100兆円

(商品市況概況)
「株と為替とセンチメント」
 昨日の商品価格は買い戻しで上昇した。ZEW指数が改善したことに伴うドル安の進行や、NY時間の株価の上昇が市場参加者のセンチメントを好転させた。足許、明確な個別材料の存在するアルミ以外は、その殆どが「株価」と「為替」の変動のみで動いているといっても言い過ぎではなく、更に言えば株価は前月比での統計の好転を材料にして上昇していると言え、極端なアップサイドのバイアスがかかっているとの印象である。こうしたセンチメントの転換による相場の上昇/下落は、ファンダメンタルズの改善/悪化を背景とするものではないため、上がっていても下がっていても長続きしにくいのが特徴であり、相場の変動性が高まり易い。金融機関の不良債権処理が順調に進み、安定した状態に戻るまではこうした高いボラティリティ相場が継続すると見られる。恐らく2〜3ヶ月といった短い期間ではなく、3〜4年といった比較的長い期間そうした状況が続くことになると予想している。


(経済関連ニュース)
・7月米住宅着工 前月比▲1.0%の58.1万戸(前月改定58.7万戸)、市場予想59.9万戸。
・7月米PPI 前月比▲0.9%(前月改定+1.8%)、市場予想▲0.3%。コア指数 前月比▲0.1%(前月改定+0.5%)。
・8月独ZEW景況感指数 56.1(前月39.5)、市場予想45.0。
・(記載忘れました)Q209日本GDP 前期比年率+3.7%(前期改定▲11.7%)。


NY Dow  :9,217.94(+82.6)
S&P500   :989.67(+9.94)
NIKKEI225 :10,284.96(+16.35)
JPY/USD :94.76(+0.38)
USD/EUR :1.412(+0.004)

・ドルは対ユーロで下落した。独景況感指数が大幅な改善となり、目処となる50を上回ったことを受けて、再びドル以外の通貨が物色されることとなった。この統計の好転を受けてインド株や米株も上昇したことから、再びリスク資産が選好された。円は小幅安。
日本株は小幅反発。前日の米株の大幅下落はあったものの、前日の日本GDPが大幅なプラスとなったことなども評価され、結局小幅高となった。米株は反発。米小売関連業種の業績が市場予想を上回ったことから、前日大幅な下落となっていることもあって買い戻しが優勢となった。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :470.50(▲1.25)
Cbot Corn :314.50(+0.25)
CSCE Sugar :21.78(▲0.05)




(金属関連ニュース)
Comex Gold :937.70(+3.4)
Nymex Platinum :1,232.1(+9.5)

・NY金は反発。欧州時間の独統計を受けたドル安の進行で買い戻しが入った。しかし、米株が上昇したこともあって上値は押さえられた。中期的にはソブリンリスクの高まりや、ドル安懸念を背景として、各国が金の保有比率を増加させる動きが見られることが、下値を限定させることになろう。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 937.70(+3.4)。
 銀価格は小幅安。ドル安の進行と株高で買い戻しが入ったが、50日移動平均線が意識された。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,396.00(▲1.5)。"
・NYプラチナ価格は小幅上昇。ドル安の進行と株高が材料に。短期的に相場を動かすような個別材料は殆どといっていいほど出ておらず、為替と株のみが材料となっているといっても言い過ぎではない。昨日の引け(東京時間0:00)は1,232.1(+9.5)。
 パラジウムも反発している。昨日の引け(東京時間0:00)は272.35(+4.95)。"

・チリ Codelco豪雪の影響で、Andina鉱山の拡張工事に支障。既存の生産には影響なし。


(非鉄金属)
Copper 3M :6,080.00(+30:5B)
 昨日の銅価格は上昇した。前日の流れを受けて大幅に調整していたが、NY時間の株の上昇を受けて急速にセンチメントが転換し、買い戻しが優勢となり、前日比プラスで引けた。足許、株や為替等の影響が大きく出ていると考えられる。銅は中国の経済対策や在庫積み増し時期のずれ込みの影響もあってファンダメンタルズは強く上昇余地を試しているが、そもそも「前月比での統計の改善」を受け過剰流動性が市場に流入し、相場を極端に押し上げていると見られる。また、ファンダメンタルズについては引き続き中国の在庫積み増し意欲が旺盛であることや、コンセントレートが継続的に不足する環境になる可能性が高いことから、中長期的にも上昇トレンド入りしたと考えている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲1,300Mt減少、(FSCは62.1日)、(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は12,313枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が上昇、期先が下落しスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は5ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは6,080.00(+30:5B)。

Zinc 3M   :1,795.00(+24:27C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。前日の流れを受けて調整していたが、NY時間の株上昇を受けて買い戻しが優勢となった。個別材料というよりは、株や通貨の影響で価格が動いている状況であり、足許ファンダメンタルズから乖離して上昇していると考えるべきであり、調整色が強まっている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+1,575Mt増加、FSCは14.6日(キャンセルワラント率は1.6%)。売買高は4,295枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,795.00(+24:27C)。

Lead 3M   :1,810.00(+25:20.5C)
 昨日の鉛価格は上昇した。他の非鉄金属同様、NY時間にかけて水準を切り下げたが、NY時間の株の上昇を受けて地合いが変り、買戻しで上昇、下げ幅を削る展開となった。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+100Mt増加、(FSCは5.2日、キャンセルワラント率は0.1%。)。売買高は2,049枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は21ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,810.00(+25:20.5C)。

Aluminum 3M :2,005.00(+45:34.5C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。RusHydroの事故で引き続き60人を超える労働者が行方不明で、12名が死亡と報道される等、同水力発電所の事故により、電力供給が中断しており500KMtの生産に影響が出るとされている。この報道を受けて取引序盤から堅調に推移、その後のNY時間の株価上昇を受けて更に上値を試す動きとなった。足許、欧州や米国でLME在庫が減少するなど、実質的に利用可能な在庫が少ないことから需給は在庫水準に関わらずタイトであり、堅調な推移となっている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「価格が急上昇した場合、現在の経済環境では株価にとってマイナスのインパクトをもたらし、最終的に商品価格にマイナスのインパクトをもたらす」と見られることから、価格の上げピッチは緩やかなものになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+20,450Mt増加、(FSCは45.0日)。(キャンセルワラント率は3.4%)。売買高は11,507枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,005.00(+45:34.5C)。

Nickel 3M :18,800.00(▲300:15C)
 昨日のニッケル価格は下落した。前日の流れを受けて調整した後、米株の上昇を受けて下げ渋った。LME在庫の絶対水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ていないが、株価の上昇に伴う投機的な買いと、昨年から年初にかけての極端な在庫調整の影響で在庫積み増しがQ3までずれ込んでいること、加生産者のストライキが継続していることによって高値圏での推移が続いているが、足許、株や為替の影響に左右されやすく、不安定な値動きが続いている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。また一方で在庫積み増しの動きはしばらく続くと見られることからいずれにしてもニッケル価格は比較的高い水準での推移を余儀なくされよう。LME在庫は+468Mt増加、(FSCは29.2日)、キャンセルワラント率は1.2%。売買高は2,765枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は15ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは18,800.00(▲300:15C)。

Tin 3M   :13,850.00(▲60:450B)
 昨日の錫価格は下落した。前日の流れを受けて下落していたが、NY時間の株上昇を受けて下げ渋った。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+75Mt増加、(FSCは18.7日)、P596は4.53%。売買高は369枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は450ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは13,850.00(▲60:450B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :69.19(+2.44)
Brent :72.37(+1.83)

・米在庫統計市場予想 原油+1.4MB、ガソリン▲1.9MB、ディスティレート+0.5MB、稼働率+0.2%

 昨日のNY原油は反発した。欧州時間に発表された景況感指数の大幅な改善を受けて再びドルからリスク資産へのシフトが発生、その後の株価の上昇もあって更に買い喪年が優勢となり、10日移動平均線レジスタンスをトライする動きとなった。足許、原油相場を動かすような個別材料は出ておらず(在庫統計すら殆ど材料とならない。なぜなら内容が殆ど変っていないため)、株や為替等の周辺材料を受けて変動が続いている。景気は底打ちしており、中長期的にアップトレンドにあると考えられるものの、高値を維持し続ける、あるいは急ピッチの上げを容認できるような環境にはない。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+3.4%。昨日の引けは69.19(+2.44)。 Brentも上昇し、10日移動平均線で頭を押さえられて引けた。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+2.5%。昨日の引けは72.37(+1.83)。 WTI/Brentのネガティブスプレッドは縮小している。
 石油製品も上昇。RBOBもNYオープンから株価が堅調に推移したことを受けた原油価格の買い戻しを受けて、10日移動平均線レジスタンスをトライする動きとなった。先週の米在庫統計では需要の減少が確認されており、ファンダメンタルズは決して強いとはいえない状況。イールドカーブはパラレルに上昇。直近限月の騰落率は+2.4%。昨日の引けは200.02(+4.87)。 ヒーティングオイルも上昇。相場展開はRBOBと殆ど同じで、NY時間の原油価格の上昇を受けて連れ高となり、10日移動平均線レジスタンスを試す動きとなった。米在庫統計での需要減少が嫌気されており、ガソリン同様ファンダメンタルズは引き続き弱い。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.0%。昨日の引けは186.50(+3.85)。 ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近と期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.1%。昨日の引けは582.25(+12.75)。



(ひとりごと)
織田哲郎Night、来週の金曜日です。
本当に誰か参加するんだろうか。


さて。


とあるブログで、自分の年収や時給を計算する計算方法が出ていた。
まあ、ちゃんと計算すれば出てくるので、「知っておくべき計算方法」じゃないんだが
簡単な計算方法を身につけておくと、確かに意識が高まる。

そのサイトによれば、自分の年収を2で割って、1000分の1すると自給になるという。
労働時間が8時間だとしているので、仮に毎日残業して、1日12時間労働だったとすると、3で割って1000分の1すれば良い。
仮に良くニュースでやってる「年収500万円の一般サラリーマン家庭」に置き換えると
時給は2,500円、ってことになる。

うーん。

町の「バイト時給〇〇円」って書いてあるのも
この計算式を用いると、どの程度の水準なのかすぐに分かるようになるな。


面白い。


と、思っていたらテレビのニュースで
「10年後に所得が年間で100万円増えるように」
って、やっていたけど、これって時給ベースだと500円アップか
500円アップ!?
結構大きいすね。
達成できるといいですね。

ちなみに日本の全産業の平均的な労働分配率(=人件費÷付加価値)は50%ぐらいで、
加工高率(=限界利益率=(固定費+利益)÷売上高)は60%程度らしいのだが
仮にどこの家庭も4人家族だとして、3,000万世帯ぐらいが日本にあったとして
みんなの平均収入を、この構造を変えずに100万円増やすとなると、いったいどれぐらいの売上の増加が必要なんだろうか?

(1世帯あたり収入増加分×世帯数)÷(労働分配率)÷(加工高率)、で計算できるはず。


で、計算してみたら...



100兆円!!



なんか、数字めちゃくちゃでかいな...
計算間違ってないよな...



ニュージーランドでワイン造りをしている友人のサイトも宜しくお願いします。
http://ameblo.jp/satowines/