買い替えの時期

(経済関連ニュース)
・12月日本CPIコア指数 前年比+0.8%、東京都区部+0.4%(前月 +0.4%、+0.3%)、市場予想+0.6%、+0.3%。
大阪府知事選、橋下弁護士が当選。現職で最年少。
BOA、英国のエネルギー・商品事業部を閉鎖。
・下落。ベルギー最大の金融サービス会社フォルティスサブプライムローン関連で追加損失を計上するとの報道を受けて、金融株を中心に売られた。10日移動平均線レジスタンスに近づいていたことも売り材料視された模様。ドルは対ユーロで小幅高。レパトリ(自国通貨回帰)の動きか、米国債が物色されたためと考えられる。

穀物市場サマリー)
・大豆は上昇。米国株価が反転上昇していたことが材料視され、買戻しが優勢となった。但し10日移動平均線を上値として幅の狭いレンジでの取引となった。CFTCのNon-Commercialポジションはネットロング幅が縮小、インデックスファンドは買い越し幅を拡大している。
・トウモロコシは続伸。米国株安が一旦ストップしたことや原油高の進行もあって買いが入った。CFTCのポジションはネットロング幅が縮小している。株下落の中で益出し売りが先行したためと見られる。
・小麦も上昇。一目均衡表の雲の上限にさしかかっていることや株の上昇もあって買戻しが優勢となった(但し金曜日の株は下落しているが)。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は総じて上昇。米国のリセッション懸念の緩和から、一時利食い売りに押されていたが週末は買戻しが入った。また、南アの電力障害で生産が遅れるとの見方も支援材料となった。しかしながら引けにかけてドルが強含んだことから、上げ幅を削る展開となった。銀も原油や米国株高を受けて上昇していたが、NY時間の株の下落やドル高の進行等で上げ幅を削った。プラチナは大幅に上昇し、値を飛ばした。南アの生産者が電力障害で操業停止となったことが材料視された。結局世界トップ生産者の生産動向には非常に大きな影響を受ける。パラジウムもプラチナの上昇に連れ高となった。
・12月日本アルミ圧延品出荷 前年比▲6.5%の184,866Mt。4ヶ月連続で前年割れに。


(エネルギー関連ニュース)
・中国2007年原油生産量は前年比+1.6%の186.7百万Mt、天然ガスは+18%の666億㎥、石炭は+9.4%の2,300百万Mtに。
・IEA 田中事務局長「原油在庫補充と価格抑制の観点からOPECは増産すべきだ」
・中国、2007年は金融引き締めを実施するとともに、短期的にはエネルギー価格を引き上げない方針(中国国会発展改革委員会)。
・Varelo Aruba製油所(275KBD、ベネズエラ)、火災のため稼動停止。

(商品市況概況)
「上昇」
 週末の商品価格は上昇した。米政府の経済対策を受けて株価が一旦落ち着きを取り戻したことから買い安心感が広がったためである。しかしながら根強く残るサブプライム問題が相場の重石となっているようである。先週もSGやフォルティスといった金融機関の損失報道が取りざたされたいる。結局のところ景気刺激策が発表されたが、景気刺激策、というよりは市場のクラッシュを回避するための対策であり、当面マーケットのセンチメントに大きな影響を与えると考えられる米国経済の調整は続くものと考えられる。一時期は資金の逃避場所として選好されていた商品マーケットであるが、本丸の株や債券市場動向が落ち着かない限りは昨年のように選好されることは難しいかろう。一方で需給を巡るファンダメンタルズに大きな変化はなく、下げ余地も限定されるとの見方を変更する必要はあるまい。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は前日比変わらずであった。各国の同時株安が米国の景気刺激策発表を受けて一旦落ち着きを取り戻す中、買いが優勢となったが、NY時間に米国株が金融中心に下落したことから、同も上げ幅を削り、10日移動平均線のサポートを割り込んで引けることとなった。2月の中国正月を控えてLME在庫が韓国やシンガポールで減少しているが、株安には抗えなかった。LME在庫は▲1,525Mt減少、(FSCは3.3日)、(キャンセルワラント率は14.3%と上昇している)。売買高は8,227枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は期先が上昇し、ブルフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は16?バックとバック幅を縮小した。
 週末の亜鉛価格は上昇した。同時株安に一旦歯止めが掛かったことから取引序盤は上昇していたが、ドルが強含んだあたりから下落をはじめ、NY時間の株価の調整を受けて下げ幅を拡大、目先のレジスタンスである10日移動平均線を下回って引けることとなった。LME在庫は+200Mt増加、米国で増加している。FSCは3.3日(キャンセルワラント率は4.8%)。売買高は2,833枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きいが、略パラレルに上昇している。C-3は20?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は前日比変わらずであった。連鎖株安の懸念が一旦遠のいたことから、10日移動平均線を上回って寄り付いた後、上げ幅を拡大し、50日移動平均線レジスタンスを目指す展開となったが、欧州時間にドルが上昇したことや、NY時間の株価下落もあって上げ幅を削り、前日比変わらずで引けることとなった。LME在庫は▲100Mt減少、米国で減少している。(FSCは2.0日、キャンセルワラント率は8.2%)。売買高は1,426枚。イールドカーブは期先が上昇し、今年の非鉄金属の課題であるフラットニングが大幅に進行している状況。C-3は9?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 週末のアルミ価格は大幅に上昇した。米国初の連鎖株安に一旦歯止めが掛かったことから買いが優勢となったためである。また、上海在庫も大幅に減少、LME在庫も比較的まとまったロットで減少したことも支援材料となった。南アの電力障害も支援材料となった様子である。但し引けにかけては米国株が下落したこともあって、上げ幅を削り、一目均衡表の雲の上限で引けた。住宅セクターの落ち込みを背景とするパニック的な売りは、株価が反転したことから一旦落ち着きを取り戻している。尚、弊社は2008年はアルミは最も上昇する非鉄金属の1つであると予想している。LME在庫は▲1,475Mt減少、シンガポール韓国、米国で減少している。(FSCは8.2日)。(キャンセルワラント率は3.4%)。売買高は20,532枚。イールドカーブの形状は全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は41?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 週末のニッケル価格は下落した。前日の株価上昇もあって強含み推移したが、ドルが強含んだことやLME在庫の増加、NY株の下落といったマイナス材料が重なり、水準を切り下げる動きとなった。LME在庫はロッテルダムで増加していることも売り材料視された模様。LME在庫は+66Mt増加、(FSCは10.8日)、キャンセルワラント率は1.9%。売買高は565枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。C-3は250?コンタンゴと前日と変わらず。
 週末の錫価格は下落した。前日の株価上昇を受けて上昇していたが、ドルが強含んだことや目先の上値である50日移動平均線に近づくレベルでは売り圧力も強く、レンジの下限である100日移動平均線まで水準を切り下げて引けている。引き続き100日〜50日移動平均線のレンジが継続している。繰り返しになるが、錫はファンドマネーの影響を受けにくい非鉄金属だけあって他の非鉄金属に比べると大幅な下落はおきておらず、引き続きタイトな需給を映じて高止まりしている。LME在庫は▲200Mt減少、(FSCは11.2日)、キャンセルワラント率は3.16%。売買高は147枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は50?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 週末の原油価格は続伸した。米政府の景気刺激策が好感され株価の急落が一旦ストップしたことから、買い戻しが優勢となったためである。但し、NY株が金融株を中心に終始軟調に推移したことから引けにかけては上げ幅を削る展開となり、10日移動平均線レジスタンスラインで頭を押さえられた。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇しているが、ここ数日間の下げ圧力は期近の方が大きく、徐々にではあるがフラットナーが進行していることは注意したいところ。足許とりあえずは米景気刺激策の影響もあって急落シナリオは回避された感じがある。Brentは10日移動平均線を上回って寄り付いた後、一目均衡表の雲の上限一杯まで上昇して引けた、イールドカーブもパラレルに上昇している。騰落率はWTIが+1.4%、Brentは+2.0%。
 石油製品も上昇。RBOBも株価の戻りもあって取引序盤は堅調な推移となり、10日移動平均線を回復するに至ったが、米株価が調整したこともあって引けにかけては上げ幅を削るという、原油と同様の展開となった。イールドカーブはパラレルに上昇。直近限月価格の騰落率は+1.5%。ヒーティングオイルも上昇。こちらも株が安定し始めたことから買戻しが優勢となっていたが、NY時間に株価が軟調に推移したことから上げ幅を削る展開となった。結果的に10日移動平均線のサポートラインを回復して引けている。騰落率は+1.7%。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。ガスオイルも上昇。イールドカーブは全ゾーン大幅に上昇している。騰落率は+2.9%。

(ひとりごと)
海外駐在から帰ってきたら、日本で使っていた携帯がうまく動かなくなっていた。
というより、登録した電話番号が全部消滅している。随分昔に買ったから仕方ないか。
なのでとりあえずバックアップしているデータを再入力してもらおう、と思って携帯ショップに。
お店に入ったら、指の爪が5センチぐらいある女性店員が応対してくれた。

店員「いらっしゃいませ、本日はどのような?」
私「携帯の調子が悪くて、アドレスが消えてしまったので再登録してもらいたいんですが」
店員「ちょっとよろしいですか」

といって私の携帯を手に取る。
やたらと爪が長いので、携帯を扱っている指が非常に気になる。
普段、この人はこんな爪でご飯を食べたり、頭を洗ったりしているのだろうか?
暫くすると店員が、

店員「ああ、この携帯壊れちゃってますね。買い換えられたらどうですか?」
私「そうですか....」

まあ、私が携帯を買ってから5年ぐらい経っているので、仕方ないか。
でも、知らない間に大分携帯も進化している。今では当たり前だが、その時の私の携帯はカメラすら付いていなかった。
なので、同じソニーのカメラつきのを買う。結構高い。
親切な女性店員が、

店員「私が今の設定と同じになるようにしておきましょうか?」

と聞いてくる。なんと親切な女性だろうか。やはり日本人女性は素晴らしい。私は喜んでお願いする。
その間、5分ぐらいだろうか。何もしゃべらないのもヘンなので、少し会話をした。

店員「随分古い携帯ですよねぇ。どれぐらい使ってるんですか?」
私「5年ぐらいですか。そろそろ買い替えようとは思っていたんですけど」
店員「そうですか。買い替え時だったと思いますよ。壊れちゃってるし。ほら、ここのところ」
私「え?」
店員「ほら、ランプが赤色にピカピカ点滅してるじゃないですか。こんな色見たことないから、壊れてるんですよ。多分」

え?多分?
赤色のランプって、あんた。
赤に点滅するように設定しておいたんだけど。
壊れてますね、って、このランプだけ見ていったの!?

店員「ええ、そうです(きっぱり)」

ここまで言い切られると、なんだか力が抜けた。もういいや。買い替えるつもりだったし。
買い替えを踏み切らせてくれた店員に、むしろ感謝するべきなんだろう。
今日の一言。

「勘違いも、新たな生活への第一歩である」