(商品市況概況)
「下落」
昨日の商品価格は下落した。前日の米雇用統計の悪化と欧州経済統計の悪化に伴うドル高進行が材料となった。このコラムでも指摘してるが、「過剰な景気回復期待」を織り込む形で上昇してきた金融市場であるが、四半期決算や経済統計の発表を受けてさすがに行き過ぎが修正される形で下落すると見ていた当初の予想通りである。7月は経済統計の内容を見極めながら、非常に神経質な推移（下落）になると考えている。その後は年末から来年Q210に向けて堅調な推移になろう。
（経済関連ニュース）
・NY休日。
・5月ユーロ圏小売売上高 前月比▲0.4%（前月改定+0.1%（速報比▲0.1%））、市場予想▲0.1%。
・中国国務院発展研究センター夏斌所長「中国の景気回復は堅固なものでなく、世界的な需要鈍化の影響を内需拡大で埋める必要がある」
・北朝鮮、ミサイル発射。
・自民党、静岡県知事選で敗北。
NY Dow :Close
S&P500 :Close
NIKKEI225 :9,816.07(▲60.08)
JPY/USD :95.96(▲0.08)
USD/EUR :1.399(▲0.0026)
・ドルは対ユーロで続伸。欧州経済統計悪化に伴いドルが物色されることに。円は対ドルで小幅上昇。
・日本株は続落。米雇用統計悪化を受けて景気回復への過剰な期待が後退したため。インド、上海株は堅調に推移、欧州株は軟調であった。NYは休場。
（穀物市場サマリー）
Cbot Wheat :500.25(▲6)
Cbot Corn :345.75(▲6)
CSCE Sugar :Close
（金属関連ニュース）
Comex Gold :931.00(▲10.3)
Nymex Platinum :Close
・NYは休場。
(非鉄金属)
Copper 3M :4,980.00(▲55:13.75C)
昨日の銅価格は下落した。米雇用統計の悪化に加え週末は、LME在庫、上海在庫とも大幅な増加となり、ドル高も進行するなどマイナス材料が多く10日移動平均線まで水準を切り下げる動きとなった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い価格は底を打ったと考えられるが、実態経済の悪化速度が鈍化はしたものの引き続き回復しているわけではないことから、7月の統計を確認後調整する動きがしばらく続くこととなろう。但し、その下落幅は年初に見込んでいたような大幅なものではなく小幅なものに留まり、年後半以降の価格上昇の前の調整と見ておくべきだろう。LME在庫は+4,050Mt増加、（FSCは56.9日)、(キャンセルワラント率は4.6%)。売買高は4,748枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近・期先が低下し、イールドカーブは大きく上に凸となっている。C-3（Cash vs 3M Fwd）は14ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは4,980.00(▲55:13.75C)。
Zinc 3M :1,551.00(▲21:27C)
昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫は減少したものの、上海在庫の増加やドル高、前日の雇用統計の大幅悪化等が嫌気され、下値余地を探る動きとなた。NY休日ということもあって積極的な売買は手控えられたようであるが、足許50日移動平均線のサポートを試す動きが続いている。足許の需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、ここまでの価格上昇が許容できるような環境にはないと考えているが、株価が堅調に推移していることが投資マインドを好転させているようだ。但し、引き続き7月以降の経済統計を受けて上がりすぎの修正によって相場水準は低下すると見る。LME在庫は▲525Mt減少、FSCは11.9日(キャンセルワラント率は1.7%)。売買高は955枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は27ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,551.00(▲21:27C)。
Lead 3M :1,710.00(+10:21.25C)
昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫の増加やドル高進行といった欧州時間のドル高進行、米雇用統計の悪化、といったマイナス材料が多かったものの、10日移動平均線でサポートされ堅調な推移となった。大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないこと、LME在庫の増加が続いていることなど、個別のファンダメンタルズはマイナスの材料が多く、現在の価格水準はファンダメンタルズのみでは説明できないレベルであるといえ、投機的な買いが相場を押し上げていると見る。とはいってもマイナス材料が多い中、今後は7月以降に発表される経済統計の内容を受けて、下値の落ち着きどころを探る展開となろう。多くの非鉄金属と同様50日移動平均線（1,560ドル）がフロアとなろう。LME在庫は+250Mt増加、（FSCは4.1日、キャンセルワラント率は0.1%。)。売買高は785枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。C-3は21ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,710.00(+10:21.25C)。
Aluminum 3M :1,601.00(▲39:29C)
昨日のアルミ価格は下落した。欧州経済統計の悪化や、LME在庫、上海在庫の増加、ドル高の進行が嫌気された。前日の雇用統計の悪化に伴い、調整色が強まっていることが背景にある。但し、LME在庫の大半を一部の業者が保有しているとの噂も流れており、在庫水準の高さにも関わらず現物市場ではタイト感が出ており、高値での推移が続いている。景気底打ち期待感から多くの商品価格が上昇している環境下、コストベースとして一般に意識されている1,750ドル（弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル）までの価格上昇はあってもおかしくないと見ている。今後は7月以降に発表される経済統計の内容を受けて、一旦下値の落ち着きどころを探る展開となろう。LME在庫は+3,400Mt増加、(FSCは43.3日)。(キャンセルワラント率は3.0%)。売買高は5,918枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。C-3は29ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,601.00(▲39:29C)。
Nickel 3M :16,205.00(▲245:85C)
昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫に変動は無かったが、ドル高や欧州経済統計の悪化といった周辺材料を受けて調整売りに押された。但しNY休日ということもあって積極的な売買は手控えられたようだ。LME在庫の水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ておらず、ここまでの上昇は投機的な動きによるものと考えてよさそうである。ニッケルの今年の限界生産コストは7,000〜10,000ドル程度であると見込んでいるが、それを大きく上回るレベルまで水準が切り上がっており、下落サイドのリスクを意識せねばならない水準まで価格が上がっていることは指摘しておきたい。LME在庫は前日比変わらず。（FSCは29.4日)、キャンセルワラント率は0.8%。売買高は1,303枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は85ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは16,205.00(▲245:85C)。
Tin 3M :14,400.00(+100:73B)
昨日の錫価格は上昇した。ドル高、経済統計の悪化といったマイナス材料が目立ったが、50日移動平均線のサポートが意識され堅調な推移となった。イールドカーブが示すように錫の需給は引き続きタイトであるとみられ、当面堅調な推移が続くことになろう。LME在庫は+5Mt増加、（FSCは16.7日)、P596は2.9%。売買高は53枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は73ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,400.00(+100:73B)。
（エネルギー関連ニュース）
WTI :66.73(▲2.58)
Brent :65.61(▲1.04)
・OPEC バスコンセロス議長「1バレル60ドルの原油価格は正常な水準である」
昨日のNY市場は休場。Brentはドル高の進行と、経済統計の悪化を受けて下値を探る動きが継続。NY休日であったことおあり積極的な売買は手控えられたようであるが、足許50日移動平均線を試す動きが続いている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.6%。昨日の引けは65.61(▲1.04)。
ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.1%。昨日の引けは529.25(▲6.0)。
（ひとりごと）
私はチーズが大好きだ
殆どのものにチーズをかける
健康に悪そうだってのも分かってるが
それでもかけてしまう
カレー
とか
ハヤシライス
とか
ハンバーグ
とか
パスタ
とか
あたり前っちゃあ当たり前ですが。
そしたら我が子も私がチーズが相当好きであるということが分かるらしく
夕飯の時にわざわざ粉チーズを持ってきてくれるのだ
この前も
夕飯、海鮮丼だったんですが
「パパ、チーズかける。さっさっさーって、かけるんだよ」
といって、魚に粉チーズを！！！
．．．かけられる直前で食い止めましたが
味噌汁とか
そばとか
焼き魚とか
ラーメンとか（これはアリかも）
そんなものの時に特にかけようという思いが強いようだ
気を許すとあっという間に大変なことになってしまう
なので。
上記のような献立の場合
席を外すわけには行かないのである
