ちり紙

(経済関連ニュース)
・11月中国鉱工業生産 前年比+17.3%(前月+17.9%)、市場予想+18.0%。今年最低の伸び。輸出業者への税制優遇廃止や、政府の融資抑制策が効力を発揮。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲7千人の333千人(前週改定340千人(速報比+2千人))、市場予想335千人。
・11月米生産者物価指数(PPI) 前月比+3.2%(前月+0.1%)、市場予想+1.5%。コア指数+0.4%(前月±0.0%)、市場予想+0.2%。インフレ懸念が残存。
・10月米企業在庫 前月比+0.1%(前月+0.4%(速報比変わらず))、市場予想+0.3%。売上高 前月比+0.7%(前月+0.7%)。在庫比率1.26ヶ月(前月1.27ヶ月)。
・米ドルは対ユーロで上昇。PPIが市場予想を上回るインフレの懸念を示す内容であったことから、FOMCの追加利下げ余地が低下したとみられ、金利差に着目した買いが入った模様。米国株式はまちまち。金融株が売られた。ダウは上昇、NASDAQは低下、S&P500は小幅上昇。

穀物市場サマリー)
・大豆は下落。週間輸出統計は事前予想(600KMt-850KMt)を上回ったことから序盤は強含んだが、原油安等を受けて下落した。
・トウモロコシは続伸。輸出統計は事前予想(1,000KMt−1,750KMt)の範囲内であったが、前年比では+34%と1980年以来の高水準となっていることもあり、買われた。
・小麦は行ってこい。但し場中に史上最高値を更新している。週間輸出統計の輸出が大幅に増加したことなどから。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は総じて軟調に推移。金は米PPIが予想を上回る内容であったことからドルが上昇したため、うらら得た。原油の下落も相場を下押しした。チャート的には一目均衡
表の雲の上限でサポートされている。銀は大幅に下落し、一目均衡表の雲の下限まで水準を大幅に切り下げた。
・プラチナは反落。ドル高の進行で。パラジウムも安い。
・ICSG「銅鉱山の生産キャパシティは、向こう4年間、前回の予想を上回るペースで拡大するだろう。拡大ペースは年率5.3%程度で、2011年には22百万Mtになる見通しで
ある。ちなみに3月時点の見通しでは+4.6%を見込んでいた。精錬キャパシティは2011年までに25.3百万Mtに達する見通し。」
・Red Kite Metalsは11月の銅価格の下落で、22%の損失をけ計上した模様。同ファンドへの出資者2社の談。
・Q108のアルミ地金対日プレミアム 65?/Mt(前期比横ばい)。

(エネルギー関連ニュース)
・中国SINOPEC、2008年イランから160KBDの原油を購入することで合意。
ExxonMobil Torrance製油所(155.8KBD、カリフォルニア、P5),、通常の稼働率に回復。

(商品市況概況)
「総じて軟調
 昨日の商品価格は総じて軟調に推移した。米PPIが予想を大きく上回るインフレ懸念を示す内容であったことからドルが上昇したことが背景にある。エネルギーは一昨日の上昇がオプションの権利行使によるものであったことから買い一巡の後に下落、非鉄金属はドル高の進行で下落、貴金属も同様、ソフトはまちまちであった。
 今後については、欧米金融機関の著しい信用悪化懸念が後退してはいるものの、それとは別に米景気の減速の可能性は引き続き高く、引き続き商品相場全体に下ぶれリスクが高い相場展開が続くと考えておくべきである。今回のFRBの資金供給案は12月末の決算をにらんだものであり、商品相場の直接的な押し上げ材料ではないと考えている。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。株高の影響を受けて上昇すると考えていたが、全く予想と裏腹に相場水準を切り下げることとなった。やはりベアなセンチメントに変化はないようである。NY時間に発表されたPPIが予想を上回るインフレ懸念を示すような内容であったことからドル高が進行し、それも相場を下押しした。LME在庫の減少は殆ど材料視されなかった。LME在庫は▲125Mt減少、欧州で減少し、米国で増加している。(FSCは3.8日)、(キャンセルワラント率は1.3%)。欧州で在庫が減少、米国で在庫が増加している。売買高は8,283枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd スプレッド)は54?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。米国株の上昇もあって朝方は予想通り10日移動平均線レジスタンスをトライしたものの、銅価格が下落したこともあって10日移動平均線レジスタンスを完全に抜け切れず、米州時間にかけて水準を切り下げる動きとなった。銅と同じくLME在庫の減少(シンガポール、ドバイ)は余り材料とならなかった。LME在庫は▲200Mt減少、FSCは2.4日(キャンセルワラント率は6.5%)。売買高は2,755枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニング。C-3は3?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。株価の上昇等を背景として上昇すると考えていたが、寄り付きから前日比マイナスで寄り付いた後、略一貫して水準を切り下げて引けた。LME在庫は大幅に減少(シンガポール、米国)したことは殆ど材料視されていない。LME在庫は▲700Mt減少、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は7.2%)。売買高は1,849枚。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアフラットニング。C-3は13?バックとバック幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。前日の米国株高を受けて上値を探る展開を予想していたが、前日比マイナスで節目の2,450?を下回って寄り付いた後、オプションの権利行使なども巻き込んで大幅に水準を切り下げる展開となった。その後、原油価格が下落したことや、米経済統計を受けたドル高の進行がマインドを冷やし、下げ幅を拡大した。LME在庫の減少(ロッテルダム、韓国、マレーシアで減少、米国で大幅に増加)は殆どといって良いほど材料とされなかった。LME在庫は▲850Mt減少、(FSCは9.0日)。(キャンセルワラント率は3.7%)。売買高は8,015枚。イールドカーブの形状は略変わらず。C-3は53?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。前日の米国株高を受けて取引序盤は堅調に推移し、予想通り10日移動平均線レジスタンスをトライする動きとなったが、ドル高の進行を受けて水準を切り下げた。LME在庫の増加(ロッテルダムで増加、シンガポールで減少)は殆ど材料となっていない。LME在庫は+6Mt増加、(FSCは11.6日)、キャンセルワラント率は3.1%。売買高は520枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は205?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は下落した。株価の上昇を受けて上昇すると考えていたが、寄付きから略一貫して水準を切り下げ、100日移動平均線の大きなサポートラインを試す動きとなった。ドル高の進行も相場下押しに寄与したようである。LME在庫の大幅減少(マレーシアで減少、シンガポールで増加)は全くといって良いほど材料視されていなかった。LME在庫は▲85Mt減少、(FSCは12.1日)、キャンセルワラント率は3.38%。売買高は622枚。イールドカーブは期先を中心に低下しベアフラットニング。C-3は175?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油価格は大幅に下落した。一昨日の大幅上昇は、米国の資金供給案や、ノルウェーのオイル漏れを材料に相場がジリ高となったことから、オプションの権利行使に伴って上昇したものであると考えられ、一段楽したこともあって下落することとなった。アジア〜欧州時間は若干強含む局面もあったが、米PPIが予想を上回るインフレ懸念を示すような内容であったことから利下げ観測が後退、ドルが買われたこともあって、原油相場の下押し材料となった。結果。30日移動平均線まで水準を切り下げて引けた。イールドカーブは略パラレルに低下。直近限月と第二限月コンタンゴとなっている。Brentも殆ど同様の相場展開であり、NY時間に大幅に水準を切り下げ、こちらも30日移動平均線のサポートを試す展開となった。イールドカーブは略パラレルに全ゾーン低下している。
 石油製品も下落。RBOBは原油程の下落にはならなかったが(騰落率は▲1.6%、WTIは▲2.4%)、こちらも30日移動平均線で結果的にサポートされて引けている。イールドカーブは略パラレルに全ゾーン低下。ヒーティングオイルも下落。但し一昨日の統計でやはりヒーティングオイル在庫の減少が顕著だったことから下げ幅は限定された。結果的に他のエネルギー商品と同様に、30日移動平均線でサポートされている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。ICEガスオイルは上昇後、下落。イールドカーブはパラレルに上昇している。

(ひとりごと)
ちり紙。
私、物を食べるとき、特にピザを食べるときによく使ってしまう。
口の周りが何かしらべたべたしているのがどうしても嫌なのだ。
なので、できる限り量の多いヤツを買うようにしていたのだが、結婚してからそうなっていない。

どうもカミさんは薄くて、そう、見た目箱の厚さが10センチぐらいしかないヤツを買ってくるのだ。

何でかきいてみたら、「テーブルに置くのに、すっきりしていて良いから」だとか。

うーん。
個人的には、あの何枚も出てくる安心感がすきなのだが。
かつ、紙の枚数が少なくなったときに上げ底にするあの仕組みがすきなのだが。
かろうじて残っているちり紙が5センチも10センチも上げ底によって持ち上げられるあの瞬間。
多分、誰もわかってくれないと思うが人間の知恵の凄さを感じるのだ。

だって、箱が薄いと、わざわざ箱の底を破って持ち上げる必要性がないでしょう?
詰まんないじゃないですか。

なので、会社で使う自分のちり紙は、なるだけ大きな箱に入っているやつを選ぶようにしている。