エスカレーター

(経済関連ニュース)
・6月英中銀金融政策委員会議事録「8対1で政策金利の据え置きを決定」
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比▲8.8%の507.9、購入指数 ▲4.4%の376.2、借換指数▲15.0%の1,378.6。

・ドルは対ユーロで続落。米金融機関の決算悪化や素材価格の上昇で米景気が更に悪化するとの見方が強まったことからNY時間にかけて売られた。対円でもドルは下落。

日本株は上昇。為替レートが安定していることから、自動車等の輸出関連株が上昇した。アジア株も上昇。金属相場が堅調に推移していることから鉱山関連株等が上昇した。米国株は大幅続落。米金融機関の決算悪化や、米小荷物輸送大手Fedexが11年ぶりに赤字に転落したことなどが嫌気された。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は高値でもみ合い。時間外取引では米中西部の洪水の影響でトウモロコシの作付が大きな影響を受けており、トウモロコシのみならず大豆にも影響が出てくると見られることやドル安の進行を受けて最高値をトライしたが、引けに掛けてはアルゼンチン農家のスト終了観測(どうせまたやりますよ...)が台頭したことから上げ幅を削った。

・トウモロコシ価格は上昇。米生産地の洪水に伴う収穫の減少観測から大幅な上昇が続いているが、7.5?の節目を上抜け仕切れないことや高値への警戒感から現状レベルで足踏みとなった。尚、ミシシッピ川の増水の影響で同河川流域の堤防の決壊リスクが高まっており、決壊の場合28.5百万エーカーの農地に被害が出ると試算されている。

・小麦価格は続伸。トウモロコシ・大豆価格の急騰で割安に据え置かれている小麦が物色された。一部飼料として小麦を使うとの動きも出始めているようであり、そうした構造の変化も相場の押し上げ材料となった模様。


(非鉄金属関連ニュース)
・金は上昇。ドル安が継続する中、南アESKOMの電力料金引き上げに伴う生産の抑制観測から堅調な推移となった。但し30日移動平均線が上値として意識されており、この水準は上抜けできずに引けている。
 著しい金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませたようだ。WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる。このことは価格上昇が需要を減少させることの証左であり、著しい価格上昇に伴う需要減少の可能性は視野に入れておくべきであろう。このことは宝飾品に用いられるプラチナ等の貴金属でも同様である。足許、著しいドル安の進行に対し、米政府も警戒感を強めている。このことはドルが個々しばらく続いたベアなトレンドから転換する可能性があることを示唆している。しかしながら、米国の実質金利はマイナスの状態に突入していること、構造的なバランスがドルにとってはマイナスに働き易いことからこのドル高→金安のシナリオは長期間続かないと考えている。尚、今のところ一次回帰分析の結果では現在のドル価格は比較すると引き続き割安なレベルにあるため、テクニカルな買いは入り易い(金価格=1,265.5×ドル・ユーロ-1,038)。
 銀価格も上昇。原油高やドル安といった周辺材料で上昇した。

・プラチナ価格は続伸。南ア労働者のスト懸念やESKOMの電力料金引き上げ、ドル安の進行といった買い材料が山積であり、大幅な上昇となった。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウム価格は反発。ロシアの戦略備蓄枯渇懸念とドル安の持続で堅調な推移となっている。

・南アESKOMの電力料金引き上げ(27.5%引き上げ)の要求を政府が認可。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油▲1.2MB、ガソリン▲1.21.0MB、ディスティレート+2.6MB、稼働率+0.7%
・日中両政府は東シナ海のガス田協働開発で合意。
・Chevronナイジェリア従業員、ストライキ実施準備中。
・米ブッシュ大統領サウジアラビアのジッタでの産油国との会議で増産が打ち出されることはないだろう」

(商品市況概況)
「軒並み上昇」
 昨日のコモディティ市場は概ね上昇している。ただ、昨晩に関してはNY時間までは比較的落ち着いた推移であったのだが、NYオープンと同時にまず非鉄金属全体に大幅な買いが入り上昇、米在庫統計を待っていたエネルギーは統計発表後のブッシュ発言を受けて上昇、といった再び通貨動に振らされる展開であった。貴金属はESKOMの電力料金引き上げといったファンダメンタルズ材料とドル安で上昇している。


(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。特段新規材料がなく、前日引けレベルでもみ合っていたのだがNYオープンと同時に米系と思われるファンドの買いで突如上昇、100日移動平均線レジスタンスを上抜けしたことから大幅な上昇となり、NY時間中のドル安進行も手伝って大幅な上昇となった。これによりしばらく続いていたレンジワークが終了、一気に50日移動平均線のチャートポイントまで上昇して引けることとなった。一昨日のペルーのスト懸念が一定の価格押し上げ材料となったことは否めない。しかしながら基本、株が調整色を強めていることから相関性の高い非鉄金属はベアに推移しやすいことは認識しておきたい。LME在庫は+350Mt増加、(FSCは2.4日)、(キャンセルワラント率は7.8%)。売買高は8,754枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に上昇。C-3(Cash vs 3M Fwd)は173?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。亜鉛の生産コストと考えられる1,800?に近づくレベルで安値拾いの買いが入る中、NY時間の銅価格の急騰やドル安の進行を受けてここ5月から下回り続けていた10日移動平均線を上抜け、心理的な上値の目処である2,000?をトライする展開となった。総じて亜鉛の地合いは軟調であったが、昨晩のNYオープンの大幅な買いによってセンチメントが強制的に転換されてしまった可能性がある。LME在庫は+25Mt増加、FSCは4.3日(キャンセルワラント率は4.4%)。売買高は6,329枚。イールドカーブは全ゾーン大幅に上昇。C-3は257?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。取引序盤から安値拾いの買いが入りジリ高の展開であったが、NY時間の銅価格の急騰を受けて連れ高となり、一気に10日移動平均線レジスタンスを上抜けしてしまった。その一方で1,950?のきりの良い水準を上抜けできなかったことや、LME在庫の急増といったファンダメンタルズのマイナス材料を受けて引けに掛けては売りが嵩み、結局10日移動平均線を下回り、前日比マイナスで引けた。ダウンサイドは1,800?が意識されているが、ここを下回った場合には目立ったチャートポイントがなく、強いて上げるなら2007年3月9日の安値1,771?が挙げられよう。LME在庫は+1,900Mt増加、(FSCは4.1日、キャンセルワラント率は3.9%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は3,548枚。イールドカーブは期先が大幅に低下し、ベアフラットニング。C-3は19?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のアルミ価格は大幅に上昇した。寄り付きから前日比プラスで寄り付き、エネルギー価格の上昇やドル安の進行、三角持合を上抜けしたことからNY時間に入ってから突如大幅な買いが入り、一気に4月10日の高値である3,133?を試す動きとなった。流動性の高い銅・アルミはドル安等の周辺材料で上昇し易い。しかしながら株が調整色を強めていることから、(基本アルミは高値で推移する、という我々の見通しに変更はないものの)ここまでの高騰は長く続かないと見る。LME在庫は+8,025Mt増加、(FSCは9.4日)。(キャンセルワラント率は4.3%)。売買高は19,621枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は47?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。取引序盤は軟調な推移であったが、ドル安の進行もあって30日移動平均線レジスタンスを試す動きとなったが、場中を含めてこの1週間で5回目のトライであるにも関わらず上抜けできなかったことから手仕舞い売りに押され、急落。その中で一気に10日移動平均線を下回ってしまったことから下げが加速した。BHPの豪鉱山の停止報道を受けて今年度の需給逼迫の可能性が出てきていることや、Pig Ironとの比較感で意識される22,000?を割り込めなかったことが相場の転換点になり堅調な推移が続いていたが、上値も同様に重いことが確認された。やはり当面はレンジワークが継続する見込みである。LME在庫は▲180Mt減少、(FSCは10.9日)、キャンセルワラント率は1.6%。売買高は1,449枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下。C-3は80?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。取引j序盤は軟調な推移であったが、その後のドル安の進行や銅の上昇といった支援材料を受けてNY時間に入ってから上昇しかしながら結局買いが続かず、50日移動平均線レジスタンスを下回って引けることとなった。結局、100日移動平均線〜50日移動平均線の新しいレンジでのレンジワークが継続しているが、そもそも生産国の生産動向が不安定な中LME在庫の減少傾向に歯止めが掛からず地合いは堅調である。LME在庫は▲30Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は4.37%。売買高は353枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は15?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は下落後大幅に上昇。米在庫統計で原油在庫の減少が予想よりも少なかったことから下落したが、米ブッシュ大統領の「サウジでの会合では生産増加は望めない」との発言やボドマン長官の「SPRの放出をホワイトハウスに提言しない」といった発言を受けて上昇、折からのドル安の進行もあって相場は大幅な上昇となった。先週〜今週の下落局面で10日移動平均線を割り込み切れなかったことが大幅な上昇につながったようだ。毎日繰り返し書かせてもらっているが、引き続き「価格の高騰に伴う在庫圧縮の動きが有事のバッファを少なくさせ、マーケットプライスで買わざるを得ない状況、あるいは価格が上昇したときにビビッドに企業が反応しやすい環境」にあることからアップサイドのセンシティビティは極めて高い。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇。Brentも同様に期近が上昇。直近限月の騰落率はWTIが+1.9%、Brentが+2.0%。
 石油製品も上昇。RBOBは上昇。統計発表後にもみ合った後、原油がブッシュ発言を受けて大幅な上昇となったことからガソリンも連れ高となった。イールドカーブは全ゾーン大幅に上昇。直近限月の騰落率は+1.4%。ヒーティングオイルも上昇。こちらは米統計で在庫が大幅な増加となったことから統計後に急落していたが、ガソリン同様ブッシュ発言を受けた原油の上昇もあって連れ高となった。但し10日移動平均線レジスタンスとなり、在庫統計での在庫増加もあって上げ幅は他の油種に比べて限定された。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.0%。ICEガスオイルは下落後上昇したが、前日比マイナスで引けている。こちらも10日移動平均線は結局上回っていない。イールドカーブの形状は略全ゾーンパラレルに低下。直近限月の騰落率は▲2.1%。

(ひとりごと)
ちょっと前に大阪に行ったときに、気づいたことがある。
恐らく多くの人が気づいている、と思うだろうが、結構重要な事を。

大阪のエスカレーターって、東京と逆なんですね。

え?何が逆って?
あのですね、エスカレーターに乗るとき、急いでいる人のために片側に寄って立ちますよね。
概ね東京の場合には左側により、右側は急ぐ人のためのスペースである。
ところが大阪は逆で、急がない人は右側に立ち、左側が急ぐ人のためのスペースである。

これはうなぎを背開きするのか、腹開きするのか、では背と腹が入れ替わるのは日本のどこからか?
といった議論よりも極めてレベルの高い議論である。

え?なぜって?
だって、大体こういう議論をするときに「恐らく名古屋が転換点」って結論になりますよね。
うなぎ屋だったら「あそこは関東風のお店、あそこは関西風のお店」って分けられてもケンカにはならないと思うが
もし名古屋市内の高島屋エスカレーターが右側優先だった場合には

「あの高島屋は関東風だ」

っていうことになり、関西出身の高島屋が関東風になって、何だかよく分からなくなるし
名古屋に関西風と関東風のデパートが混在することによって、恐らく町は大混乱だ。
エスカレーター内の追突が多発するに違いないのだ。

え?そんなことないですって?
いいやッ!!
きっとそうなンだッ!!

情報求ム。