パパ

(経済関連ニュース)
・10月中国CPI 前年比+6.5%(前月+6.2%)、市場予想+6.3%。食料品価格の高騰続く。
・中国 温家宝首相 「十分な供給を確保し、物価を安定させるため同国政府として措置を講じる」
・11月独ZEW景況感指数 ▲32.5(前月▲18.1)、市場予想▲20.0。1993年2月以来の低水準。原油高とユーロ高の影響で。
・10月英インフレ率(HICP) 前年比+2.1%(前月+1.8%)、市場予想+2.0%。英中銀の目標である2.0%を上回る。
・9月米中古住宅販売成約指数 前月比+0.2%(前月)、市場予想▲2.0%。
・10月米財政収支 556億㌦の赤字、市場予想590億㌦の赤字。
・日銀福井総裁「欧米の住宅市場は一進一退の不安定な状態が続いており、当面調整が続く。米国住宅市場や国際金融市場の影響が予想以上のものになる可能性は排除できない」
・米国株は急反発。ウォルマートストアーズの業績が市場予想を上回ったことや、GSがサブプライムローンに関連した資産の大幅な評価損計上を計画していないこと等が好感された模様。ドルは対ユーロで軟調、対円で堅調。債券は株の上昇もあり下落。

穀物市場サマリー)
・大豆は反発。ドル安や中国の輸入が増加するとの見方や10日移動平均線のサポートラインでサポートされたことが好感された様子。但しテクニカルな買い戻しの感。
 週間輸出検証高 24.927百万Bu(前週22.283百万Bu)、市場予想22百万Bu〜30百万Bu。
・トウモロコシは続落。エネルギー価格の下落が嫌気された。チャート的には10日移動平均線を下回るに至る。
 週間輸出検証高 53.249百万Bu(前週59.786百万Bu)、市場予想45百万Bu〜50百万Bu。
・小麦は下落基調を持続。インドやモロッコが収穫量の拡大見通しを受けて輸入を減らす見通しであることなどが嫌気されている。一時の危機的な状況から脱したか。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属は総じて軟調。ドル高の進行や原油安を嫌気して売られた。金は800㌦の節目でレンジワークとなった。銀も下落。プラチナは大幅に上昇。ここ数日の下げ幅が大きかったことや、Johnson Mattheyのタイトな需給見通しが地合いを好転させた。チャート的には50日移動平均線のサポートラインでサポートされて反発している。
・Johnson Matthey 「2007年のプラチナ生産の不足は265Kozになる見通し。2006年には65Kozの余剰であった。七の生産が減少していることが材料」
・Alcoa はRocky Pointからのアルミナの輸出を再開。ハリケーンDeanの影響でジャマイカのJamalcoでの船積みが8月から停止していた。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油▲0.8MB、ガソリン▲0.5MB、ディスティレート▲0.5MB、稼働率+0.5%
サウジアラビア ヌアイミ石油相「17,18日の首脳会議では、価格や増産もしくは減産などに焦点を当てるものではない」
・IEA 2007年世界石油需要見通し 85.7MBD(前回発表時比▲160KBD)、2008年は87.7MBD(同▲300KBD)。
Q407の需要は米国やFSUの需要減少、欧州の在庫積み増しの遅れから87.14MB(同▲500KBD)となる見込み。
9月OECD在庫 29.5MB、FSCは52.8日。日本の原油在庫が過去20年で最低となったことから。FSCは5年平均程度。
10月の供給は前月比+1.4MBDの増加。Non-OPEC供給の減少をOPEC増産が相殺。
10月のOPEC供給は31.2MBD(前月比+410KBD)、アンゴライラクの生産増加で。11月生産はサウジ、ナイジェリアの増産がUAEのメンテナンスによる生産減少を相殺する見込み。2008年のCall on OPECは31.3MBD(▲400KBD)となる見込み。
2007年のNon-OPEC供給は50.1MBD(前回調査時比▲35KBD)、2008年は51.2MBDで変わらず。米、ロシア、カナダ、ブラジルからの増産で。

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまち。需給緩和とオプションや先物限月交代のタイミングの重なったエネルギーは下落、ドル安や新興国株の上昇を受けて非鉄金属は小幅買い戻しが入り、貴金属は金・銀が堅調、プラチナ・パラジウムが需給で上昇、ソフトはテクニカルな売買に終始した。小職の所感であるが、株の調整を受けて投機資金が流入する動きはそろそろ終盤に差し掛かっているように思う。そもそも株価の調整に伴いセンチメントが悪化した場合には、通常流動性の低い市場から順番に資金が流出して行くはずだからである。それに伴い、現在の適正価格に向けて水準を切り下げる動きになるのではなかろうか。但し、昨日の日銀福井総裁のコメントにもあったように米国株式市場は下落・回復を繰り返しながら水準を切り下げていく可能性が高く、徐々に米国の商品の実需は減速すると考えている。また、同時に新興国のインフラ整備に伴う一次産品需要、近代化に伴うエネルギー需要が急に鈍化する可能性も低く、下げ幅は限定されるとの見方には変更はない。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。取引序盤は7,000㌦を割り込んでいたこともあって買い喪年が優勢となったが、新規材料に乏しく引けに掛けては上げ幅を削り、結果的に前日比マイナスで引けることとなった。LME在庫は+1,675Mt増加、(FSCは3.6日)、(キャンセルワラント率は0.6%)。昨日も欧州・米国で大幅に在庫が増加している。売買高は8,495枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブはパラレルに小幅低下。C-3は38㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。取引序盤から新興国株の反発やドルの弱含み等を受けて上昇したが、引けに掛けては新規材料に乏しいこともあり上げ幅を削る展開となった。LME在庫は▲875Mt減少、FSCは2.6日(キャンセルワラント率は5.6%)、昨日はDubai,Johor,Singaporeで在庫が減少している。売買高は2,859枚。イールドカーブは期近が上昇し、期先が低下。C-3は9㌦バックとバック幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は上昇した。ドル安の進行や新興国株の上昇を受けて50日移動平均線を下値に堅調に推移、しかし引けに掛けてはLME在庫の大幅増加もあって上げ幅を削った。チャート的には50日移動平均線のサポートラインでサポートされているが、全体的なセンチメントは他のメタル同様、ベア転している可能性が高い。LME在庫は+525Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は1.6%)。昨日はSingaporeで在庫増加している。売買高は1,336枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は37㌦バックとバック幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は小幅上昇した。ドル安の進行や新興国株の上昇を受けて、前日100日移動平均線のサポートラインを割り込んでいたことからこの水準を目指して買戻しが優勢となった。結果的に一目均衡表の雲の上限でサポートされる形で行って来いの展開。LME在庫は+7,275Mt増加、(FSCは8.9日)。シンガポール・韓国で減少し、スペイン、米国で大幅に在庫増加となった。(キャンセルワラント率は3.3%)。売買高は8,702枚。イールドカーブはパラレルに上昇し、綺麗なコンタンゴカーブを形成している。手前の流動性が高いことの証左であろう。以前に原油で見られたのと全く同じ動きである。C-3は49㌦コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のニッケル価格は下落した。ドル安の進行や新興国株の上昇はあったが、ここ数ヶ月の高値である34,000㌦を達成した達成感と、LME在庫の増加が季節要因ではあるものの持続していることが地合いを悪化させた。但し下げ幅は限定された。LME在庫は+252Mt増加、ロッテルダムで増加、シンガポール・韓国で減少している。(FSCは10.4日)、キャンセルワラント率は1.6%。売買高は741枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は350㌦コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の錫価格は下落した。ドル安などのプラス材料を受けて高値でのもみ合いが継続した。錫は引き続き新規材料に乏しい中、10日移動平均線を挟む展開が継続している。ある意味、一連の株価変動の影響を受けていない非鉄金属の1つである。LME在庫は+5Mt増加、ロッテルダムで増加し、米国・シンガポールで減少。(FSCは12.8日)、キャンセルワラント率は0.91%。売買高は192枚。イールドカーブは全ゾーン低下しているが期先の下げのほうが大きいようである。C-3は180㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油価格は大幅に下落した。OPECの増産観測やIEAの需要見通しが下方修正されたこと、オプション・先物限月交代のタイミングといったテクニカルな要因も重なり、下げ幅を拡大することとなった。一時期の株からの資金退避の動きが徐々に終焉を迎えつつあることを感じさせる相場展開であった。取引序盤はオプション最終日を乗り越え、ドル安の進行もあって小高く推移したが、米株式市場が大幅な上昇となったこともあって手仕舞い売りが継続した。CFTCのNon-Commercialポジションもそろそろロング筋が手仕舞うタイミングにさしかかっているのではなかろうか。チャート的には長らく維持してきた10日移動平均線のサポートラインを割り込み、特段材料がなければ短期的に調整の局面に入った。イールドカーブは期近を中心に全ゾーンパラレルに低下している。Brentも大幅に下落。10日移動平均線を下回って寄り付いた後徐々に水準を切り下げ、NY時間に入ってから大幅に下落した。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下。
 石油製品も大幅に下落。RBOBも原油価格の調整を受けて10日移動平均線を下回り、NY時間NY大幅に水準を切り下げる動きとなった。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。ヒーティングオイルも下落。こちらも原油価格の下落に押される形で水準を切り下げている。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。ICEガスオイルも大幅に下落。10日移動平均線を下回って寄り付いた後、NY時間に入ってから大幅に水準を切り下げる動きとなった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。

(ひとりごと)
昨日、生まれて初めて私の顔を見て我が子が

「パパ」

といってくれた。

パパは発音しやすいので、始終パパと言ってはいたのだが、私の顔を見てパパといったのは初めてなのだ。
かつてカミさんに、自分の名前を呼ばれたときにドキっとした記憶があるが
それとは全く違う種類の喜びである。

まっすぐ育ってくれることを心から祈っている。

おっと今日はまじめな雑感で、失礼しました。。。。
たまにはね、いいじゃないですかね。