非景気循環系商品物色される

【商品市況概況】

「非景気循環系商品物色される」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場は結果的に非景気循環系商品が物色される流れとなった。米統計が強弱入り混じる内容になっていることはこのコラムでも指摘している通りで、各商品とも方向感が出難い。

それを打破するための材料として注目されていた米追加経済対策協議が進捗していないことがリスク資産価格の下押し要因となる一方、結局金融政策は緩和的にならざるを得ない、との見方が価格を下支えする構図となっている。

昨日は中国人民銀行が、中期貸出制度(MLF)を通じて1年物資金7,000億元を金融システムに供給。4,000億元のMLFが17日に、1,500億元が26日に満期を迎える予定だったが、それを上回る資金供給となった。


昨日の価格上昇の上位は特殊な材料があるものか、そうでなければ実需以外の影響を強く受ける貴金属セクターが物色されていることからもこの動きは説明が可能である。なお、貴金属セクターの上昇は、ベラルーシの政変への懸念も材料となっている(詳しくは昨日のトピックスをご参照下さい)。

そのほか、暴風雨の影響で供給が懸念された米穀物ウクライナ向けの輸出増加で域内需給タイト化が懸念されている欧州天然ガスの上昇が顕著だった。

 

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