ケーキ

(商品市況概況)
「欧州景気の悪化懸念」
 昨日のコモディティ市場は軒並み下落している。欧州景気の悪化懸念が高まる中、ユーロ安が進行しドル建資産全体が売り込まれることとなった。欧州地区の景気悪化は以下のような効果をもたらす。

 (i)実需自体の減少
 (ii) ドル高を誘発し、ドル建資産の売り材料に

 2008年の上期、1月〜6月は欧州の好景気とユーロ高の影響でコモディティ価格は堅調な推移を続けてきたが、この流れが変る可能性があるのだ。米景気が悪化した場合には需要の減少はあるものの、ドル安が進行するためユーロ圏経済が好調であれば商品価格自体はそれほど下落しないのだが、今回はそういうことは起こりにくいはずである。当面、欧州景気の動向に注目せざるを得ないだろう。
 小職の最大の懸念は、「景気悪化に伴う株価の下落が市場参加者のセンチメントを悪化させ、実態経済がそこまで悪くなかったにも関わらず結果的に相場が景気の方向性を作ってしまうこと」である。今、そういったことが起きる可能性が高まっていることが商品相場の下押し材料になろう。

(経済関連ニュース)
・Q208豪GDP 前期比+0.3%(前期改定+0.7%)、市場予想+0.4%。
・8月ユーロ圏サービス業景気指数改定 48.5(速報比+0.2)。
・Q208ユーロ圏GDP改定 前期比▲0.2%(速報比変らず)。
・7月米製造業受注 前月比+1.3%(前月改定2.1%(速報比+0.4%)、市場予想+1.0%。除く輸送機器 前月比+1.0%(前月改定2.7%)。
・英中銀 政策金利のレポ金利を5%に据え置き。
・7月独製造業受注 前月比▲1.7%(前月改定▲2.6%)、市場予想+0.3%。8ヶ月連続のマイナス。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+15千人の444千人(前週改定429千人(速報比+4千人))、市場予想420千人。
・8月米ADP民間雇用者数 前月比▲33千人(前月改定+1千人(速報比▲8千人))、市場予想▲30千人。
・8月米ISM非製造業業況指数 50.6(前月改定49.5)、市場予想49.5。
・Q208米労働生産性確定 前期比年率+4.3%(速報比+2.1%、前期確定+2.6%)、市場予想+3.5%。単位労働コスト前期比年率▲0.5%(速報比▲1.8%)。
・ECBは政策金利を4.25%で据え置き。
・トリシェ総裁「物価安定に対しては、上昇リスクが明らかになった。中長期的名物価安定がECBの第一の使命。中長期的なインフレリスクをしっかりと抑え込むことが大切」

・ドルは対ユーロで大幅に上昇。ルクセンブルク ユンケル首相兼財務相の「ユーロは過大評価」発言や、トリシェ総裁の「欧州経済の弱さ」に関してコメントしたことが好感された。福田総理大臣の辞任問題で国内の政局が更に混迷するとの見方が強まったことから円が売られていたが、海外市場の不安定さを背景として円キャリートレードアンワインド(解消買い戻し)が入った模様。ドルは対円で下落している。
日本株は大幅に下落。世界景気の減速懸念が日増しに強まっており、幅広く売りが入った。アジア株、その他先進国株も世界景気、特に今度は欧州景気の減速懸念を背景として軟調な推移となった。米国株は大幅下落。福田総理大臣の辞意表明を受けてただでさえ混迷している日本の政局が混迷するであろうとの見方から。金融や輸出関連など幅広く売られた。米国株は急落。新規失業保険の増加やエネルギー価格の下落による資源関連株への売り、サブプライム関連曽運質が5,000億?を突破したことなどを受け、米リセッションの懸念が更に強まったため。
穀物市場サマリー)
・大豆価格は下落。ドル高の進行に伴うドル建資産の下落が大豆でも発生している。また、産地の降雨予報を受けた単収の改善期待から軟調な推移となっている。結果、10日移動平均線を下回り、軟調な推移となっている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。
・トウモロコシ価格は小幅上昇。降雨がトウモロコシの育成に必要な時期に間に合わなかったことから、来週発表される需給報告での悪化が懸念されたことから。しかしながら他のドル建資産と同様にドル高の進行を受けて、上げ幅を削った。イールドカーブは全ゾーン小幅上昇。
・小麦価格は上昇。エジプトや日本が120KMt、55KMtの小麦を購入したことなどが好感されて上昇していたが、ドル高の進行を受けて引けにかけて水準を切り下げた。イールドカーブは略変わらず。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に下落。トリシェ総裁や、ユンケル財務相のユーロ景気悪化発言を受けてドル高が進行したことが最大の材料。ドル高につれて大幅に原油価格が下落していることも売り材料となった。
 足許、ユーロ圏の景気が鈍化し始めていることに伴いドルの行き過ぎた下落が修正され始めているため、金は軟調な推移となっている。同時に地政学的リスクの高まりや、米景気の後退懸念に伴う恒常的にドルの水準が安いことといった材料を受けて安全資産であり、市場規模のうちの半分近くが投機資金である金は、質への逃避で物色されることから大幅な下落とはなっていない。同時に金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませている可能性が高く上値を追いきれないのも事実であろう。よって、ドルの行き過ぎた下落が修正される局面に入っていることも考慮し、弊社は金価格の見通しをニュートラルに引き下げている。これは今までこのコラムで主張していたように「当面高値で安定推移」との見方と整合するものである。尚、金価格とユーロドルの一次回帰分析の結果は、金価格=1,065.3×ユーロ-738.51となっており、現在の価格は略この一次回帰線上にある。
 NY銀も大幅に下落し、10に妃移動平均線を下回って軟調な推移となった。8月15日の安値12.20?をトライする動きとなっている。

・NYプラチナは反発。取引序盤は軟調に推移したが、8月19日の安値1,300?に近づくレベルでは値ごろ感から実需筋の買いも入り、10日移動平均線を目指して上昇した。しかしながらユーロの下落に伴うドル高の進行を受けて10日移動平均線を上回れずに引けている。どうもプラチナ系貴金属は一旦底を見たとの印象を受ける。
 中期的な見通しについてプラチナは、堅調な推移になると考えていたが、自動車向け需要が一時的にでも減退すると見られることから今までの強気姿勢は維持できないと考えている。世界経済への影響が大きい米景気の悪化観測の高まり、GM、フォードといった自動車産業の景況感悪化に反映される自動車販売の減少に伴う触媒需要の減少観測を受け、このコラムで指摘してきた需要減少のリスク要因の影響が大きくなってきている状況。また、ドルがユーロ圏経済の鈍化懸念を材料にして反転上昇していることもプラチナ価格の下げ要因となりえる。
 価格上昇に対するその他のリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクである。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。しかしながらここまで価格が低下してくるとその動きも鈍化することとなろう。また地上在庫の多さがこうした不足分を補うと見られることから、結局のところ生産不足分は相殺されニュートラルになる可能性があることも相場の下押し材料となりえよう。しかしながらやはり南アの生産状態が電力価格の上昇やその他のコストの上昇等で不安定であることから、アップサイドのリスクは意識せざるを得ないだろう。しかしそのリスクは以前に比して格段に低下していると考える。
 NYパラジウムも取引序盤は堅調な推移であったが、ドル高の進行を受けて10日移動平均線を上値に頭重い推移となった。
 今後パラジウムの価格は軟調に推移すると考える。プラチナ価格が自動車向け需要の減少観測とドル高の進行で下落しているため、代替品として需要が減少すると見られるためだ。また、非常に多い地上在庫(弊社見積もりではチューリッヒに8百万オンス、ロシアに10百万オンスの地上在庫があると見ている)が、価格の上限を押さえることとなろう。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲1.9MB(市場予想+0.5MB)、ガソリン▲1.0MB(▲1.3MB)、ディスティレート▲0.4MB(+1.0MB)、稼働率+1.4%(+0.2%)。
・南ア リチャーズ・ベイの石炭運搬用列車、事故で崩壊。24-48時間程度輸送に遅れが出る見込み。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。欧州地区の景気減速懸念と、それに伴うユーロ安・ドル高の進行を受けて水準を切り下げる展開となった。取引序盤は安値拾いの買いを受けて水準を切り上げ、10日移動平均線を目指して上昇したが、LME在庫が韓国で大幅に増加したことから頭重い推移となり、夜間のユーロ下落で更に下げ幅を拡大することとなった。今まで好調であった欧州景気の悪化懸念が急速に台頭し始めていることが、相場の地合いを悪化させている。需要要因で価格が下落するという経済にとって好ましくない形での下落が続いているが、この動きはしばらく続くと見られる。しかしながら引き続きコンセントレートの供給懸念は根強く、中国の固定資産投資や鉱工業生産の水準の高さを鑑みれば下値は限定されよう。7,000?を割り込むまでの下落にはならないだろう。LME在庫は+1,575Mt増加、(FSCは3.5日)、(キャンセルワラント率は5.6%)。売買高は8,483枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は40?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。30日移動平均線でサポートされたことから、取引序盤から堅調な推移となり、50日移動平均線レジスタンスを上抜けしたが、夜間のユーロ下落を受けたドル高の進行を受けて水準を切り下げ、上げ幅を削った。亜鉛の需要は強くないが、大生産国であるはずの中国の輸入が前年比で増加傾向を辿っていることや、その他生産者の価格下落時の生産調整の可能性が高いことから底堅い推移が続いている。LME在庫は▲225Mt減少、FSCは4.7日(キャンセルワラント率は3.3%)。売買高は7,281枚。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は21?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の鉛価格は下落した。取引序盤は堅調な推移となり一目均衡表の雲の上限一杯まで上昇したが、夜間のユーロ安の進行を受けたドル建資産の下落のあおりを受けて、ドル資産である鉛も急速に地合いを悪化させ、前日比マイナスで引けることとなった。中国からの精錬鉛のアウトフローは明確に減少し始めており、7月の統計ではとうとう中国は精錬鉛の純輸入国に転じてしまったことなどが相場の下支え材料となっているが、世界景気の悪化懸念が強まっていることが相場を押し下げ始めていることは注意したい。LME在庫は▲450Mt減少、(FSCは3.3日、キャンセルワラント率は13.9%。)。売買高は2,138枚。イールドカーブは期先を中心に大幅に下落し、ベアスティープニングしている。C-3は12?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤は値ごろ感から買いが入り上昇していたが、夜間のLME在庫が再び欧州地区で増加したことや、欧州中央銀行総裁のユーロ景気悪化発言を受けたユーロ安の進行を受けてドル建て資産が売り込まれたことから、アルミも上げ幅を削り結局前日比小幅高で引けている。このコラムでは2,600?程度が現在のコストベースであると考えているが、マーケットのセンチメント的にこのレベルを試す可能性はあると考えている。しかしながら将来の中国からのアウトフローの明確な減少懸念もあって、やはり2,800?を下回るレベルでは安値拾いの買いが入りしっかりするとの印象。LME在庫は+1,850Mt増加、(FSCは10.2日)。(キャンセルワラント率は1.9%)。売買高は11,439枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニング。C-3は48?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。アルミと同様、取引序盤は堅調な推移となったが、夜間のユーロ下落を受けて急速に地合いが悪化、NY時間に大幅に下げ、結局30日移動平均線まで水準を切り下げて引けている。ニッケルに関しては引き続き堅調に推移するであろうとの弊社見通しを小職は支持するが、中国のステンレス需要が弱含み推移すると見られることに加えて、欧州景気が減速する可能性が高まってきたことからやはり上値は限られよう。LME在庫は+144Mt増加、(FSCは11.4日)、キャンセルワラント率は1.8%。売買高は1,323枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニング。C-3は64?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。取引序盤は値ごろ感からの買いで200日移動平均線を試す動きとなっていたが、錫も他のドル建資産と同様にユーロ安を受けて水準を切り下げ、結局行って来いの展開となった。インドネシアや中国の生産輸出状況に改善が見られない中(インドネシアは悪化)、ファンダメンタルズを材料にしっかりとした推移が続くと考えているが、世界景気の悪化懸念が強まる中上げ幅は抑えられることになろう。LME在庫は▲20Mt減少、(FSCは5.6日)、キャンセルワラント率は16.75%。売買高は241枚。イールドカーブは期近が上昇し、ブルスティープニングしている。C-3は90?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。夜間に欧州中銀メンバーが欧州経済に対する悲観的な見方をする発言をしたことから、同地区の需要の減少観測とともにユーロ安によるドル高が進行、原油価格は水準を切り下げることとなった。夜間の統計はハリケーンの影響でブルな内容であったものの殆ど材料視されていない。この結果一時WTIは200日移動平均線を下回って推移している。足許米国はFSCを5年平均レベルに維持するオペレーションを持続しており、昨晩の統計も概ねそういったオペレーションを実施していることが確認された。基本、ハリケーン等の突発事象があれば価格は上昇してもおかしくない地合いにあるのだが、グローバルな景気悪化懸念が非常に強まっており、短期的な需給悪化懸念を上回ってしまっている。イールドカーブは期先の下げ幅が大きいが、全ゾーンコンタンゴの状態は変わらず。Bretも期先が下落し、フラットニングが進行。直近限月の騰落率はWTIは▲1.4%、Brentは▲1.7%。
 石油製品も下落。米在庫統計はブルな内容であったが、原油価格の下落に押される形で水準を切り下げる動きとなった。RBOBはユーロの下落を受けた原油の下落を受けて水準を切り下げる動きとなった。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.0%。ヒーティングオイルも下落。イールドカーブは略全ゾーン下落した。直近限月の騰落率は▲1.9%。ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期先の下げが大きい。直近限月の騰落率は▲0.2%。

(ひとりごと)
不思議なのですが。

ケーキを食べたりするときに
私って、殆ど何にも乗っかっていないやつが好きなんですよね
プレーンなヤツ

ところが、だいたい女性は「いろいろなものが乗っかっているの」が好きみたいだ
ケーキの間に入っているクリームの中にも、果物の刻んだのが入っていたり
ケーキのスポンジにも何かしら香料が入っているのだ好きみたいだし
よくよく考えるとこれはケーキに留まらない
日本ソバだって、ソバの中に柚子が練りこんであったり、胡麻が練りこんであったり、蓬が練りこんであったりするのが大好きだ

何でこうなのだろう。
圧倒的に私は何も入っていないのが好きだし
日本ソバだって、モリかせいぜいとろろソバぐらいしか食さない。
あんなにいろいろ入っていたら、味がごちゃ混ぜになって美味しくないような気がするのだが

と、思ったので一回女性がどのようにケーキや物を食べているのか観察してみた。
あ、すみません。いつもじゃないです。
たまたま見ただけなので、ヘンタイじゃないです。

で。

発見があった。
どうもですね。
女性は物を食べるときに、男とは全く違った楽しみ方をしていることが分かった。
つまり、食べ物がくると、まずは見た目で楽しむのだが
男の場合は目で楽しんでいる瞬間が本当に一瞬。
後は味のみが重要視されるのだが
女性の場合は、まず全体を見回した後で
「どこから食べるか」
で楽しんでいる。
楽しんでいるのか、「崩れてしまうとみっともない」と考えて、将棋崩しのような感覚で悩んでいるのかは分からないが
絶対にいきなり食べたりはしない。

その後も、皿全体を見回し、崩れそうなところがあればそこから優先して食べ
副菜を眺めて楽しみ
店を見回して楽しみ

という感じなのだ。
なので、「食べる」ということよりも「時間を楽しむ」という側面の方がどうも強いようである。

え?
そこまで考えてないって?
単純にいろいろな味が入っているほうが美味しいから?

そうですか。
失礼しました。