イタリア料理

【商品市況概況】
「金属価格が上昇」
 昨日の商品価格はまちまちであった。ドバイ・ワールドの支払延滞問題がとりあえず落ち着きを取り戻したことから多くの商品に買い戻しが入る展開となったが、需要がほとんど回復していない中で原油には調整圧力がかかりつつある。その一方、投機の規制が入りにくいと見られる非鉄金属・貴金属には買いが入り、大幅な上昇となっている。
 金は足許、市場最高値を更新する動きが続いている。材料は言わずもがなで、世界的な信用不安の高まりと過剰流動性の供給、結局ドル安が続いていること、に、加えて決定的な金の売り材料が存在しないことである。エネルギーや穀物は価格が上昇した場合に投機的な動きが批判されるのだが、金はなかなかそのような批判の対象になりにくいため、ある意味安心して買えるコモディティであり、当面は高値をトライする動きが続くことになろう。但し金は精密機械やハイテク製品には多用されており余り価格が高騰した場合にはさすがに販売価格に影響が出ると見られることから、このコラムで設定しているターゲット価格、1,400〜1,500ドル/オンスを上回って上昇する可能性は現時点では低いと考えている。


【経済関連ニュース】
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+2.1%の613.7、購入指数 前週比+4.1%の232.3、借換指数 前週比+1.7%の2,866.4。
・11月米ADP民間雇用 前月比▲169千人(前月改定▲195千人(速報比+8千人))。

NY Dow  :10,452.68(▲18.9)
S&P500   :1,109.24(+0.38)
NIKKEI225 :9,608.94(+36.74)
Dax :5,781.68(+5.07)
FT250 :9,169.04(+33.93)
Sensex  :17,169.91(▲28.36)
Shanghai A :3,429.512(+36.114)
Brazil Bovespa :68,614.7891(+206.391)

JPY/USD :87.23(+0.6)
USD/EUR :1.504(▲0.005)


・ドルは対ユーロで上昇。ユーロが1.5ドルのターゲットを上抜けしていることから手仕舞い売りが入った模様。株価の頭が重くなってきたことも、高リスク資産からのドルへの資金還流を促したようだ。円は下落。日銀の量的緩和の影響がじわりと効いた形。

日本株は小幅上昇。日銀の資金供給を材料に円高に一旦歯止めが掛かったことから輸出関連株に買い戻しが入った。米株はまちまち。特段新規材料のない中、小動きだった。


穀物
Cbot Wheat :554.50(▲8)
Cbot Corn :391.75(▲8)
CSCE Sugar :22.47(+0.38)


【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,212.00(+12.9)
Comex Silver :1,929.50(+11.5)
Nymex Platinum :1,506.3(+19.7)
Nymex Palladium :387.7(+6.15)

・NY金は上昇した。ドバイショックが落ち着きを取り戻したものの、「有事の金、安全資産としての金」が見直されており、かつ、個人ベースに広がるレベルまで金投資が一般化してきていることから、大幅な上昇となった。この価格上昇は、原油が投資対象として広く認知された後の上昇パターンと似ており、当面はこのコラムでのターゲットプライスである1,400ドル程度まで上昇すると考えている。今後も金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は明確な売り材料が存在しないことである。ただし、株等と異なり、金の場合は「売却しなければ利益にならない」ことから、特に金利上昇に伴うドル高進行が発生した場合には手仕舞い売りで下落することになろうか。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,212.00(+12.9)。
 銀価格は上昇した。金が更に上値を狙い易い環境下、最大で25ドル程度までの上昇はあると考えている。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,929.50(+11.5)。

・NYプラチナ価格は上昇した。金の上昇を受けて貴金属セクターが物色される流れに乗った。ただし株が頭重く推移していることが工業品としてのプラチナ需要の減少観測を想起させ、頭重い推移となった。今後は1,500ドルの節目を維持できるかがポイントとなろう。また日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属には投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。昨日の引け(東京時間0:00)は1,506.3(+19.7)。
 パラジウムは上昇した。昨日の引け(東京時間0:00)は387.7(+6.15)。


Copper 3M :7,125.00(+50:30.75C)
 昨日の銅価格は上昇した。中国PMIが高い水準であったことを材料に、節目の7,000ドルを上抜けしたことが更なる価格上昇を誘った。市場環境に大きな変化はなく、低金利政策が長期に渡る可能性が高いことに伴う、流動性の供給継続期待と、総じて需給がタイトであることが材料となっている。今後はCFTC Non-Commercialの銅ネットポジションの解消売りが年末に向けて発生すると見られることから、現在の価格上昇が年末に掛けて継続するとは考えていない。頭重い推移で一進一退の展開となろう。中期的には景気回復が持続すると見られること、銅鉱山(Mine)からの供給には少なくとも5年程度掛かると見られることから、中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するとの見方に変更はない。LME在庫は+2,000Mt増加、(FSCは9.0日)、(キャンセルワラント率は0.3%)。売買高は11,239枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは7,125.00(+50:30.75C)。

Zinc 3M   :2,430.00(+58:31.5C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。ドバイショックを乗り越えたことで急速に買い安心感が広がり、2,400ドルの節目を上抜けての上昇となった。銅と同じく低金利継続に伴う過剰流動性の供給継続が相場を押し上げている。今後も亜鉛価格は最大需要国、中国の鉄鋼需要が堅調に推移すると見られることから、堅調な推移になると予想する。ただし来年の夏ごろにかけて経済対策が息切れすると見られることから来年半ばに向けて一旦調整することになろうか。LME在庫は+3,725Mt増加、FSCは15.5日(キャンセルワラント率は1.3%)。売買高は4,006枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は32ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,430.00(+58:31.5C)。

Lead 3M   :2,484.00(+16:31.25C)
 昨日の鉛価格は上昇した。ドバイショックからの立ち直りで株価が急騰する中、再びリスクマネーによる買いが入ったため。この結果、9月8日の高値である2,517.25ドルを上抜け、大幅な上昇となった。今後は自動車の買い替えプログラムの終了に伴う需要減少と、在庫水準の高さから価格水準を切り下げると見ている。中期的には中国、インドといった新興国の需要が増加すると見られることからやはり他の非鉄金属同様堅調な推移になろう。LME在庫は+150Mt増加、(FSCは6.2日、キャンセルワラント率は0.2%。)。売買高は2,893枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,484.00(+16:31.25C)。

Aluminum 3M :2,157.00(+54:31.25C)
 昨日のアルミ価格は大幅に上昇した。足許発表される経済統計が安定していること(特に足許の相関性が高い中国PMIが安定していること)や、ドバイショックが落ち着きを取り戻したことから、三連騰となった。この結果、2,100ドルの心理的節目を大きく上抜けする上昇となった。以前指摘したことがあるがやはりアルミは2,000ドルを上抜けしてからの上昇速度が速い。建築関連需要は低迷すると見られるため急速な上昇はないと考えはいるが、2,000ドルを上抜け下場合には2,300ドル程度までの上昇はあってもおかしくない。今後も2,000ドルラインを維持できるか否かがポイントとなるが、ドバイショックの終息もありこの水準を下回っての下落は難しくなったと考えている。尚、2,000ドルを維持するか否かのポイントは、中国勢の買いがマーケットにあるかどうかで決定される。LME在庫は▲3,800Mt減少、(FSCは48.6日)。(キャンセルワラント率は3.0%)。売買高は13,393枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,157.00(+54:31.25C)。

Nickel 3M :16,300.00(+50:70C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。ただし、中国の貿易統計に見られるように中国の輸入減少が継続しており、上昇したといっても非常に頭重い推移となっている。結果的に10日移動平均線が上値として意識されているようだ。足許、中国の在庫積み増し需要は減退しているが、中国以外の国々での在庫積み増しの動きが見られると予想されることから世界需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き増産に慎重でありトータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡する中景気回復に伴い価格は上昇することになると考えている。LME在庫は+180Mt増加、(FSCは41.1日)、キャンセルワラント率は0.8%。売買高は2,021枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は70ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは16,300.00(+50:70C)。

Tin 3M   :15,250.00(+50:64C)
 昨日の錫価格は上昇した。株の戻りを受けて買い安心感が広がった。錫は他の非鉄に比べて積極的な投機の対象になっているとは考えにくく、他の非鉄金属よりも比較的安定した推移となっている。現状懸念すべきは期先の上昇であろう。これは各国長期金利の上昇等が材料であると考えられるが、期先の価格上昇は将来的な現物価格の上昇を助長するため、注意せねばならない。現物についてもインドネシア政府が違法生産者の逮捕に踏み切る等、インドネシアの錫生産は減少の一途を辿っている。また、インドネシアからの精錬錫輸出もこうした国内の生産の不安定さから安定していない。LME在庫は▲50Mt減少、(FSCは26.0日)、キャンセルワラント率は2.75%。売買高は360枚。C-3は64ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは15,250.00(+50:64C)。

【エネルギー】
WTI :76.60(▲1.77)
Brent :77.88(▲1.47)

・米在庫統計 原油+2.1MB、ガソリン+4.0MB、ディスティレート▲1.2MB、稼働率▲0.59%

 昨日のNY原油は下落した。株の上昇等の影響で一時30日移動平均線レジスタンスをトライしていたが、夜間発表された米在庫統計が、生産の増加・稼働率の減少で在庫が増加したため、水準を切り下げる動きとなった。足許、原油価格と在庫の関係は徐々に昔の相関関係を取り戻しつつあるようである。尚、FSCも過去5年レンジを上抜けており、原油のファンダメンタルズは全く強くない。しばらくは消費が耐えうる価格レベルを試す動きになると見るが、持続的に80ドルを上回る価格が維持できる経済環境にあるとは言えず、調整リスクをはらみながら上値余地を試す動きになろう。ただし、投機筋が年末のクリスマス休暇前にポジション調整の売りをいれる可能性が高いと考えており、総じてベアなう誤記になると見る。中期的には景気回復(GDPプラス成長への回復)に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲2.4%。昨日の引けは76.60(▲1.77)。 Brentは下落した。直近限月の騰落率は▲1.9%昨日の引けは77.88(▲1.47)。 WTI/Brentは+-1.28のポジティブスプレッドに。
 RBOBは下落した。米在庫統計で原油需要(出荷)が減少したことや、原油価格の下落が材料となった。そもそもガソリンの需要は回復しておらず、ファンダメンタルズ面で現在の価格を正当化する理由はあまり見当たらない。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲2.5%。昨日の引けは199.28(▲4.95)。 ヒーティングオイルは下落した。昨日の引けは203.64(▲4.16)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。昨日の引けは203.64(▲4.16)。 ICEガスオイルは下落した。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲2.7%。昨日の引けは617.50(▲16.0)。



【ひとりごと】
イタリア料理。
家でパーティやるときはいいんですけど、お店にいって頼むともめますよね。
そもそも、「一緒に出かけている人間がいかほど召し上がるのか?」に関する情報が不十分である。
男と女のペアで出かければ


前菜:大体イタリアンだったら、3種とか4種の盛り合わせ(結構量が少ない!!)
2番目の前菜:パスタ と ピザ1つづつ


で、終了である。
そう。よくよく考えるとメインの魚や肉ってあんまり食べないんですよね。
本来的にはフランス料理の原型となった料理なので、コースが基本になっていておかしくないのだが、コースで食べる必要性が無いぐらいイタリアンは量が多いのでメインまでたどり着かない場合が殆どだ。

ところがこれを複数人で食べると一気に難しくなる。
たとえば4人で出かけたとしましょう。
まず前菜盛り合わせを頼むじゃないですか。
そうするとですね、前菜盛り合わせを2人で頼むときの2倍にすると、必ず女の子から
「同じの頼んだら、つまらなくない?」
という意見が出てくる。
そうなると他のものを頼まざるを得なくなる。
イタリアンの場合、恐らくチョイスとしては以下のようなものが選ばれる可能性が高い


カプレーゼ(モツァレラチーズとトマトのサラダ)
生ハム(1人前枚数少なし)
ピクルスの盛り合わせ(結構さみしい)


結構これらの皿も量が少ないのだ。
お分かりだろうか?
前菜盛り合わせを2人で分けるときと比較して、上記3種類のものを追加したとしても、4人で分けるには不十分なのだ。
となると、前菜は3皿程度頼む事になる。
この段で、メイン(この場合ピザかパスタ)を食べる分量が0.5人前減る事になる。


次に曲者なのが、サラダである。
2人で食べているときは「きっと食べきれないので」ということで回避されがちなサラダも、4人だと頼んじゃうんですよね。
ここでサラダ1人前ってどれぐらいですか?
って店員に聞くと、4人の誰もが「ああ、それでは不十分だ」と思われる分量である場合が多く、ここでも野菜を2人前頼む事になる。
この時点で、オーダーを振り返ってみよう。


前菜盛り合わせ
カプレーゼ
生ハム
シーザーサラダ×2
上記プラス、お代わり自由のパンが付く


このときに「ピザが2枚だと多いのでは?」といった不安に駆られるが、1枚を4人で分けた場合、1人2切れずつ程度になってしまう。
4切れぐらいは食べたいじゃないですか。少なくとも。
でも、お腹のスペースは4枚分はなく、3枚分程度になっているはず。
そうなると、結局食べきれぬと分かりつつピザをもう1枚頼むのだ。
このとき、恐らく多くの人が気づくと思うが、パスタを頼む事はない。
というのも、サラダのときと同じく「1人前どれぐらいですか」質問をすると、「それだけなのか」とがっかりする量であるケースが多いからである。


と、いう感じでイタリア料理を複数人で取り分けん、としたときには自ずと神経をすり減らす事になるのだ。
この観点からすると、カプリチョーザとか、丸の内にあるベルデは良心的である。


結論。
本来コースで食べていたものを、とりわけ形式で食べると必ずストレスが生じる。