ドジョウめ-その4

【商品市況概況】
「見えている期間への楽観論」
 昨日の商品価格は大幅に上昇している。FOMCのQE2の影響でドル安が進行、さらに低利の資金が新興国流入し同域内での実需が高まるとの見方が強まったことから買いが入ることとなった。景気は良くはないが悪くなっていない。更にこの先どうなるかに関しては不透明ではあるものの、少なくとも来年の6月までは米国の量的緩和は継続する、との楽観的な見方が強まってきている。新興国のバブルがどうなるか、日本のように米国の空洞化が進むのか、といった材料は殆どの市場参加者が意識していることであるが、世界の金融政策は過去に例のない未踏の領域に足を踏み入れつつあり、「正直どうなるか分からない」状態である。で、あるならば市場参加者は可能性の高い方にかける訳で、とりあえずは量的緩和を素直に受け入れよう、という判断が働いたものと考えられる。今晩の雇用統計は引き続き注目であるが、サプライズな数値が出ない限りは米国内の景気回復の鈍さの確認=量的緩和の継続確認、という図式で商品価格にマイナスの効果を与えないと見られる。


「上昇余地」
 ここまでの商品価格上昇は、銅等の個別ファンダメンタルズが強いものが買われているのも確かであるが、量的緩和やドル安の影響で差ほどファンダメンタルズの強くない商品も上昇しているところが特徴である。通貨供給量を増加させていることによる資金流入が価格の絶対水準を押し上げている訳であるが、簡単な回帰分析の結果を元にする分析によれば、殆どの商品が現在のドル・ユーロの水準で正当化される価格の上限に達していると見られる。為替等の周辺材料で価格が上昇するためにはユーロが更に上昇することが必要であると考えられるが、ユーロがチャートの節目である1.45ドルに達した場合には商品価格は各々3%程度上昇することになるだろう。また、ドル安が進行した場合、自国通貨建商品価格の安定を映じて、需要の旺盛な新興国の実需を押し上げる可能性が高い(バブルの発生。これを抑えるために金利を引き上げると更に資金が国外から流入するという悪?循環)ため、3%を上回る上昇になるリスクは考慮すべきであろう。

 しかし、問題が先送りされたことに伴い、バブルつぶしのタイミングを逸したとも言える。量的緩和が実行されている間に、欧米経済が正常な状態に戻らなければ、クルーグマン教授ではないが、将来深刻な相場の大幅下落に見舞われる可能性があることは決して忘れてはいけないと小職は思っている(しかしいつまで続くのか...)。


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コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):28.01(+1.23)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):299.98(+0.83)

【ひとりごと】
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弊社津賀田のブログタイトルが、「マキコのコモディティ日記」に変わりました。



この前耐えきれず
ついにドジョウの水槽を洗うことにした。
前は壁面を軽くスポンジでこすっただけであったが
今回はドジョウを別の小さい水槽に移し



水槽を、川床の砂も含めて綺麗に洗うことにした。
結局のところ汚れの元はドジョウのフンで
それが砂の中に紛れているので綺麗にならないのだ



と、いうことで
かつてこの水槽に入れるのに四苦八苦したドジョウを
再び手でつかみ、小さい水槽に移すことにした
前回の反省から、布でくるんでつかむ方法を採択した



布の力でドジョウと私の間には高い抵抗力が生まれ
比較的ドジョウを容易につかむことができる



1匹
2匹



なんだ、俺って頭いいじゃない。
上手く進んでいるじゃない。



と、思った刹那
ドジョウが布の間から飛び出し
水槽をのせている食器棚の後ろに飛び込んでしまった



あああああッ!!!


この食器棚、いろいろなものが入っていて
設置してから今まで「重くて絶対動かせない」と我が家で言われていた食器棚だ。
そこの隙間にドジョウが入る。
恐らくそこで死んで腐る
ゴキブリ等のいろいろな虫がやってくる



私の頭に飛来する多くの嫌な予感。
同様する私を発見し、私にかけよってくるカミさん。


さあ、どうなる。
(続く)