(経済関連ニュース)
・独Ifo経済研究所 独経済成長見通し 1%(前回見通比▲0.5%)。
・米MBA住宅ローン申請指数 ▲9.3%の461.3、購入指数▲7.4の333.4、借換指数▲12.1%の1,212.2。
・5月米製造業耐久財受注 前月比変わらず(前月改定▲1.0%(速報比▲0.5%))、市場予想前月比変わらず。
・5月米新築住宅販売 前月比▲2.5%の51.2万戸(前月改定52.5万戸(▲0.1万戸))、市場予想51.2万戸。
(FOMC声明全文)
・FOMCは2%で金利誘導目標を据え置き。家計支出が堅調になったことから経済活動は拡大、しかし労働市場は悪化、金融市場は依然として強いプレッシャーに晒されており、エネルギー価格の上昇がこの先数四半期に渡って経済成長を阻害する可能性が高い。
FOMCはインフレが今年と来年に掛けて減速すると考えている。しかしながら一次産品の価格上昇が続いておりインフレ期待を示す複数の指標を見るに、
インフレに対する不透明感は依然として高い。但しこれまでに実施した大規模な金融緩和と流動性供給の継続措置は、景気が時間を掛けて緩やかに
回復することを助けるだろう。経済成長の下ぶれリスクは残るものの幾分縮小したと見られる。インフレとインフレ期待への上ぶれリスクは拡大した。
今後、持続可能な経済成長と物価安定を促進するため必要な行動を取る。
・東京都、全国初のCO2削減義務条例が成立。原油換算で1,500KL以上のエネルギーを消費する1,300箇所の大規模事業所を対象に。2020年までに排出量を
過去3年間(2005-2007年度)の平均比で15〜20%削減する目標。
・ドルは対ユーロで再び下落。FOMC声明で、利上げを示唆するコメントがなかったと判断されたことがドルの売り材料となった。声明発表直後にドルは急落している。ドルは対円でも急落している。
・日本株は下落。信用収縮、米景気悪化を背景に軟調な推移となった。アジア株も下落、BHP等の鉱山株が売られた。米国株は小幅上昇。FOMCでの金利据え置きが好感された。
(穀物市場サマリー)
・大豆価格は反発。米中西部の降雨の乾燥気候を受けて堅調な推移となっていたが、米石油在庫統計を受けて原油価格が急落したことから下落、しかしながらファンダメンタルズの強さもあって再度切り返し、上昇して引けた。ドル安の進行も一定の相場押し上げ要因となったようだ。但し上値は10日移動平均線で抑えられている。
・トウモロコシ価格は上昇。米石油統計での在庫増加に伴う価格の下落を受けて弱含み局面もあったが、米中西部の降雨等の相場押し上げ材料や、ドル安の進行などで終始堅調に推移して引けている。
・小麦価格は続伸。トウモロコシや大豆の価格高騰を受け、代替飼料として割安な小麦がテクニカルに物色された。トウモロコシ・大豆は10日移動平均線で頭を抑えられたが、昨晩小麦は10日移動平均線を回復して引けた。
(非鉄金属関連ニュース)
・金は下落し、10日移動平均線を割り込んだ。石油在庫統計で米在庫が増加したことから原油価格が急落、金も連れ安となった。しかしながらFOMCでの金利据え置きが発表されるとドルが急落、金も買い戻しが入り下げ場を削る動きとなった。
著しい金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませている。WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる。このことは価格上昇が需要を減少させることの証左であり、著しい価格上昇に伴う需要減少の可能性は視野に入れておくべきである。足元年内のFRBによる金利引き上げが予想される中、ドルのトレンドが反転する可能性が高く、金は相対的に割安に推移することとなろう。しかしながら、米国の実質金利はマイナスの状態に突入していること、構造的なバランスがドルにとってはマイナスに働き易いことからこのドル高→金安のシナリオは長期間続かないと考えている。尚、今のところ一次回帰分析の結果では現在のドル価格は比較すると引き続き割安なレベルにあるため、テクニカルな買いは入り易い(金価格=1,255.2×ドル・ユーロ-1,023.8)。
銀価格も下落。取引序盤は堅調な推移であったが、米石油統計を受けた原油の下落を受けて金が下落、銀も下落した。その後のFOMCで金利が据え置かれ声明文でも明確な利上げを示唆するコメントがなかったことからドルが急落し、銀も引けに掛けて一気に買い戻された。結局16.5?のサポートは維持している状態。
・プラチナ価格は続落。原油価格が夜間の統計を受けて急落したことに伴い、手仕舞い売りが加速した。しかしながら引けに掛けてはFOMCでの利上げ見送りを受けたドル安の進行で買い戻しが優勢となり結果的に2,000?でサポートされて反発している。
中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。
パラジウム価格も下落。略2週間ぶりに10日移動平均線を下回って引けた。
・LME マーティン・アボットCEO「商品への投機を抑制する取り組みはばかげている。商品市場全体で、単に投機資金の流入だけでは説明できない何かが発生している」
「世界中の石油業界の総意を元に相場が決定されているのに、政治家たちの方が相場に関して良いアイデアを持っているということはありえない。政府がなにかしらの適正価格を決定しようとするのはばかげている。プラントや鉱床に投資をしなかったのだから相場が高騰するのは当然だ」
(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油+0.8MB(▲1.1MB)、ガソリン▲0.2MB(▲0.3MB)、ディスティレート+2.8MB(+2.0MB)、稼働率▲0.7%(+0.25%)
・UAEエネルギー相「原油価格は引き続き投機家が押し上げている。供給は十分であるが、必要であれば増産の用意はある」
・ドイツ銀行 アダム・シーミンスキー「原油価格が200?まで上昇した場合には世界経済が崩壊する可能性がある。需給環境の改善が急務。ロシアの生産減少も大きな要因の一つ」
・EIAカルーソ局長「米国での油田開発は、エネルギー相場に影響を及ぼさない」
(商品市況概況)
「原油急落で全体的にベアに」
昨日のコモディティ市場は石油在庫統計を受けた原油価格の急落を受けて軒並み下落し、その後のFOMCでの金利据え置きと先々の利上げ観測の後退を受けてドル安が進行、引けにかけて買い戻しが入るという展開となった。足許殆どの相場が(債券や株も含め)方向感なく、もみ合い推移が続いている。
(非鉄金属)
昨日の銅価格は下落した。取引序盤は堅調な推移となったが、夜間の米石油在庫統計での在庫増加に伴う原油価格下落を受けて手仕舞い売りに押された。但し下落したものの50日移動平均線のサポートラインは維持しており、引けに掛けてのFOMCの利上げ見送りに伴うドル安進行で下げ幅を削る動きとなった。LME在庫は▲525Mt減少、(FSCは2.3日)、(キャンセルワラント率は7.2%)。売買高は6,610枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブの形状は略前日と変わらず。C-3(Cash vs 3M Fwd)は174?バックとバック幅を拡大した。
昨日の亜鉛価格は下落した。10日移動平均線を下回って寄り付いた後、終始一貫して水準を切り下げる動きとなった。夜間の石油在庫統計を受けた原油価格の急落が嫌気されたようだ。しかしながらコストベースとなる1,800?が近づくところでは安値拾いの買いも入り(数量は少ない)、引けに掛けてのドル安の進行もあって下げ幅を限定した。下値は1,800?で堅い一方、上値は2,000?を上抜ける材料も少なく、狭いレンジでのもみ合いが継続している。LME在庫は▲375Mt減少、FSCは4.5日(キャンセルワラント率は3.7%)。売買高は2,168枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は375?バックとバック幅を拡大した。
昨日の鉛価格は下落した。10日移動平均線を下回って寄り付いた後じりじりと水準を切り下げ、さらにLME在庫が再びシンガポールで大幅増加となったことから地合いが悪化、小幅安となった。しかしながら引けに掛けてはドル安の進行もあってある程度下げ幅は限られている。LME在庫は+1,925Mt増加、(FSCは4.1日、キャンセルワラント率は3.6%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,643枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は22?コンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日のアルミ価格は下落した。銅と同じくであるが、夜間の石油在庫統計を受けて原油価格が急落したことから下げが加速、10日移動平均線のサポートを試す動きとなった。その後ドル安が再び原油価格を押し上げたことから下げ幅を削る展開となった。下落したとはいえ、依然として原油価格の水準は高い。原油価格の高さは生産コストを押し上げるため価格を高止まらせる要因となる。尚、株が調整色を強めていることから、(基本アルミは高値で推移する、という我々の見通しに変更はないものの)ここまでの高騰は長く続かないと見る。LME在庫は+8,500Mt増加、(FSCは9.5日)。(キャンセルワラント率は3.7%)。売買高は9,315枚。イールドカーブの形状は全ゾーンパラレルに低下。C-3は49?コンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日のニッケル価格は上昇した。22,000?の節目を下回って寄り付いた後、やはり22,000?は弊社が掲げるPig Ironと比較した場合のコストイーブンプライスであることもあって小幅上昇して引けた。下値に関しては明確なチャートポイントがないため、きりの良い20,000?が意識されることとなろう。LME在庫は▲78Mt減少、(FSCは10.7日)、キャンセルワラント率は1.8%。売買高は784枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇し、ブルスティープニング。C-3は162?コンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。
昨日の錫価格は小幅上昇した。取引序盤から買いが優勢となったが、他の非鉄金属同様、原油価格の急落を受けて引けに掛けては水準を切り下げる動きとなった。インドネシアや中国からの輸出減少(中国は足許輸入国)が需給を逼迫させているため高止まりが続いているのだが、世界景気の減速懸念も根強く以前のような力強さは余り感じられない。LME在庫は+60Mt増加、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は14.42%。売買高は140枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は20?バックとバック幅を縮小した。
(エネルギー)
昨日の原油価格は大幅に下落。米在庫統計で予想外に原油・ディスティレートの在庫が増加したことを嫌気して売られ、急落。しかしその後、注目のFOMCでは米利上げの可能性が後退したと受け取られドル安が進行、これに合わせて原油価格も反発し下げ幅を削った。形上、30日移動平均線でサポートされたが10日移動平均線を回復できずに引けている。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに低下している。期先の上げ幅が大きい。Brentも略同じ相場展開で、下落。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。直近限月の騰落率はWTIが▲1.9%、Brentが▲1.6%。
石油製品も下落。RBOBは明確に石油在庫統計の発表直後から急落、一時30日移動平均線のサポートを下抜け下が、その後のドル安の進行を受けて原油が買い戻される中買戻しが入り30日移動平均線を回復して引けた。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲2.1%。ヒーティングオイルも下落。米在庫統計で在庫の大幅増加が確認されたことから大きく水準を切り下げ30日移動平均線を下回った。チャート的には10日移動平均線が30日移動平均線を上から下に抜けんとしており、中期的名下落のサインが出始めている。但し引けに掛けてはFOMCでの金利据え置きを材料に買い戻しが優勢となり、下げ幅を削った。イールドカーブは期近の下げ幅が大きいが全ゾーン低下している。直近限月の騰落率は▲1.7%。ICEガスオイルも同様に大幅に下落。イールドカーブの形状は略全ゾーンパラレルに低下。直近限月の騰落率は▲2.8%。
(ひとりごと)
この前雨で何もできなかった土曜日、つらつらとどうでも良いことを考えていた。
スピード社の水着でヒートアップしている水泳。
人間は陸上動物なのに、泳ぐのが好きである。いろいろな泳ぎ方がある。クロール、平泳ぎ、バタフライ。
日本式に行けば「のし」という泳ぎ方もある。
が、はた、気がついた。
何故、「足から前に進む泳ぎ方」がないのだろうか?
だってそうでしょう。考えてみると皆、頭から前に進むものばかりだ。と言うよりも、頭から進むものしかない。
物理的に、足から泳ぐことは果たして可能なものなのか?
人間は基本的に、
?手のひらで水をかくこと
?足をバタバタさせる、ないしは波打たせることにより水を後方に押し出すこと
の2つの動作によって、「頭から」前に進むことが出来る。
要は、「進みたい方向と反対の方向に水を押し出すこと」によって進むのだ。
となると、?に関しては、手を頭の上に上げて下に下ろすときに入れている力を、逆に下から上に持ち上げるときに入れれば可能なように思う。
これはさほど難しくなかろう。多分手の動かし方のイメージは、新興宗教でお祈りしている人の手の動きに近い、と思う(やってみましょう)。
?に関しては、これはどうも不可能だと思われる。が、少し無理をすれば可能かも知れない。
平泳ぎでは、太ももで水を挟んで押し出す動きによって前向きの推進力を得るわけであるが、なんと言うんですか、足をですね、タガメみたいに
(タガメの映像はコチラ(虫嫌いの人は見ないように)→ http://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/insects/card/0628.html )
両足で水をかき集めてくる動作をすれば、可能な気がする。これは実験したわけではないので分からない。
よって、「手を新興宗教のお祈りのときのように動かし、足をタガメのように動かせば」足から進むことが可能だ(きっと)。
もしこの泳ぎが可能であれば、そのうちにオリンピック競技に採用されたりして。「逆さ泳ぎ」とかいう名前で。
あ、でもそのときは皆、足から水面に対して水平に飛び込むんだろうか?
実験してみてください。因みに私、生まれて6回溺れた経験があるので、自分で実験はしたくありません。