居酒屋-その1

(商品市況概況)
「価格急騰リスクの種」
 昨日のコモディティ価格は軒並み上昇した。中国や米国等の主要消費国の経済対策への期待が高まる中、「経済の悪材料に対するコモディティのマイナスへの過剰反応」が沈静化しつつあり、値ごろ感から買いが優勢となったためである。現状のコモディティ市場は1にも2にも「各国の経済対策頼み」の状態である。結局のところ株価動向も政府や金融当局の対応に左右され易い環境が続いており、商品市場もこうした当局の政策動向を受けた株式市場動向を睨みながらの展開が続くと考えられる。

 足許、こうした景気悪化の影響で商品の価格は軒並み低下している。よく、「コモディティバブルの終焉」という言葉を耳にするが正直、株価がここまで下落しているのに、商品価格はさほど反応しなくなってきている。今のレベルが「生産者にとってもぎりぎり」の価格水準であると考えられるためである。今回の価格下落は「世界的な信用不安の高まり=資金調達がより困難」な状態になりながらの価格下落であるため、当面上流部門に積極的な設備投資が行われる可能性は低いと考えるべきである。このことは、「1990年代に十分な設備投資が行えなかったために2000年代に入ってからの中国の需要の急速な拡大で供給が追いつかなくなり、価格が急騰した」ことを考えると、「先々の価格急騰リスクの種が蒔かれ始めた」と解釈するべきだろう。つまり「今回の価格下落では価格上昇時のリスク」をより意識する必要がある。ということだろう。"

(経済関連ニュース)
・Q308インドGDP 前年比+7.6%(前期+7.9%)、市場予想+7.2%。
・Q308マレーシアGDP 前年比+4.7%(前期改定+6.7%)、市場予想+4.5%。
・11月ユーロ圏消費者物価指数速報 前年比+2.1%(前月改定+3.2%)、市場予想+2.4%。
・インドで同時多発テロ発生。邦人1名が殺害される。

経済産業省、東工取の株式会社化を認可。

・ドルは対ユーロで上昇。週末発表されたユーロ圏消費者物価指数が市場予想を下回る内容となり、1991年以降最大の低下幅となったことから先々の利下げ観測がさらに強まり、ドルが選好されることとなった。対円でもドルはもみ合った後、前日比プラスで引けている。
日本株は上昇。中国の景気刺激策への期待感から幅広く買いが入った。米国株は上昇。政府による景気刺激策や企業の救済策に対する期待感から買われた。


穀物市場サマリー)
・大豆価格は小幅下落。ドル高の進行を受けて欧州時間からじりじりと水準を切り下げる動きとなっていたが、NY時間の株価の上昇を受けて引けに掛けては買い戻しが優勢となった。結局10日移動平均線を回復し、比較的堅調な推移が続いている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。
・トウモロコシ価格も下落。相場展開は大豆と同じく、ドル高を受けてじりじりと水準を切り下げ、NY時間の後場で買い戻しが入って下げ下幅を削る動きとなった。イールドカーブは小幅低下。
・小麦価格は上昇。週間輸出検証高の前週比での大幅増加を受けて、域内需給逼迫観測が強まった。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン小幅上昇している。


非鉄金属関連ニュース)
・NY金は小幅上昇。インドでのテロ事件発生に伴い有事の金買いで小幅上昇した。今のところ50日移動平均線〜100日移動平均線のレンジワークとなっている。
 今後については、1990年台以降、最も急速な速度で進行するドル高が金価格の下押し材料になることが予想される。欧州景気も悪化し、同時にドル需給の経常的な逼迫がドル高をもたらしているためだ。ドル/ユーロ相場と金価格の一次回帰分析の結果、現在の価格はドル安に転じない限りは概ね140?程理論値から高い状態である。よってこのままのドル/ユーロ水準が続くのならば金価格は600?〜620?まで下落する必要がある。同時にETFの残高も減少しており、相場の下押し材料となると予想される。当面はリスク資産からの撤退の動きを受けて下値を探る動きが続くことになろう。
 NY銀は下落。ドル高の進行を受けて下落していたが、株価の上昇や金の上昇(有事の金買い)を受けて引けに掛けては下げ幅を削る展開となった。"
 先週のCFTCポジション報告によるNon-Commercialポジションは、金はロングが111,063(前週比 ▲5,288)、ショートが46,234(前週比 ▲6,158)となったことから、ネットで64,829(前週比 +870)となった。銀はロングが29,678(前週比 ▲5,288)、ショートが10,603(前週比 ▲6,158)となったことから、ネットで16,457(前週比 ▲2,388)となった。

・NYプラチナは上昇。チャート的に10日移動平均線が30日移動平均線を下から上に抜ける形となり、短期的には上値を追い易い環境になってきていることから、ムンバイテロの影響で金価格が堅調に推移していることもあって、プラチナにも買いが入った。
 急速に進行するドル高と経済状況の悪化を受けて、プラチナ価格は大幅に調整してきた。中期的な見通しについてプラチナは、低い水準で安定すると考えているものの、現在の水準は売られすぎであると考えられる。プラチナ生産の70%を占める南アの電力問題は4-5年解決の目処が立っていない。一方でアジアを中心とした自動車需要は比較的堅調に推移すると見られ、環境面から米国もプラチナの消費を増やさねばならない(AngloPlatの見通しでは普及率が5-8%であればさらに300キロオンス〜500キロオンスの需要増が見込まれる。)。こうした環境下、2008年、2009年のプラチナ需給は各々181キロオンス、458キロオンスの供給不足の状態になると考えており、供給不足が地上在庫で相殺されると期待されるものの信用不安が高まる中供給途絶のリスクは高いと考えておくべきだろう。但しこのシナリオのリスクは自動車需要が予想を上回ってさらに悪化した場合である。
 NYパラジウムも下小幅上昇。一目均衡表の雲厚く上値を追いにくい一方、絶対価格水準の低さから買いも入りやすく、比較的狭いレンジでのもみ合いとなっている。
 今後パラジウムの価格はジリ高の展開になると考える。環境規制の高まりから引き続きプラチナ・パラジウム需要が高まりな需給の改善観測が根強い上、チャート的には10日移動平均線が30日、50日移動平均線を下から上に抜けており、チャート的にも買いサインが出ているためだ。しかしその上の雲は極めて厚く250?を上回っての上昇は考えにくい。また、チューリッヒ、ロシア、その他の地区の地上在庫が各々8百万オンス、10百万オンス、2百万オンス程度あると見られることや、ドルが上昇サイクルに入っていることが価格の上昇を抑えることになろうか。

・10月アルミ圧延品生産 前年比▲4.7%の195,425Mt(日本アルミニウム協会)

(エネルギー関連ニュース)
OPECバドリ事務局長「げ乳は供給過剰。パニックに陥るべきではない」
カタールティーヤエネルギー産業大臣「石油市場は世界的な経済危機と強く結びついており、需要への下押し圧力がかかっている」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。上海在庫の大幅減少といったプラス材料をLME在庫の大幅増加が相殺、その後の欧州経済統計を受けたドル高の進行を受けて引けに掛けてじりじりと水準を切り下げる動きとなり、10日移動平均線を下回って引けた。米系投資銀行の決算月であることもあって取引は低調であった。ファンダメンタルズに立ち返れば、コンセントレートの継続的な不足や中国の需要が高い固定資産投資に見られるように堅調であることや、信用市場の収縮に伴う鉱山案件の資金調達難等から供給サイドも安泰ではないことから需給は中長期的にはタイトになると予想されるものの、足許の景気の悪化速度の速さからセンチメントは良くなく、積極的に上値をトライする展開とはなりにくい。LME在庫は+2,925Mt増加、(FSCは5.8日)、(キャンセルワラント率は2.4%)。売買高は5,667枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先を中心に低下し、ベアフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は25?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。上海在庫の減少や中国政府による景気刺激策を好感して前日引けレベルで比較的堅調な推移となっていたが、欧州時間に発表された欧州インフレ指標の悪化(低下)を受けたユーロ金利引下げ観測からドルた上昇、亜鉛も水準を切り下げる動きとなった。この結果、10日移動平均線、30日移動平均線を下回るのだが、米株が堅調に推移したことから引けに掛けては買い戻しが入り、10日移動平均線を辛うじて回復して引けている。しばらくは(限定的ながら)上値を試す動きになると考える。目処は50日移動平均線となる1,350?辺りか。LME在庫は+2,225Mt増加、FSCは6.0日(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は3,402枚。イールドカーブは全ゾーン小幅低下。C-3は1?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。前日、10月24日の安値を下回ってしまったことから、ドル高の進行もあってだらだらと水準を切り下げる動きとなった。米ビッグ3への救済策の具体化が遅れる中、LME在庫の下げ止まりもあって上昇圧力がかかりにくくなってきている。しかし景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であると見られ、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは強相対的に強いため、大幅な相場下落は現時点では予想していない。今後も(市場のセンチメントを決定付けるため株式市場次第ではあるが)堅調な推移が続くことになろう。LME在庫は+400Mt増加、(FSCは1.8日、キャンセルワラント率は2.2%。)。売買高は1,528枚。イールドカーブは期先が低下し、ベアフラットニングしている。C-3は9?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。上海在庫の大幅減少はあったものの、LME在庫が米国で大幅に増加したことで相殺、その後の欧州経済統計の悪化を受けたドル高の進行を受けて水準を切り下げる動きとなった。しかしNY時間に株が堅調に推移したことから引けに掛けて買い戻しが優勢となり、下げ幅を削る展開となった。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,780?程度)まで価格が下がっていると見られることから買い戻しが入り易い地合いであるのも事実だろう。ただ、中国がアルミ製品の輸出税を引き下げる見通しであることが、域内需給の緩和要因になることは要注意である。LME在庫は+6,975Mt増加、(FSCは16.4日)。(キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は5,759枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3は46?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のニッケル価格は下落した。取引序盤は前日引けレベルで堅調な推移となっていたが、LME在庫の欧州での大幅増加や欧州経済統計の悪化を受けたドル高の進行で水準を切り下げ、10,000?を一時割り込んだ。しかしその後、米株が持ちなおしたことから買い戻しが入り、10,000?を回復して引けている。当面は、限界コストと見られる11,000?、心理的節目である10,000?を意識しながら比較的狭いレンジでの取引が続くことになると考える。LME在庫は+342Mt増加、(FSCは16.3日)、キャンセルワラント率は1.5%。売買高は686枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は105?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は下落した。シンガポール・マレーシアの在庫が増加していることに伴うファンダメンタルズの悪化(需給緩和)に加え、ドル高の進行が相場を押し下げることとなった。しかしキャンセルワラント率が高止まっていることが積極的な売りを控えさせた。インドネシアや中国の生産輸出状況が徐々に改善し始めている可能性が出てきたことから、今後はまず、中国の輸出入統計に注目する必要があろう。とはいえLME在庫の水準は低く、需給はタイトであり今後も下値は堅いと見ておいたほうがよい。LME在庫は+205Mt増加、(FSCは4.4日)、キャンセルワラント率は12.91%。売買高は197枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は305?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は行って来いで前日比変わらず。取引序盤はドル高の進行もあってじりじりと水準を切り下げる展開となり、10日移動平均線を割り込むこととなったのだが、NY時間の株価の上昇を受けて引けに掛けては急速に買い戻しが入り、10日移動平均線を回復して引けた。OPECの減産の可能性は低下しているものの、「50?ライン」が事実上、心理的な下値となっておりこの水準を割り込んでの下落とはなりにくい環境になってきている。イールドカーブは期近が小幅上昇している。Brentもキヂあkの上げ幅が大きいようだ。直近限月の騰落率はWTIは+0.0%、Brentは+0.7%。
 石油製品は小幅下落。RBOBは原油の下落を受けて10日移動平均線のサポートラインをトライする動きとなったが、引けに掛けて原油に大幅な買い戻しが入ったことから連れ高となり、下げ幅を大きく削る展開となった。結局のところ10日移動平均線がサポートラインとして意識されている格好。イールドカーブは期近のみ低下し、期先は小幅上昇している。直近限月の騰落率は▲3.0%。ヒーティングオイルも下落。こちらも原油に連れる形で水準を切り下げたが、引けに掛けての原油の上昇を受けて買い戻しが優勢となった。しかし足許、FSCが5年平均を大きく上回るレベルまで上昇していることから、上げ幅は限定され10日移動平均線を上値に頭重い推移が続いている。イールドカーブは略パラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲3.9%。ICEガスオイルも低下。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲3.3%。

(ひとりごと)
友人と夕飯を食べに行くと、結構もめますよね。
何がって、注文するときですよ。

そう。

フランス料理みたいな「1人1皿」だったら問題ないのですが
つぼ八や天狗見たいな所、いわゆる居酒屋に行くと注文に困る。
いや、つぼ八や天狗ならまだ良い。
少ししゃれた感じの女の子受けしそうな居酒屋が一番厄介である。
たとえば、刺身。

「いろいろな種類の魚を少しずつ」

出してくるのだ。
これって、恋人と2人で食べるなら良いんですよ。
なぜって、大体1種類につき3切れ付いているから。
なんで3切れかっていったら、2切れだとみすぼらしいので、おまけで1枚なのだ。
女性には悪いが、大体男:女=2:1の配分になるので問題ないのです。

ところが、である。
これが男2人だった場合にどうするのか?
男の場合は男女のペアで食べに来ているときとは異なり、どういうことがおきるかというと

「俺はこの魚1切れしか食べていないから、俺こっちの魚2切れ」

といったような員数あわせがおきるのである。

この場合も、魚の種類が偶数なら良い。奇数の場合には必ずあまりが発生してしまうのだ。
こうすれば、食べた魚の種類に偏りが発生するが、枚数の争いは起きない。
よって、懐具合の問題もあるが、頼む種類は偶数種類の必要がある。
すると、2種類?いや、4種類?
ここで私は6種類を推奨しておきたい。
理由はですね。白身2種類頼むでしょ、光物2種類頼むでしょ、貝類があればそれ1種類、マグロないしはトロ1つ
という組み合わせに出来るから。
なんとなくバランスよいし。
それに、もし3人で行ったとしても1人1枚食べれば済むわけで、余分な揉め事を起こさなくて済む。
この場合、マグロのトロを食べる人間はやや高価な白身は1切れ、あるいは高価な白身を2枚食べた人間はトロ1切れ、にするという無言のルールがあることを忘れてはいけない。
たとえば、頼んだ白身がカレイだった場合

「なんだ、カレイか」

とパクパク食べてはならない。
もしホシガレイのような高価な食材だったりする可能性もあるからだ。

と、日本酒をやりながらつまむ刺身だけでもこれだけのことを考えて注文せねばならないのだ。
もう少し男っぽい居酒屋だと刺身盛り合わせ、見たいなのがあって種類を選ぶゆとりもないので、内容に物足りなさが残る事も多いのだが、ある意味苦労しないで済む。
(なんだか長くなってきたので、明日に続く)