リサイクル

【商品市況概況】
「下落」
 昨日の商品価格は下落した。新規の目立った材料はなく、ある意味静かな相場であったともいえる。足元、株や為替、商品価格は各々の価格に影響を与えながら方向感の出にくい展開が続いており、新たな材料待ちの状態が続いている。今後の材料として注目せねばならないのは繰り返しであるが中央銀行の政策と財政出動を伴う景気刺激策が継続できるか否かの2点であるが、大きな進捗は見られない。金融当局の高官が各所でコメントし市場の反応を伺っているいるように感じるが、具体的なアクションを起こすには至らないだろう。
 その他個別の材料では原油価格の高騰に対してOPECに対する増産圧力が強まっていることがあげられる。ただしOPECは統計に反映されない洋上在庫の一掃が増産の条件であるとの姿勢であり、実際のところ増産に踏み切るとは考えにくい。こうした洋上在庫は先物イールドカーブが大きなコンタンゴになっていることによって可能であり(現物を調達し、期先で売却)、さらなる増産で期近が下がればこうした取引がさらに助長されかねず、増産の効果が相殺されてしまうからである。


【経済関連ニュース】
・10月独Ifo景況感指数91.9(前月改定91.3)。
・Q209英GDP速報 前期比▲0.4%、4誌半期連続のマイナス。
・9月米中古住宅販売 前月比+9.4%の557万戸(前月改定509万戸)。住宅購入者向けの税制優遇措置終了前の駆け込み需要で。
FRBバーナンキ議長「大手金融機関の閉鎖コストは業界で負担すべきであり、納税者が負担するべきものではない」
・ECBノボトニー オーストリア中銀総裁「景気刺激終了を開始する時期ではない」
フィラデルフィア連銀プロッサー総裁「私の直感では、利上げの時期は多くの同僚が考えている時期よりも前になる」
・ココア価格、30年ぶりの高値から下落。コートジボワールの生産者のストライキ観測で大幅に上昇していたが、生産増加観測が台頭したことから(というよりは利食いで売られたか)。


・NPR大井議長「心を痛めています」


NY Dow  :9,972.18(▲109.13)
S&P500   :1,079.60(▲13.31)
NIKKEI225 :10,282.99(+15.82)
JPY/USD :91.96(+0.58)
USD/EUR :1.503(+0.0028)

・ドルは対ユーロで上昇。米利上げが予想よりも早くなる可能性があるとのFOMC委員のコメントを受けて。円はこれを受けて下落している。
日本株は前日のNY株大幅上昇を受けて上値を試したものの、日航の経営問題や郵政問題等、政策関連の先行き不透明感が強く積極的に上値を狙えなかった。NY株は大幅に下落。米早期利上げ観測や米中古住宅販売が好調であったものの優遇措置終了前の駆け込み需要の側面が強く、買いが持続しなかった。




穀物市場サマリー】
Cbot Wheat :547.75(▲4)
Cbot Corn :397.75(▲5.75)
CSCE Sugar :22.48(UC)

・大豆価格は小幅上昇した。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが274,984(前週比 +12,870)、ショートが117,284(前週比 ▲7,871)となったことから、ネットで157,700(前週比 +20,741)となった。インデックスファンドのポジションは357,579(前週比 +3,558)となっている。

・トウモロコシ価格も下落。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが124,214(前週比 +11,256)、ショートが54,082(前週比 +1,887)となったことから、ネットで70,132(前週比 +9,369)となった。インデックスファンドのポジションは150,235(前週比 +382)となっている。

・小麦価格は下落。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが80,963(前週比 ▲137)、ショートが96,644(前週比 ▲5,011)となったことから、ネットで▲15,681(前週比 +4,874)となった。インデックスファンドのポジションは175,285(前週比 ▲886)となっている。



非鉄金属・貴金属】
・9月銅電線出荷量速報 57,800Mt(前月比▲17.4%)(日本電線工業会)。

Comex Gold :1,055.60(▲2.2)
Nymex Platinum :1,363.2(▲0.4)

・NY金は下落した。ドル高が進行したことが材料となった。足元株価との相関が高く、株が下落した場合に有事の金で金が物色されるにはさらに株価の水準が切り下がることが必要であると考えられる。金はETFの広がり等の影響もあって個人を含む市場参加者に「最も選好されている」コモディティである。投資が主体の金融相場となっているため、特に商品の中で投資商品との色彩の強い金はしばらく積極的に物色されると考えている。また、CFTCの規制により現物担保のETFニーズ特に規制の主要対象となっていない貴金属に買いが入り易いこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、他国通貨比で見た場合のドル安継続の可能性が高いこと等も支援材料となろう。当コラムでのターゲット価格は1,400ドルとしている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,055.60(▲2.2)。
 銀価格は上昇した。ドル高の進行が材料となった、過去の回帰分析では銀はドルユーロとの相関が極めて高くなっており、現時点においては為替レートの影響が最も大きいといえる。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,772.30(+17.8)。


・NYプラチナ価格は下落した。ドル高の進行と株安で。プラチナも為替との相関が高くなっているが、足元回帰上の理論価格よりは下回っている。今後プラチナ価格は上昇するとみている。2009年単年で見れば需要の大幅な減少に伴って供給過剰の状態になっているとみられるが、景気回復と政府の自動車買取プログラムの継続の影響で需要は年末まで堅調に推移すると予想される。今後に関しても日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属ETFは投機の対象となりやすいことからさらなる上昇が見込まれる。昨日の引け(東京時間0:00)は1,363.2(▲0.4)。
 パラジウムも下落した。ドル高の進行で。今後はプラチナと同様、触媒・宝飾需要がパラジウム価格を押し上げることになろう。ただし引き続き地上在庫が12百万オンス程度あるものとみられ、プラチナ程の価格上昇にはならないと考えている。昨日の引け(東京時間0:00)は339.45(▲0.3)。



Copper 3M :6,649.00(+59:23.25C)
 昨日の銅価格は上昇した。上海在庫の減少とドル安の進行で水準を切り上げたが、その後のドル高進行で水準を切り下げる動きとなった。米中古住宅販売を材料に価格が上昇したとの報道もみられるが、むしろNY時間は一貫して下落しており、当該指標が材料になったとは考えにくい。むしろ足元最も相関の高いドル相場に連れたとみている。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、(本格的ではないが)景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は+3,000Mt増加、(FSCは7.4日)、(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は10,847枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は23ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,649.00(+59:23.25C)。


Zinc 3M   :2,272.00(+22:24.5C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。上海在庫とLME在庫の変動はさほど材料とならず、今日も為替レートが材料となった。銅と同じく亜鉛も為替レートとの相関が高まってきている。新規材料に乏しいことも価格の動きをそうさせているのだろう。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が需給をタイトにさせると予想されるためである。今年、1.2百万Mt程度の精錬キャパシティがクローズとなったとみられ、2009年では需給は若干の供給不足となったと考えられる。LME在庫は+1,175Mt増加、FSCは14.4日(キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は4,143枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,272.00(+22:24.5C)。


Lead 3M   :2,360.00(▲45:24.75C)
 昨日の鉛価格は下落した。値動きは基本、銅等と同じく為替の動きによるものである。ただし環境問題を背景とする生産者の生産中止の影響で、若干為替要因の影響が銅や亜鉛に比べると低い状態。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需(米国は年末迄)と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は+1,300Mt増加、(FSCは5.8日、キャンセルワラント率は1.2%。)。売買高は1,717枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,360.00(▲45:24.75C)。


Aluminum 3M :1,972.00(+6:34.5C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。相関の高い住宅関連指標が好調であった(といっても、税制優遇措置終了前の駆け込み)があまり材料とならず、ほとんど為替レートの動きを追随する動きとなった。その結果前日比プラス、という感じである。基本、中国の需要が堅調であればアルミ価格は2,000ドル前後で安定するが、中国の需要が低調になった場合にはこの水準を下回る。中国の政府による追加経済対策実施の可能性は低く、民間の純粋な需要が継続するか否かポイントになるが、プライマリーアルミの中国国内の需要は6月をピークに減少しているとみられ、需要減少時の落ち込み幅がどの程度にとどまるかが最大のポイントとなろう。調整局面入りした場合、1,800ドル、次に現在の平均生産コストとみられる1,600ドルが下値の目処として意識されることとなる。一旦調整後は、低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まり上昇すると考えている。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう。大幅な下落のリスクは、来年の夏以降のファイナンスが継続せず使用可能な在庫が増えることであるが、経済環境を鑑みるとそれはもう少し先になると予想される。LME在庫は▲5,275Mt減少、(FSCは48.5日)。(キャンセルワラント率は2.2%)。売買高は12,156枚。イールドカーブは期先が上昇しブルスティープニングしている。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,972.00(+6:34.5C)。


Nickel 3M :18,995.00(▲160:72C)
 昨日のニッケル価格は下落した。為替の変動と略同じ動きで上昇後、下落。結果10日移動平均線でサポートされたが前日比マイナスであった。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国のニッケル需要は7月をピークに減少に転じたとみられ、個人ベースにまで及んだ投機の現物買いの動きは鈍化すると予想されるものの、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりを受けた在庫積み増しの動きが始まると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、需給はニュートラルになるとみられ景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は▲90Mt減少、(FSCは36.1日)、キャンセルワラント率は0.8%。売買高は1,964枚。イールドカーブはおおむねパラレルに低下している。C-3は72ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは18,995.00(▲160:72C)。


Tin 3M   :15,145.00(+145:270B)
 昨日の錫価格は上昇した。ドル高の進行や株安の進行といったマイナス材料はあったが、引き続き特定の業者がLME在庫の9割を保有しており、取得可能な現物が事実上減少していることが価格を押し上げた。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は▲145Mt減少、(FSCは25.6日)、P596は1.76%。売買高は753枚。イールドカーブはおおむねパラレルに上昇している。C-3は270ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは15,145.00(+145:270B)。




【エネルギー関連ニュース】
WTI :80.50(▲0.69)
Brent :78.92(+0.29)


 昨日のNY原油は下落した。FOMCでの利上げが早まるのではないかとの見方が台頭し、ドルが上昇、米株も大幅に調整したこともあって週末を控えた調整売りに押された。ファンダメンタルズによらず、株や為替といった周辺材料で相場が動いていることの証左である。目先80ドルを上回っての推移となっているが、この価格を長く正当化するファンダメンタルズ上の理由はない。イールドカーブは期近が下落しベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲0.9%。昨日の引けは80.50(▲0.69)。
 Brentは上昇した。イールドカーブは期先が上昇し、ブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+0.4%。昨日の引けは78.92(+0.29)。
 WTI/Brentのスプレッドは1.58のポジティブスプレッドとなっている。"

 RBOBは下落した。原油価格の下落を受け、原油価格が80ドルのサポートを試すのと同じく200セントの節目をトライした。長期にわたってガソリン価格を押し上げるファンダメンタルズ材料はないものの、在庫の需給は数値の上ではFSCが5年レンジに入っており、原油価格がドル安等を受けて上昇している環境下、ガソリン価格も堅調な推移にならざるを得ない。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。直近限月の騰落率は▲0.0%。昨日の引けは204.38(▲0.04)。
 ヒーティングオイルは下落した。原油価格の上昇に連れる形で。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.9%。昨日の引けは207.56(▲1.9)。
 ICEガスオイルは下落した。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.4%。昨日の引けは644.75(▲9.0)。


【ひとりごと】
いらなくなったPCを下取りに出しに電器屋さんに行ってきた
PCって処理するのが大変なんですよね
粗大ごみとして出したら、個人情報データとか取られちゃうし
かといってちゃんと買い取ってもらえるのって比較的新しいPCじゃないとだめだし



今日も出したら「一部はお引き取りしかねる可能性があります」


と、いわれた。
実際持って行ったプリンターは買取を断られてしまった。
5年前に買ったプリンターなんだが
まだ動くし
自分ではまだまだ新しいと思っていたんだが
世の中的には2年ぐらいたったらもうボロらしいのだ
でもですよ
プリンターやPCって高いですし
そんなにしょっちゅう替えないですよね、正直なところ
大事に使うと無価値になるんですよね。減価償却されて。


こういう仕事してると思うんだが
家電製品はコモディティの塊で
外見は樹脂だし、ディスプレイにはレアメタルや貴金属使ってるし
銅とかアルミも超当たり前に使われているはずだし
これらを再利用できずにさっくり捨てちゃうのって、辛いんですよね。
この材料を調達するのに、どれだけの苦労があったのか、と考えるとですね...


これらをですね、買い取ってちゃんと日本の資源にする仕組みを整えたら
少しなりとも生産国や為替の変動要因を受けない資源調達が可能になると思うんですけどね

なーんて書いてますが、実際のところは人件費とか情報の処理コスト、資源を分別する際になんだかんだで燃料や電気代がかかることを考えると、
簡単にはできないし、今すぐは無理なんですよね。


「もったいないから何とかしようとすると、さらにそれがもったいないことを起こす」


という矛盾。
いつか解決できないですかね。

バックトゥザフューチャーで、ごみを燃料にデロリアンが走るシーンをみて
将来きっとこうなるんだろうと子供心に思ったが
それって相当先の話なんでしょうね。


一番早くて来年から日本でも彼のワインが売り出されます。
地道に日々なにをしてるか解説してるので、是非ブックマークを登録してあげてください。

http://ameblo.jp/satowines/entry-10371896288.html