カプリチョーザ

(経済関連ニュース)
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+3.6%の477.4、購入指数+2.8%342.8、借換指数+4.7%の1,269.2。
・5月米製造業受注 前月比+0.6%(前月改定+1.3%(速報比+0.2%))、市場予想+0.5%。
・米失業保険申請者数 前週比+16千人の404千人(前週改定388千人(速報比+4千人))、市場予想385千人。
・6月米非農業部門雇用者数 前月比▲62千人(前月改定▲62千人(速報比▲13千人))、市場予想▲60千人。失業率5.5%(前月5.5%)、市場予想5.4%。
・6月米平均時給 +6セント(+0.3%)の18.01?。
・6月米ISM非製造業総合景況指数 48.2(前月改定51.7)、市場予想51.0。
・ECB 政策金利である短期買いオペの応札最低金利を+25bpの4.25%に。追加利上げは示唆せず。
・トリシェECB総裁「私にはバイアスはない。予め政策を決定することもない」
・インド政府「トウモロコシの輸出を禁止」

・ドルは対ユーロで上昇。ECBによる利上げが実施されたが、トリシェ総裁が追加利上げを示唆しなかったことから、逆に打ち止め感からドルが買い戻された格好。ドルは対円でも上昇している。
日本株は11営業日連続で下落、54年ぶりの連続下落となった。原油高の上昇や海外景気の不透明さから輸出企業株が売られた。アジア株はまちまち。Sensexは続落、上海A株は買い戻しで上昇している。米国株はダウ・SP500は上昇、NASDAQは小幅安。米雇用統計が悪い内容ではあったものの事前予想の範囲内であったことなどから、週末の3連休を控えて買い戻し等が入った格好。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は続伸。中西部の洪水が生産量を減少させるとの見方が根強く、堅調な推移となった。取引序盤からもみ合い推移していたが、引けに掛けて買い戻しが優勢となり結局上昇して引けている。イールドカーブは期近と期先が積極的に物色された。引き続き10日移動平均線を下値として堅調な推移が続いている。

・トウモロコシ価格は高値でもみ合い。USDA発表のレポートで87.3百万エーカーの作付が進んだ(3月比+1.9%)ことが売り材料視されて軟調な推移となっているが、原油高の進行等の支援材料もあって10日移動平均線を下値に堅調な推移となった。
・小麦価格は上昇。30日移動平均線ラインでサポートされていることから、堅調な推移となっている。特段新規の目だった材料があったわけではない。

非鉄金属関連ニュース)
・金は下落。ECBが利上げを実行、その後のトリシェ総裁の発言で追加利上げが示唆されなかったことから「ユーロ買いの支援材料がなくなった」との見方からドル買い戻しが優勢となったため、前日終値レベルでもみ合っていたもののこの報道を受けて金価格は急落した。
 著しい金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませている。WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる。このことは価格上昇が需要を減少させることの証左であり、著しい価格上昇に伴う需要減少の可能性は視野に入れておくべきである。足元年内のFRBによる金利引き上げが予想される中、ドルのトレンドが反転する可能性が高く、金は相対的に割安に推移することとなろう。しかしながら、米国の実質金利はマイナスの状態に突入していること、構造的なバランスがドルにとってはマイナスに働き易いことからこのドル高→金安のシナリオは長期間続かないと考えている。尚、今のところ一次回帰分析の結果では現在のドル価格は比較すると引き続き割安なレベルにあるため、テクニカルな買いは入り易い(金価格=1,255.2×ドル・ユーロ-1,023.8)。
 銀価格も下落。金と同じくトリシェ総裁の発言を受けて下落したが、17.5?のレジスタンスを上回って上昇してから銀価格の水準自体が変わってしまって折り、それほど大きな下落とはならなかった。

・NYプラチナ価格は大幅な下落に。他の非鉄金属セクターと同じであるが、素材価格の上昇が株価を押し下げ先行きの景気に不透明感が漂う中、需要減少の可能性と昨晩のECBの利上げ打ち止め観測に伴うドル高の進行がプラチナ相場を下押しさせた。この下落で再び一目均衡表の雲の下限をトライする動きとなっている。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。また地上在庫の多さがこうした不足分を補うと見られることから、結局のところ生産不足分は相殺されニュートラルになる可能性があることも相場の下押し材料となりえよう。しかしながらやはり南アの生産状態が電力価格の上昇やその他のコストの上昇等で不安定であることから当面はアップサイドのセンシティビティが高い状態が続くと考えている。
 NYパラジウム価格も下落。ドル高の進行を受けて売られた。結果的に480?近辺を上値として緩やかなダブルトップを形成することとなり短期的には下落し易い地合いに入った。上値は当面480?であろう。
 今後パラジウムの価格は上昇すると考えている。プラチナ価格の高騰に伴う代用品需要の高まりが期待されるためだ。プラチナのところでもコメントしているように、プラチナ触媒がパラジウム触媒に置き換わることによる需要増加や、宝飾品にパラジウムが用いられる可能性がある。しかしながら非常に多い地上在庫(弊社見積もりではチューリッヒに8百万オンス、ロシアに10百万オンスの地上在庫があると見ている)が、価格の上限を押さえることとなろう。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲2.0(市場予想▲0.7MB)、ガソリン+2.1MB(+0.5MB)、ディスティレート+1.3MB(+1.5MB)、稼働率+0.6%(+0.6%)。
ベネズエラ チャベス大統領「原油価格の高騰で産油国は責められる理由がない」

(商品市況概況)
「コスト上昇と需要減少」
 昨日のコモディティ市場はエネルギー価格が上昇、金属価格が下落、穀物価格はまちまちであった。今商品市場で最も重要なテーマは、原油を始めとするエネルギー価格の高騰で、各種コモディティの生産コストが増加していることに伴う価格の押し上げ効果と、そうした価格高騰に伴い世界景気が減速需要が減少して価格が下がるのでは、の2種である。今のところ世界経済に「顕著な減速」は見られていないため、後者の影響は今のところ大きくなく、前者のコスト上昇による価格押し上げ効果ならびにコスト高に伴う生産減少リスクの方が強く意識されている状況である。つまりはしばらくはこうしたCost Drivenの価格高止まりが続くと見られ(少なくとも夏場まで)、その後は多くのリサーチハウスがコメントしているように、一旦下落することとなろう(上昇後下落するので結局現状と水準が大きく変わることはないと思うが...)。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。一昨日、原油価格の高騰やドル安の進行を受けて過去最高値を更新したところから上げが加速、大幅な上昇となった反動で、昨日は大幅な下落となった。景気減速と価格急騰に伴う需要の減少観測とドルの反転上昇(ECBの追加利上げの可能性後退)を受けたものである。但し依然として供給環境は不安定で高値での推移が続いている。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは2.3日)、(キャンセルワラント率は5.0%)。売買高は9,822枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブはパラレルに低下。C-3(Cash vs 3M Fwd)は181?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。10日移動平均線を下回って寄り付いた後、銅の急落もあって水準を切り下げる動きとなっていたが、欧州時間のドル高の進行もあって下げが加速、とうとう1,800?のコストベースの下値を下抜けすることとなった。LME在庫は▲175Mt減少、FSCは4.6日(キャンセルワラント率は2.9%)。売買高は5,867枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は464?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は大幅に下落した。銅価格の急落と欧州時間のドル高の進行が材料視された。長らく意識されてきた1,800?レベルを10日移動平均線が下抜けしたことも売りを誘う結果となった。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは4.2日、キャンセルワラント率は3.3%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は2,583枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに大幅な低下となった。C-3は24?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。一昨日、エネルギー価格の高騰等を受けてNY時間に急騰したのだが、昨日に関しては欧州時間のドル高の進行や週末3連休を控えたポジション整理の売りに押され、引けに掛けてじりじりと水準を切り下げる動きとなった。足許完全に3月につけた3,255?が意識される状況になっている。LME在庫は▲1,700Mt減少、(FSCは9.5日)。(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は9,897枚。イールドカーブは全ゾーン小幅低下している。C-3は48?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。10日移動平均線を下回って寄り付いた後、欧州時間のドルの上昇やLME在庫の大幅増加といったマイナス材料を受けて下落、特にNY時間に入ってからの米雇用統計等の経済統計を受けてからの下落が顕著であり、コストベースで下値と弊社が考えていた22,000?を大きくした周り不冴えな展開が続いている。LME在庫は+198Mt増加、(FSCは10.9日)、キャンセルワラント率は5.1%。売買高は1,090枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は148?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は大幅に下落した。原油価格や素材価格の高騰が世界景気を減速させるとの見方は根強く、原油価格の上昇で生産コストが上昇、錫価格もじりじりと水準を切り上げていたのだが、先行き景気の不透明感の方が意識され始めていることから下落となった。尚、ここ数週間売買高は低調である。とはいってもインドネシアや中国からの輸出減少(中国は足許輸入国)が需給を逼迫させているため高止まりが続いている状況に変りはない。LME在庫は▲325Mt減少、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は5.08%。売買高は419枚。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに低下している。C-3は30?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は上昇。取引序盤から堅調な推移が続き145.85?の史上最高値を付けたが、欧州時間のトリシェ総裁の利上げ打ち止めを示唆する発言を受けてドルが強含んだことから下落、その後下げ幅が極めて限定され前日引け値を割り込みきれなかったことから反発し、NY時間にかけては買いが優勢となり前日比プラスで引けた。足許、イスラエルのイラン核施設攻撃の可能性が高まってることなどが地政学的リスクを高め、相場の支援材料となっている。17MBDの原油の通過口となるホルムズ海峡の閉鎖オプションは、価格の著しい押し上げ要因となりえる。恐らくホルムズ海峡が封鎖されれば価格上昇幅は足許の水準から100?は下らないだろう。WTIイールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇、Brentも上昇しているが比較的高値でのもみ合いという印象。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率はWTIが+1.2%、Brentが+1.2%。
 石油製品も上昇。RBOBは360?の節目をトライする動きとなったが、欧州利上げを受けてドルが上昇、原油が下落したことからRBOBも下落している。その後の原油相場の戻りを受けてRBOBも買い戻されたが、水曜日の在庫統計でガソリン在庫が増加していたこともあって戻りは原油ほどではなかった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+0.6%。ヒーティングオイルも上昇。こちらも相場展開は同じであったが、どちらかと言えば高値でのもみ合いとの印象。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに上昇。直近限月の騰落率は+0.8%。ICEガスオイルも同様の相場展開で上昇。イールドカーブは全ゾーン上昇しているが、期近の上昇幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.8%。

(ひとりごと)
すんげぇ久し振りにカプリチョーザに行ってみた。

美味しんぼ以来続く「本物志向」「グルメブーム」の影響で
イタリア料理を食べるときにも、トラットリアとか、リストランテ、みたいな名前が付いているお店にしか行かなくなって久しい。

しかし、である。
私ぐらいの年齢の人間からすれば、カプリチョーザって、「安くて美味しくてボリュームのある優良店」であったはずだ。
と、言うこともあってこの前の土曜日、カミさんと子供を連れて近所にあるカプリチョーザに行ってみた。
あの頃に比べれば舌が肥えているはずだ。
美味しいカプリチョーザは幻想だったのだろうか。


で、先に結論。
美味しいカプリチョーザは幻想ではなかった。


時を超えてカプリチョーザは美味い。しかも素材高にも関わらずボリューム満点だ。
トマト味の大好きな我が家からすれば、トマトに命をかけている(らしい)この店は非常にポイントが高かった。
トマトベースの料理が良い理由として、オイル系のものよりも格段に油の量が少ないのと
食べた後の満足感が違うということ。

我が家が頼んだのは

シーザーサラダ
トマトとニンニクのパスタ
カボチャのニョッキとソーセージのトマトクリームソース
ライスコロッケミートソースかけ

の4品。
カミさんは2品か3品で十分、と主張していたがあえて4品頼んでみた。
どれもこれも美味い。
グルメブームで「洗練された味」を求める現代人から一線を画す分かりやすい味
少なくともお店で食べている人々には笑顔が溢れていた。
何でもカプリチョーザの創業者は「安くて美味しいイタリア料理をお腹いっぱい食べて欲しい」と思い
30年前にこの店をオープンしたんだとか(その10年後に若くして亡くなったらしいですが)。
そのコンセプト、今でも生きているじゃないの
と、感動しつつ、ごめんなさい。
食べ切れませんでした...

上記の4皿に加えてハーフボトルのスパークリングワインとハウスワインを頼んで
合計で4,000円也、は安い。(後で胃薬飲んだし)。
多分大人3人で食べて丁度良いぐらいの量だったと思う。
と、言うことで「学生の頃に使っていた比較的安い店」を探検したいと思っている。