子連れ狼-その1

歯医者行っていたら、遅くなりました。
申しわけないです。

(経済関連ニュース)
・安倍改造内閣発足。ベテランを起用し重厚な布陣。但し目新しさはない。
・7月米中古住宅販売 前月比▲0.2%の575万戸(前月改定576万戸(速報比+1万戸))、市場予想570万戸。サブプライム問題噴出前の統計。

非鉄金属関連ニュース)
・7月伸銅品生産量速報 前年比▲4.7%の83.77KMt。6ヶ月連続の減少。
Rio Tintoは米公正取引委員会より、Alcanの買収認可を取得。総額380.1億?。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油▲0.6MB、ガソリン+1.0MB、ディスティレート+1.0MB、稼働率±0.0%
新日石は10月に、保有する製油所のキャパシティの20%に相当する根岸(120KBD)、水島(110KBD)の稼動を9月から10月に掛けて停止する見込み。

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。エネルギーは米株式市場が下落したものの、下げ幅が限定されたことからファンダメンタルを映じて続伸。非鉄は休場であった。引き続き各国金融当局の対応と、それを受けた株式市場動向に振らされる展開になる見込みであるが、今週は8月31日にバーナンキ議長が住宅・金融問題に関して講演する予定であり、市場では9月FOMCでのFF金利引き下げに期待する向きが多く、それに先立つバ議長の公の場でのコメントは今週の最大の注目材料と言ってよかろう。

(非鉄金属)
ロンドン休日のため休場。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇した。一旦下値を固める展開になると考えていたが、NY時間の株安を受けて一時下値を試したものの、株価の下落幅が限定された事や70?ラインを割り込まなかった事から逆に買いが優勢になった。特段新規の材料があったわけではない。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。Brentも同様にNY時間に上昇した。
 石油製品も上昇。特段新規材料がない中、NY時間に発表された中古住宅販売統計の内容が思わしくなかった事から株価が下落したが、下げ幅が限定された事もあって、10日移動平均線を上回って寄り付いたRBOBは大幅に水準を切り上げて引けた。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇。ヒーティングオイルも上昇し、50日移動平均線近辺まで上昇して引けている。イールドカーブはパラレルに上昇。ICEガスオイルは小幅下落した。"

 本日の原油相場は引き続き経済統計や金融当局の対応次第であるが、週末〜昨日の上げ幅が大きかったことから一旦利食い売りに押されて下落すると見ている。主要金融市場の混乱が一時的に落ち着きを取り戻しつつある中、週末および昨日発表された米統計はそこそこの内容であったが、これらの統計はサブプライムローン問題が発生する以前の統計であり、サブプライムローン問題が完全に解決したわけではない。よって、ファンダメンタルの強さや一時的な信用収縮問題の回避を受けて買戻しが入り易い地合いにあるのも事実であるが、高値では利益確定の売りが入り、不安定な相場展開になると予想される。
 ファンダメンタル的には、北海油田からの生産減少、OPECが増産について否定的な見解を示している事、ナイジェリアの情勢不安から供給は十分でないこと、石油製品在庫の水準は極めて低い事から需給は引き続きタイトである。ガソリン在庫水準はFSCベースでは依然として過去5年の最低水準を下回るレベルであり、十分な在庫があるとは決していえない。また、暫くコメントしていないので忘れ去られているが、イラン問題はまだ解決していない(もうすぐ2年になりますよ...)。
 イールドカーブが全ゾーンバックになった事から投機資金が投資し易い環境にあるものの、CFTCの統計に見られるように投機筋は概ねロングポジションを手仕舞い始めている。概ね信用収縮に伴う手仕舞い売りは終了したと見られるが、新たに投機資金がエネルギー市場に資金を積極的に振り向ける可能性は低く、暫くは債券や金等の安全資産のほうが物色されやすい環境が続く事になると見る。
 WTIはCushing在庫の減少を受けて全ゾーンバックが復活しており、ようやくWTIが「原油の需給の状態を考える」上で有効な指標になってきたといえる。以前から提唱していたWTI/Brentのネガティブスプレッドの解消は、期近のみ解消される事となった。しかしながら北海油田からの生産減少と、著しいユーロ高の影響もあって完全なネガティブスプレッドの解消にはもう少し時間がかかると考えている。"
 短期的な在庫水準の指標となる米国のガソリンのサプライカバーは過去5年の最低水準を下回っている状態で、石油製品市場の需給はタイトな状況が続いているといえる。また、ここ暫く横這っていた原油FSCは、輸入の状況に振らされる形で非常に不安定に推移している。OPECに増産の意向が今のところない以上、今後、稼働率が改善してもピークシーズン入りしている石油製品の需要を満たすだけの生産をしつつ在庫を積み増す事が難しいといえる。また、IEAの月報ではQ207の在庫水準が過去5年平均に満たない事が示されており、FSCの悪化も確認された。つまり最近高い価格に慣れてしまっているため忘れているが、ファンダメンタルの厳しい状況にはなんら変化がないのである。こうした在庫水準の低さは以前から指摘している通り有事へのバッファが少ないことを意味し、同時にアップサイドへのセンシティビティが高いことを意味する。ガソリンのFSCは20.4日しか存在せず、ドライブシーズンを耐えうる在庫は確保できていない(過去5年最低の水準は21.2日)。ガソリンの得率が限界的な水準(60%近辺)まで上昇していることを鑑みれば、ガソリンの供給は輸入に頼らざるを得ず、今後も非常にボラタイルな展開が予想される。
 供給サイドに関しては、Non-OPECサプライの減少(北海地区からの産油量減少)の影響が効いてきており、安泰ではない。OPECは9月11日にウィーンで開催される総会まで増産の意向はなく、夏場のピークシーズンは冷夏とならない限り、供給が不足する状況が続く事となろう(日本は異常気象のため、夏入りが遅れている)。尚、需要増加の顕著な中国であるが、中国の農村部の都市化に起因する石油需要の増加は当面継続する可能性が高く(世銀等の見通しでも2007年の中国のGDP成長見通しは9%台を維持)、大幅な税制の変更等がなければ急速に需要が減少することはないと見ている。
 尚、価格の目途となりやすいWTI10月オプションの建玉状況は、80?コールが25,401枚、75?コールが17,794枚、70?コールが11,603枚、75?プットが5,013枚、73?プットが7,211枚、70?プットが12,938枚、65?プットが21,159枚となっている。

(ひとりごと)
この前、大手町に出かけているカミさんと合流して夕飯を食べるため
四谷から大手町まで歩いてみた。
因みに普通に早足で歩いても上智大学の前から大手町まで1時間以上掛かる。
でも最近運動不足だということもあって、ベビーカーを押しながら行ってみようと思ったわけである。
時は真夏の盛りで気温は35℃を超えている。
そのため着替えとタオルをリュックに入れていく事にした。
時間は夕方の5時ごろ。
格好はゾウの絵の書いたTシャツと短パン、といういでたちである。

一応子供(5ヶ月児)に話しかけながら歩く。
「ほら、ブーブーが走っているよ」
とか
「葉っぱのみどりがきれいでしゅねー」
とか

まぁ、普通に考えれば男が言うような事じゃないことを話しかけながら歩いた。
その時に気づいたのだが、この時間は会社帰りの人々が多く、
Tシャツ・短パンの中年男がリュックを背負ってベビーカーを押している姿は相当違和感があった。
しかも、上記の通り赤ちゃん言葉で子供に話しかけている。
聞こえたわけではないが、なんとなく人々が

「まぁ、可愛そうに。お母さんがどこかに行ってしまったのね」

と言っているように聞こえる。
そう思い出すとこの人ごみの中を歩き続けるのは、非常に精神的に辛くなってきた。
しかも猛暑。
汗がどんどん吹き出てきて、タオルで拭いても追いつかない。
Tシャツもぐっしょりである。
その汗にまみれた姿がなおさら「哀れさ」に拍車をかける。
周りの人も「まぁ、かわいそう」ではなく、「この2人を置いて飛び出す奥さんとは、いったいどんな鬼女なんだ」
ぐらいの視線で私を見るようになってくる。

あのー
違うんですけど
別にカミさんに逃げられたわけではないんですけど...

と思いながらたらたら歩いていたら、カミさんとの待ち合わせ時間にどうやっても間に合わない。
道行く人の私に対する哀れみ光線も痛くなってきたので、タクシーに乗ることにした。

ああ、何だか長くなってしまったなぁ。
申し訳ないですね。続きは明日にします。
(続く)