鼻づまり

(経済関連ニュース)
・9月独鉱工業生産指数 前月比+0.3%(前月改定+1.9%)、市場予想▲0.5%。
・Q307米労働生産性 前期比年率+4.9%(Q207改定+2.2%(速報比▲0.4%))、市場予想+3.2%。単位労働コストは前期比年率▲0.2%(前期+2.2%)、市場予想+1.0%。
・9月米卸売在庫 前月比+0.8%(前月改定+0.7%(速報比+0.1%))、市場予想+0.2%。売上高 前月比+1.3%(前月改定+0.8%)、在庫比率1.10ヶ月。
・米MBA住宅ローン申請指数 ▲1.6%の670.6、購入指数±0.0%の412.7、借り換え指数▲3.2%の2,176.1。
・米国株式大幅下落。GMのQ307決算が創業以来最大の赤字となったことが嫌気された。金融株も大幅安。ドルが対ユーロで再び最安値を更新。中国当局が外貨準備1兆4,300億ドルの構成多様化計画を発表したことや株の下落が嫌気された格好。

穀物市場サマリー)
・大豆は下落。原油高やドル安を受けて取引序盤は上昇したものの株価の下落や原油の上げ渋りを受けて利益確定の売りに押された。
・トウモロコシも下落。相場展開は大豆と略同じで、序盤強含んだものの新規手がかり材料に乏しいことから引けにかけて値を下げる展開。
・小麦も下落。新規材料に乏しい中ドル安や原油高といった副次的材料を受けて10日移動平均線レジスタンスラインをトライする動きとなったが、株下落といったセンチメントの悪化を受けて水準を切り下げた。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属はまちまち。金やドルが対ユーロで再び最安値を更新したことから買い進まれた。銀も同様にドル安を受けて大幅に上昇していたが、原油価格の下落や金の上げ幅縮小を受けて引けにかけて売られた。プラチナ・パラジウムも金の上げ幅縮小が嫌気された格好。但しプラチナ・パラジウムとも10日移動平均線のサポートラインは維持している。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲0.8MB、ガソリン▲0.8MB、ディスティレート+0.1MB、稼働率±0.0%
・Valero Paulsboro製油所、McKee製油所のメンテナンス略終了。
・Spectra Energy(全米2位のパイプライン運営会社)は、Texas Eastern Pipeline(6.2BCFD)での天然ガス輸送に一部障害が生じてきると発表。

(商品市況概況)
 昨日の商品価格は総じて下落した。ドル安の進行を受けて軒並み取引序盤は全ての商品が上昇したのだが、新興国株の調整や米国株の調整といったマイナス材料が重なり、引けにかけてはプロフィットテイクの動きの押される形で水準を切り下げている。昨晩発表されたGMの決算は、サブプライムローン問題が金融業以外にも拡大していることを示唆しており、やはり本件の根が深いことが浮き彫りになった。今後も商品市場は、株式市場・経済統計・為替といった副次的な材料に振らされて一喜一憂の展開が続くことになると考えている。但し、エネルギーや非鉄金属といった一次産品を巡るファンダメンタルは、新興国需要が旺盛であり、下値は固い、といった状況になんら変化はない。毎日レポートを書いているが、ここ数日は「その日の」センチメントで大幅に価格が変動する、との印象である。引き続き需給を巡る環境が変わらない中、高値での推移が続くと見るが来年以降は価格が低下することになると見ている。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。ドルが対ユーロで最安値を更新したことや一昨日のNY株上昇を受けて上値を探る動きとなったが、India Sensexの調整や、LME在庫の増加等のマイナス材料が噴出、NY時間にGMの決算悪化といった追加材料も報道され、200日移動平均線の大きなサポートラインまで水準を大きく切り下げる動きとなった。直近で200日移動平均線を下回ったのはサブプライムショックで大幅に株価が下落した8月。LME在庫は+625Mt増加、(FSCは3.4日)、(キャンセルワラント率は0.7%)。昨日はNew Orleansでの在庫増加が顕著であった。やはり米国内の需要は減少している可能性が高い。売買高は9,789枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアフラットニングしている。C-3は10?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。ドルが対ユーロで最安値を更新したことを受けて10日移動平均線レジスタンスラインをトライする動きとなっていたが、LME在庫の増加が継続していることや新興国株・米国株の大幅調整もあってセンチメントが悪化、引けにかけて水準を切り下げる動きとなった。LME在庫は+925Mt増加、FSCは2.5日(キャンセルワラント率は5.9%)、Rotterdamで在庫が増加している。売買高は4,382枚。イールドカーブは期近を中心に下落し、ベアフラットニング。C-3は6?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。新規手がかり材料に乏しい中、一旦10日移動平均線のサポートラインを試す動きになると考えていたが、新興国株の大幅調整や、LME在庫の大幅な増加、NY時間での米国株の大幅調整等の悪材料が重なり、10日移動平均線のサポートラインをとうとう割り込んだ。LME在庫は+925Mt増加、(FSCは1.8日)。Singaporeで在庫が増加。尚、在庫水準の低さ(キャンセルワラント率は1.1%)。売買高は2,265枚。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアフラットニング。C-3は41?バックとバック幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。一昨日の米国株上昇やドル安の進行、LME在庫の減少といったプラス材料を受けて予想通り上値を探る動きとなったが、その後新興国株が調整したことや米国株が調整したことを受けて、上げ幅を縮小、一目均衡表の雲の上限まで水準を切り下げて引けた。今のところ100日移動平均線のサポートラインを上回っての推移が続いている。ここ数日間のアルミ価格の上昇はやや説明に苦しむところであるが、流動性が極めて高い非鉄金属であることもあって金等と同様の感覚で取引されている、との印象を持っている。LME在庫は▲1,300Mt減少、(FSCは8.8日)。昨日はシンガポール・米国で在庫が減少、韓国で在庫増加。(キャンセルワラント率は3.4%)。売買高は9,942枚。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇。以前このコラムで指摘したが、全ゾーンコンタンゴ化の動きが見られている。C-3は50?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。一昨日の米国株高やドル安の進行を受けて上昇余地を探る動きとなっていたが、LME在庫の増加や新興国株・米国株の調整もあって引けにかけて水準を切り下げる動きとなった。但し100日移動平均線のサポートラインは割り込んでいない。LME在庫は+108Mt増加、欧州、米国で在庫が増加している。(FSCは10.1日)、キャンセルワラント率は2.9%。売買高は878枚。イールドカーブはアルミと同様、期近が下落し、期先が上昇している。C-3は375?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の錫価格は下落した。他の非鉄金属同様、ドル安の進行を受けて買いが入ったが、新規材料に乏しい中買いが続かず、引けにかけては10日移動平均線のサポートラインまで水準を切り下げる動きとなった。今のところは10日移動平均線のサポートラインを下値として堅調な推移が続いている。LME在庫は▲55Mt減少、韓国・マレーシア・シンガポール在庫が増加。(FSCは12.8日)、キャンセルワラント率は1.66%。売買高は336枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は175?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油価格は小幅下落した。そもそもドル安の進行を受けて高値をトライし、一時史上最高値である98.62?まで上昇したが、米統計がマイルドにベアな内容であったことや、米株式が大幅調整したことに伴うセンチメントの悪化から一時的に利食い売りに押されたようである。今のところはマーケットのセンチメントは完全にブルであり、100?の節目に向けて着々と水準を切り上げる動きが継続している。小職も年内はブルであると考えているが、予想以上のペースで価格が上昇している。イールドカーブは期近が小幅に下落、期先が小幅上昇している。Brentも同様に期近が下落。イールドカーブは期先が上昇している。
 石油製品は小幅上昇。RBOBはドル安の進行によって水準を切り上げており、米在庫統計でも予想外にガソリン在庫が減少に転じたことから、上値を試す動きとなったが原油価格が調整したことを受けて引けにかけて上げ幅を縮小、結果的に前日比プラスであったがどちらかといえば下げきらずにTime UPとなった感じ。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。ヒーティングオイルも上昇。相場展開はRBOBと同じく、取引序盤は強含んでいたのだが、米統計発表直後に大きくもみ合い、水準を切り下げてひけた。イールドカーブは全ゾーンパラレルに小幅上昇している。ICEガスオイルも行って濃いで前日比プラス。定修からの回復の遅れや北海油田の生産減少、不慮の事故(イギリス)等から域内製品供給が滞りがちとなっていることから地合いは堅調。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。

(ひとりごと)
まだ風邪が治らない。
鼻も詰まっている。
しかし、この鼻づまりにより新たな発見があった。
知ってました?
鼻詰まりって移動するの。

どういうことかって?
いやね、例えば左の鼻が詰まっているとするじゃないですか。
そのときに「ああ、左の鼻からも息をしたい」と思うこともあるじゃないですか。
そのとき、体の右側を下にして横になっているとですね、なんとつまりが左から右に移動するんですよ。

昨晩もこの仕組みによって、鼻づまりであるにも関わらず、比較的快適な夜をすごせた。

以上。