リレー小説-第46話

【商品市況概況】

「米中統計悪化とドル安進行でもみ合い」

昨日の商品価格は高安まちまちとなった。米中の重要経済統計が発表されたがいずれも内容が悪く、需要減少懸念が強まった一方、米利上げのタイミングが若干後ろ倒しされるとの見方が強まりドル安が進行したことが、ドル建て資産である商品価格を下支えした。


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【雑感】

【リレー小説-第46話】

時間が経つのは早いなぁ...
もうリレー小説の日ですよ。

「リッチーとあってから、自分の存在に気づいたんだ。
俺は茉実だが、茉実じゃねぇ」

茉実の口から発せられた言葉ではあるが、どう考えても人格が違う。

龍太郎はそのトーンに戦慄させられ空恐ろしくなったが、
席を立ち周りの目もはばからず

「しっかりしろ、茉実!何を言っているんだ!どうしたんだ!」

と大声で茉実の肩をゆすった。
一斉に周囲がこちらを振り返ったが、龍太郎は茉実に呼びかけ続けた。

何かでこわばったような茉実の貌がだんだん緩んでいくのがわかる。

「龍太郎、そんなにしたら痛いよ。」

茉実の声に戻っていた。
龍太郎は大きく息を吐き

「茉実 俺もそうだけど、君も相当混乱しているし、
神経も参っているんだと思う
ちょっとの間距離を置こう 今はお互い何を言ってもダメな気がする」

「うん」

茉実はおとなしく従った。

ただでさえ、週に一回の連絡とたまにお互いに会いに行くだけで、
普段、二人には十分すぎる距離があるのだが、
龍太郎には距離を置こうとしか言いようがなかったし、
昨日からの出来事や、さっきの茉実の様子を考えると、
早急に何らかの結論を出してはいけないと思った。
ただ、茉実とは終わったんだろうなぁ と思わずにはいられなかった。

龍太郎はホテルのラウンジを出て、
新神戸駅にどうやって行ったのか全く覚えていない。
ただ、新神戸駅に立っていると、
このままどこか一人で行ってしまいたい衝動に駆られた。
おそらく、昼の新神戸で一番肩を落とした男に見えたに違いなかった。

「このスーツ姿の青年は、どんなに大きな仕事の失敗をしたんだろう」


周りの人は訝しんでいたであろうし、
少しの段差でも躓いてしまうような足取りだった。
駅員は投身を心配しただろう。

九州まで行ってしまおうか などと「さくら」や「みずほ」の文字を見
ながら考えていた時だった。
後ろから肩をたたかれた。
(続く)