肥満体

(経済関連ニュース)
・Q407タイGDP 前年比+5.7%(Q307改定+4.8%)、市場予想+5.3%。
・1月米中古住宅販売 前月比▲0.4%の489万戸(前月改定491万戸(速報比+2万戸))、市場予想480万戸。
・S&P、米大手モノライン会社MBIAの格下げの見通しを解除する、と発表。
日本株は上昇し、今年3番目の上げ幅。モノラインへの救済計画への期待感から買われた。米株は上昇。S&Pがモノライン大手の信用格付けをAAAで維持したため、損失拡大懸念が急速に後退、NY株は後場にかけて大幅な上昇となった。
・米ドルは対円で上昇。米モノライン会社の格下げ見通し後退に伴うキャリートレードの復活等で。対ユーロではもみ合いの末、小幅下落。

穀物市場サマリー)
・大豆も上昇。中国の干ばつの影響で小麦が上昇したこと加え、米株価がモノライン会社の格付け据え置き報道を受けて大幅に上昇したことから、リスクマネーの買いが後場に入り、大幅な上昇となった。
・トウモロコシは急上昇。米株が後場にかけて上昇したことを受け、引けにかけて一段高となった。中国の干ばつの影響で小麦が急騰したことも支援材料となった。
・小麦は大幅上昇。中国北部での干ばつの影響と、米株の上昇を受けて後場にかけて一段高となった。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属はまちまち。金は米国が国際通貨基金保有金売却を支持すると報じたことを切っ掛けに売られることとなった。その後はドルの下落と原油の上昇を受けて切り返し小幅安で引けた。銀は小幅続伸。
・プラチナは下落。南ア問題は全く改善の兆しが見られないため高値での推移が続いているが、金の下落や株の戻りといった副次的な材料を受け、手仕舞い売りが入ったものと見られる。流動性の観点から投機の対象となりにくいパラジウムが堅調に推移しているのと対照的であった。
・チリ Collahuasi銅山(Xstrata、Anglo American。2007年生産453.1KMt)、2008年の生産は前年比+20%の計画。
・LME鉄取引が上場初日。
・南アの電力障害により、一部の鉱山では労働者の一部解雇を余儀なくされている状況。
インドネシアのBangka Belitung島の錫生産者、輸出許可書類の不備で輸出できず。
コンゴ共和国の鉱山省は、Walikale地区の鉱山の修復を命じる(修復のため、稼動停止に)。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+2.7MB、ガソリン±0.0MB、ディスティレート▲2.2MB、稼働率+0.3%
・Houston Ship Chanelの濃霧が解消。12時間の閉鎖。

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品相場はまちまちであった。エネルギーは寒波の襲来や比較相対間での割安感から買い進まれた。一方金属セクターは連日の高騰と、株価の上昇もあって一旦利食いに押された(株が下落したため一時的にファンダメンタルズの強い金属セクターに資金が逃げていたが、昨晩の株価大幅上昇で一旦利食い売りが出た)。尚、貴金属・非鉄金属(アルミ)の供給環境に改善は見られていない。穀物は株価の上昇を受けて後場に軒並み上昇している。
 小職の懸念は商品価格の急騰が、下降局面にある米経済を直撃した際の大幅な景気失速懸念である。実際昨日のFOMCの議事録でも米経済の成長見通しが下方修正されている。世界経済ならびに商品市場は非常に重要な局面に差し掛かっていると見る。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。中国の電力障害の影響による在庫の減少を受けて堅調に推移していたが、中国に近接する韓国で大幅な在庫増加となったことから、大幅な下落となった。但しNY時間に入ってからの株価の大幅上昇を受けて引けにかけて下げ幅を削る展開となった。中国問題に端を発する銅価格の上昇は、ここ数日のLME在庫の大幅な増加を受けて一服の感が出てきた。LME在庫は+7,625Mt増加、(FSCは2.9日)、(キャンセルワラント率は19.2%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は10,104枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が低下しフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は38?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。取引序盤は上昇し、100日移動平均線を試す展開となったが、LME在庫の増加や在庫急増で下落した銅相場を受けて水準を切り下げた。しかし銅と同じくNY時間の株価の回復を受けて下げ幅を削る展開となった。LME在庫は+175Mt増加、FSCは3.6日(キャンセルワラント率は5.2%)。売買高は4,488枚。イールドカーブは期近が低下しフラット化が進行。C-3は23?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。寄り付きは前日寄り付きと略同じ水準での寄り付きとなったが、銅価格が在庫の急増を受けて下落していることから鉛価格も連れ安となった。その後は銅・亜鉛と同じであるがNY時間の株価の上昇を受けて下げ幅を削る動きとなった。LME在庫は+75Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は1.9%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,117枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は13?バックと前日と変わらず。
 昨日のアルミ価格は下落した。南アの電力公社のアルミ精錬所向け電力供給停止は継続しているものの、3,000?の真理的節目に近づく中、利食い売りに押されて終始軟調に推移した。その後NY'の株上昇を受けて下げ幅を削る展開となった。南アの電力障害は依然、継続している。LME在庫は▲350Mt減少、引き続きシンガポール・韓国で大幅に減少している。(FSCは8.3日)。(キャンセルワラント率は3.6%)。売買高は11,334枚。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇しツイストする形でスティープニング。C-3は38?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。取引序盤から銅価格の調整等を受け、軟調に推移し100日移動平均線を一瞬上抜けしたものの、水準を切り下げる動きとなった。但し前日比プラスで寄り付いた後に下落する、という展開であった。LME在庫の絶対水準が高いことやニッケルが流動性を重視するファンドの積極的な投資対象となりにくいことから上げ幅は限定されている一方、銅やアルミといった他非鉄金属の価格上昇を受けて下値も堅い。LME在庫は+18Mt増加、(FSCは11.2日)、キャンセルワラント率は2.7%。売買高は757枚。イールドカーブの形状は期近が小幅低下している。C-3は220?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。最大生産国中国の生産が滞っている状況が継続している上、インドネシアの一部の業者が錫を輸出できなかったことや、コンゴの北部の鉱山の稼動が停止する可能性があること(紛争に伴う修理のため)から、大幅な上昇となった。結果、11月14日の最高値17,575?を上回って引けた。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは10.5日)、キャンセルワラント率は9.75%。売買高は741枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は75?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は上昇した。朝方発表された米中古住宅販売が市場予想を上回る内容であったことや、モノライン会社の格下げ据え置き報道を受けて株価が堅調に推移したことから原油も堅調な推移となった。欧州・米州の一部に寒波が襲来していることやトルコの地政学的リスクが高まっていることも支援材料となった。株式のパフォーマンスが悪化する中、資金の退避場所として金等の流動性が高い商品が積極的に物色されてきており、原油もその対象となってきたが、株価がもし本当に戻るのであればこの流れが止まり、よりファンダメンタルズを重視した相場展開になろう。イールドカーブは全ゾーンパラレルに小幅上昇。Brentも同様に上昇し、イールドカーブはパラレルに水準を切り上げている。直近限月の騰落率はWTIが+0.4%、Brentは+0.7%。
 石油製品もNY時間に入ってから大幅に上昇。寒波襲来や株が堅調に推移していることが支援材料となった。イールドカーブは全ゾーン上昇しているが期先の上げ幅が大きいようだ。直近限月の騰落率は+0.3%。ヒーティングオイルもNY時間に入ってから上昇。株価の上昇と寒波襲来等が材料視された。そのため上げ幅はRBOBよりも大きくなっている。イールドカーブは全ゾーン上昇しているが、期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+0.8%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは期先が上昇している。直近限月の騰落率は+1.0%。

(ひとりごと)
昔分からなくて、今分かるようになったもの。
量の少ない缶ジュース。

確か私が中学生ぐらいのときに始めて330mlのジュースが発売されたが、あの時はこぞって330mlを飲んだものである。
あの時友人と口々に言い合ったのが

「いったいどこの誰が330mlではなく、250mlを飲むのか?」

ということ。
よほど変な酔狂な人で無い限り飲むはずはありえない。
と、心から思っていたのだが、大学に入って初めて(はずかしながら)女性と出かけたり、話をするようになって初めて分かった。
女の子は外でガブガブ水分を取らないんだ、ってこと。

なるほど。
あの頃の女子大生は確かに330mlは飲んでいなかった。
無駄飲みしないのだ。

肥満に悩むアメリカ人は皆日本の女子大生を見習うべきである。
この前、特に新聞に掲載されていたが同国の国民は3人に2人が肥満体らしい。
マックではダイエットコーラではなく、爽健美茶を。
Lではなく本当のSサイズを。
と、言いながら自分のメタボな体をじっと見つめる。
やっぱ、お茶かなぁ。