いくら丼の罠

(経済関連ニュース)
・10月日本景気先行指数速報 20.0%、3ヶ月連続で節目の50%を下回る。景気一致指数 66.7%、7ヶ月連続で50%を上回る。
・10月英製造業生産 前月比+0.3%(前月▲0.6%)、市場予想+0.2%。
・10月独製造業新規受注指数 前月比+4.0%(前月改定▲1.6%)、市場予想+0.9%。
・英中銀 政策金利のレポ金利を25bp引き下げ5.5%に。金融市場の悪化と家計・企業向けの融資供給が逼迫していることから。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲15千件の338千件(前週改定353千件(速報比+1千件))、市場予想335千件。増加傾向は変わらず。
・ECB 政策金利を4.0%で据え置き。トリシェ総裁「短期的にインフレ率の高い上ぶれ圧力が存在」
・ペルー中銀 政策金利を5.0%に据え置き。
・為替はユーロが下落後、上昇。トリシェ総裁がインフレ懸念について言及、利下げ圧力が後退したため。米国株式は上昇。金融・建設株が上昇。住宅ローン支援策(金利の凍結、新規の住宅ローンへの借換、連邦住宅管理公団(FHA)が保証するローンの獲得)への期待から。

穀物市場サマリー)
・大豆は下落。原油高や予想を上回る輸出成約高を受けて上昇したが、11?の節目を上回るところでは利食い圧力も強く、結果前日比マイナスとなった。
・トウモロコシは上昇。週間輸出統計は事前予想を下回ったが、原油や金高、ドル安を受けて堅調に推移した。
・小麦は上昇。カナダの小麦生産見通しが、来年7月の収穫年末に20.1百万Mt(10月予想から2.8%下方修正)となると発表したことなどが支援材料となった。

非鉄金属関連ニュース)
・貴金属はまちまち。金は下落後、上昇した。トリシェECB総裁の発言を受けたユーロ強含みで上昇し、前日比プラスで引けた。節目の30日移動平均線をかろうじて上回っている。銀も同様に上昇。
・プラチナは小動き、パラジウムは特段材料がない中、一目均衡表の雲が厚くチャート的に頭重い推移となっている。
・中国Minmetals Northern Peru Copperの買収に合意(450.5百万?)。
・Irvenia 号Magellan鉱山、近々操業を再開する可能性。本年4月に鉛による環境汚染の調査で操業が停止していた。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲7.9MB、ガソリン+4.0MB、ディスティレート+1.4MB、稼働率±0.0%

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。非鉄金属は株高・ドルの上昇&下落を受けていってこいの展開、エネルギーはここ数日の下落幅が大きかったことから一旦買戻しが入った。貴金属はドルの下落で上昇、ソフトは引き続きまちまち、といったところ。
 昨晩はひたすら売り込まれてきた米金融株と建設・住宅関連株が上昇し、米国株は上昇している。何でもサブプライムローンの借り入れ者の救済策への期待が材料なのだとか。しかしながら米景気の減速の可能性は引き続き高く、引き続き商品相場全体に下ぶれリスクが高い相場展開が続くと考えておくべきであろう。一方でFRBの態度が利下げに変更された可能性はあり、それをを受けて金融株を中心にNY株が上昇していることから商品市場の波乱要因となっている。言い換えれば今回のOPEC総会のように要人発言を受けて簡単に株価は乱高下する環境にある、ということである。引き続き中央銀行総裁や高官の発言に一喜一憂の展開が続くと予想される。今晩の米雇用統計は注目である。"

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。取引序盤は一昨日の米国株高を受けて高値で推移したが、その後ドル高がじりじりと進行したことから徐々に値を崩した。しかしながらLME在庫が大幅に減少(増減各地まちまちであるが、イタリア、ロッテルダムシンガポール、韓国でまとまって減少)したことや、ECBの利下げ観測が後退したことを受け、水準を切り上げて引けた。LME在庫は▲1,025Mt減少、(FSCは3.8日)、(キャンセルワラント率は2.4%)。欧州で在庫が減少、米国で在庫が増加している。売買高は5,900枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーン上昇しているが、期先の上げ幅が大きい。C-3(Cash vs 3M Fwd スプレッド)は54?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。米国株高の影響を受けて小高く寄り付いたものの、ドル高の進行を受けてジリジリと値を下げた。しかしLME在庫が減少(英国、ドバイ、マレーシア)したことや、ECBの利下げ観測後退に伴うユーロ高・ドル安の進行を受けて切り返し、上昇したが結果前日比マイナスであった。10日移動平均線のサポートラインは結局場中も上抜けしていない。LME在庫は▲325Mt減少、FSCは2.5日(キャンセルワラント率は7.7%)。売買高は2,473枚。イールドカーブはコメントしがたいいびつな形になっている(下グラフ参照)。C-3は14?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は大幅に下落した。環境汚染で稼動停止となっていた豪マゼラン鉱山の操業が近々再開される見通しとなったことが純粋に売りを誘った。また、LME在庫が増加(英国、シンガポール、米国)したことも売り材料視された。但し引けにかけてはドル安が進行したため、下げ幅を削っている。結果、2年近く維持してきた200日移動平均線の大きなサポートラインを下抜けすることとなった。但し実際に操業が再開されているわけではないので、このニュースを受けて投機的な買い筋が一時退場しただけであると考える。LME在庫は+600Mt増加、(FSCは2.0日、キャンセルワラント率は13.5%)。売買高は3,173枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は3?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。他のメタルと同様、取引序盤は前日の米国株高を受けて小高くよりついたが、ドルが強含み推移したことから終始弱含み、LME在庫の減少(シンガポール・韓国で減少、米国で増加)したことや、ユーロがECBの利下げ観測後退を受けて強含んだあたりから小幅切り返し、下げ幅を削って引けた。LME在庫は▲1,225Mt減少、(FSCは9.0日)。米国在庫の増加傾向継続は、同地区内でのアルミ需要減少を示唆しており、やはり住宅セクターを中心に調整が進んでいる可能性が高い。(キャンセルワラント率は3.9%)。売買高は5,244枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は54?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。弊社が平均生産コストとしてあげている26,000?を下回ったことから安値拾いの買いが入り上昇したと見られる。但し、新規材料がない中、前日よりも若干高い水準でもみ合い推移した、というほうが正確か。LME在庫はロッテルダムで増加、シンガポール韓国で幅減、合計でLME在庫は+24Mt増加、(FSCは11.2日)、キャンセルワラント率は2.8%。売買高は874枚。イールドカーブは期先が上昇し、スティープニング。C-3は365?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。株価の上昇を受けて小高く寄り付いた後、ドル高の進行を受けて大幅に下落、その後、ユーロの強含みを受けて上昇して引けた。結果的にいってこいで、前日比プラス、といった展開。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは12.8日)、ロッテルダムで増加、シンガポールマレーシアで減少している。キャンセルワラント率は10.14%。売買高は231枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は205?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油価格は大幅に上昇した。下がると見ていたのだが、一目均衡表の雲が厚く、下落幅が限られたことから買い戻しが優勢となった。しかし10日移動平均線を上回ってまで買い戻されておらず、どちらかといえば短期間の下げ幅が大きかったことから、テクニカルな買いが入ったと見ている。イールドカーブは期近を中心に上昇してブルスティープニング。Brentも略同様の相場展開であったが、こちらも10日移動平均線は上回らずに引けた。イールドカーブは略パラレルに全ゾーン上昇。
 石油製品も上昇。RBOBは原油と同様、NY時間に大幅に上昇し、一気に10日移動平均線レジスタンスラインを上抜けしてしまった。但しこちらもテクニカルな買いであると考えている。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。ヒーティングオイルも上昇。欧州時間からNY時間にかけて水準を切り下げ、50日移動平均線のサポートラインをトライしたが、夜間に発表された米天然ガス在庫統計で予想を上回る減少となったことなども支援材料となり、じょうしょうした。但し30日移動平均線レジスタンスラインは上抜けできなかった。イールドカーブ期近の上げ幅が大きいが全ゾーンパラレルに上昇している。ICEガスオイルは下落。50日移動平均線を目指して水準を切り下げた後、NY時間に上昇するという相場展開は同じであったが上昇し切れなかった。イールドカーブは期近を中心に全ゾーンパラレルに低下。
 原油・石油製品とも一昨日と同様、非常に値幅の大きな一日であった。

(ひとりごと)
いくら丼は、日本人と外国人を振り分けるためのバロメーターである。
え?
なぜって?
それはおいおい説明しますよ。

しかしいくら丼。数ある丼物の中でも、極力選択しないのがこのいくら丼である。
理由は明白

単調なんだけど、大変だから
なんです。一方で運営計画は難しくない。
何回かコメントしているが、具材がご飯の間に入り込む具材は運営計画が容易な具材である。
その点、いくら丼は簡単な具材に分類されるべきものである。
いくら丼の上に乗っかっているわさびもですね。
いくらに塗りたくるわけにはいかないので結局のところ醤油に溶いてかけざるを得ない。
つまり、食べ方が複数ないのである。
まぁ、乗っかっているいくらに仕事がしてあるか否かで若干対応が変わってくるぐらいであろうか。

仕事としては、普通に何もしない塩を振ったいくらが載せられているケースと
醤油漬けにしたいくらが載せられているケース

の2種類がある。
以前は塩漬けのいくらが載せられているケースが多かったが、現在はお店で味付けした醤油に漬けてあるものが載せられている事が多いようだ。
理由は2つあり、?きつい塩味が味付けの醤油に漬け込む事によってマイルドになり、?プチプチとした食感が増す、ことである。
個人的にも醤油漬けのもののほうが好きである。

ご飯は酢飯のほうが良い。

「当然酢飯」

と思ってほおばったら、熱々の普通の白ご飯だったときの衝撃は大きい。
それをウリにしている店もあるみたいだけど、ご飯の熱で、いくらが溶けちゃうでしょッ!!
なので、やはり冷えた酢飯で食べるべきなのだ。

さて、そろそろ本題に入ろう。
このしょうゆ漬けのいくら丼には、白ご飯の罠の外に、大いなる罠が潜んでいるのだ。
そう。
食べにくいんです。
割り箸なら良いんですけどね
プラスチックや塗り箸かなんかだった場合にはもう取にくいの何の。
醤油漬けにしてあるからいくらは弾けんばかりにプチプチだし
箸から飛び出して隣の人のカレーに飛び込む瞬間を、私は何回も目撃している(ウソ)。

そこで気の効く店は、蓮華やスプーンを置いてあったりしており
女性は積極的に蓮華やスプーンを取っていく

おいッ!!
まてッ!!

日本人として、醤油漬のいくらに真っ向戦いを挑む気合は無いのか?
そんなことだから日本が堕落していくのだ。
君が代も斉唱しろッ!!

え?君が代は関係ないのではって?
そりゃそうですな。

でも、なんていうんですかね。
丼をスプーンで食べたら、満足感なさ過ぎて宜しくないと思うのですよ
必死に追いかけたいくらが最終的に箸につかまり、口中に投入されるあの瞬間
やっと獲物を捕まえた、というあの達成感。
ま、追いかけても、追いかけても逃げていく女性を追いかける男のようなものであろうか。
女性は安定を求めるので、スプーンを取るのだ。
言ってみれば、
「箸を使っていくら丼を食べる人間は狩猟民族、スプーンを使うのは農耕民族」
なのである。

結論。
その人間が農耕民族であるかどうかを調べるには、いくら丼を食べるときに何を使うかをチェックすべし。