ドラえもん

【商品市況概況】
「ドル安で上昇」
 昨日の商品価格は軒並み大幅な上昇となった。材料はユーロ圏景気の回復に自信を示したトリシェ総裁の発言を受けたドル安の進行、ならびに夜間に発表された米週間新規失業保険申請者数が減少に転じたこと(景気が回復してはいるが、雇用情勢が不透明なことがマインドを悪化させているため雇用関連統計の改善は、センチメントの改善を起こし易い)、これに伴う株価の上昇である。特に、非鉄金属・エネルギーとも足許、株価との相関性が高く、「景気回復局面における株価の上昇」が商品価格にプラスの影響を与えているようだ。景気回復が緩慢な場合の商品価格高騰は株価にマイナスであるが、余りマイナスのインパクトが出なくなってきている=以前よりも景気回復の足取りがしっかりしてきてる、ということだろう。
 今後に関しては、(1)中央銀行の出口戦略、(2)需給ギャップ解消のために継続する必要があると見られる財政出動、(3)途上国の金融緩和解除(先進国とはやや事情が違う)、(4)実体経済の「絶対水準」の回復度合い、等が材料になるだろう。総じていえることは景気が回復し始めていることは間違いがなく、ただし超金融緩和解除等の出口戦略を誤るとまた景気が悪化、株価が下落、商品価格も下落、ということになるため現在の政策を変更するためには十分な下準備が必要、ということである。
 足許の各国の対応を見るに、「金融緩和解除をしても大幅に株価が下がらない=下がっても困らないレベルまでの価格上昇を容認」すると見られる。よって、引き続き政策変更に伴う価格下落の可能性は高いと見ているものの、調整余地は徐々に小さくなってきていると考えるべきであろう。

 ゼロ金利解除で苦しんだ日本人は、この出口戦略に対して敏感になってしまうが、海外の人々はそうでもない、ってことなのだろうか。ちょっと違和感があるが、これが現在の市場の事実であるかもしれない。


【経済関連ニュース】
・9月豪雇用統計 雇用者数前月比+40,600人、失業率5.7%(前月5.8%)。
・9月日本工作機械受注速報 前年比▲61.9%(前月改定▲71.5%)、前月比+36.2%(前月改定▲7.4%)。
・8月独鉱工業生産 前月比+1.7%(前月改定▲1.1%(速報比▲0.2%))。
・英中銀、政策金利のレポ金利を0.5%に据え置き。資産買取プログラムの購入枠を1,750億ポンドに据え置き。
・米週間新規失業保険申請者数 521千人(前週改定554千人(速報比+3千人))。
FRBバーナンキ議長「経済見通しが十分改善すれば、FRBは引き締め準備態勢に入る。」
・ECB 政策金利の短期買いオペ金利を1.0%に据え置き。
・トリシェ総裁「インフレは数ヶ月以内にプラスに転じる。ECBは為替市場を注意深く監視。強いドル政策を支持。現在の金利水準は適正であり利上げを急がない」
・韓国中銀 政策金利の7日物レポ金利を2.0%に据え置き。


NY Dow  :9,786.87(+61.29)
S&P500   :1,065.48(+7.9)
NIKKEI225 :9,832.47(+32.87)
Dax :5,716.54(+75.79)
FT250 :9,373.44(+147.09)
Sensex  :16,843.54(+36.88)
Shanghai A :Close
Brazil Bovespa :63,759.8711(+1,121.59)

JPY/USD :88.32(▲0.49)
USD/EUR :1.481(+0.0133)


・ドルは対ユーロで下落。ECBトリシェ総裁が、ユーロ圏経済の回復について自信を示したことが材料となった(為替のドル高政策を支持するとの発言はあまり材料とならなかった)。円は対ドルで下落している。
日本株は上昇。前日のアルコアの決算好転を受けて米株が堅調に推移したことを受けて、素材関連株が買われた。金融も高い。米株は上昇。アルコアの決算好転を受けて、今後発表される米企業決算もさほど悪くないのではとの楽観論が広がっていることが材料となった。


穀物
Cbot Wheat :474.00(+10.75)
Cbot Corn :364.00(+4.25)
CSCE Sugar :21.97(▲0.58)


【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,055.40(+12.1)
Comex Silver :1,781.50(+31.5)
Nymex Platinum :1,346.0(+25.5)
Nymex Palladium :322.6(+8.55)

・NY金は大幅に上昇した。ECBトリシェ総裁の発言を受けてドル安が進行したことから買いが入った。今後は金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制により現物担保のETFニーズ特に規制の主要対象となっていない貴金属に買いが入り安いこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、他国通貨比で見た場合のドル安継続の可能性が高いことである。フィボナッチ等のテクニカル分析では、1,400〜1,500ドルがターゲットラインとなる。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,055.40(+12.1)。
 銀価格は上昇した。ドル安の進行と株高を受けて。ただし18ドルはさすがに心理的な上値となっているようで、上値では利食い売りが見られた。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。また,投機の動きも押し上げ材料。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,781.50(+31.5)。"

・NYプラチナ価格は上昇した。ドル安の進行と株高が材料となった。足許、金価格の上昇が継続しており、同セクターのプラチナは物色されやすく、9月17日の高値である1,356.30ドルを目指す動きとなっている。ただし金以外の貴金属は工業品としての色彩が強いため、景気回復が緩慢な環境下の価格上昇は需要に冷や水を浴びせる可能性があることから引けにかけて売られた(ドル高も売り材料に)。昨日の引け(東京時間0:00)は1,346.0(+25.5)。
 パラジウムは上昇した。昨日の引け(東京時間0:00)は322.6(+8.55)。"

・金は史上最高値を再び更新。
・2010年ニッケル需要 1.35百万Mt(前年比+0.14百万Mt)、生産は1.44百万Mt(前年比+0.16百万Mt)の見込み。(INSG調べ)。
・2010年銅需要 17.68百万Mt(前年比▲0.3%)、供給18.22百万Mt(+0.3%)。供給超過は2009年の368KMtから539KMtに拡大。

・BHP Olympic Dam鉱山、機械の故障で生産を80%カット。今後6ヶ月で銅は50KMt、830Mtのウランの生産に影響。

Copper 3M :6,330.00(+235:18.25C)
 昨日の銅価格は上昇した。前日のアルコア決算が好調出会ったことに伴う株価の地合い好転を受け、銅価格もジリ上がりの展開であったが、50日移動平均線を上抜けしたところから上げが加速した。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、(本格的ではないが)景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は▲300Mt減少、(FSCは7.0日)、(キャンセルワラント率は2.4%)。売買高は12,891枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は18ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは6,330.00(+235:18.25C)。

Zinc 3M   :2,084.00(+148:24.5C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。ドル安の進行と株高の進行を受けてNY時間にはいってから上昇。オプションの権利行使等に絡む買いが嵩んだと見られ、大幅に水準を切り上げる展開となった。MinemetalのCentry Zincの閉鎖も買い材料となったようだ。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲700Mt減少、FSCは14.7日(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は8,810枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,084.00(+148:24.5C)。

Lead 3M   :2,285.00(+130:26.75C)
 昨日の鉛価格は上昇した。亜鉛等と同じくドル安を材料にする買いで堅調に推移していたが、オプションの権利行使等に絡む買いなども巻き込み、大幅なじょうしょうとなった。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは5.7日、キャンセルワラント率は1.6%。)。売買高は2,226枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,285.00(+130:26.75C)。

Aluminum 3M :1,910.00(+67:34.5C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の減少、ドルの急落、アルコアCEOが「中国の需要は明らかに回復している」と発言したこと(一昨日のマーケットには時間的に織り込まれていない)が材料となり、大幅な上昇となった。結果、50日移動平均線レジスタンスを上抜けて引けている。1,800ドルが下値の目処として足許強く意識されており、今後予想される調整局面でこの水準を下回り、100日移動平均線のサポートライン(1,750ドル)を試す動きになるかどうかが調整時の下値の目処を見る上で大きなポイントとなるがその可能性は徐々に低下していると見ている。その後、低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まり、上昇すると考えている。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう。大幅な下落のリスクは、来年の夏以降のファイナンスが継続せず使用可能な在庫が増えることであるが、経済環境を鑑みるとそれはもう少し先になると予想される。LME在庫は▲3,325Mt減少、(FSCは48.4日)。(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は12,404枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,910.00(+67:34.5C)。

Nickel 3M :19,495.00(+845:72C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。材料はドル安と、中国の先々の需要に対する強気論が台頭してきてること。引き続き、LME在庫の3割強を特定業者が保有しており、実質利用可能在庫の減少懸念が台頭したことも支援材料となったが、テクニカルな買いであると考えている。足許、100日移動平均線をサポートラインとして堅調な推移が続いている。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られるためである。需給がニュートラルであるため、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は+90Mt増加、(FSCは35.5日)、キャンセルワラント率は1.4%。売買高は3,022枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は72ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは19,495.00(+845:72C)。

Tin 3M   :14,945.00(+270:440B)
 昨日の錫価格は上昇した。ドル安を材料に、殆どの金融商品が物色される中錫も物色された。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は▲20Mt減少、(FSCは25.3日)、P596は1.32%。売買高は503枚。イールドカーブは昨日に続き、期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。バックが継続する中期先が上昇し始めると期近の急速な上昇を促す可能性があるため、注意が必要だ。C-3は440ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,945.00(+270:440B)。



【エネルギー】
WTI :71.69(+2.12)
Brent :69.77(+2.57)

 昨日のNY原油は大幅に上昇した。NY時間にかけては軟調な推移となっていたが、トリシェ総裁のユーロ圏経済の回復発言を受けたドル安進行と、米失業保険申請者数の減少を受けたマインドの好転による株価の上昇が支援材料となり、NY時間に原油価格は極端に上昇することとなった。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブはパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+2.9%。昨日の引けは71.69(+2.12)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+3.6%昨日の引けは69.77(+2.57)。 WTI/Brentは+1.92のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。NYオープンで株価が堅調に推移したことを受けて原油価格が上昇、これを受けてRBOBも大幅な上昇となった。週半ばの在庫統計ではガソリン在庫の増加が確認されていたが、FSCベースでは5年レンジにもどってしまったことも支援材料となったと見ている。しかしながら30日移動平均線が上値として意識され、この水準を下回って引けた。需要(出荷)が増加しているが、どちらかといえばウィンターグレードへの入れ替えに伴う需要増加であり、総じて需要は緩慢であるとのスタンスは大きく変更する必要はない。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+3.2%。昨日の引けは177.97(+5.94)。 ヒーティングオイルは上昇した。在庫統計で需要(出荷)の増加が見られたが、ガソリン同様ウィンターグレードへの交換時期でもあり、季節的な動きである。総じてFSCは高く(遂に50日に)、ファンダメンタルズは弱い。よって、原油価格が上昇しなければヒーティングオイル価格は上昇しにくいが、昨晩は株高やドル安で原油価格が高騰したことから連れ高となっている。イールドカーブはパラレルに上昇。直近限月の騰落率は+3.4%。昨日の引けは184.69(+6.58)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+0.5%。昨日の引けは564.25(+2.75)。


【ひとりごと】
この前実家に帰ったら、まだドラえもんの本がおいてあった
良く読んだよな、この漫画。

改めて開いて読んでみると、結構面白い。
歳を取ると笑いのレベルが下がるのか、子供が面白いと思うレベルと同じになってしまっている。

そのときにちらりと読んだのが
「ピーヒョロロープ」
のお話。

のび太が笛を吹くと、つぼみたいな入れ物からロープが出てきて
いろいろなことやってくれる、っていう秘密道具。
そのとき、笛で吹く楽曲がいくつかあって


「にづくり」
「もってこい」


なんてタイトルの曲が。
読んで字のごとく、荷造りは荷造りをしてくれて
もってこいは遠くのものを持ってきてくれる

でもですよ。
ピーヒョロロープも未来の世界ではデパートとか、楽天とかで売られる商品で
やっぱり東芝とかソニーみたいな会社が作るんだと思うんですよね
製品に添付されてる楽曲に「荷造り」とか「もってこい」とか
そんなニッチな命令が掲載されてるのって、どうよ?
って思っちゃったりするんですよね


それだけでも面白いんですよね...
って、読んでたらカミさんにご飯だって呼ばれたので読むの止めましたが。
また今度実家に帰って読み直してみようと思います。


あ、そういえばお化けのQ太郎って、何で愛蔵版とか復刻版って出てないんでしょうかね?
見たことないんですけど。