物忘れ

(経済関連ニュース)
・9月日本全国スーパー売上高 前年比▲1.0%の1兆871億円。21ヶ月連続で前年実績を下回る。
・NY株は反発。米アップルの好決算や、ベアスターンズの提携といったニュースが材料視された様子。
・トウモロコシは下落。気候の改善に伴う収穫の進展と、株安を受けて水準を切り下げたが、株が一旦下げ止まったことから買戻しが入った。
 週間輸出検証高 39.345MBu(前週43.909MBu)、市場予想39MBu-44MBu。
 週間輸出検証高 27.171MBu(前週37.683MBu)、市場予想23MBu-38MBu。
・小麦は上昇、ロシアが穀物の輸出税を50%まで引き上げる可能性が出てきたことで。現状は10%。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は下落。ドルが戻り基調を強めたことで手仕舞い売りに押された。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+0.5MB、ガソリン+1.1MB、ディスティレート+0.3MB、稼働率+0.3%
ExxonMobil Torrance製油所(155KBD、カリフォルニア、P5)、再稼動。
MarathonはOhio Fuel TerminalをベネズエラのCitgoから買い取ることで合意。

(商品市況概況)
「下落」
 昨日の商品価格は総じて下落した。週末のNY株の下落幅が大きかったことから相関性の高い非鉄金属は大幅に水準を切り下げる動きとなった。株価と負の相関性が高くなっているエネルギーは(景気後退局面では特に負の相関になりやすいことは、想像に難くなかろう)90㌦の達成感もあって、下落することとなった。
 今後については経済指標や企業決算を受けて株価が一喜一憂の展開になると考えられることから、資金の避難場所として選好されているエネルギー市場は堅調な推移が続くと見るものの、その他の市場は一旦下値を探りやすい地合いになっていると考えておいたほうがよさそうである。結果的に11月のOPECの増産開始が、エネルギーのロングポジションの手仕舞い売りのきっかけになる可能性(実際、OPECの500KBD程度の増産では不十分だと思うが)はあると考えている。
 引き続きサブプライムローンを引き金とする米国経済の先行きに関しては注意する必要があるといえる。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。ドルが対ユーロで強含んだことやLME在庫の増加が継続していること、株安といったマイナス材料が重なり、取引序盤から50日移動平均線の大きなサポートラインをトライする動きとなったが、NY時間で株が上昇(簡単なコメントは冒頭のニュース参照)下ことから下げ幅を削った。略予想通り、株の動きに連動する展開が続いている。LME在庫は+2,150Mt増加、(FSCは3.0日)、(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は7,059枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下し、ベアフラットニング。C-3は38㌦バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。銅と同様、ドル高の進行や週末のNY株の大幅安を受けて下値を探る展開となったが、株の反発をきっかけとして下げ幅を削る展開となった。LME在庫の減少は殆ど材料視されなかった。LME在庫は▲200Mt減少、FSCは1.9日(キャンセルワラント率は8.8%)。売買高は3,079枚。イールドカーブは期近が低下し、ベアフラットニング。C-3は13㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。LME在庫の大幅増加(Genoa,Vlissingen, Leghorn。欧州)やドル安の進行、週末のNY株安が材料視され、下値を探る動きとなったがNY株が反転上昇したことから、30日移動平均線のサポートラインでサポートされながら下げ幅を削る展開となった。LME在庫は+3,000Mt増加、(FSCは1.6日)在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は0.8%)を背景に、ファンダメンタルは非常に強い。売買高は1,757枚。イールドカーブは期近を中心に低下しベアフラットニングしている。C-3は44㌦バックとバック幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。株安やドル高の進行といったマイナス材料はあったが、エネルギー価格が高止まっていることからももみ合いながら水準を切り下げる展開であった。週末、8月24日の引けで付けた高値、2,585㌦を上抜けできなかったことも一服感を醸成したようである。LME在庫は▲3,175Mt減少、(FSCは9.0日)しているが、需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は4.9%)。売買高は6,784枚。イールドカーブは期近が低下している。C-3は48㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は前日比マイナスで寄り付いた後、同じ水準でもみ合った結果下落した。材料は株安・LME在庫の上昇(季節的な動き)、ドル高の進行であるが、一目均衡表の雲の上限と30日移動平均線のサポートラインを下値として堅調な推移が続いている。LME在庫は+534Mt増加、(FSCは9.4日)、キャンセルワラント率は2.2%。売買高は789枚。イールドカーブは期近を中心に低下。C-3は365㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。といっても殆ど取引のない中、ここしばらくチャートポイントとして意識されている10日移動平均線近辺でもみ合った結果、マイナスであったというだけのことである。基本的に錫は流動性の観点から投機の対象になりにくいことから、こうした金融市場の混乱が起きても他のメタルに比べれば影響は小さいといえる。LME在庫は+90Mt増加、(FSCは12.6日)、キャンセルワラント率は2.74%。売買高は185枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下した。C-3は175㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。株安を受けて一次、エネルギーが資金の避難場所として選好されているようであるが、昨晩はNY株が企業の好決算を映じて上昇したことから、下落することとなった。但し、総じてタイトな米国の石油製品需給、イラクの緊張、中長期的なドル安の進行等の買い材料が目白押しの中、10日移動平均線のサポートラインでサポートされて引けている。90㌦を達成したことで、一部達成感が出てきていることも否めないところ。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。Brentも略同じ材料で下落上昇、引けにかけて下落、といった展開であった、イールドカーブは期近のみ小幅低下。
 石油製品も下落。RBOBも株価が戻り基調を強める中、水準を切り下げる動きとなった。景気が後退局面入りしている場合には特に株価とエネルギーの逆相関が強く出てくるためである。今のところは顕著な需要減少は見られていないが(むしろ在庫水準も低く、ファンダメンタルは強い)、GDP成長の低下に伴う中長期的な需給緩和観測が年末〜年初にかけて出てくる可能性が高いと考えている。ということもあって、昨日は下値を探る展開となり、10日移動平均線のサポートラインでサポートされて引けた。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。ヒーティングオイルも下落後上昇し、下落。10日移動平均線のサポートラインで維持されて引けた。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。

(ひとりごと)
最近物忘れが激しい。
歳のせい?
いや、そうは思いたくないのだが、どう考えても記憶力が低下している。

とある日、本屋で買い物をしていたら、平積みしている本のコーナーに、見たことがある人がいた。


....誰だっけ??

となると、気づかれないようにフェードアウトしようというインセンティブが働くわけですが
こういうときに限って先方に気づかれてしまう。
まずいことに先方はチャンと私の名前を覚えていて、世間話をしてくるケースが多い。
しかも、なぜか原油の話。

当然対応はしどろもどろに。
あのお客さんだったら悪いし、このお客さんだったら絶対にこんな話しちゃいけないし...

と、思っていたら救いの神、先方の奥さんが登場、何とかやり過ごすことができた。


...しかし、誰だったっけな...あッ!!
思い出しました。

ウチの下の階に住んでいる人でした。
個人的に商品ファンドや投信で資金運用している人なのです。

これって、お客さんの名前を忘れているよりも、もっとひどいかも。