のし

(経済関連ニュース)
・インド中銀 政策金利を7.75%に据え置き。
・12月米製造業耐久財受注 前月比+5.2%(前月改定+0.5%(速報比+0.4%))、市場予想+1.6%。
・1月米消費者信頼感指数 87.9(前月改定90.6(速報比+2.0))、市場予想87.0。
・12月日本完全失業率 3.8%(前月と変わらず)、市場予想3.9%。有効求人倍率は0.98倍(前月0.99倍)、市場予想0.99倍。
・米国株は続伸。12月の耐久財受注が予想を上回ったことに加え、ニューヨーク州保険当局が金融保証会社の格付けがAAAから引き下げられる前に救済を完了できるように期待を表明したことなどが材料視され、金融株中心に上昇した。この株価の続伸を受けてドルも対主要通貨で上昇している。

※昨日米中古住宅販売、と記載してありましたが新築住宅販売の誤りですので訂正いたします。

穀物市場サマリー)
・大豆は続伸。株が安定していることを背景にリスクマネー流入が再開したと見られ、10日移動平均線のサポートラインを下値として堅調な推移となった。但し今週は米国の大きな経済統計や金融政策発表が目白押しであり、安定した上昇になるかどうかは今週一杯待ってみないとなんともいえない状況。
・トウモロコシは軟調原油高を受けて連れ高となっていたが、1月15日の高値519.25?が視野に入る中、頭重い推移となった。
・小麦は大幅に下落。世界第4位の輸出国であるアルゼンチンが、国内の食料価格の上昇に備えるため11月の船積みを延期し、国内在庫を増加させた結果、2百万Mtの輸出余力がある、と発表したことで一時原油や金の上昇を受けてストップ高まで上昇していたが、30日移動平均線まで値を崩して引けた。


非鉄金属関連ニュース)
・貴金属はまちまち。金は原油高や株価の上昇を受けて堅調な推移であったが、一代高値を更新したことで戻り売り圧力も強く、ドルが地合いを強めたこともあって上げ幅を削り、前日比マイナスで引ける。銀は上昇。金価格に連れ高となり一代高値を更新したが、ドルが上昇したことを受けて上げ幅を削った。
プラチナは大幅に下落。金が上昇したこともあって上昇していたが、ドル高の進行やここ数日の上昇が著しかったこともあって利食い売りに押された。パラジウムは堅調。
・中国の大雪で主要地区の電力供給が停止。貴州のアルミ生産(700KMt〜800KMt)のキャパシティは現時点において機能していない状況。同時に交通機関のマヒも誘発しており、現物の受渡しにも困難が生じている。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+2.1MB、ガソリン+1.8MB、ディスティレート▲2.3MB、稼働率▲0.3%

(商品市況概況)
「上昇」
 昨日の商品価格は上昇した。原油は米国株の上昇を背景に、NY時間に入ってから大幅に上昇した。非鉄金属は中国の豪雪の影響で大幅に上昇している。豪雪に伴い電力供給が停止、電力供給の障害を受けた貴州等の生産は停止しているようである。また、豪雪に伴い国内の輸送にも障害が生じると予想され、積雪の影響を受けていない地区での輸入が増加するとの見方も相場を押し上げることとなった。忘れがちであるが、コモディティ金利や為替と異なり「有限」である。このことは、ひとたびこのような障害がおきると価格がたやすく上昇してしまう環境にあることを意味している。エネルギーもそうであるが、現状の需給は綱渡りの状態なのだ。需要の減少は急速には起きにくいが、生産の停止はこのようなトラブルで容易に発生してしまうのである。非鉄金属は本日は取引序盤、利益確定の売りで一旦下落することになろうが、後に反転上昇することとなろうか。貴金属はドルが上昇したことから小幅安、ソフトもまちまちであった。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。中国の豪雪の影響で電力供給や物品輸送に障害が生じることが確実になったことや、米夜間に発表された経済統計が好調であったこと等を受けて株価が堅調に推移したことが材料視された。米経済の先行き不透明感を背景としてショートポジションを保有していたCTA等が買戻しを余儀なくされたようである。結果、100日移動平均線の大きなレジスタンスラインまで水準を切り上げて引けた。LME在庫は▲400Mt減少、(FSCは3.3日)、(キャンセルワラント率は15.4%と上昇している)。売買高は13,564枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は4?バックとコンタンゴからバックに転じた。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。最大の要因は中国の豪雪の影響である。合わせて米国経済指標が予想よりも良かったことを受け株価が上昇したことが好感された。結果、50日移動平均線レジスタンスラインまで上昇して引けている。LME在庫は+250Mt増加、米国で増加している。FSCは3.3日(キャンセルワラント率は4.4%)。売買高は4,345枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルフラットニングしている。C-3は21?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。米国経済統計の好調を受けて株価が堅調に推移したことや、中国の豪雪の影響で中国国内の生産ラインや輸送に問題が生じたためである。鉛は寄付きから前日比プラスで寄り付き、50日移動平均線レジスタンスを上回ってしまった。LME在庫の大幅増加は全く材料視されなかった。LME在庫は+1,825Mt増加、イタリアで大幅に増加している。(FSCは2.0日、キャンセルワラント率は6.5%)。売買高は1,744枚。イールドカーブは期近が上昇しブルスティープニング。C-3は6?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は大幅に上昇した。最大生産国中国が、豪雪の影響で一部の地区の電力供給がストップ、アルミの生産の障害になるとの見方から大幅に買いが進んだ。同時に米国株式市場が経済統計の改善を背景に上昇したこともあってアルミは大幅な上昇となった。この上昇の過程の中で、米国経済の失速を背景にショートポジションを有していたCTAの買戻しを誘発したため爆騰となった。尚、弊社は2008年はアルミは最も上昇する非鉄金属の1つであると予想している。LME在庫は+1,025Mt増加、米国で大幅に増加している。(FSCは8.3日)。(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は24,555枚。イールドカーブの形状は期近を中心に上昇し、フラットニングが進行。C-3は41?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。株価の上昇と中国の豪雪が材料である。ニッケルLME在庫はロッテルダムでの増加が続いているが昨日に関しては殆ど材料視されなかった。この結果、50日移動平均線レジスタンスライン一杯まで上昇して引けている。LME在庫は+108Mt増加、(FSCは10.9日)、キャンセルワラント率は1.6%。売買高は678枚。イールドカーブは期近が上昇している。C-3は245?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。中国の豪雪問題で域内需給が逼迫するとの見方から、50日移動平均線レジスタンスラインを上抜け、大幅に上昇することとなった。同時に米国株が堅調に推移したことも支援材料になったようだ。錫はファンドマネーの影響を受けにくい非鉄金属だけあって他の非鉄金属に比べると大幅な下落はおきておらず、引き続きタイトな需給を映じて高止まりしている。LME在庫は+150Mt増加、(FSCは11.3日)、キャンセルワラント率は2.57%。売買高は614枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は50?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は続伸した。10日移動平均線を上回って寄り付いた後、一目均衡表の雲の上限を抜け切れず、一時10日移動平均線のサポートを試すテクニカルな展開となったが、NY時間に発表された米製造業受注が予想を上回る内容であったことや、モノライン対策の進捗期待、FRBの利下げ期待等の期待で株価が上昇したことを受けて上昇することとなった。チャート的には結局一目均衡表の雲の上限一杯で引けている。イールドカーブは期近が上昇、期先は殆ど変化がない。Brentも同様の相場展開で上昇、こちらは30日移動平均線で頭を抑えられて引けている。チャート的には一目均衡表の雲を上抜けして引けている。イールドカーブは期近が上昇している。騰落率はWTIが+0.7%、Brentは+0.7%。
 石油製品も上昇。RBOBも同様にNY時間まではテクニカルな動きに終始していたが、NY時間の株価の上昇を受けて大幅に上昇して引けている。直近限月の騰落率は+0.2%、イールドカーブは期近が小幅上昇、期先の上げ幅が比較的大きい。ヒーティングオイルも上昇。こちらもNY時間に入ってから上昇した。イールドカーブは期近を中心に上昇しブルスティープニング、直近限月の騰落率は+0.6%となった。ガスオイルは大幅に上昇。一昨日上げ切れなかったこともあり取引機序盤から堅調に推移、NY時間に入ってから大幅に値を上げた。直近限月の騰落率は+1.8%。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに上昇している。

(ひとりごと)
この前テレビを見ていたら、面白いことを言っていた。
何でも

「明治以前の日本人は、走るときに右手と右足、左手と左足を同時に出す」

のだそうである。
今は歩くとき、右手を出したら左足、左手を出したら右足を出すのが普通であるが
実のところ、明治維新以降、西洋の軍隊で用いられる歩き方として推奨されたのがどうも初めらしい
この走り方は陸上の末續選手も用いているらしく、(本当かどうか知らないが)早く走れるらしい。

どうも日本の古武術らしいのだ。
確かに戦国時代の映画とかを見ていると、馬に乗っている武将を、足軽が走って追いかけているが馬に引き離されることがない
子供の頃に読んだ「まんが日本の歴史」でも
江戸後期に日本に乗り込んできた外国人が、侍に追いかけられて馬に乗って逃げるシーンがあるのだが
そこで外国人がこういうセリフを口にする

「ややや、追いついてきたぞ!!」

そうなのである。
この漫画や歴史が正しければ、昔の日本人は馬と同じ速度で走れたのだ(多分)
ということは、である。
日本古来の泳法、「のし」もひょっとするとクロールよりも早いに違いない(多分)

今年の北京オリンピックの水泳の自由形は、是非、のしで頑張って欲しいところだ(多分それは無理)