鼻毛

(商品市況概況)
「政治の力」
 昨日のコモディティ価格は軒並み上昇した。オバマ次期米大統領が50年振りの大規模な経済対策実施を表明したことが好感され、この数ヶ月極端に売り込まれていたコモディティに買い戻しが一斉に入った。しかしながら実態経済の悪化の状態に大きな変化はなく、戻り幅は極めて限定されることとなった。商いは総じて低調である。
 足許、多くの金融市場で流動性の低下が見られている。商品市場は特にその傾向が顕著なようだ。12月の決算を越えるまではこの状態は続くと見られ、急騰・急落のリスクを抱えての相場展開になると予想している。

(経済関連ニュース)
・11月英生産者物価 前月比▲0.7%(前月改定▲1.0%)、市場予想▲0.7%。
・Q308日本GDP改定 前期比年率▲1.8%(速報比▲1.4%)。
オバマ次期米大統領、50年振りの大規模な公共事業を計画していると発表。橋梁整備等。

・ドルは対ユーロで上昇した。オバマ大統領が50年振りの大規模な公共投資に踏み切ると発表したことから著しい景気後退懸念が後退、他通貨比で物色されていたドルが売られる展開となった。ドルは対円でも上昇している。
日本株は反発。米景気対策期待や、自動車会社向けの支援が進捗する可能性が出てきたことが好感された。米国株は大幅続伸。オバマ大統領が景気刺激策として50年ぶりに国内インフラへの支出する計画を発表したことが好感された。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は続落。夜間発表された米雇用統計が予想を上回る悪化となったことからエネルギー価格が下落。輸出検証高が大幅な減少となったことや、ドル高の進行と相俟って大幅な下落となり、とうとう8ドルの節目を割り込むに至った。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。
・トウモロコシ価格は大幅に下落。夜間に発表された米雇用統計の悪化を受けたエネルギー価格の下落、ドル高の進行を受けて大幅に水準を切り下げ、目先の心理的な節目であった3ドルをとうとう下回るに至った。イールドカーブは略パラレルに低下。
・小麦価格は大幅に続落した。USDA発表の輸出統計での輸出量大幅減少や夜間の雇用統計の悪化に伴う需要減少観測が相場を大きく押し下げることとなった。イールドカーブは略パラレルに低下。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は上昇。オバマ大統領の景気対策期待で株価が上昇する中、金にも買い戻しが入った。ドル安の進行も支援材料となったようだ。但し弊社がコメントしているように現在の金の水準は割安であり、中期的には下値を探る展開になろう。
 今後については、1990年台以降、最も急速な速度で進行するドル高が金価格の下押し材料になることが予想される。欧州景気も悪化し、同時にドル需給の経常的な逼迫がドル高をもたらしているためだ。ドル/ユーロ相場と金価格の一次回帰分析の結果、現在の価格はドル安に転じない限りは概ね120ドル程理論値から高い状態である。よってこのままのドル/ユーロ水準が続くのならば金価格は600ドル〜620ドルまで下落する必要がある。同時にETFの残高も減少しており、相場の下押し材料となると予想される。当面はリスク資産からの撤退の動きを受けて下値を探る動きが続くことになろう。NY銀も上昇。
 先週のCFTCポジション報告によるNon-Commercialポジションは、金はロングが111,592(前週比 ▲3,422)、ショートが27,223(前週比 ▲5,919)となったことから、ネットで84,369(前週比 +2,497)となった。銀はロングが24,263(前週比 ▲3,422)、ショートが8,210(前週比 ▲5,919)となったことから、ネットで13,767(前週比 ▲1,524)となった。
"・NYプラチナは大幅上昇。ビッグ3の支援策が徐々に固まりつつある中、オバマ大統領の経済対策実施表明を受けて買い戻しが優勢となった。
 急速な実体経済の悪化を受けて、プラチナ価格は大幅な調整後、冴えない展開が続いている。中期的な見通しについてプラチナは、低い水準で安定すると考えているものの、現在の水準は売られすぎであると考えられる。プラチナ生産の70%を占める南アの電力問題は4-5年解決の目処が立っていない。一方でアジアを中心とした自動車需要は比較的堅調に推移すると見られ、環境面から米国もプラチナの消費を増やさねばならない(AngloPlatの見通しでは普及率が5-8%であればさらに300キロオンス〜500キロオンスの需要増が見込まれる。)。こうした環境下、2008年、2009年のプラチナ需給は各々181キロオンス、458キロオンスの供給不足の状態になると考えており、供給不足が地上在庫で相殺されると期待されるものの信用不安が高まる中供給途絶のリスクは高いと考えておくべきだろう。但しこのシナリオのリスクは自動車需要が予想を上回ってさらに悪化した場合であるが、政策の遅れなども手伝いその可能性が出てきた。
 NYパラジウムも上昇。今後パラジウムの価格はジリ高の展開になると考える。環境規制の高まりから引き続きプラチナ・パラジウム需要が高まりな需給の改善観測が根強いためだ。しかしその上の雲は極めて厚く250ドルを上回っての上昇は考えにくい。また、チューリッヒ、ロシア、その他の地区の地上在庫が各々8百万オンス、10百万オンス、2百万オンス程度あると見られることや、ドルが上昇サイクルに入っていることが価格の上昇を抑えることになろうか。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+1.0MB、ガソリン▲0.7MB、ディスティレート▲1.7MB、稼働率±0.0%
OPECヘリル議長「今月開かれる総会では減産に関して予想外の発表があることに、金融市場は備えるべきだ。OPEC内で大幅減産のコンセンサスが成立している」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。オバマ大統領の景気刺激策が好感され、そもそも下落幅が大きかった銅は反発することとなった。さらにドル安が進行したことも相場の支援材料となった。ファンダメンタルズは少なくとも短期的は大幅に悪化している。先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、足許の中国の需要が鈍化し始めている可能性が高まってきているためだ。中期的には中国政府の経済対策や米政府の景気対策の影響で価格は上昇すると考えるが、主要企業の決算期である12月を越えるまでは厳しかろう。LME在庫は+3,425Mt増加、(FSCは6.0日)、(キャンセルワラント率は1.6%)。売買高は9,374枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。材料は銅と同様、米景気対策の発表であるが、前日比プラスで寄り付いた後、LME在庫の増加等もあって狭いレンジでのもみ合いとなった。引き続き亜鉛のセンチメントは弱い。足許、生産者がコスト割れの状態になっていると考えられることから下値も限られると考えていたが、さすがにここまで経済統計が悪いと割高・割安議論は相場の押し上げ材料となりにくいようだ。LME在庫は+1,500Mt増加、FSCは6.5日(キャンセルワラント率は1.2%)。売買高は5,886枚。イールドカーブは略全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は14ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は上昇した。米経済対策や、米ビッグ3の支援対策が徐々に進捗していることが好感された。そもそも在庫水準の低さを背景としたファンダメンタルズの「相対的な」強さから下げ余地は比較的限定されている。景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であると見られ、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは強相対的に強い。しかしながら、足許、中国が課してきた精錬鉛の輸出関税が撤廃されるのではとの憶測記事が市場参加者を疑心暗鬼にさせており、じりじりと値を下げる動きとなっている。LME在庫は+350Mt増加、(FSCは1.8日、キャンセルワラント率は3.2%。)。売買高は1,531枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニング。C-3は11ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。材料はオバマ大統領の経済対策とドル安の進行、OPECの大幅減産観測に伴う原油価格の上昇である。しかしながら住宅・自動車関連の不振から上値は限られた。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)まで価格が下がっていると見られることから買い戻しが入り易い地合いであるのも事実だろう。ただ、中国がアルミ製品の輸出税を引き下げる見通しであることが、域内需給の緩和要因になることは要注意である。LME在庫は+8,925Mt増加、(FSCは17.1日)。(キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は8,278枚。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン低下している。C-3は48ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。オバマ大統領の経済対策期待で株価が上昇する中、コモディティ価格も上昇した。但し10日移動平均線で上値を抑えられた。Valeの生産調整に代表される生産者の生産調整が下値余地を限らせる一方、実態経済の悪化に伴う需要の低迷で上値も限られている。LME在庫は+570Mt増加、(FSCは16.8日)、キャンセルワラント率は1.2%。売買高は903枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は123ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。米経済対策期待で大幅に上昇したが、10日移動平均線を上抜けできなかったこともあって、上げ幅を削る展開。インドネシアや中国の生産輸出状況が徐々に改善し始めているようであり、アジア域内の錫在庫は増加傾向にある。とはいえLME在庫の水準は低く、需給はタイトであり今後も下値は堅いと考えている。イールドカーブバックワーデーションの状態であることを見るに不況下においても需給が逼迫していることが伺える。LME在庫は▲5Mt減少、(FSCは4.5日)、キャンセルワラント率は6.43%。売買高は250枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は160ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は大幅に上昇した。オバマ次期大統領が50年振りの大規模な経済対策を実施すると表明したことが素材需要を喚起すると見られたことや、これを映じて株価が上昇したことなどが素直に材料視されたため。節目となる40ドルでサポートされていたことやドル安の進行も支援材料となった。またOPECが今回の総会で大規模な減産を実施する可能性があることも買い材料になった。しかし、週半ばに発表された在庫統計は原油の需給がルーズであることを示す内容であり、OPECの大幅な減産は逆に景気の後退を引き起こす可能性もあるため、戻り幅は限定される形となった。WTIイールドカーブは期近の上げ幅大きくブルフラットニング。Brentも期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率はWTIは+6.2%、Brentは+7.8%。
 石油製品も上昇。RBOBもも原油と同じ材料でNY時間にかけて上昇した。しかしながら100セントの節目に近づくレベルでは売り圧力も強く、上げ幅は限定されることとなった。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+5.9%。ヒーティングオイルも上昇。こちらも米景気対策期待で上昇することとなった。但し150セントが上値として意識されたようである。週半ばの統計でFSCが過去5年平均を上回っていることが確認されたこともあって地合いは弱い。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに上昇。直近限月の騰落率は+4.1%。ICEガスオイルも上昇。期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.9%。

(ひとりごと)
私は鼻毛が多い
鼻毛が多いと、鼻の中が詰まる上
毛穴が詰まって、そこのニキビのようなものができたりする

これが痛い

つぶしてしまえば楽になるんだろうが
いかんせん、鼻の中のことなのでつぶすこともできず
鼻をかもうとすればちり紙で鼻を押さえるだけで痛く
本当にたまらない

まぁ

鼻毛が生えていることで外からの菌を遮断する力が大きいのだから
これぐらいのデメリットがあっても良いのだろうが
とにかく痛くて仕方ない

今日も実は鼻の中にできものができてしまっているのだ
ニキビ、できるのはかまわないんだができれば顔にして欲しいものである。