酉の市

(経済関連ニュース)
・Q307豪GDP 前期比+1.0%(Q207改定 +0.7%)、市場予想+1.0%。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+22.5%の646.3、購入指数+15.0%の464.3、借換指数は+32.0%の2,093.0。
・Q307米労働生産性改定 前期比年率+6.3%(速報比+1.4%、Q207+2.2%)、市場予想+5.9%。単位労働コスト 前期比年率▲2.0%(市場予想▲1.2%)。
・11月米ISM非製造業景況指数 54.1(前月55.8)、市場予想55.0。
・10月米製造業受注 前月比+0.5%(前月改定+0.3%(速報比+0.1%)、市場予想±0.0%。
ニュージーランド中銀 政策金利を8.25%で据え置き。
・ブラジル中銀 政策金利を11.25%で据え置き。
・11月米ADP全国雇用者数 米民間部門雇用者数 115,956千人(前月比+189千人)
・ドルは対主要通貨で上昇。民間部門雇用者数の増加と、労働生産性の改善を受けて。米株は大幅反発。為替と略同じ理由で買われた。

穀物市場サマリー)
・大豆は続伸。アルゼンチンの降雨不足やOPEC増産見送りを受けた原油高の進行で買われたが、後にドルの強含みを受けて下落、但し下値が堅いことを確認した後再び上昇して引けた。
・トウモロコシはもみ合いで前日比変わらず。原油とドルに振らされる展開となり、もみ合った。
・小麦は下落。エジプトが小麦を米国からではなく、ロシアから購入したことから米国内需給の緩和観測が広がった。米国は60kMtの小麦をロシアから購入。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は下落。金は上昇後下落。原油価格がOPECの増産見送りを受けて急騰したことにあわせて上昇したが、NY時間に発表された米経済統計が好調な内容であったことからドルがじりじりと水準を切り上げる展開となり、金もマイナスサイドに沈んだ。銀も同様。
・プラチナは下落。金と同様原油価格の上昇を受けて上昇。世界の75%のプラチナの生産をしている南アでのストもあって上昇余地を試したが、ドルが強含んだことから高値を維持できず、前日比マイナスとなった。パラジウムは略同様の相場展開であったが結果的に前日比プラスであった。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲7.9MB、ガソリン+4.0MB、ディスティレート+1.4MB、稼働率±0.0%
OPECは今回の総会での増産を見送り。ハミリOPEC議長「適切な原油供給を確保し、安定供給に尽力するが現在の価格は投機資金によって引き揚げられておりファンダメンタルズを反映していない。次回2月1日のウィーンの総会で再度検討する」
・Fling Hills Corpus Christi製油所(305KBD、テキサス、P3)、再稼動。

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品価格は概ね軟調であった。OPEC総会は予想に反し増産見送りとなった。これを受けて増産にBetしていた投機筋の買い戻しが入り上昇、しかしながら上げ幅が限定されたことや、米在庫統計が製品ベアであったことから手仕舞い売りが再び入り、下落することとなった。非鉄金属は米経済統計を受けたドル高の進行を受けて水準を削ったが、株価の反発もあって切り返した。完全に外的要因で動いているとの印象は否めない。貴金属はドル高の進行で下落している。ソフトはまちまち。
 米景気の減速の可能性は引き続き高く、引き続き商品相場全体に下ぶれリスクが高い相場展開が続くと考えている。一方でFRBの態度が利下げに変更された可能性はあり、それをを受けて金融株を中心にNY株が上昇していることから商品市場の波乱要因となっている。言い換えれば今回のOPEC総会のように要人発言を受けて簡単に株価は乱高下する環境にある、ということである。引き続き中央銀行総裁や高官の発言に一喜一憂の展開が続くことになろうか。
今週は週末の米雇用統計が経済系では最大の注目材料。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は前日比変わらずであった。ドル高の進行と、LME在庫の増加、米株価の回復といった強弱材料が混在する中、いってこいの展開であった。LME在庫は+600Mt増加、(FSCは3.8日)、(キャンセルワラント率は2.9%)。欧州で在庫が減少、米国で在庫が増加している。売買高は8,077枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近は変わらず、期先が上昇している。C-3は58㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。ドル高の進行や、米国株の調整を受けて軟調に推移、その後米国経済統計の内容が好調であったことから株価が切り返したため、下げ幅を削る展開となった。LME在庫の減少(ロッテルダム、ドバイ、マレーシア)は余り材料視されなかったようだ。この結果、10日移動平均線のサポートラインを小幅割り込んで引けている。LME在庫は▲350Mt減少、FSCは2.5日(キャンセルワラント率は7.8%)。売買高は3,960枚。イールドカーブは期近を中心に低下しフラットニング。C-3は14㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。米株価下落と、ドル高の進行で略一貫して水準を切り下げる動きであった。200日移動平均線のサポートラインに向けてじりじりと水準を切り下げる動きとなっている。LME在庫の増加も売り支援材料となった(英国、米国)。LME在庫は+225Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は13.8%)。売買高は2,917枚。イールドカーブは期近を中心に低下し、フラットニング。C-3は1㌦コンタンゴとバックからコンタンゴに転じた。
 昨日のアルミ価格は下落した。取引序盤は他メタルと同様、米国の株安とドル高の進行、LME在庫の大幅増加(シンガポール、スペイン、米国)を受けて下落していたが、OPECの増産に伴う原油の切り返しや好調な米経済統計を受けて下げ幅を削った。LME在庫は+6,300Mt増加、(FSCは9.1日)。米国在庫の増加傾向継続は、同地区内でのアルミ需要減少を示唆しており、やはり住宅セクターを中心に調整が進んでいる可能性が高い。(キャンセルワラント率は3.8%)。売買高は6,439枚。イールドカーブは期先を中心に上昇し、ブルスティープニング。期先の上昇が極めて顕著であり、非鉄金属中最も綺麗なコンタンゴカーブを形成している。C-3は56㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。米株安とドル高の進行で水準を切り下げる動きとなったが、LME在庫の減少(ロッテルダム、米国で増加したものの、韓国で大幅減)、米国経済統計の好転を受けて反転上昇し、結果前日比プラスで引けた。LME在庫は▲204Mt減少、(FSCは11.2日)、キャンセルワラント率は2.5%。売買高は1,005枚。イールドカーブは期先が上昇し、スティープニング。C-3は375㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。株価の調整とドル高の進行(他のメタルもそうですが、ここ数日間こんなのばっかりです...)を受けて下落し、50日移動平均線を試す展開となった。しかしながら欧州時間にかけてドルが弱含んだことから再び安値拾いの買いが入り下げ幅を大幅に削った。しかしながら結果的に昨日の水準を下回って引けている。LME在庫は▲20Mt減少、(FSCは12.8日)、ロッテルダムで増加、シンガポールマレーシアで減少している。キャンセルワラント率は8.85%。売買高は354枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は215㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油価格は大幅に上昇した後、下落した。昨日の小職の予想と略同じ展開となった。市場予想に反しOPECは価格下落を材料に増産を見送り、増産を期待していたショート筋の買い戻しを誘い、一時90.39㌦まで上昇したが、後に発表された米在庫統計が原油はきわめてブルなるも、石油製品ベアな内容であったことから下落、このコラムでも指摘してきたが結果的に「OPEC総会が投機筋の手仕舞いの切っ掛け」となった可能性が高い。足許逆相関の関係となっている株価が米経済統計を受けて上昇に転じたことも手仕舞いを誘ったと予想される。ファンダメンタルを無視して行き過ぎた価格上昇があったが、今度は逆のことが起きているようだ。チャート的には50日移動平均線レジスタンスを深く上抜けすることができず、一目均衡表の雲に突っ込んで引けている。イールドカーブは期先を中心に大きく低下している。BrentもOPEC総会での増産見送りを受けて10日移動平均線レジスタンスをトライする動きとなったが同様に手仕舞いの動きを受けてマイナスサイドに沈んだ。イールドカーブは期先の下落幅が大きい。
 石油製品も下落。RBOBは原油と同様、OPEC総会の決定を受けて一時10日移動平均線レジスタンスをトライする動きとなったが、米在庫統計が明確に石油製品ベアな内容であったことから大幅に下落、結果的に前日比マイナスとなり、50日移動平均線のサポートラインを割り込んで引けた。イールドカーブは期近を中心に全ゾーンパラレルに低下。ヒーティングオイルも上昇後下落。OPEC総会決定を受けて30日移動平均線をトライする動きとなったが、米在庫統計での在庫大幅増加を受けて下落に転じ前日比マイナスで引けた。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。ICEガスオイルは上昇。相場展開は略同じであったが下落し切れなかった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。
 原油・石油製品とも非常に値幅の大きな一日であった。

(ひとりごと)
すごーく久しぶりに酉の市に行ってみた。
実家が自営なので、子供の頃は連れて行かれたが
我が子に年の瀬の雰囲気を味あわせたく、四谷にある須賀神社に行ってみた。
本来的には首都圏だと花園神社のやつが有名なのだが
混んでいそうなので、小さいほうにしてみた。

ご存知のとおり、ここでは商売繁盛を祈念して熊手を買う。
一番大きいのを買うと、拍子木で三本〆してくれるのだが
当然大きいのはカミさんの許可が降りないので、2,500円の小さいやつを買った。
そのときふと思うわけだ。
大きいのは確かに場所をとってしまうのと、値段が高い(1万円〜3万円)のとで、まず買うわけには行かないよな
一番小さいのは1,000円。
でも、縁起物だから1,000円のやつなんて買ったら、なんか「ちょっとした幸せ」ぐらいしか買えそうにないし
じゃあ、下から2番目ぐらいのやつにするか


って、わずか0.1秒で判断して、2番目に安いやつを選んだ。
これって不思議な感覚で、特に誰かとご飯を食べに行くときに
例えばうな重食べに行くときに
松・竹・梅、ってあったら「じゃあ、とりあえずこの竹で」って真ん中を頼むのと似ている。
別にうなぎ屋が松を頼むと、拍子木を打ってくれるわけじゃないんですけどね。。。
こういうのって日本人だけ?