罰金

(商品市況概況)
「下落」
 昨日の商品価格は調整売りで軒並み下落している。ドル高の進行や、中国の投資抑制報道が材料。引き続き新規材料に乏しい中、市場の枠組みを動かす可能性がある材料(中央銀行のスタンス変更、CFTC等の先物規制強化、追加経済対策)に大きな影響を受ける相場展開が続こう。


(経済関連ニュース)
・独Ifo景況感指数 90.5(前月改定87.4)、市場予想89.0。
・Q209マレーシアGDP 前期比年率▲3.9%(前期改定▲6.2%)、市場予想▲5.0%。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+7.5%の566.4、借換指数 前週比+13.0%の2,233.5、購入指数 前週比+1.0%の280.4。
・7月米耐久財受注 前月比+4.9%(前月改定▲1.3%(速報比+1.2%))、市場予想+3.0%。除く輸送機器 げ通費+0.8%、市場予想+0.9%。
・7月米新築住宅販売 前月比+9.6%の43.3万戸(前月改定39.5万戸(速報比+1.1万戸))、市場予想39.0万戸。
・中国国務院「鉄鋼やセメント等の産業における設備過剰の抑制を検討している。石炭、ガラス、電力の一部に対しても指導を強化」
・7月日本貿易統計速報 輸出額前年比▲36.5%、輸入▲40.8%、貿易収支3.802億円の黒字。

NY Dow  :9,543.52(+4.23)
S&P500   :1,028.12(+0.12)
NIKKEI225 :10,639.71(+142.35)
JPY/USD :94.29(+0.03)
USD/EUR :1.424(▲0.0082)

・ドルは対ユーロで上昇。株価の上値が重くなる仲、中国政府の過剰設備投資抑制の報道もあってドルへの回帰が起きた。円は対ドルで略変わらず、ユーロで上昇。
日本株は上昇して年初来高値を更新した。米株が上昇を続けており買い安心感が広がっている。米株は横ばい。米経済統計は強弱まちまちであったが、徐々に上値が重くなってきており、中国の設備投資抑制の報道もあって総じて軟調な推移であった。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :478.75(+7.75)
Cbot Corn :320.50(▲1)
CSCE Sugar :22.37(+0.45)



(金属関連ニュース)
Comex Gold :944.30(▲0.2)
Nymex Platinum :1,238.4(▲9.4)

・NY金は行って来いで略変わらず。新規材料に乏しい中、為替に連れる展開となった。中期的にはソブリンリスクの高まりや、各国が金の保有比率を増加させる動きが見られることが金価格を高止まらせると見ている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 944.30(▲0.2)。
 銀価格は小幅安。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,425.50(▲5.5)。
・NYプラチナ価格は続落。ドル高の進行と株の上値が重くなったことから手仕舞い売りが続いた。昨日の引け(東京時間0:00)は1,238.4(▲9.4)。
 パラジウムは小幅安。昨日の引け(東京時間0:00)は285.9(▲2.9)。

・7月日本伸銅品生産速報 前年比▲26.4%の62,800Mt、前月比+6.1%(日本伸銅協会)。
・中国国内の民間保有アルミ在庫は最大で600KMtに(Aluminum Corp of China調べ)


(非鉄金属)
Copper 3M :6,291.00(▲20:15C)
 昨日の銅価格は下落した。堅調に推移する株価を背景に、アジア時間は強含み推移していたものの、中国政府の国内設備投資抑制の方針が伝えられたことやドル高の進行を受けて引けに掛けて調整した。ファンダメンタルズについては引き続き中国の在庫積み増し意欲が旺盛であることや、コンセントレートが継続的に不足する環境になる可能性が高いことから、中長期的にも上昇トレンド入りしたと考えている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている。LME在庫は▲200Mt減少、(FSCは62.9日)、(キャンセルワラント率は2.9%)。売買高は9,850枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は15ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,291.00(▲20:15C)。

Zinc 3M   :1,846.00(▲4:29C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。アジア時間は株価が堅調に推移していることもあって上値余地を探ったが、中国の設備投資抑制の報道を受けて株が頭重く推移したこともあり、NY時間にかけてのドル高の影響もあって引けにかけて水準を切り下げた。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲125Mt減少、FSCは14.6日(キャンセルワラント率は2.2%)。売買高は3,789枚。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇しスティープニングしている。C-3は29ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,846.00(▲4:29C)。

Lead 3M   :2,050.00(▲11:17C)
 昨日の鉛価格は下落した。アジア時間は株が堅調に推移したことや、中国の生産停止の話が再び材料となり騰勢を強めたが、ドル高や中国の設備投資抑制報道を受けて調整した。しばらくはこの生産停止を材料に上値余地を探る展開にならざるを得ないと見るが、そもそもLME在庫の水準も高く、この状態が長く続くとは考えにくい。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+150Mt増加、(FSCは5.3日、キャンセルワラント率は0.9%。)。売買高は3,974枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は17ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは2,050.00(▲11:17C)。

Aluminum 3M :1,866.00(▲34:35C)
 昨日のアルミ価格は下落した。アジア時間は株が堅調であったこともあって上昇していたが、夜間のドル高進行や中国の設備投資抑制報道を受けて大幅に調整した。インまで水準を切り下げた。この結果30日移動平均線のサポートを割り込み、チャート的には50日移動平均線を試してもおかしくない状態になった。欧州や米国でLME在庫が減少するなど、実質的に利用可能な在庫が少ないことから需給は在庫水準に関わらずタイトであり、ロシア生産者の生産減少といった新規材料もあって堅調な推移が続いている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「価格が急上昇した場合、現在の経済環境では株価にとってマイナスのインパクトをもたらし、最終的に商品価格にマイナスのインパクトをもたらす」と見られることから、価格の上げピッチは緩やかなものになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+1,475Mt増加、(FSCは45.5日)。(キャンセルワラント率は3.0%)。売買高は11,912枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は35ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは1,866.00(▲34:35C)。

Nickel 3M :19,075.00(▲280:30B)
 昨日のニッケル価格は下落した。アジア時間は株が堅調に推移したことから上昇余地を試したが、その後のドル高と中国の設備投資抑制報道を受けて軟調に推移し、上げ幅を削り、前日比マイナスで引けた。LME在庫の絶対水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ていないが、株価の上昇に伴う投機的な買いと、昨年から年初にかけての極端な在庫調整の影響で在庫積み増しがQ3までずれ込んでいること、加生産者のストライキが継続していることによって高値圏での推移が続いているが、足許、株や為替の影響に左右されやすく、不安定な値動きが続いている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。また一方で在庫積み増しの動きはしばらく続くと見られることや生産者のストライキで比較的高い水準での推移を余儀なくされよう。LME在庫は+210Mt増加、(FSCは29.6日)、キャンセルワラント率は1.6%。売買高は2,369枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は30ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは19,075.00(▲280:30B)。

Tin 3M   :13,875.00(▲125:216B)
 昨日の錫価格は下落した。株価が堅調に推移したことから上値余地を探ったが、ドル高、中国の投資抑制報道を受けて欧州〜NY時間にかけて調整売りに押された。流動性の観点から錫市場に投機資金が積極的に入っているとは考えにくく、比較的現状を反映した価格水準で取引されているものと考えられる。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。当面は100日移動平均線が下値の目処になろう。LME在庫は▲25Mt減少、(FSCは19.1日)、P596は4.27%。売買高は315枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は216ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは13,875.00(▲125:216B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :71.43(▲0.62)
Brent :71.65(▲0.17)

・米在庫統計 原油+0.1MB(市場予想▲2.1MB)、ガソリン▲1.7MB(▲1.4MB)、ディスティレート+0.8MB(+0.2MB)、稼働率+0.09%(+0.1%)。

 昨日のNY原油は続落した。株の上値が重くなる中、中国政府の設備投資抑制報道を受けてリスク資産への投資意欲が若干後退、ドル高の進行もあって下値余地を探る展開となった。昨日の米在庫統計は原油輸入が大幅に回復したことから在庫の減少幅を大幅に縮小し、前週比略変わらずであった。内容的には略ニュートラルなもの。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.9%。昨日の引けは71.43(▲0.62)。 Brentも調整し、30日移動平均線を割り込んで引けている。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲0.2%。昨日の引けは71.65(▲0.17)。 WTI/Brentは再びネガティブスプレッドとなっている。
 石油製品も下落。RBOBは原油の下落を受けて欧州時間から軟調に推移していたが米在庫統計で需要の減少(例年より1ヶ月ほど早い)が確認されたことから下げ幅を拡大し、30日移動平均線まで水準を切り下げた。RBOBは在庫水準が高いことから上げ材料は正直存在しない。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲1.2%。昨日の引けは198.26(▲2.44)。 ヒーティングオイルも下落。原油の下げを受けて欧州時間から調整色を強めていたが、米在庫統計で4週平均需要の小幅な増加(直近は減少)が確認されたことと、30日移動平均線で辛うじてサポートされたことから買い戻しが優勢となり下げ幅を削る展開となった。引き続きFSCは高く、ファンダメンタルズは弱い。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇している。直近限月の騰落率は▲0.2%。昨日の引けは185.20(▲0.39)。 ICEガスオイルは下落。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲4.0%。昨日の引けは580.75(▲22.25)。



(ひとりごと)
シンガポールに住んでいたときに
カミさんが道路の向こう側にいる婦人警官に呼ばれた
ものすごい交通量
信号が無いところなので、カミさんは必至に車を避けつつ道路を渡った
そして婦人警官の所に到着
そしたら

「ここは横断禁止だ。罰金ね」
「!!!」

何だそれ!?
どうも信号の無いところを渡ろうとしていると、勝手に思われたらしく
渡っちゃダメ、というつもりだったらしい
カミさん、シンガポールは罰金の金額が大きい、と聞いていたので縮み上がったが
初犯なので許してもらえたらしい。

しかし、呼ばれたからって行って、死ぬ覚悟で交通量の多い道路を横断するほうもするほうだし
そこに到達するまで何にも言わない向こうも向こうである。

父ちゃん心配で放っとけないよ。全く。



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