せています。

「宿に行く前に、よるところがある」

リッチーが静かに言い放った。
その場にいた客も女将も店員もその言葉に反応したように見え、
その瞬間店内が凍りついたような気がした。

その空気を察知してか
「リッチーさん宿って何よ。リッチーさんの実家でしょ。だって…」
と美紅が笑って混ぜ返そうとしたが、リッチーが遮った。

「お前に大事なことを言っておこう。
今日お前はエビの話で名古屋に行ったはずだ。
また身の回りにいろいろなことが起こったと思う。それは…」

とリッチーが言い始めた時、テーブルに置いていた龍太郎の携帯が
音を立てて振動し始めた。
茉実だ!

「…」
「おいそれ、出なくていいのか?」
「いえ、後で結構です」
「その「茉実」って彼女じゃないの?出てあげたほうがいいじゃな
い?」
「まぁ、おれだったら先輩が話ししていようと出るけどな」
「…すみません」

龍太郎は携帯を掴み、狭い店内を「すみません、すみません」と
カウンターに座っているお客さんの背中越しに扉の方に進んでいった。

表に出た時には既に切れていた。
慌てて茉実に電話をかけた。
でも出ない。
もう一度かけた。
それでも応答がない。
「ダメか…」と思った瞬間茉実が出た。

「もしもし」
「もしもし…」

消え入りそうな声だ。

「どうした?昨日連絡くれなかったからずっと心配してたんだぞ」

龍太郎は名古屋に行って以来、茉実のことをすっかり
忘れていたがそう言った。

「…明日会えない?神戸に来てくれない?もちろん夜でいいから…」
泣き出しそうな声に龍太郎は今からでも飛んでいきたいと思った。
(続く)