【商品市況概況】
「日本国債格下げ」
昨日の商品市場は総じて堅調な推移となった。S&Pが日本国債の格付けを引き下げたことが、欧州・米州の財政不安に飛び火するのではないかとの見方が強まり、リスクテイク能力の低下懸念を受けて一気に水準を引き下げた。しかし、ネガティブ・ウォッチにならなかったことや、過去の格下げ実施時と同様にあまり国債消化に影響はないだろうとの見方が強まったことから結果的に影響は限定されることとなった。
その後、欧米の経済統計が発表されたが好調な内容、特に米国の住宅関連統計が2日に亘って改善したことが買い安心感を広げたようだ。また、昨日夕刻に中国人民銀行周小川総裁が、現在の金融政策でインフレ鎮静化は可能、とコメントしたことも「即時の利上げの可能性がないのでは」との見方を強め、特にベースメタルの支援材料となった。
現在の材料で高値圏にある商品が更に物色される可能性は低いものの、価格水準が低いものは引き続き物色される可能性が高いと見ておくべきであろう。
「WTIの下落」
日本国債の格下げでエネルギー価格は下落したが、その影響は限定的なものに留まった。その後は株価の上昇等を受けて、金属価格等は上昇している(株の上昇で、貴金属ETFには利益確定売りがかさんでいるが)のだが、エネルギーは力弱く水準を下げている。
この背景には、欧米の異常気象の影響があると考えている。現在北半球は厳冬であるため、灯油などの暖房需要が増加しており石油製品の押し上げ材料となっているのだが、一方で著しい積雪が車向けのディーゼルオイルやガソリン需要を後退させている可能性があり、灯油生産増加→その他製品の生産増加→その他製品の在庫は積み上がる→稼働率引き下げ→原油価格下落、というサイクルに入った可能性が高いと言える。
妙な話であるが、厳冬に伴う積雪が原油価格の引き下げ要因になっている可能性があるということである。現に週半ばに発表された米在庫統計ではガソリン、ディスティレートとも出荷が急速に減少、在庫水準は灯油を除き、増加しているのだ。クラックスプレッドもヒーティングオイル・クラックは拡大基調にあるものの、ガソリンクラックは拡大ペースが鈍化している。この動きは厳冬/豪雪の影響がある間は続くことになるだろう。
尚、域外への輸出を前提として流通網が整備されている欧州は、その影響がWTIに比べて小さいようだ。言い換えるとWTIの価格は現在の世界の原油需給を正確に反映したものではない、ということである。引き続き、国内メディアの報道はWTI中心の報道を改め、Brent、ドバイ等のその他のマーカー原油の情報も提供していくべきだと考えている。日本の原油はWTIベースで決まっていないのだ。
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【コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):27.14(▲0.51)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):310.86(+0.28)
【雑感】
コートジボワールからカカオ豆が輸出されないらしい。
どうも政治的な要因で輸出が停止になっているようだが
この調子でいくと、今年のバレンタイン商戦は
お菓子メーカーの人は大変なことになるかも知れない
(といってももう1ヶ月切っているので、調達済みだと思いますが)
でも、調達できないと
チョコレート不足になって
バレンタインのチョコレートがもらえなくなる恐れがある。
え?
輸出停止してなくてももらえないですって?
余計なお世話です。
その通りなんですから、言わないで良いのです。
そんなこと。
どうせもらえるのは義理チョコだけだし
義理チョコ以外のチョコを貰えば、家庭上問題ありそうだし。
しかし、義理チョコってのはすごい言葉ですよね。
今でこそそういう単語として認知されているが
「義理」という言葉をネットの辞書で引いてみると
「物事の正しい道筋。人間の踏み行うべき正しい道」
「他人との交際上、やむを得ずしなければならないこと」
「対人関係や社会関係の中で、守るべき道理として意識されたもの」
とある。
義理でチョコをあげることは
物事の正しい筋道らしいです。
相当尊いことらしいです。
人間が行うべき、正しい行為のようです。
皆さん、義理チョコって相当重いもののようです。
おろそかには食べられない。
冷蔵庫に保管して1年かけて食べるぐらいの気持ちが必要かもしれない。