オムライス

(商品市況概況)
「下落」
 昨日のコモディティ価格は下落した。米経済統計の悪化を受けて、各国の経済対策への期待が高まっているものの、下落することとなった。足許、景気対策に伴う需要喚起で価格が上昇することへの期待感が徐々に後退してきているように思える。以前は公共投資への期待が高まり価格が上昇する局面もあったのだが、このコラムでもコメントさせてもらっているように「公共投資や経済対策は、戦略分野への投資でない限りは基本的には先の需要の前倒し」であるため、先々の需要拡大に繋がらない可能性があることを市場参加者が認識し始めていることが背景にあると考えている。その結果、イールドカーブは期先が低下し、フラットニングが進行する可能性が高くなってきたと見ている。

(経済関連ニュース)
・1-11月中国固定資産投資 前年比+26.8%(前月まで+27.2%)、市場予想26.9%。
・12月ユーロ圏サービス業景気指数速報 42.0(前月改定42.5)、市場予想41.4、製造業景気指数34.5(35.6)、34.2、総合指数38.3(38.9)、37.8。
・11月英インフレ率前年比+4.1%(前月改定+4.5%)、市場予想+3.9%。
・11月米住宅着工 ▲18.9%の62.5万戸(前月改定77.1万戸(速報比▲2万戸))、市場予想73.6万戸。
・11月米CPI前月比▲1.7%(前月改定▲1.0%)、市場予想▲1.3%。コア指数 前月比変わらず(前月改定▲0.1%)、市場予想+0.1%。
FOMCFF金利を25bp引き下げ、0〜25bpのレンジに設定。
・米ゴールドマン・サックス2008年9-11月決算、21.2億ドルの赤字。
日銀短観 大企業製造業▲24(前回調査時▲3)、市場予想▲23、大企業非製造業▲9(+1)、▲9。
中小企業製造業▲29(前回調査時▲17)、中小企業非製造業▲29(▲34)。
設備投資 大企業全産業 前年度比▲0.2%(前回調査時+1.7%)、中小企業全産業 ▲11.6%(▲12.9%)。

・ドルは対ユーロで下落。FOMCでの利下げが実施され、実質ゼロ金利になったことからドルが売られることとなった。ドルは対円でも大幅に下落し、円は88円台に突入している(東京時間)。
日本株は下落。米中の鉱工業生産悪化を受けて米株が下落したことが売り材料視された。急速に円高が進んだことも輸出関連株の売りを誘ったようだ。米国株は急上昇。FOMC金利の誘導目標を引き下げ、実質ゼロ金利としたことが好感され、大幅な上昇となった。赤字決算となったゴールドマンサックスも上昇した。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は続伸。米経済統計の悪化を受けてドル安が進行したことから買いが入ったが、200日移動平均線レジスタンスラインに近づくレベルでは売り圧力も強く、引けに掛けて水準を切り下げる展開となった。東京時間にはいってからは、FOMCでの利下げの影響でさらにドル安が進んだことから、金は200日移動平均線をトライする動きが続いている。
 今後については、ドル/ユーロ相場と金価格の一次回帰分析の結果、現在の価格はドル安に転じない限りは概ね120ドル程理論値から高い状態であることから、600ドル〜620ドルまで下落する可能性があると考えている。その一方で安全資産としての金の需要は堅調であることから、下値も限られると考えている。
 NY銀も上昇。ドル安の進行を受けて金が上昇したため、銀も買いが進んだ。50日移動平均線を上回ってから比較的堅調な推移が続いており、目先一目均衡表の雲の上限を試す動きとなっている。但し株価が不安定なことから上げ幅は限られることになると考えている。

・NYプラチナは上昇した。ドル安がNY時間にかけて進行したことから、そもそもの水準が安いこともあって上昇することとなった。しかしながら50日移動平均線レジスタンスラインは上抜け出傷に引けている。尚、FOMCでの利下げを受けて本日東京時間では50日移動平均線を実に半年ぶりに回復している。
 急速な実体経済の悪化を受けて、プラチナ価格は大幅な調整後、冴えない展開が続いている。中期的な見通しについてプラチナは、低い水準で安定すると考えているものの、現在の水準は売られすぎであると考えられる。プラチナ生産の70%を占める南アの電力問題は4-5年解決の目処が立っていない。一方でアジアを中心とした自動車需要は比較的堅調に推移すると見られ、環境面から米国もプラチナの消費を増やさねばならない(AngloPlatの見通しでは普及率が5-8%であればさらに300キロオンス〜500キロオンスの需要増が見込まれる。)。こうした環境下、2008年、2009年のプラチナ需給は各々181キロオンス、458キロオンスの供給不足の状態になると考えており、供給不足が地上在庫で相殺されると期待されるものの信用不安が高まる中供給途絶のリスクは高いと考えておくべきだろう。但しこのシナリオのリスクは自動車需要が予想を上回ってさらに悪化した場合であるが、政府の救済策が合意に至らない等、混迷の度合いを強めておりこのリスクシナリオの蓋然性が高まってきた。
 NYパラジウムも小幅上昇。ドル安の進行を受けて買いが入った。今後パラジウムの価格は低位安定すると考える。環境規制の高まりから引き続きプラチナ・パラジウム需要が高まり需給の改善が期待されるものの、予想を上回る経済状態の悪化が需給を緩和させる可能性が出てきているためである。また、チューリッヒ、ロシア、その他の地区の地上在庫が各々8百万オンス、10百万オンス、2百万オンス程度あると見られることや、自動車会社の救済策が迷走していることが上値を重くしよう。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油▲1.0MB、ガソリン+1.3MB、ディスティレート+1.5MB、稼働率±0.0%
OPEC原油の供給超過緩和に向けて400KBDの減産をロシアに要求。
サウジアラビア ヌアイミ石油鉱物資源相「2MBDの減産を決定する見通し」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。取引序盤は為替でドル安が進行したことから買いが入ったが、米住宅着工が激減していることから地合いが悪化、10日移動平均線を上抜けることもできずに水準を切り下げる動きとなった。東京時間4時頃のFRBの利下げは価格に織り込まれていない。足許、3,000ドルを下値に、10日移動平均線を上値に、狭いレンジでのもみ合いが続いている。ファンダメンタルズは少なくとも短期的には大幅に悪化している。先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、足許の中国の需要が鈍化し始めている可能性が高まってきているためだ。中期的には中国政府の経済対策や米政府の景気対策の影響で価格は上昇すると考えるが、主要企業の決算期である12月を越えるまでは厳しかろう。LME在庫は+3,800Mt増加、(FSCは6.3日)、(キャンセルワラント率は1.2%)。売買高は5,622枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は40ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。ドル安の進行と米経済統計の悪化の綱引きとなり、10日移動平均線を上値として比較的狭いレンジでのもみ合いとなった。コスト割れ生産者の減産観測も相俟って下値は限られ、景気悪化で上値も限られるという状態が続いている。LME在庫は+2,725Mt増加、FSCは7.2日(キャンセルワラント率は0.9%)。売買高は2,577枚。イールドカーブはパラレルに上昇。C-3は21ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。ドル安の進行といったプラス材料はあったが、景気悪化に焦点があたりかつ、10日移動平均線が1,000ドルの節目を下抜けしたことからテクニカルにも売り圧力が強まった。景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは強相対的に強いのだが、景気低迷が長期化する可能性が高まったことや、中国が課してきた精錬鉛の輸出関税が撤廃されるのではとの憶測記事が市場参加者を疑心暗鬼にさせており総じて不冴えな相場展開となっている。LME在庫は+125Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は3.2%。)。売買高は1,090枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は9ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。前日までの流れを受けて前日比マイナスで寄り付いた後、LME在庫の増加を受けて水準を切り下げた。その後ドル安が進行したためNY時間に向けて買いが入ったが、米住宅着工の悪化といったマイナス材料を受けて結局前日比マイナスで引けた。原油価格がOPECの減産効果の薄さから下落したこともマイナス材料となった。尚、FRBの利下げは価格に織り込んでいない。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落していることから下げ余地は限られるとか予想する。ただ、中国がアルミ製品の輸出税を引き下げる見通しであることが域内需給の緩和要因になること、12月の欧米企業決算を超えるまでは企業の資金繰り負担が重く、新たな買いが入りにくい環境にあることからしばらくは冴えない展開が続こう。LME在庫は+10,100Mt増加、(FSCは17.7日)。(キャンセルワラント率は0.6%)。売買高は8,341枚。イールドカーブは期先が下落し、ベアフラットニングしている。C-3は40ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫の増加やドル安の進行といった強弱材料を受けて前日引けレベルでもみ合っていたが、NY時間に発表された経済統計の悪化から、10日移動平均線を割り込んで下落した。足許、コスト割れ生産者の生産調整が下値余地を限らせる一方、実態経済の悪化に伴う需要の低迷で上値も限られている。LME在庫は+108Mt増加、(FSCは18.0日)、キャンセルワラント率は1.3%。売買高は768枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は123ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の錫価格は下落した。ドル安お進行といったプラス材料はあったものの、米経済統計の大幅悪化が地合いを悪化させ、LME在庫の増加と相俟って総じて冴えない相場展開となった。インドネシアや中国の生産輸出状況が徐々に改善し始めているようであり、アジア域内の錫在庫は増加傾向にある。とはいえLME在庫の水準は低く、需給はタイトであり今後も下値は堅いと考えている。イールドカーブバックワーデーションの状態であることを見るに不況下においても需給が逼迫していることが伺える。LME在庫は+170Mt増加、(FSCは4.8日)、キャンセルワラント率は7.7%。売買高は269枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は210ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。OPECの減産による価格下支え効果に疑問符が付く中、期先を中心に下落しフラットニングが進んだ。結局OPECは、一気に大幅な削減を行えば先々の需要減少が発生し、少なければ価格下支え効果がないとされ、非常に難しいオペレーションを強いられている。結局、価格が彼らにとって有意な水準で安定するためには、減産にそれなり以上に時間を掛けねばならないということであろう。今回の減産は需要に影響を与えない程度の削減にとどまると見られ、2MBDとなると予想される。これに加えて0.4〜0.6MBDの削減にロシアが応じるかどうかがポイントとなろうか。WTIイールドカーブは期先の下げ幅が大きい。Brentも同様。直近限月の騰落率はWTIは▲2.1%、Brentは▲6.1%。
 石油製品も下落。RBOBは期近のみ上昇、期先は低下。総じてOPECの減産が即効性のある価格下支え効果をもたらさないとの見方から、相場は冴えない推移が続いている。イールドカーブは期先を中心に低下している。直近限月の騰落率は+0.3%。ヒーティングオイルもNY時間前場にかけて上昇し、その後の原油の下落を受けて水準を切り下げ、結局10日移動平均線を下回っている。イールドカーブは期近のみ小幅上昇、しているが略パラレルに低下している。直近限月の騰落率は±0.0%。ICEガスオイルは下落。イールドカーブはパラレルに低下している上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+3.6%。

(ひとりごと)
オムライスを食べるとき
非常に考える

このネタ、昨日飲み屋でとある人に若干披露した話なので書くかどうか悩んだけど
書くことにしました。

で。

何を考えるかというと

「ケチャップのかけ方」

である。
大体ですね。
外で食べる場合には、既にケチャップかかってるので余り悩まないで済むのだが
外で食べる場合でも、ケチャップがかかっていない場合や
家で食べる場合が問題なんですね

隣でオムライスを食べている人を見て欲しい
私が分析するに概ね、3種類の「かけ方」がこの世に存在するようだ

1つ目は、プラスチックの見本のように、オムライスの真ん中に少し皿に垂れる形でケチャップをかける場合。
このかけ方は圧倒的に女性に支持されているようであり、7割から8割の女性がそのようにしてかけているようだ(サンプル数、少ないですが)
これは、私は納得がいかない。
つまりですね。
申し訳ないんだけど私の意見では、オムライスはひたすらケチャップを食べるものなのです
そう考えると真ん中だけ掛けてしまうのは、どう考えても不十分なんですよね

なので、2つ目のかけ方は「万遍なくかける」というもの
これであれば、オムライスの食べ味は変化こそなくなるものの、どこのパーツを食べたとしても食べ味が均一になり
効率的に悩まずに、食べ進めることができる。
これは食事の時間が余り取れない人向きである。外で食べるならば、サラリーマンが「既にかかっているケチャップを全面に広げる方法で」採用する場合が多いようだ。

で、3つ目は「初めはハートの形とか、顔を書きながらケチャップをかける」場合である。
これは、未だに子ども感覚が抜けていない、私のような人間が採用するかけ方であるが
プラスチックの容器に入っているケチャップを採用している家でなければできない方法である
しかし、である。
家の冷蔵庫にケチャップを逆さに立てて保管していないと
絵を描いている最中に不十分な量のケチャップが空気とともに飛び散り
絵に全くならず、最終的に2番目の方法に帰結する場合が多いのだ。

なので、まとめると結果的に2の方法を採用している人が多い、ということなのだろう。

ま、どうでもいいことなんですけどね。