【商品市況概況】
「ロシア情勢を受けて高安まちまち」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品価格は高安まちまちとなった。ロシアが想定外のウクライナ全土に軍事侵攻を行ったことで特定商品の供給懸念が高まったことと、それに伴う価格上昇が調達コストの上昇を通じて景気を悪化させる、との見方が強まったことが材料となった。
調達コストが上昇する、との懸念が強まっているのが原油・ガスが筆頭で、欧州天然ガススポット価格は昨日1.5倍に上昇し、極東のLNGスポット価格であるJKM価格は1.3倍の上昇となった。
また、ロシア・ウクライナが主要な輸出国である小麦・トウモロコシの上昇も顕著で、ニッケル、アルミも同様だった。
一方、安全資産として物色されてきた金は株価急落による益出しで下落(今回の金需要は、デフォルトリスク警戒というよりは、株価急落への備えであるため株が売られる時にはまさに保険として機能して売られる)した。ベンチマークである金価格の下落でパラジウムを含むPGMも下落。しかし、今後の情勢不安継続を背景に高値を維持している。
今後は既にウクライナ全土を掌握しつつあるロシアに対してどのような制裁を科すかは問題で、既に軍事行動の抑止にはならない。また、いかなる制裁を行っても不退転の決意で軍事行動を行っているプーチン大統領の考えを改めさせることは無理だろう。
となると、プーチン政権に打撃を与えてロシアの政権崩壊を促す戦略しかなくなるが、この場合はロシアの屋台骨であるエネルギーに対して制裁を科すしかない。
脱炭素は長期的にはロシアの関与を低下させるが、同時に脱炭素に必要な物資はロシア・中国陣営がその大半を掌握していることを考えると今、これを強硬に進めることは得策とはいえないし、時間が掛る。
仮にエネルギー調達やそれに必要な資源調達、メンテナンスを中国やロシアなどの「自国陣営ではないところ」に依拠した場合、今回の欧州やウクライナと同様のリスクに晒されることになる。
誤解を恐れずに言えば、一時脱炭素を棚上げして同盟国内で強固なエネルギー・資源調達の安全保障体制を構築する必要がある。その上での脱炭素だろう。
今回のことで明らかになったのは、真の同盟国ではない限り、全く信頼できる供給先にはならないということである。
(ロシア問題に関して詳しくは以下のMRA's Eyeをご参照下さい)
・2022年1月20日「ロシア・ウクライナ軍事衝突懸念」
https://marketrisk.jp/news-contents/contents/20512.html
・2022年2月15日「ロシア不安の資源供給への影響」
https://marketrisk.jp/news-contents/contents/20462.html
・2022年2月22日「ロシア軍事侵攻の金価格への影響」
https://marketrisk.jp/news-contents/contents/20540.html
※2月15日、22の解説は、有料の商品市場レポートの読者の方向けにメールで配信しています(上記リンクから全文は参照できません)
※有料レポートのお申込みはこちらから
https://marketrisk.jp/news-contents/news/3592.html
【雑感】
【島耕作】
ついに、相談役島耕作が最終回らしい
部長島耕作ぐらいまでは読んでたんですけど
延々おわらなさそうな感じなので
途中で読むのを止めてしまいました。
本当に最終回になったら、課長島耕作のところから
電子書籍で買って読み直そうと思ってます。
しかし、島耕作ってのはいつも思うけど
ジェームズ・ボンドみたいなものですよね。
どちらも敵地に乗り込む(別の部署や経営が厳しい部署など)
んですが、なぜかそこには必ずいい感じの女性がいて
職務を忘れて欲望の赴くまま振る舞うと
高い確率(100%)で、男女の関係になり
ピロートークでその女性は
非常に重要なポジションにいる女性であることが分かり
その女性を籠絡することで相手の男性を支配下に置き
仕事が成功する、という話なんですよね...
途中から完全な経済マンガになっていきますが
基本的な構図は(最近読んでいませんが)基本的には変わらないと思ってます。
が。
相談役を退く人が、上記の様な
男女の愛憎の様なことをして危機を乗り越えているとは思えず
改めて考えてみると、今はどうしているんだろうか?
と、興味が出てきました。
やっぱり、読み直さなければ。
でも、これまた続きがあるみたいですよ。
恐らく、今いろいろなところでその存在が見直されている
「社外取締役」
で活躍するんじゃないかな。