碧いうさぎ

(商品市況概況)
「統計が良すぎると、それも困ったもので...」
 昨日の商品価格はまちまち。エネルギーは調整、金属類は軒並み上昇している。
 注目の米雇用統計は市場予想を上回り、株価が大幅に上昇したことからリスク資産に資金が流入したと見られるが、逆にこういった指標が前月比で良すぎた場合に価格が急騰し、その価格急騰が経済自体にマイナスのインパクトをもたらす可能性を意識しなければならない環境になってきた。正直、前年比や前々年比で見た場合の各種経済統計は決して良い内容ではない。今までは前月比で統計を比較していればよかったが、ある程度前月比でプラスのトレンドが見え始めた現在、前年比でどの水準まで戻るのか?が次の課題となろう。正直、今の経済環境はここまでの価格上昇を容認できるような状況にないことは、多くの市場参加者が感じているところであると思う。
 また、これから年末にかけては中央銀行の金融緩和策の中止(あるいは金融引き締め)のタイミングがいつになるか、が商品価格に大きな影響を与えると予想されるため、各国中央銀行、特にFRBの出口戦略に注目したい。


(経済関連ニュース)
・6月独輸出 前月比+7.0%(前月改定+0.2%)、市場予想+0.9%。
・7月英CPI 前月比+0.3%、市場予想±0.0%。
・7月中国乗用車販売台数 前年比+70.5%、1-7月累計 前年比+31%。
・7月米雇用統計 非農業部門雇用者数 前月比▲247千人(前月改定▲443千人(速報比+24千人))、市場予想▲325千人。失業率9.4%。
・6月米消費者信用残高 前月比▲103億ドルの2兆5,000億ドル(前月改定▲53.8億ドル(速報比▲21.5億ドル))、市場予想▲50億ドル。
・中国 温家宝首相「グローバルリセッションの影響を引き続き受ける中で、内需拡大を目指したマクロ経済政策スタンスを維持」
・6月日本機械受注 前月比+2.3%(前月改定+1.5%)。
酒井法子容疑者、覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕。

NY Dow  :9,370.07(+113.81)
S&P500   :1,010.48(+13.4)
NIKKEI225 :10,412.09(+24)
JPY/USD :97.57(+1.99)
USD/EUR :1.418(▲0.0161)

・ドルは対ユーロで上昇。注目の米雇用統計が市場予想を上回る内容であったことから、米経済が立ち直りつつある、特に雇用分野で立ち直りつつあることが好感されドルが物色されることとなり、高金利通貨へシフトしていた資金が米市場に還流したと見られる。消去法的に物色されていた円は大幅安となった。
日本株は小幅高。夜間発表予定の米雇用統計を控えて小動きとなった。米国株は大幅に上昇。注目の米雇用統計が市場予想を大きく上回る内容であったことから買い安心感が広がり、大幅な上昇となった。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :489.50(▲10.75)
Cbot Corn :322.00(▲10.5)
CSCE Sugar :20.81(+1.01)

・大豆価格は上昇した。南米の大豆、大豆粕市場がタイトな中、エルニーニョ発生に伴う生産懸念を受けて堅調な推移となっている。一方でエネルギー価格が調整していることから大豆油は安く、こうした材料によってもみ合い推移した。イールドカーブは期近が上昇、期先が下落している。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが221,135(前週比 +4,291)、ショートが156,032(前週比 ▲19,489)となったことから、ネットで65,103(前週比 +23,780)となった。インデックスファンドのポジションは326,260(前週比 +5,059)となっている。

・トウモロコシ価格は大幅に下落。作付面積の増加予想と、ドル高の進行、エネルギー価格の調整が足枷となった。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが115,785(前週比 +13,844)、ショートが34,237(前週比 ▲20)となったことから、ネットで81,548(前週比 +13,864)となった。インデックスファンドのポジションは148,966(前週比 +2,537)となっている。

・小麦価格は大幅に下落。各地の生産が順調に進んでいることに伴い、米輸出が低調に推移しているため。但し中期的にはエルニーニョの影響がどのような形で出てくるかがポイントとなり、下値は堅かろう。イールドカーブはパラレルに低下。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが75,933(前週比 +413)、ショートが97,574(前週比 ▲38)となったことから、ネットで▲21,641(前週比 +451)となった。インデックスファンドのポジションは166,780(前週比 +5,307)となっている。




(金属関連ニュース)
Comex Gold :957.30(▲3.4)
Nymex Platinum :1,268.5(+5.1)


・NY金は続落。注目の米雇用統計が市場予想を上回る内容であったことや、失業率の低下等でドルが物色されたことから、安全資産として物色されていた金に手仕舞い売りが入った。欧州中央銀行のが今後5年で金を売却することで合意したこともセンチメントを悪化させたようだ。中期的にはソブリンリスクの高まりや、(週末はドル高が進んだものの)ドル安懸念を背景として、各国が金の保有比率を増加させる動きが見られることが、下値を限定させることになろう。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 957.30(▲3.4)。
 銀価格は小幅上昇。ドル高がマイナス材料として意識される一方、米雇用統計を受けて株が上昇したことがプラス材料となり、前日比プラスとなった。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,466.80(+2.3)。"
・NYプラチナ価格は小幅上昇。前日のドル高の流れを受けて大幅に下落したが、夜間の雇用統計を受けて株価が上昇したため急速に値を戻した。昨日の引け(東京時間0:00)は1,268.5(+5.1)。
 パラジウムも前日の大幅下落の流れを受けて前日引けレベルで寄り付いた後、米雇用統計が好調であったことから大幅な上昇となった。昨日の引け(東京時間0:00)は279.05(+7.95)。

・欧州の各国中銀、5年間の金売却計画で合意。年間売却は400トンが上限、5年で2,000トンまで。


Copper 3M :6,150.00(+125:9C)
 昨日の銅価格は上昇した。極端な楽観論が市場に広がる中大幅な上昇を続けていたが、さすがに6,000ドル超えに対する警戒感や、今晩の米雇用統計を見極めたいとする市場参加者も多く、調整売りに押された。ドル高の進行も売り材料となった。銅は中国の経済対策や在庫積み増し時期のずれ込みの影響もあってファンダメンタルズは強いものの、極端な上昇が続いているとの印象である。また、ファンダメンタルズについては引き続き中国の在庫積み増し意欲が旺盛であることや、コンセントレートが継続的に不足する環境になる可能性が高いことから、中長期的にも上昇トレンド入りしたと考えている。7月中旬以降発表されている企業決算や経済統計は、「予想より」良い内容であり、それを材料に極端な景気の先行きへの楽観論が広がっており、マインドの改善がファンダメンタルズを凌駕してしまっているようだ。雇用情勢は引き続き厳しいため、8月7日の雇用統計の内容を見極める必要があるものの、その際の調整は当初の見込みよりも限定的なものになる可能性が高まってきた。LME在庫は+7,750Mt増加、(FSCは62.0日)、(キャンセルワラント率は3.0%)。売買高は13,097枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は9ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,150.00(+125:9C)。

Zinc 3M   :1,900.00(+50:27.75C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。夜間の雇用統計を控えて小動きとなっていたが、LME在庫の減少が確認されたタイミングから上昇基調を強め、米雇用統計が市場予想を上回る内容であったことから更に上昇して引けた。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲350Mt減少、FSCは14.6日(キャンセルワラント率は1.5%)。売買高は3,333枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,900.00(+50:27.75C)。

Lead 3M   :1,900.00(+45:16.25C)
 昨日の鉛価格は大幅に上昇した。LME在庫が減少したことを受けて上昇基調を強めていたが、NY時間の雇用統計発表を受けて更に上値を試す動きとなり、10日移動平均線を回復して引けている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲75Mt減少、(FSCは5.0日、キャンセルワラント率は0.6%。)。売買高は1,585枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は16ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,900.00(+45:16.25C)。

Aluminum 3M :2,020.00(+30:31.25C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫が米国中心に減少する中、夜間の米雇用統計が市場予想を上回る内容であったことから買い戻しが入った。但し同時にドル高が進行していることから上値は押さえられた。足許、欧州や米国でLME在庫が減少するなど、実質的に利用可能な在庫が少ないことから需給は在庫水準に関わらずタイトであり、高値での推移が続いている。価格上昇のタイミングはやや早いとは思うが、予想していた「1,750ドルクリア後の2,000ドル」を達成しており、2,000ドルを上回った場合、過去のデータを鑑みると2,350ドル程度まで速やかに上昇してしまうケースは多く非常に注意せねばならない。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲6,950Mt減少、(FSCは44.9日)。(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は13,209枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下し、フラットニングしている。C-3は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,020.00(+30:31.25C)。

Nickel 3M :19,625.00(+25:68C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。注目の米雇用統計が市場予想を上回る内容であったことから買い安心感が広がり、買戻しで上昇した。LME在庫の絶対水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ていないが、株価の上昇に伴うセンチメントの好転による投機的な買いと、昨年から年初にかけての極端な在庫調整の影響で在庫積み増しがQ3までずれ込んでいることによって高値圏での推移が続いている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。また一方で在庫積み増しの動きはしばらく続くと見られることからいずれにしてもニッケル価格は比較的高い水準での推移を余儀なくされよう。LME在庫は+360Mt増加、(FSCは28.5日)、キャンセルワラント率は1.4%。売買高は2,290枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は68ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは19,625.00(+25:68C)。

Tin 3M   :14,800.00(+100:224B)
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫の減少と、夜間の米雇用統計の改善を受けて地合いが好転し、買い戻しが優勢となった。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲5Mt減少、(FSCは18.1日)、P596は1.93%。売買高は197枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は224ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,800.00(+100:224B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :70.93(▲1.01)
Brent :73.59(▲1.24)

アンゴラ バスコンセロス石油相「70ドルの原油は悪いものではない」

 昨日のNY原油は下落した。注目の米雇用統計は市場予想を上回る内容であったことから一時、原油価格も強含んだものの、ドルが上昇したことや前月比で改善を続けているとは言え、景気自体がまだマイナス圏から脱していないことから高値警戒感は強く、調整売りに押されることとなった。WTIは70ドルを維持したが比較的大幅な下落となった。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.4%。昨日の引けは70.93(▲1.01)。 Brentも米雇用統計後は上昇したもののその後下落し、10日移動平均線でサポートされて引けた。直近限月の騰落率は▲1.7%。昨日の引けは73.59(▲1.24)。 WTI/Brentのネガティブスプレッドは縮小。高水準なETFがフロントマンスに積みあがっていることや、現物輸出入の構造上の問題からWTIの指標性が薄れているのは以前説明したとおりである。
 石油製品は下落。RBOBは下落。米統計発表後に上昇したものの、その後下落に転じ10日移動平均線近辺まで調整した。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲2.7%。昨日の引けは200.81(▲5.26)。 ヒーティングオイルも下落。米雇用統計後に上昇する局面はあったが、ドル高の進行等で原油価格が調整したことから連れ安となった。何回かコメントしているが、ディスティレート在庫の水準は著しく高く、需要の回復も緩慢であることから原油価格が上昇しない限りディスティレート価格は上昇しにくい。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲1.3%。昨日の引けは191.22(▲2.45)。 ICEガスオイルは下落。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲0.6%。昨日の引けは607.50(▲3.5)。



(ひとりごと)
週末、酒井法子覚醒剤を使ったとの咎で逮捕された。
旦那もやっていたらしい。
でも、どう考えてもこの2人よりも、彼らの子供が可愛そうだ。
何も悪いことしてないんだから。
子供ができてから、自分も無条件に子供が可愛いと思えるようになってきたので
私は今回の事件、非常に胸を痛めている

そうしたら、週末、有名人のブログを見ていたら「酒井法子の子供がまさに碧いうさぎである」というコメントを見た
まさにその通りである。


早く更生して、子供のところに帰ってあげて欲しいと、心から思う。



ニュージーランドでワイン造りをしている友人のサイトも宜しくお願いします。
http://ameblo.jp/satowines/