テレビでテレビのコマーシャル

(経済関連ニュース)
・Q307豪CPI 前期比+0.7%(前期+1.2%)、市場予想+0.9%。コア指数 前期比+0.9%。
・10月ユーロ圏サービス業景気指数速報 55.6(前月54.2)、市場予想54.5、製造業景気指数 51.5(前月53.2)、市場予想52.9、総合指数54.5(前月54.7)、市場予想54.6。
・米MBA住宅ローン申請件数 前週比変わらずの656.5、購入指数は▲3.1%の415.9、借り換え指数は+4.0%の2,059.3。
・9月米中古住宅販売 前月比▲8.0%の504万戸(前月改定548万戸)、市場予想525万戸。1999年の統計発表以来最低。
・NZ中銀 政策金利を8.25%に据え置き。
・米メリルリンチQ307決算で79億㌦の評価損(9,000億円)を計上。

穀物市場サマリー】
・トウモロコシ、大豆は続落。トウモロコシの60%、大豆の75%の収穫が終了し、収穫の進展に伴うハーベストプレッシャーに押された。
・小麦は下落。市場のうわさで流れていたロシアの輸出関税強化を、政府が否定したため。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属はまちまち。金は取引序盤ドルの強含みで下落していたが、エネルギー価格の上昇などに押された。銀やプラチナ族はドル強含みを受けて下落している。
・Astofagasta Los Pelambres鉱山(2007年生産量315KMt)、賃金を巡る労使交渉再開。
・HudBay Minerals はカナダ西部にきわめて大規模な亜鉛鉱床を発見したと発表。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲5.3MB、ガソリン▲1.9MB、ディスティレート▲1.8MB、稼働率▲0.2%


(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。エネルギー以外の商品は下落した、という説明の方が正しいだろうか。エネルギーは予想外のブルな米統計を受けて一昨日の下落を取り戻す上昇となった。非鉄金属は米株の下落、住宅統計の悪化等によって下落したが、引けに掛けては株価が持ち直したことから下げ幅を削る動きとなった。銅を見ていると分かりやすいのだが、足下100日移動平均線まで銅価格は下落している。実はこの移動平均線は、夏のFRBの50bp利下げを受けて上回ったラインであり、FRBが追加利下げを行うか否か、判断するタイミングに差し掛かったことを示唆している。
 今後については経済指標や企業決算を受けて株価が一喜一憂の展開になると考えられることから、資金の避難場所として選好されているエネルギー市場は堅調な推移が続くと見るものの、その他の市場は一旦下値を探りやすい地合いになっていると考えておいたほうがよさそうである(見方は変わらず)。エネルギーに関しては、結果的に11月のOPECの増産開始が、エネルギーのロングポジションの手仕舞い売りのきっかけになる可能性はあると考えている。OPECの増減産も、その時々で捕らえ方が違うため注意が必要であろう(OPECの500KBDの増産はf十分と小職は思っているが、景気後退局面であれば、特にグローバルGDPが下方修正されつつある状況では、売り材料になってもおかしくない。)。引き続きサブプライムローンを引き金とする米国経済の先行きに関しては注意する必要があるといえる。"

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。ドル強含みを映じて水準を切り下げる動きとなった。NY時間に株が大幅に調整したことも相場を大きく押し下げる結果となった。この結果、100日移動平均線の大きなサポートラインまで水準を切り下げる結果となった。このラインは米FOMCで50bpの利下げが発表され、市場がこれを好感して大幅に水準を切り上げて以来、上回り続けたラインである。LME在庫は▲150Mt減少、(FSCは3.0日)、(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は7,649枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下し、ベアフラットニング。C-3は34㌦バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫の増加やドルの強含みなどのマイナス材料で水準を切り下げる動きとなっている中、NY時間の株大幅調整を受けて水準を切り下げることとなった。LME在庫は+700Mt増加、FSCは1.9日(キャンセルワラント率は8.3%)。売買高は3,607枚。イールドカーブは期近が低下し、ベアフラットニング。C-3は15㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。LME在庫の大幅増加が続いていることやドルの強含みが意識され、水準を切り下げる動きとなった。株価の上昇を受けて水準を切り上げると見ていたが、NY時間の大幅な株調整(引けに掛けては買い戻されたが)の影響は大きかった。結果的に30日移動平均線のサポートラインを割り込み、心理的な節目である3,500㌦も下回って引けた。LME在庫は+925Mt増加、(FSCは1.7日)在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は0.7%)を背景に、ファンダメンタルの強さに代わりはない。売買高は2,084枚。イールドカーブは期近を中心に低下しベアフラットニングしている。C-3は23㌦バックとバック幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。LME在庫の減少はあったが、ドル強含みや米国株の大幅調整、米住宅統計の悪化(過去最低)等もあってセンチメントも悪化、水準を切り下げる動きとなった。再び上値を探る動きになると考えていたが、米国株が一時200ドル以上下落したこと等が冷や水を浴びせかけた。LME在庫は▲875Mt減少、(FSCは9.0日)しているが、需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は4.4%)。売買高は9,322枚。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇している。C-3は47㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。寄り付きから前日比マイナスで寄り付いたが、ドルの強含みやLME在庫の増加で下値を探る動きとなっていたところに、NY株の大幅調整(引けに掛けては買い戻しが入ったが)を受けて同様にニッケルも水準を切り下げた。一目均衡表の雲の上限と30日移動平均線のサポートラインを下値として堅調な推移が続いている。LME在庫は+102Mt増加、(FSCは9.4日)、キャンセルワラント率は3.3%。売買高は900枚。イールドカーブは期近を中心に低下。C-3は365㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は下落した。といってもここ数日殆どコメントを書き換えていないのだが、新規材料のない中、株下落に伴うセンチメントの悪化が相場をした押しした。基本的に錫は流動性の観点から投機の対象になりにくいことから、こうした金融市場の混乱が起きても他のメタルに比べれば影響は小さいのだが。LME在庫は▲75Mt減少、(FSCは12.5日)、キャンセルワラント率は2.17%。売買高は276枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下した。C-3は170㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇した。昨晩発表された米在庫統計が予想外に大幅な在庫の減少となったことから素直に買い戻しが入り、上昇した。米メリルリンチの巨額評価損発生のニュースを受けて米国株が調整していたことも、一時的な資金避難場所として認知されているエネルギー市場への資金流入を促したと見られる(米在庫統計サマリーは下記参照のこと)。この上昇を受けて一昨日の下げを完全に取り戻し10日移動平均線のサポートラインを回復するに至った。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。Brentも統計発表直後に水準を切り上げ、10日移動平均線のサポートラインを回復、先週数回トライしていた85㌦ラインをトライする展開となった。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。
 石油製品も上昇。RBOBも統計発表直後に狂乱的に買われ、株の戻りを好感して下落(文章的に違和感ありますが、足下はそういう動き)していたが、一目均衡表の雲を下値として大幅に上昇、10日移動平均線のサポートラインを回復している。今のところは需要が堅調であり、短期的には在庫水準も低くファンダメンタルが強いことが意識された。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。ヒーティングオイルも統計直後に大幅に上昇した。結果的に10日移動平均線のサポートラインを維持し堅調な推移となった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。ICEガスオイルも上昇。そもそも10日移動平均線のサポートラインを維持していたが、米統計を受けて大幅な上昇となった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。

(ひとりごと)
いつもテレビを見ていて思うのだが。

「この驚きの高画質」

とか

「髪の毛1本まで鮮明に」

とかいって、画面を映し出しているCMが結構あるのだが。
自分ん家の古いテレビでそれを見ていても「どこがどう、驚きの高画質なんだか」分からないと思うんですよね。
ハンディカメラも然り。
いくら昔の当社製品と比較しても、どこがどう良くなったかさっぱり分からないのだ。

おそらく、テレビはテレビで宣伝してはいけない製品の1つで
ネットなどでの販売などには基本的に向かない商品なのだろう。

この他、個人的にいかがなものか?と思っているのがアイスクリームのCM。
確かにおいしそうなんだけど、よくスプーンからアイスが溶けて垂れている映像を流している場合がありますよね。
正直、溶けたアイスに全く心は躍らない。
むしろ固いままであってほしいとすら思う。

おいしさと美しさを伝えるために、皆、日々努力してるんだなぁ。