ゼロクリア

(経済関連ニュース)
・3月NY連銀製造業景況指数 ▲22.2(円月改定▲11.7)、市場予想▲7.4。統計開始以来過去最悪。
・Q407米形状終始赤字 1,729億?の赤字(前月1,774億?の赤字)、市場予想1,838億?の赤字。海外投資家による米資産投資からの利益が減少したことから。
・2月米鉱工業生産 前月比▲0.5%(前月改定+0.1%(速報比+0.1%))、市場予想▲0.1%。設備稼働率80.9%(前月81.5%)、市場予想81.2%。
・1月対米証券投資 620億?の買い越し(前月改定565億?)、市場予想600億?。外国政府による米国債の買い越しが過去最大になる一方、株式投資が減少。
・2月米PPI 前月比+0.3%(前月改定+1.0%)、市場予想+0.4%。コア 前月比+0.5%(前月改定+0.4%)。コア指数の上昇は2006年11月以来最大の水準。
・米FOMCでは75bpの利下げが実施された。
日銀総裁、ついに空席となることが略確定。

・ドルは対円で上昇。一時95円台を付けていたが100円近辺まで戻して引けている。対ユーロでもFOMCでの利下げ発表後に急上昇した。
日本株は反発。米利下げ期待や、一連の投資家の日本株売りが一巡したことなどに伴う自律反発等から。米株も大幅上昇。利下げは75bpと事前予想を下回る規模であったものの、注目の米ゴールドマン・サックスやリーマンブラザーズの決算が市場予想を上回る内容であったことなどが好感され、金融株を中心に上昇した。

穀物市場サマリー)
・大豆は反発。時間外は中国の預金準備率0.5%引き上げ米信用不安でストップ安となったが、米主要証券の決算が市場予想を上回る内容であったことや利下げの実施、アルゼンチン農家が輸出関税強化に反対して港湾を占拠した等の個別材料等もあり、急速に株価が戻す中大豆も大幅な上昇となった。チャート的には一目均衡表の雲でサポートされている。
・トウモロコシも大幅上昇。同様に時間外は米信用収縮を背景として手仕舞い売りが先行したが、米系証券の決算が市場予想を上回る内容となったことやアルゼンチン農民の港湾占拠の報道を受け30日移動平均線を下値として後場に急騰した。
・小麦価格も暴落。材料はトウモロコシ・大豆と同じく。10日移動平均線レジスタンスとなり、この水準は上抜けできずに引けた。


非鉄金属関連ニュース)
・貴金属はまちまち。金はドルの急落や株の堅調を受けて堅調に推移していたが、米FOMCの利下げが市場予想を下回る幅であったことを受けてドルが急上昇したことから金価格は急落、上げ幅を削る展開となった。銀価格は下落。10日移動平均線レジスタンスとなった。

・プラチナは下落。取引序盤はESKOMが電力供給ストップ(フォースマジュール)の可能性について言及したことなどから上昇していたが、Impara Platinumが90%の電力で操業を続ける見通しを明らかにしたことや、FOMCでの利下げが予想を下回る幅に留まり、ドルが急騰したことから値を下げる展開となった。パラジウムは小幅安。
・中国、BHP BillitonとRio Tintoに対し、スポット市場での鉄鉱石の販売を阻止している、と報道。両社はスポット市場での鉄鉱石の販売を増やしたい意向である模様。
・ESKOM(南ア電力公社)、発電設備に問題が生じた場合にはフォースマジュールを鉱山や製造業に宣言せねばならない可能性が引き続きある、とコメント。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+2.3MB、ガソリン▲0.4MB、ディスティレート▲1.6MB、稼働率+0.2%
新日本石油九州石油経営統合へ。

(商品市況概況)
「金融不安が一旦後退」
 昨日の商品相場は軒並み上昇した。注目の米証券の決算が市場予想を上回ったことから過度な悲観論が後退、一転買戻しが優勢となった。その一方でFOMCでのり下げ幅は75bpに留まり、ドル高が進行、信用マーケットと同様に市場の注目材料となっていたドルが上昇に転じたことから上値を押さえられる格好となった。冷静にマーケットを見てみるに、流動性の低い商品からの撤退の動きが徐々に見られ始めている。もうすでに第一四半期の終了は目前である。そのことも低流動性市場からの資金撤退を促すこととなろう。
 引き続き特に金融機関の経営状況の変化によって商品市場は大きな影響を受けることとなろう。Q208以降も商品市場に資金が流入するか否かは3月末を超えた時点での株や為替の水準によると考えている。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。株価の急落を織り込む形で一昨日は大幅に水準を切り下げる動きとなったが、急速に進むドル安や、一昨日の下げ幅が余りに大きかったこともあって買い戻しが優勢となった。後に発表された米証券の決算が予想を上回る内容であったことも買い安心感を醸成した。結果、目先のレジスタンスになると予想された30日移動平均線を上回って引けている。尚、FOMCでの利下げは未だ価格に織り込まれていない。LME在庫は▲925Mt減少、(FSCは2.4日)、(キャンセルワラント率は20.6%と上昇している(下グラフのオレンジ色の部分参照))。売買高は9,495枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は129?バックと前日と変わらず。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。一昨日の弱地合いを引継ぎ、取引序盤は下値を探る展開となったが、ドル安の進行を受けてジリ高の展開となり、NY時間に発表された米証券会社の決算が市場予想を上回る内容であったことから株が反発、亜鉛も上昇した。尚FOMCでの利下げはまだ価格に織り込んでいない。但し結果的には行って来いの展開で、100日移動平均線を維持して引けた。LME在庫は▲625Mt減少、FSCは3.7日(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は3,377枚。イールドカーブは期近を中心にゾーンパラレルに上昇している。C-3は10?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。材料は他の非鉄金属と略変わらず、一昨日の相場急落を受けて取引序盤は下値を探る展開、その後ドル安の進行を受けて上昇、NY時間の株高を受けて上昇した。尚、FOMCでの利下げは未だ価格に織り込まれていない。チャート的には50日移動平均線で頭を抑えられた格好。LME在庫は+75Mt増加、(FSCは2.0日、キャンセルワラント率は1.1%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は2,104枚。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は2?コンタンゴとバックからコンタンゴに転じた。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤は他非鉄金属と同様に前日の流れを引継ぎ下値を探る動きとなったが、急速に進むドル安やESKOMのフォースマジュールの可能性等が材料視され上昇、LME在庫の増加継続で弱含む局面もあったが総じて買戻しが優勢となった。FOMCでの利下げが予想を下回る利下げ幅であったことは昨晩のLME価格には完全に反映されていない。LME在庫は+5,000Mt増加、(FSCは8.9日)。(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は13,431枚。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに上昇している。C-3は40?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。一昨日が正直大暴落であったことから、さすがに取引序盤から買戻しが優勢となり、その後の株高の進行等もあって水準を切り上げる動きとなった。略終始ジリ高の展開であった。LME在庫は+420Mt増加、(FSCは11.0日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は913枚。イールドカーブは期近を中心に上昇している。C-3は155?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は大幅に上昇した。取引序盤は前日の流れを引継ぎ軟調な推移となったが、急速なドル安の進行や米株高を受けて買戻しが優勢となった。そもそも錫のファンダメンタルズは強いため、余り信用不安の影響を受けていないは事実である。錫は投機の対象になりにくいことからここまでの上昇は純粋にファンダメンタルズ(インドネシアの輸出の遅れやコンゴボリビアの鉱山でのトラブル等)とドル安である。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは9.3日)、キャンセルワラント率は6.81%。売買高は484枚。イールドカーブはパラレルに全ゾーン上昇。C-3は70?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は上昇し、一昨日の下げ幅を略回復して引けた。取引序盤からドル安の進行を受けて買戻しが優勢となり、NY時間に発表された米投資銀行の決算が事前予想を上回る内容であったことから金融不安懸念が急速に後退、株価の上昇もあって上昇した。但しFOMCでの利下げが当初予想を下回る75bpに留まったことから引けにかけては上げ幅を削る展開となった。イールドカーブは期先の上げ幅が大きいが全ゾーン買戻しで上昇。Brentも同様の相場展開であった。直近限月の騰落率はWTIが+3.3%、Brentが+3.5%。
 石油製品も上昇。RBOBは株の戻りやドル安の進行といった材料を受けて一昨日の下げ分を観世に取り戻す形で上昇した。イールドカーブも全ゾーンパラレルに大幅上昇している。直近限月の騰落率は+5.5%。ヒーティングオイルも上昇。但しこちらは寒波の影響などで一昨日も然程大幅な低下となっていない(10日移動平均線でサポートされている)ことから、上げ幅も限定された。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.2%。ガスオイルも上昇。イールドカーブは期先の上げ幅が大きいが、全ゾーン上昇している。直近限月の騰落率は+1.8%。

(ひとりごと)
もうすぐ結婚5周年記念です。
よくここまで持った、と思います。まだまだ先は長いですが。

昨晩ロイターニュースで面白い記事を見つけた。
奥さんと離婚し、新しい人生を歩むために豪州在住の44歳の男性が
自分の人生を競売にかける、というもの。
何でも、自宅や仕事、友人まで出品し競売にかけると言うのだ。
...?
もしオークションで友人との友達権を獲得すると、その人と友人は付き合うんであろうか?
そこまで保証するの?
家ぐらいならまだ何となく分かるんですが、彼の人生をセットで購入した人は、というよりも
買いたい人、いるんですかね?
人生セット、って言う意味では今のベン・バーナンキの人生はあんまり買いたくないな。