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(商品市況概況)
「セカンド・インパクト」
 昨日の商品価格は下落した。懸案のGM問題がChpter11申請で決着したことから商品市場は上昇基調を強めていたが、月初に発表される経済統計で今回は特に欧州の経済見通しが若干後退したことから、調整的に売られることとなった。ある意味、上げピッチが早すぎたことから、経済統計の悪化を受けてHealthy Correctionが入ったと考えている。FRBバーナンキ議長は年内の米景気の回復を公言しているが同時に、「国債の増発に伴う財政悪化で金融市場が混乱しないこと」を必要条件として挙げている。前回、このコラムで、「景気回復局面における急速な商品価格の上昇は景気回復の足枷となり、需要の減少を引き起こす」可能性が高いことを指摘したが、昨日に関しては経済統計の発表を受けて市場参加者も少し冷静にポジションを調整したものと見られる。景気が回復する過程でインフレ率を織り込みながら商品価格が上昇していくことは健全であると言えるが、今はまだその時期ではないだろう。景気回復の可能性は高いが、そこまでの力強い価格上昇が訪れるには時期尚早であるといえる。
 但し、弊社は年末に景気が二番底をつけ、それに伴い商品価格は一旦調整すると考えているが、価格に下押し圧力がかかる「セカンド・インパクト」の大きさは年初に想定していたよりも大きくならない可能性が高まってきたと考えている。

(経済関連ニュース)
・大西洋上で消息を絶ったエールフランス機、墜落と断定。
・4月米中古住宅販売 前月比+6.7%(前月改定+3.2%)、市場予想+0.5%。
・Q109豪GDP 前期比+0.4%(前期改定▲0.6%)、市場予想▲0.2%。
・4月ユーロ圏PPI 前年比▲4.6%(前月改定▲2.9%(速報比+0.2%))、市場予想▲4.5%。
・Q109ユーロ圏GDP改定 前期比▲2.5%(速報比変わらず)。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比▲16.0%の658.7、借換指数 前週比▲24.0%の2,953.6、購入指数 前週比+4.3%の267.7。
・5月米ADP民間雇用統計 前月比▲532千人(前月改定▲545千人(速報比▲54千人))、市場予想▲525千人。
・5月米非製造業総合景況指数 44.0(前月改定43.7)、市場予想45.0。
・4月米製造業受注 前月比+0.7%(前月改定▲1.9%(速報比▲1.0%))、市場予想+0.9%。
バーナンキ議長、年内の米景気回復の見通しを示すが、財政規律の悪化に伴って金融市場が不安定化した場合にはこの限りではないとコメント。
・Q109日本法人事業統計 前年比▲25.3%(前期改定▲17.3%)。

・ドルは対ユーロで上昇した。昨晩発表されたユーロ圏GDPが予想以上の悪化となり、今後の同地区の景気見通しに悲観的な見方が強まったため。円は対ドルで小幅下落
日本株は上昇。米経済統計の好調を受けて海外株が堅調に推移したことから買いが入った。但し10,000円は相当意識されている様子。米株は下落。昨晩発表された米民間雇用統計の数値が悪化したことや、ユーロ圏GDPの悪化がマインドを冷え込ませた。但し米経済統計で市場予想を上回る内容のものも多く、下げ幅は比較的限定された。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は下落。前日の流れを受けて上昇余地を試したが、欧州経済統計の悪化に伴うドル高の進行で引けにかけて下落し、10日移動平均線でサポートされて引けている。株式市場はGM問題をこなして堅調な推移となっているものの、財政収支の悪化に伴うドル安進行懸念は根強く、加えて機軸通貨への信認低下に伴い、中国政府の金買い増し観測なども相場を押し上げる材料となっている。金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易い。但し過剰な質への逃避への動きが終了した後に、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくない。但しQ209の間は金価格の急落は想定していない。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 982.50(▲0.7)。
 銀価格は金と同様、上昇後下落。ドル高の進行と株安が材料となった。しかし10日移動平均線ではサポートされており、当面は10日移動平均線を下値に堅調な推移が予想される。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,598.50(+3)。

・NYプラチナ価格は小幅上昇。ドル高の進行と株安で上値を試しにくい環境にある中、調整的に売られた。しかしGM問題がとりあえず一段落したことから自動車向け脱硫触媒として用いられるプラチナには買い安心感が広がり、下がったとは言いつつもしっかりと印象。プラチナは環境面で触媒として用いられる一方、宝飾品として中国・日本からの需要が旺盛であることも支援材料となっているようだ。昨日の引け(東京時間0:00)は1,243.5(+0.1)。
 パラジウムは上昇後下落。10日移動平均線でサポートされて引けている。昨日の引け(東京時間0:00)は250.5(+7.6)。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は大幅に下落した。LME在庫の減少が継続していることから堅調な推移となっていたが、欧州経済統計の悪化やドル高の進行を受けてNY時間にかけて売られた。そもそも上げピッチが急すぎたこともあり、ある意味Heatlhy Correctionであったと考える。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しており価格は底を打った可能性が高い。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、上値は限定されよう。200日移動平均線を結局維持していることから、5,000ドルが視野に入り始めたと見るが、現時点において5,000ドルを更に上回るほどの強い材料は存在しない。LME在庫は▲2,700Mt減少、(FSCは65.0日)、(キャンセルワラント率は12.3%)。売買高は12,197枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が大幅に低下し、ベアスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は148ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けはClose。
 昨日の亜鉛価格は大幅に下落した。LME在庫の減少は継続しているが、月初に発表される各種経済統計の悪化やドル高の進行もあって、NY時間にかけて売られた。上げピッチが急で合ったことに伴う調整売りとみている。需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、更なる上昇にはやや材料不足の感は否めないものの、主要な移動平均線が200日移動平均線に対してゴールデンクロスとなっており、チャート的には買いが入り易い環境であることには変わりない。LME在庫は▲500Mt減少、FSCは10.9日(キャンセルワラント率は3.0%)。売買高は4,874枚。イールドカーブは期近を中心に低下しベアスティープニングしている。C-3は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,535.00(▲45:24.5C)。
 昨日の鉛価格は大幅に下落した。LME在庫が増加していることに加え、欧米経済統計が不調であったことから、調整的に売られた。そもそもLME在庫の水準は決して低くなく現在の価格水準はファンダメンタルズ的観点からは正当化できないレベルであることもあって、一旦手仕舞い売りが入ったものとみている。尚、この状況においても大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことから、上値は限られるとの見方は変更したくはないのだが、相場がオーバーシュートする中で大幅に上昇することは多く、1,700ドル程度まで上昇することは否定できない。LME在庫は+825Mt増加、(FSCは3.6日、キャンセルワラント率は0.4%。)。売買高は2,192枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3は70ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けはClose。
 昨日のアルミ価格は上昇した。各種経済統計の悪化やドル高の進行で地合いは良くない1日であったが、大手生産者の経営不安に伴う生産減少観測を受けて局地的に需給が逼迫、LME在庫の減少も相俟って価格は他の非鉄金属と異なり上昇することとなった。今後はGMのChapter11申請後の関連業種への影響、大手生産者の生産動向を見極めながら神経質な動きが予想される。しかしながらアルミの主要用途である輸送機器や住宅セクターの戻りが緩慢な中、急速に価格が上昇する可能性は低いと考えている。しかしながらコストベースとして一般に意識されている1,750ドルまでの価格上昇は、金融市場の安定もあってその可能性はあると考えている。尚、コストベースで見た場合の限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を大きく下回る環境にはない。LME在庫は▲1,125Mt減少、(FSCは41.8日)。(キャンセルワラント率は1.8%)。売買高は16,424枚。イールドカーブは期近と期先が上昇し、フラットニングしている。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,484.00(+12:34.5C)。
 昨日のニッケル価格は下落した。季節要因でLME在庫の減少が継続しているが、各種経済統計の悪化やドル高の進行を受けて手仕舞い売りに押された。ニッケルは銅と並び、景気回復局面で価格が上昇し易い非鉄金属であり、景気の底割れ回避への期待感が高まっていることが地合いを好転させ大幅な上昇が続いていたが、さすがに上げピッチが早すぎたことから調整売りが入ったものと考えている。LME在庫は▲66Mt減少、(FSCは29.3日)、キャンセルワラント率は4.7%。売買高は1,846枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は79ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは14,205.00(▲415:79C)。
 昨日の錫価格は前日比変わらずであった。LME在庫の増加、ドル高進行、経済統計の悪化といったマイナス材料が目白押しであったが、そもそもの需給逼迫感は継続しており。結局レンジワークの結果前日比変わらずであった。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは14.3日)、P596は9.92%。売買高は200枚。イールドカーブの形状は略変わらず。C-3は218ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,500.00(UC0:218B)。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油+2.9MB(市場予想▲1.8MB)、ガソリン▲0.2MB(+0.1MB)、ディスティレート+1.7MB(+0.9MB)、稼働率+1.2%

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。GMの破産法適用申請後、市場に大きなインパクトがとりあえずはなかったことから原油価格は堅調な推移が続いていたが、上げピッチが早すぎることに対する警戒感や、月初に発表される各種経済統計が特に欧州で悪化していること、加えてこれに伴いドル高が進行したことから原油価格は調整売りに押された。また、夜間の米在庫統計で予想外の在庫増加が確認されたことから更に下落することとなったが、結局10日移動平均線でサポートされて引けている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.5%。昨日の引けは68.19(▲.36)。 Brentも同様の相場展開で下落し、10日移動平均線でサポートされて引けている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲3.6%。昨日の引けは65.88(▲2.29)。 WTI/Brentはポジティブスプレッドは縮小。
 石油製品も下落。RBOBも原油安を受けてジリ安の展開であったが、夜間の統計で直近需要の大幅な減少が確認されたことから下げ幅を拡大した。しかしFSC水準が低い状態に大きな変化はなく、結局10日移動平均線でサポートされて引けている。昨日の需要減少はやや極端であり、新型インフルエンザ禍が終息しつつある中、来週以降はドライブシーズンであることもあり、回復すると見ている。イールドカーブは略パラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲0.3%。昨日の引けは191.88(▲.64)。 ヒーティングオイルも下落。原油下落と米在庫統計が材料となった。足許200日移動平均線レジスタンスとして強く意識されている状況。また、ヒーティングオイル在庫の水準が極めて高い状態が続いており、積極的に上値を狙える環境にない。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲1.1%。昨日の引けは177.84(▲1.95)。 ICEガスオイルは下落。イールドカーブは期近の下げが大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲2.6%。昨日の引けは542.75(▲13.75)。

(ひとりごと)
家でテレビを見ていると
子供が寄ってきて、コントローラーを奪っていく

私はテレビで育ったテレビっ子なので、テレビ無しでは生きていけないが
その自宅での略唯一といっていい楽しみである、テレビのコントローラーを持っていってしまうのだ
相当イラっとするのだが、まぁコントローラーに興味がある子供は多いので、仕方ない。

現在彼がいじる対象物は、パソコン、携帯、固定電話、デジカメ、デジタルビデオ

あたりである。
場合によってはせっかく録画したモノが消えてしまうリスクがあるので、結局は然る。

私「なぜ、そんなにいろいろなボタンを押しちゃうのッ!」
我が子「(泣きながら)いろいろなボタンを押したいのッ!!」

いろいろって...あんまりいろいろ押して欲しくないんだけどな。

だって知らない間に、我が家のビデオには毎日2時からのNHKニュースがいくつもいくつも録画されていたんだから。
どうやったかは分からないが、定期的に予約録画するモードを勝手に設定してしまったらしい。
こういうのって、放置しないほうがいいんですよね?やっぱり。