すっげぇ

(経済関連ニュース)
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+25千人の384千人(前週改定359千人(速報比+2千人))、市場予想370千人。
・4月米企業在庫 前月比+0.5%(前月改定+0.2%(速報比+0.1%))、市場予想+0.3%。在庫比率 1.25ヶ月。
・5月米小売売上高 前月比+0.1%(前月改定+0.4%(速報比+0.6%))、市場予想+0.5%。
・5月中国小売売上高 前年比+21.6%(前月改定+22%)、市場予想+21.7%。
・4月日本鉱工業生産確報 前月比▲0.2%(速報比+0.1%)
・5月独CPI改定 前年比+3.1%(速報比+0.1%)。
・5月米CPI 前月比+0.6%(前月改定+0.2%)、市場予想+0.5%。コア指数 前月比+0.2%(前月改定+0.1%)、市場予想+0.2%。
・6月米ミシガン大学消費者マインド指数速報 56.7(前月改定59.8)、市場予想59.0。エネルギーの上昇や失業率の上昇等でマインド低い。
・東北地方で大規模な地震が発生。
・米ポールソン財務長官「石油価格は需給によって押し上げられている。米経済は引き続き信用リスクと原油高に阻害されている。政府系ファンドは透明性を高める
べきだ。投機家はトレンドを形成しない、そのトレンドに追随するだけである」
・アルゼンチン農家はストライキを再開(15日)。

・ドルは対ユーロで上昇。この週末のG8で強いドルへの支持が表明されるとの憶測や、米小売売上高が好調であったこと、アイルランドEUの統合を更に進展させる条約批准を否決したことからドル買いが加速した。予想以上に堅調な米経済動向がドルを堅調にさせている一因である。

日本株は反発。ドル高の進行で円安が進んだことや、原油価格がとりあえず高止まりしていることなどから上昇した模様。アジア株は自動車や電子部品関連が上昇。米小売売上高が好調であったことなどから極端な米景気の失速懸念が薄らいでいることが買い安心感を広げたようだ。米国株は続伸。CPIコア指数がとりあえず落ち着きをみせていることなどが材料視され、米経済の極端な悲観論が後退していることも幅広く買いが入る材料となった。
穀物市場サマリー)
・大豆価格は続伸。取引序盤から前日引けレベルで高止まりしていたが、引けに掛けて大幅に上昇し15?を越えた。ミズーリイリノイインディアナといった生産地に豪雨が襲来する見込みであり、土壌の悪化と発芽の遅れで収穫量の減少が指摘されていることからファンダメンタルズが強い。大豆の作付は57%が良〜優良であるが、これは昨年の70%を大きく下回る水準。引き続き10日移動平均線を維持しつつしっかりの展開。

・トウモロコシ価格は続伸。生産地の豪雨の継続を受けた土壌の悪化、育成の遅れから上昇が続いている。洪水の影響も大きく発芽に大きな遅れが出ている。尚、米国トウモロコシの作付状況は60%が良〜優良であるが昨年の77%から大幅に低下している。当面、堅調な推移が続くこととなりそうだ。

・小麦価格は上昇。取引序盤はドル高の進行等を受けて軟調な推移となっていたが、大豆・トウモロコシの急騰に連れる形で上昇した。5月の小麦世界在庫は115.1百万Mt(前年比▲9%)と1982年以来の低水準であるが、今年の生産量は132.1百万Mtとなる見込み。


非鉄金属関連ニュース)
・金は小幅上昇。米ドルの上昇を受けて欧州時間からNY時間にかけて大幅に水準を切り下げる動きとなったが、週末を控えた買戻しの動きなどが入り結局前日比小幅プラスで引けた。
 著しい金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませたようだ。WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる。このことは価格上昇が需要を減少させることの証左であり、著しい価格上昇に伴う需要減少の可能性は視野に入れておくべきであろう。このことは宝飾品に用いられるプラチナ等の貴金属でも同様である。足許、著しいドル安の進行に対し、米政府も警戒感を強めている。このことはドルが個々しばらく続いたベアなトレンドから転換する可能性があることを示唆している。しかしながら、米国の実質金利はマイナスの状態に突入していること、構造的なバランスがドルにとってはマイナスに働き易いことからこのドル高→金安のシナリオは長期間続かないと考えている。尚、今のところ一次回帰分析の結果では現在のドル価格は比較すると引き続き割安なレベルにあるため、テクニカルな買いは入り易い(金価格=1,265.5×ドル・ユーロ-1,038)。
 銀価格も小幅上昇。材料は金と略同様で欧州時間からNY時間にかけて下落したが、NY時間には買い戻しが優勢となり略前日引けレベルでもみ合い推移した。

・プラチナ価格は高値でもみ合った。欧州時間のドル高進行を受けて一時下値を探る動きが見られたが、NY時間に入ってから週末を控えた買い戻し等の動きで結局前日比プラスまで買い進まれて引けている。南ア鉱山労働者の「電力不足に伴う失業に対する抗議デモ」が来月初に予定されていること等の需給材料を受けて買い戻しが入り易い地合い。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウム価格は値を飛ばした。大生産国ロシアのパラジウム戦略備蓄が後5年でなくなる、との報道が需給懸念を引き起こし上昇していたが、金曜日もこのニュースを受けて大幅な上昇となった。

・Freeport Cerro Verde(南アンデス、300KMt/年)、労使交渉に失敗、労働者が鉱山を封鎖。

(エネルギー関連ニュース)
OPECヘリル議長「消費国との会合での増産の可能性はない。」
サウジアラビア、生産量を500KBD引き上げ、10MBDにする計画である、との噂が流れる。
・ExxonMobile Campana製油所(アルゼンチン)、稼働率を引き下げ。在庫の不足で。

(商品市況概況)
「まちまち」
 週末のコモディティ市場はまちまちであった。最大生産国米国の豪雨の影響で作付と発芽が遅れているトウモロコシ・大豆は大幅な上昇となっている一方、ドル高の進行を映じて、最高値圏にあるエネルギー、株が調整色を強める中同様に調整色を強めていた非鉄金属流動性が低い商品から順に下落している。貴金属はロシアの戦略備蓄枯渇が指摘されているパラジウムが値を飛ばした一方、金やプラチナ等はドル高による売り圧力と週末を控えた買い戻しが拮抗、前日比小幅プラスで引けている。
 今のところドルを動かしているのは欧米の当局と高官の発言によるもので、いずれも「いつ利上げをするのか」が材料となっている。またこれもどちらにしても金利引き上げは景気の減速要因となりえるため、将来的には商品価格にとってはマイナスな材料となる。このコストプッシュインフレの状態は最終的には需要の減少によって終焉を迎えるであろうと予想しているが、少なくともハリケーンシーズンが終了する秋口、かつ米大統領選挙が終わる年末までこうした不透明な状態が続くことになろうか。

(非鉄金属)
 週末の銅価格は上昇した。取引序盤は上海在庫の大幅減少といったプラス材料を受けて上昇していたが、欧州時間のLME在庫の増加やドル高の急速な進行を嫌気して軟調に推移、その後NY時間に入ってから株が堅調に推移していることなどを材料に大幅に買い戻しが入り、前日比大幅なプラスで引けた。恐らくショートカバーの買い戻しによる上昇であるとみられ、特段の材料が合った訳ではない。今のところ、100日と200日移動平均線の間でのレンジワークが継続している。基本、株が調整色を強めていることから相関性の高い非鉄金属はベアトレンドとなっている。LME在庫は+550Mt増加、(FSCは2.3日)、(キャンセルワラント率は7.7%)。売買高は7,384枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が上昇し、ブルスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は176?バックとバック幅を拡大した。
 週末の亜鉛価格は上昇した。取引序盤からコストイーブン価格と見られる1,800?が下値として意識される中、LME在庫の減少やドル高の進行といった強弱材料が混在する中低い水準でのもみ合いが続いていたが、NY時間に入って銅とアルミが物色されて急上昇する中、亜鉛も連れ高となった。やはり現在の亜鉛価格は生産コストを下回っており、「そろそろ底値」との見方から下値での打診買いがあるのも事実であり、1,900?を下値に比較的しっかりしているとの印象。LME在庫は▲275Mt減少、FSCは4.3日(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は2,552枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は347?バックとバック幅を縮小した。
 週末の鉛価格は下落した。取引序盤から前日引けレベルでもみ合っていたが、欧州時間に発表されたLME在庫がシンガポールで大幅な増加となったこと(+5,275Mt)や、ドル高の進行を受けて終始一貫して水準を削り前日比マイナスとなった。銅や亜鉛のNY時間の上昇は若干の買い戻し材料になったようではあるが、殆ど影響を及ぼしていない。この先目立ったチャートポイントがなく、強いて上げるなら2007年3月9日の安値1,771?が挙げられるがこの水準も目前である。LME在庫は+5,125Mt増加、(FSCは3.3日、キャンセルワラント率は2.4%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は2,211枚。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアスティープニングしている。C-3は16?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 週末のアルミ価格は下落した。上海在庫の減少を受けて取引序盤はここ数週間上値の目処となっている50にch移動平均線(Almost3,000?)をトライする動きとなったが、欧州時間にドル高が進行したことから手仕舞い売りが入り下落、あわせてエネルギー価格も下落したことから下値を探る動きとなった。しかしこの下落局面でも100日移動平均線のサポートラインを割り込まなかったこともあって、NY時間に入ってから銅と並んで急速にショートカバーの買戻しと思われる買いがはいって下げ幅を削る展開となった。足許個別の材料に乏しい中、為替やエネルギーといったコスト要因が価格に大きく影響を与え易い。LME在庫は▲1,350Mt減少、(FSCは9.3日)。(キャンセルワラント率は4.4%)。売買高は8,330枚。イールドカーブの形状は略変わらず。C-3は45?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 週末のニッケル価格は下落した。取引序盤はBHPの豪鉱山の停止報道を受けて大幅な上昇が続いてたが、30日移動平均線のチャートポイントを上抜けできなかったこと、欧州時間に入ってからのドル高の進行もあって下げに転じ、NY時間の銅やアルミの反発にも殆ど反応しないまま、水準を切り下げる動きとなった。結局Pig Ironとの比較感で意識される22,000?を割り込めなかったことが相場の転換点になった可能性は高い。LME在庫は▲132Mt減少、(FSCは10.9日)、キャンセルワラント率は1.6%。売買高は1,032枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーンパラレルに低下。C-3は30?バックとバック幅を縮小した。
 週末の錫価格は下落した。そもそもLME在庫の減少傾向に歯止めが掛からない中、地合いは堅調であり欧州時間に掛けて10日移動平均線レジスタンスを試す展開となったが、欧州時間にドル高が進行したことから地合いが反転、下値余地を探る展開となった。週末は一応一目均衡表の雲の下限でサポートされて引けた。LME在庫は▲10Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は5.15%。売買高は123枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は40?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。

(エネルギー)
 週末の原油価格は下落した。「強いドル」がこの週末のG8で支持されるとの見方からドルが対ユーロで上昇。史上最高値近辺で推移している原油は欧州〜NY時間に掛けて売られることとなった。但し10日移動平均線のサポートを割り込んでまで下落する、という展開とはならずやはり堅調な推移となった。引き続き「価格の高騰に伴う在庫圧縮の動きが有事のバッファを少なくさせ、マーケットプライスで買わざるを得ない状況、あるいは価格が上昇したときにビビッドに企業が反応しやすい環境」にあることには変わりはなく、下落時には余り大きな下落とはならないようだ。イールドカーブは期近を中心に下落し、フラットニングが進行している。Brentも同様に期近を中心に下落し、フラットングの動きが進行。直近限月の騰落率はWTIが▲1.4%、Brentが▲1.4%。
 石油製品も下落。RBOBは原油がドル高の影響で下落したタイミングで同様に水準を切り下げた。RBOBは米国内で使用されるガソリンであることもあり、通貨の変動には大きな影響を受けないが、原油価格が通貨の影響で調整すれば同様に調整しやすい。イールドカーブは期近の下げ幅が大きいが、全ゾーン略パラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.9%。ヒーティングオイルも下落。週半ばに発表された米統計がベアであったこともあって若干軟調気味に推移していたが、原油価格がドル高の進行を受けて大幅に調整したことから下落することとなった。世界的なディーゼルオイル需要の高まりを受けてヒーティングオイル価格も代替ヘッジ商品としてのニーズが高まっており、高止まりしている。結局10日移動平均線を割り込むまでの下落にはなっていない。イールドカーブは期近の下げ幅が大きいが全ゾーン低下しベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲2.8%。ICEガスオイルは下落。世界的なディーゼルオイル需要の高まりを受けて大幅な価格上昇となっていたが、1,300ドルの節目を上抜けすることができなかった上、ドル高の影響で原油が調整したことから終始弱含み推移した。しかしこちらについても10日移動平均線のサポートを割り込む展開とはならなかった。イールドカーブの形状はパラレルに低下。直近限月の騰落率は▲0.8%。

(ひとりごと)
この前久しぶりに、前の前の会社の後輩と飲みに行った。
皆時間が遅く、全員集合したのが夜の11時、という体たらくだったが相当盛り上がった。
相当意味なく。

で。

ろくろく食べてないのでラーメンを食べて帰ろう、という話になり新宿歌舞伎町あたりをあるいていると
客引きの黒人のおっさんが近づいてきた

「ネェネェ山田さん、すっげぇいい店あるんだけど、俺、マッジ保証すっから」

山田じゃないんだけど...。
この程度のつかみで客の心がつかめるほど世の中甘くない。
しかも、見た目相当ダメそうなおっさんなんだけど、危険な香りがプンプンしている。
で、基本的にほっといたんだけど永遠に我々についてくる

「どこ行くの、ねぇ山田さん」
「ラーメン食いに行くんだよ」
「俺も、すっげぇ行きてぇ」
「じゃあ、お前、ラーメン食べたら帰れよ」

って言ったら、ほんとについてきちゃったヨ、おい。
悩んだ挙句、久しぶりに天下一品に。

「お前、マジでラーメン食べたら帰れよ。」
「え?俺の店来てくんないの?すっげぇいい店なのに」
「行かねぇ、って言ってんだろ。早く選べほら」
「じゃあ、俺、この味玉チャーシュー麺
「あ、このやろう一番高いやつ頼みやがって。誰もおごるとは言ってないからな」
「え、マッジ。すっげぇ」

どうもこの黒人、すっげぇしか得意なフレーズがないらしい。
早く食べて帰れ。いい加減飽きてきたぞ。
ラーメンを食べている間も、彼は調子よく、相当適当なことを言いまくり
最終的には自分の店に連れて行こうとしていたのだが

「お兄さんたち、何の仕事?」
「え?仕事?」
「そう、仕事」
「あ、たいした仕事じゃないけど、この辺のマフィア」
「え!!すっげぇ...」

今まで調子よくしゃべっていたが、一番怖い顔したヤツをマフィアのボスに仕立ててそういったところ、急におとなしくなり
ラーメンを食べたらそそくさと立ち去っていった。

やっぱ、怖かったんだろうなぁ、と皆で話していたが
店を出たらそこで彼は引き続き客引きを!!

恐るべし。
営業マンとして、負けました。