誕生日おめでとう

(経済関連ニュース)
・Q108豪CPI 前期比+1.3%(前期比+0.9%)、市場予想+1.1%。
・4月ユーロ圏PMI指数速報 51.9(前月51.8)、市場予想51.5。50を下回ると経済活動の縮小を表す。

・ドルは対ユーロで上昇。3週間ぶりの大幅な上昇となった。再びルクセンブルクのユンケル首相が急ピッチなドル安の進行に懸念を表明したことから、日本時間の夜間早い時間にユーロが急落した。対円でもドルは上昇している。

日本株は上昇。米ハイテク株が上昇したことでハイテク関連株に買いが入り小幅上昇した。米国株は上昇。テクノロジー株やフィリップモリス等の決算が好調であったことから買いが優勢となった。米国内の景況感は悪化しているものの海外が好調であることが相場を押し上げたようだ。

穀物市場サマリー)
・大豆価格はNY時間に上昇後、下落し、前日比マイナスで引ける。アルゼンチン農家のスト懸念といったファンダメンタルズの強材料を受けて上昇していたが、対ユーロでのドル高の進行等がマインドを冷やし、水準を切り下げる動きとなった。しかしながら一昨日に上抜けした10日移動平均線のサポートラインは維持しており、堅調な推移が続いている。

・トウモロコシも上昇後下落し、前日比マイナスで引けた。欧州時間〜NY時間に掛けてはドル高の進行と原油安の影響で軟調な推移となった。目先10日移動平均線近辺でのもみ合い推移となっている。但し、作付面積が減少する見込みであることから中期的も買い材料が多く、30日移動平均線をサポートラインとして堅調な推移が続く見込み。

・小麦価格は下落。大豆やトウモロコシ価格の下落や、世界第2位のインドの国内小麦調達量が19百万Mtと当初目標の15百万Mtを上回ったことなどが圧迫材料となった。小麦価格は3月末の作付予想からじりじりと水準を切り下げ、足許10日移動平均線レジスタンスラインとして水準を切り下げる動きが続いている。尚、インドの収穫高は76.8百万Mtと昨年の75.8百万Mtから大幅に増加する見込み。


非鉄金属関連ニュース)
・金は下落。ユンケル首相のドル安懸念発言を受けてドルが急上昇したことから水準を切り下げる動きとなった。チャート手金は10日移動平均線レジスタンスとしてじりじりと水準を切り下げる動きが続いている。米金融不安が徐々に後退する中、安全資産として物色されていた金が手仕舞い売りされているようである(CFTCのネットロングも過去最大の水準にあり、利食い売りが入り易い)。但し、金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,100㌦までの上昇があってもおかしくないと考えており、米経済が減速懸念を強める中、引き続き年末に向けて金価格の上昇を予想している。銀もドルの対ユーロでの上昇を受けて下落した。こちらも金と同じく、10日移動平均線レジスタンスラインを上値として頭重い推移となっている。

・プラチナは下落。ドルが対ユーロで大幅に上昇したことが好感された。しかし、NYMEXのプラチナの出来高は引き続き低調であり、商い薄い中値を飛ばし易い環境が続いている。かつてのような著しい価格上昇となるような感じではないが、ファンダメンタルズに大きな変化のない中、30日移動平均線(2,000㌦近辺)をサポートラインとして堅調な推移が続いている。
 今後に関してはプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウムもドル高の進行で下落している。"

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油+2.4MB、ガソリン▲3.2MB、ディスティレート▲1.4MB、稼働率+4.2%
・Shell Deer Park製油所(340KBD、イリノイ、P2)、メンテナンスのため低稼働率でのオペレーション中。

(商品市況概況)
「そろそろ商品にも買い疲れ?」
 昨日の商品相場はまちまち。エネルギーに関しては米在庫統計がブルな内容であったことから上昇しているが、その他の商品はドル高の進行で総じて軟調な推移となっている。年初からの各商品、株式のパフォーマンスのところを見てみると、商品は金を除けば年初来の上昇率が30%近くに達しており、ここからさらに上昇するにはやや材料不足の感は否めない。一方で年初からマイナスを続けてきた株式市場が徐々に持ち直している。今後発表される経済統計の内容にも拠るのだが、いったん商品市場に退避していた資金がそろそろと株式市場に戻る可能性がゼロではなくなってきた感じがする。
 市場見通しに「絶対」は存在しないので明言は避けるが、各商品のパフォーマンスを見るに相場の転換点が近づいているのかも知れない。ただ、誤解の内容に言っておくが、商品の強いファンダメンタルズが変わったわけではないため、もし下落したとしても再び上昇する可能性が高いと見ている。"

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。ユンケル首相がドル安懸念を表明したことからドル高が進行、銅も手仕舞い売りに押された。但しファンダメンタルズの強さもあって、30日移動平均線のサポートを割り込むまでの下落にはなっていない。LME在庫は▲1,250Mt減少、(FSCは2.2日)、(キャンセルワラント率は12.3%とオンワラントの増加とキャンセルワラントの行使の影響で低下している)。売買高は7,388枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は115㌦バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。為替や一昨日の株の下落もあって、周辺材料で水準を切り下げる動きとなった。LME在庫が比較的まとまったロットで減少したが、余り材料にはならなかった。亜鉛価格はドル高を受けて水準を切り下げたが、NY時間の株価上昇もあって2,200㌦の心理的サポートラインでサポートされて引けた。LME在庫は▲800Mt減少、FSCは3.9日(キャンセルワラント率は2.7%)。売買高は3,345枚。イールドカーブは全ゾーン低下している。C-3は8㌦バックとコンタンゴからバックに転じた。
 昨日の鉛価格は下落した。LME在庫が比較的まとまったロットで増加したことや、ユンケル首相のコメントを切っ掛けとするドル高の進行が売り材料視された。その後、米株が企業の好決算を受けて持ちなおしたことから下げ幅を削る展開であった。今のところ100日移動平均線を上値として頭重い推移が続いている。LME在庫は+725Mt増加、(FSCは2.2日、キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は1,383枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下している。C-3は19㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。中国の発電所の石炭が不足し、電力不足になるのではとの見方から上昇したとの指摘もあったが、錫が大暴騰したことや日本・中国のGWを控えて下がらないと見た実需の打診買いやカーブプレイで期近が上昇したと考えている。ただ、昨日はユンケル首相のコメントでドル高に触れたことから欧州時間に値を崩し、NY時間の株上昇で下落幅を削った。結果、10日移動平均線のサポートラインでサポートされて引けている。また一目均衡表の雲は非常に厚くなっており、更に下落するには新規材料が欲しいところ。LME在庫は▲25Mt減少、(FSCは8.9日)。(キャンセルワラント率は4.7%)。売買高は9,879枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が下落。C-3は47㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。アルミや錫の上昇を受けて取引序盤は強含んだものの、周辺材料となる為替レートがユンケル首相のコメントを受けてドル高に振れたことから一転、売りが優勢となり100日移動平均線のサポートを試す動きとなった。LME在庫は▲42Mt減少、(FSCは12.2日)、キャンセルワラント率は2.1%。売買高は487枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は170㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は大幅に上昇した。供給不安が続く中、アップサイドのファンダメンタルズは良好であり、寄り付きから前日比プラスで寄り付いた後、実に1,600㌦の大幅な上昇となった。インドネシアの輸出が不安定であるといった供給環境の悪化が持続しており、LME在庫の取り崩しも昨年8月から継続しており、目先下がる材料が余り見当たらない状況だ。昨日のドル高の進行は一旦材料視されたが、逆に押し目買いを誘って相場を押し上げることとなった。LME在庫は▲200Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は4.88%。売買高は1,069枚。イールドカーブは期近を中心に上昇。C-3は50㌦バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は上昇した(尚、WTI限月交代で前日比ではマイナスであるが、同限月では前日比プラス)。取引序盤はユンケル首相のドル安けん制発言を受けて軟調に推移したが、夜間に発表された米在庫統計が予想外にブルな内容(詳細や統計速報をご参照)であったことから、統計発表直後から上昇しBrentは市場最高値を更新し、WTIも上昇した。昨晩の統計は稼働率が大幅に改善したものの得率が低下したことから製品供給が不十分であり、ピークシーズンを控えたガソリン需給の逼迫懸念が製品主導で相場水準を押し上げることとなった。結果、10日移動平均線のサポートラインでサポートされながら堅調な推移が続いている。イールドカーブは全ゾーン小幅上昇、Brentも全ゾーン小幅上昇しいてる。直近限月の騰落率はWTIが+0.2%、Brentが+0.4%。
 石油製品も上昇。RBOBは前日引けレベルでもみ合い推移していたが、在庫統計が明確にブルな内容であったことからNY時間に急騰した。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+1.1%。ヒーティングオイルは小幅上昇。ドル高進行を受けた原油の下落で取引序盤は水準を切り下げる動きであったが、米在庫統計が予想外にブルな内容であったことから急速に下げ幅を削る展開となった。ディーゼルオイルなどの輸送燃料の需要が堅調に推移している可能性が高いことが相場を下支えしたようだ。イールドカーブはパラレルに全ゾーン上昇。直近限月の騰落率は+0.2%。ガスオイルは変わらず。イールドカーブは期先が小幅上昇している。直近限月の騰落率は±0.0%。

(ひとりごと)
今週末、実は私誕生日である。
誕生日に喜びを見出せなくなってからもう、どれぐらい経つであろうか。

昔は自分の誕生日や彼女の誕生日はワクワクしたものだ。
何か一歩先に進めるような気がしたし。

この前カミさんが私に聞いてきた。以下カミさんとの会話。

カミさん「誕生日に何か欲しいものある?」
私「誕生日、ねぇ。あんまり欲しいものないな。あ、そうだ。強いて言うなら」
カミさん「強いて言うなら?」
私「新期先との取引が欲しい」
カミさん「え?」
私「あ、いや、既往先との取引でもいいんだけど」
カミさん「そういう問題じゃないでしょ...あなた、そこまで堕ちたのね...」

そう。もうだめなのです。
もう、我が子の澄んだ瞳に僕は戻れないんです。
さようなら、青春の日々。
さようなら、汚れていなかった私。

でも、誕生日を機会に、お客さんと何か一歩先に進めるような気が、未だしている(ホントに汚れたな。俺)