肘掛戦争-その2

(経済関連ニュース)
・インド中央銀行総裁「消費需要とインフレ抑制に向けた対策を開始する」と利上げ観測高まる。
・インド中銀、政策金利を50bp引き上げ8.5%に。
・7月独GfK消費者信頼感指数 3.6(前月改定4.7)、市場予想4.6。
・4月米S&P住宅価格指数 前年比▲15.3%、市場予想▲16.0%。在庫の整理はまだ続いている状況。
・6月米消費者信頼感指数 50.4(前月改定58.1(速報比+0.9))、市場予想56.0。予想を大きく下回る。1992年2月以来の最低水準。

・ドルは対ユーロで再び下落。夜間に発表された消費者信頼感指数の大幅な悪化でドル売りが優勢となった。何回かコメントしているが日々の経済統計や高官発言でドル/ユーロは非常に不安定な推移となっている。ドルは対円では殆ど変わらずであった。

日本株はまちまち、日経平均株価は続落、TOPIX等は小幅反発した。金融不安やエネルギー高といった不安要素が多い中、大型の統計発表を控えて法高官が出にくい展開であった。アジア株も下落。金融株が売られた。米国株は小幅下落。消費者信頼感指数の悪化等が悪材料視されて売られた。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は続落。米中西部の乾燥気候を受けて作付が進むとの見方が広がる一方、一昨日10日移動平均線のサポートラインを割り込んで下落したことからテクニカルな売りが入っているようだ。米ドル安の進行は略材料に織り込まれなかった。目先の下値の目処は30日移動平均線となる14.5?が意識されようか。

・トウモロコシ価格は下落。洪水の影響で作付が遅れ今年の米トウモロコシ生産が前年比▲10%の117.35億Buに減少し、在庫が13年来の最低水準になると見られていることから堅調な推移が続いていたが、昨晩は10日移動平均線を割り込んで寄り付いたこともあってテクニカルな売りが入ったものと見られる。しかしながら当面トウモロコシの地合いはファンダメンタルズ要因で堅調であろう。

・小麦価格は小幅上昇。トウモロコシや大豆は生産地の乾燥予報で下落しているものの、こちらは引き続き降雨の影響で冬小麦の「収穫」に悪影響が出るとの見方から買い戻しが入った。6月22日段階でカンザスでは6%の収穫しか終了していない(過去5年平均36%)。結果小麦価格は上昇したが、10日移動平均線レジスタンスとして意識され、頭重い推移となった。

非鉄金属関連ニュース)
・金は買い戻しが優勢となり、上昇。前日の下げ幅が大きかったこともあり取引序盤から買い戻しが入ってスタートしたが、夜間の消費者信頼感指数の悪化もあってドルが弱含み、前日の半値戻し近辺でのもみ合いとなった。結果的に50日移動平均線が上値として意識される一日であった。昨日懸念した10日移動平均線割れは回避され堅調な推移となっている。
 著しい金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませている。WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる。このことは価格上昇が需要を減少させることの証左であり、著しい価格上昇に伴う需要減少の可能性は視野に入れておくべきである。足元年内のFRBによる金利引き上げが予想される中、ドルのトレンドが反転する可能性が高く、金は相対的に割安に推移することとなろう。しかしながら、米国の実質金利はマイナスの状態に突入していること、構造的なバランスがドルにとってはマイナスに働き易いことからこのドル高→金安のシナリオは長期間続かないと考えている。尚、今のところ一次回帰分析の結果では現在のドル価格は比較すると引き続き割安なレベルにあるため、テクニカルな買いは入り易い(金価格=1,255.2×ドル・ユーロ-1,023.8)。
 銀価格は続落。銀は金のような代替通貨の機能は余りないため、景気の減速懸念等の方が強く意識されたようだ。昨日はここ数週間何回かトライしている16.5?を試す動きとなったが、ドル安の進行もあってこの水準を割り込むまでには至らなかった。

・プラチナ価格は続落。弊社アナリストの見通しでも、米自動車販売は14.5百万台まで落ち込む見込みであり、この10年の平均である16.8百万台を大きく下回る見通しとなっており、自動車触媒としての需要減少懸念が相場を下押しした。但しチャート的に一目均衡表の雲が最も薄くなっているところを下抜けしており、テクニカルに下値をトライし易い地合いであったことも否定できない。但し南アの生産状況が改善しているわけではないため下値は限られよう。目先の下値の目処は5月30日にマークした1,956.90?近辺。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
 パラジウム価格も下落。480?で上値が意識されたことやプラチナ価格の下落もあってとりあえず下値余地を探る動きとなっている。
・南ア ESKOM 2番目に大きい発電設備のうち5ユニットが停止。 Letabaプラントの4つのユニットが稼動再開。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油▲1.1MB、ガソリン▲0.3MB、ディスティレート+2.0MB、稼働率+0.25%
・Chevron ナイジェリア部門、今月19日のパイプライン攻撃の影響でフォースマジュールを宣言。120KBDの原油生産(同国生産の6%)が停止。
OPEC事務局長「クウェート原油増産は承知していない。市場は投機家に乗っ取られている。原油供給に不足はない」
クウェート、来年半ばまでに300KBDの増産へ(サウジ筋情報)。
・露Luke Oil イタリアのERGと合弁製油会社を設立へ。

(商品市況概況)
「高値もみ合い」
 昨日のコモディティ市場はエネルギーは高値でもみ合い、非鉄金属・貴金属は概ね軟調な推移となった。OECD在庫の減少が顕著であるエネルギーは製品供給不足によるところは大きいとは思うが、基本高値での推移となっている。金属類(この場合工業品向けの比率が低い金は除く)は、景気の悪化懸念で軟調な推移となっている。エネルギー等に比べ金属類は株価の変動や景気の動向に消費が影響を受け易い。穀物も気候の好転を受けて軟調な推移となっている。今週〜来週は重要な経済統計の発表が多いため、市場参加者も積極的な取引は手控えているようである。
 年初からのパフォーマンスは株や債券、商品も全て含めて少し「下落方向」の圧力がかかり始めているように見えることが、非常に気がかりである。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。8,500?の心理的節目を上抜けできなかったことや、中国の貿易統計での銅輸入量減少が嫌気されたようだ(但し小職は中国の輸入量減少が継続するとは考えていないが)。CFTCのNon-Commercialポジションを見るに、ロングポジションが拡大、ショートポジションが縮小、ネットロング幅を拡大している。Comex銅のポジションは長らくネットショートの状態であったが、上昇サイドにBetしている投資家が多いようだ。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは2.4日)、(キャンセルワラント率は8.0%)。売買高は4,460枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は期近が小幅低下、期先は変わらず。C-3(Cash vs 3M Fwd)は159?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。取引序盤から軟調な推移となり、銅価格の下落と相俟って再び10日移動平均線のサポートラインを割り込む展開となった。下値は1,800?で堅い一方、上値は2,000?を上抜ける材料も少なく、狭いレンジでのもみ合いが継続している。昨日に関してもやはりファンダメンタルズの弱さが意識されたようで、LME在庫の減少やドル安の進行は余り材料視されなかったようだ。LME在庫は▲1,025Mt減少、FSCは4.5日(キャンセルワラント率は3.9%)。売買高は2,140枚。イールドカーブは期近が下落しベアスティープニング。C-3は348?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は小幅下落した。LME在庫の大幅増加や銅・亜鉛の下落といったセンチメントの悪化材料を受けて水準を切り下げる動きとなった。しかしながら先々週、1,745?を下値に反発していることから1,750〜1,800?近辺はサポートとして意識されるようで、大幅な下落とはならなかった。一方的な下落は一旦ストップした感がある。LME在庫は+1,100Mt増加、(FSCは4.1日、キャンセルワラント率は3.3%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,183枚。イールドカーブは期近が大きく下落し、ベアスティープニング。C-3は20?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。銅と同じくであるが、中国の貿易統計でネット輸入量が減少したことが嫌気されたようだ。中国国内の在庫の積み増しが一巡するとこうした動きが時々見られるが、ここ数年、こうした輸入減少が短期的に見られてもすぐに回復していることから今後もこの動きが続くとは限らないが、昨日に関しては素直に売り材料となったようだ。とはいえ原油価格の高止まりによる生産コストの上昇もあって結局高値での推移となっている。尚、株が調整色を強めていることから、(基本アルミは高値で推移する、という我々の見通しに変更はないものの)ここまでの高騰は長く続かないと見る。LME在庫は+875Mt増加、(FSCは9.4日)。(キャンセルワラント率は3.9%)。売買高は9,741枚。イールドカーブの形状は全ゾーンパラレルに低下。C-3は49?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のニッケル価格は下落した。そもそも寄り付きから22,000?の節目を下回って寄り付いたことから下げ幅を拡大した。しかしながら同時に22,000?は弊社が掲げるPig Ironと比較した場合のコストイーブンプライスであることや、夜間のドル安の進行もあって下げ幅は限られた。BHPの豪鉱山の停止で今年度の需給逼迫の可能性が出てきているにも関わらず完全にベアな地合いに入ってしまっている。今回の下落でPig Ironとの比較感で意識される22,000?を完全に割り込んでしまったことから一旦下げ余地を探る動きになり易い。下値に関しては明確なチャートポイントがないため、きりの良い20,000?が意識されることとなろう。LME在庫は▲438Mt減少、(FSCは10.8日)、キャンセルワラント率は1.9%。売買高は1,235枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン略パラレルに低下。C-3は165?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の錫価格は下落した。メタル全体に売り圧力が強まる中、錫も一昨日上抜けした50日移動平均線のサポートをトライする動きとなり、この水準を下回って引けた。但し、インドネシアや中国からの輸出減少(中国は足許輸入国)が需給を逼迫させているため高止まりが続いているのだが、世界景気の減速懸念も根強く以前のような力強さは余り感じられない。LME在庫は▲160Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は14.48%。売買高は337枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は30?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は高値でもみ合いの結果前日比小幅プラスで引けた。ナイジェリアのシェブロンのフォースマジュールといったプラス材料はあったものの、前週末のジッダ会合の効果が限定的であるとの見方が強まる中、方向感なくも見合い推移した。但し10日移動平均線を下回ることはなく、総じて堅調推移であった。足許140?は上値のレジスタンスとして強く意識されているが、10日移動平均線が135?にまで達しており、テクニカルにアップサイドに振れ易い状況にあることは留意しなければならない。昨晩はドル安の影響も相場を堅調に推移させる材料になったようだ。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。Brentも高値でのもみ合い。イールドカーブは明確に期先の上げ幅が大きく、ブルフラットニングWTI/Brentとも期近がコンタンゴになっているのは産油国の増産等で需給が緩和している可能性が高いことを示唆している。直近限月の騰落率はWTIが+0.2%、Brentが+0.4%。
 石油製品も小幅上昇。RBOBは10日移動平均線を下値にもみ合った結果前日比プラスで引けた。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+0.2%。ヒーティングオイルも高値でのもみ合い。30日移動平均線を下値に、10日移動平均線を上値にレンジワークとなった。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+0.4%。ICEガスオイルも同様に高値でもみ合ったが結果、前日比マイナスであった。イールドカーブの形状は略全ゾーンパラレルに低下。直近限月の騰落率は▲0.4%。

(ひとりごと)
席に戻ってくると、当然おじさんは窓際の肘掛を独占 している。

嗚呼。

私に貸与されると期待された私側の肘掛も、彼の既得権益下の物体と化していた。
このとき私は「まぁ、通路側の席の肘掛を遣わさせてもらおう」という心のゆとりがあった。

が、しかし。

後から通路側の席にやってきた人はガタイの大きなビジネスマン。
この段階で敗北は略確定していたのだが
さらに私の敗色を濃厚にしたのがラップトップPCである。
彼は水平飛行に移るなり、鞄からPCを出し仕事を始めた。


当然ですね、やってみればわかりますが
キーボードを使うときに人間って、ひじが広がるんですよね。
当然残りの肘掛は彼のものに。
もっと言うと、手をハの字に広げていないと作業が全然進まないんですよね。
それを考えると、彼の仕事の邪魔は出来ないし、と思うと肘掛頂戴、ともいえず。

窓側はおじさんに通路側はまじめなビジネスマンに。
1人1.3個は最低でも貸与されるはずであった肘掛は私には全く与えられることがなかった。
そのためやむなく腕を組んで座る。

2時間近く腕を組んだまま座ってるのって、疲れるんだよなぁ...と思いながら座っていたら
この両側の人々、足を広げ始めた。
股を広げ始めた。
つまりですね足の関係が
VハV
と、こんな感じなのですよ。しかも上半身は腕を組まされてるし。

もうッ!!!!!
同じ値段を払ってこの差はなに?
と、イライラしていたら羽田に着いた。

脱力。
ということでですね、世界平和のために真ん中の座席の広さを広げてもらえないもんでしょうか?
だめ?