韓国作品で思うこと

【商品市況概況】

「コロナ懸念緩和と中国金融緩和でリスク資産価格上昇」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品市場はエネルギーが広く買い戻され、生産コストへのエネルギーの影響が小さくない農産品セクターが物色される流れとなった。

市場の懸念材料の1つだったオミクロン株の影響が懸念したほどではない、との分析結果が徐々に広がる中で過剰な経済活動の停滞懸念が後退したほか、中国で景気刺激のための住宅市場規制緩和と、預金準備率の引き下げによる中小企業支援が行われる見通しが示されたことがリスク資産の買いをさらに誘う形となった。

オミクロン株は感染力が強いが、これまでのウイルスに関する経験則では、感染力が強く、かつ、致死率が高いウイルスは同時には存在し難い(感染力が強く、致死率も高いエボラなどは空気感染はしないため、コロナよりは感染し難い)。

ただ、まだ不明なところも多く楽観視はできないが、ファイザー社が3月にはワクチンが提供可能になり、経口薬も恐らくスパイクタンパク質の変異に対応できるため有効、としているためそこまでの警戒は要らないのでは、との見方が強まっているのは事実だろう。

結局、ゼロコロナが事実上不可能になった以上、ウィズコロナで行かねばならないが、日を追う毎に対応能力が改善しているため単純な感染者数の増加だけではなかなか市場はネガティブに反応しなくなっている。

ただ、コロナの場合は移動制限が発生することが有るため、各方面への影響が大きいエネルギーはコロナのケースの影響を受けやすいこともまた事実である。

 


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【雑感】

【韓国作品で思うこと】

今日の雑感はちょいとマジメです。すみません。

さて。

イカゲーム、見終わりました。
続編がありそうな感じで終りましたが、続編はぜひ見たい。
正直な所、非常に面白かったです。
ただ、話の流れは「カイジ」にそっくりだなと思いました。

正直なところ設定はほとんどカイジと同じです。
これをもって「マネしている」という話も出ますが
それを言い出すと、ほとんどの勧善懲悪ものは桃太郎のマネになりますので
ここでいい、悪いの議論はしません。

同時に、韓国人が書いた漫画
(日本を意識して韓国の話なのに日本語で書かれている)を読んだんですけど
息子の罪を国の高官が全てもみ消して、それに反発する
暗殺者(娘が暴行されて自殺、祖母も殺害され、その復讐)が
次々と悪の高官を殺害していく話なんですが
興味深いことにその暗殺者と関係ない人達が

「彼の気持ちはよく分る」

として、感情だけではなく実際に協力的なところ。
経済統計とかニュースを見ていて思いますけれど
韓国国内での貧富の差が激しくなってるな、と思わざるを得ません。

ちなみに貧富の差を表す「ジニ係数」をOECDデータでみると
ジニ係数は0が完全平等で1が不平等を表しますが
最も大きいのが南アフリカの0.62で、最も平等なのがスロバキアの0.23。
韓国が0.33、日本が0.32とさほど状況は違いません。
ちなみに米国は0.38、中国はデータ発表ナシです。

イカゲームも、この前読んだ漫画も
結局の所この「非常に極端な貧富の差」が下敷きになってるようですが
ここまでの共感を得られることを考えるとやはり統計以上に
実感の貧富差や財閥系の独占の影響が強いんだと思います。

当然、これらのお話は作り話ですが、不遇な境遇にいる人達の一発逆転劇
あるいは勧善懲悪劇に、皆、賛同しやすい環境になってるんだと思います。
そういえば随分前に見た「パラサイト」もやはり同じ経済環境や
貧富の格差が下敷きになっていましたしね...


と、思うとイカゲームがカイジと同じ話だったとしても
今これを日本で作っても、ここまでのメガヒットには
ならなかった様に思うわけです。
絶望感が違う、と言いましょうか
日本で作ると明るさが残るといいましょうか...

と、ちょっといろいろと考えさせられる2週間でした。
今週もお疲れ様でした。
来週がより良い1週間になりますように。

皆様、良い週末を!