幼稚園の友達

(商品市況概況)
「楽観論の広がり」
 昨日の商品価格は軒並み上昇している。市場の話題となっていた米銀ストレステストが市場予想の範囲内に留まったことや、民間雇用統計の内容が市場予想よりも良かったことが材料視された。また、豚インフルエンザの拡大を受けて「物流の停滞に伴う景気悪化」が懸念されたがもうじき夏場に突入することもあってインフルエンザ禍が徐々に沈静化すると見られていることも支援材料となったようだ。
 足許、経済統計やこうした豚インフルエンザ問題等、市場は「マイナス材料の中でも強材料を探す」ようになってきている。このことは明確に「センチメントの転換」と説明できるのだが、足許、センチメントの転換自体が買い材料となっているようだ。但し以前このコラムで指摘したように、景気は「回復したわけではない」ことや、GM問題はまだ解決していないこと、銀行の不良債権問題も終了したわけではないことから、上値は引き続き限定されると考えておいた方がよさそうだ。ただし相場の上昇、特に株価の上昇に伴って市場参加者のリスク許容度は増していくものと考えられることから、下値は徐々に切り上がる展開になるものと考えている。

(経済関連ニュース)
・4月中国製造業PMI 53.5(前月改定52.4)。
・3月米製造業受注額 前月比▲0.9%(前月改定+0.7%(速報比▲1.1%))、市場予想▲0.6%。
・4月ミシガン大学消費者マインド指数確定 65.1(速報比+3.2)、市場予想61.9。
・4月ISM製造業景況指数 40.1(前月改定36.3)、市場予想38.4。
EU欧州委員会 2009年ユーロ圏成長率予想 ▲4.0%(前回発表時▲1.9%)。
・3月米建設支出 前月比+0.3%(前月改定▲1.0%(速報比▲0.1%))、市場予想▲1.6%。
・3月米中古住宅販売 前月比3.2%(前月改定+2.0%)、市場予想±0.0%。
・3月ユーロ圏PPI 前年比▲3.1%(前月改定▲1.7%(速報比+0.1%))、市場予想▲2.9%。
・4月ISM非製造業景況指数 43.7(前月改定40.8)、市場予想42.2。
・3月ユーロ圏小売売上高 前年比▲4.2%(前月改定▲4.0%)、市場予想▲2.6%。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+2.0%の979.7、購入指数 前週比+5.0%の251.6、借換指数 前週比+1.2%の5,169.3
・4月米ADP民間雇用者数 前月比▲491千人(前月改定▲708千人(速報比+38千人))、市場予想▲645千人。
・米銀ストレステスト、BOA、シティ、ウェルスファーゴ、GMAC等は資本増強の必要性あり(関係者)。

・ドルは対ユーロで上昇。7日の政策決定会合で、非伝統的な金融手法をECBが用いる可能性が高まっていることや、米銀ストレステスト問題をこなして株価が上昇したことが背景。円は対ドルで上昇している。
日本株はGWで休場。米国株は大幅に上昇。米銀の資本増強が市場予想ほどは拡大しないとの見方が強まったことや、ADP雇用統計が市場予想を上回ったことなどから楽観的な見方が広まったため。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は大幅に上昇した。米株式市場が安定を取り戻しつつあることや、一大生産国であるアルゼンチン・ブラジルの生産減少観測、中国の大豆の在庫積み増し観測が材料視された。結果、大豆価格は200日移動平均線を上抜けし、大幅に水準を切り上げている。イールドカーブは略パラレルに上昇。
・トウモロコシ価格は上昇。USDA発表の作付報告が33%(例年50%)と大幅に遅れていることや、エネルギー価格の上昇が材料視された。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。
・小麦価格も上昇。米国の降雨の影響等で作付けが進捗していないこと(23%、例年59%)が材料視された。イールドカーブはパラレルに小幅上昇している。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は上昇。ドル高が進行、株高も進行したものの中国政府の金買い増し観測や「引き続き安全資産としてのニーズ」が強いことからしっかりの展開となった。金価格の上昇が継続するか否かは今後株価動向にかかっているが、総じて足許の株価は堅調に推移している。過剰な質への逃避への動きが終了した後に、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくない。但しQ209の間は金価格の急落は想定していない。銀価格は金の上昇と株価の上昇を受けて大幅に水準を切り上げる動きとなった。

・NYプラチナ価格は小幅上昇した。米株上昇と金価格の上昇が材料となった。足許一目均衡表の雲の上限でサポートされながら堅調な推移となっている。パラジウムも上昇した。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。足許の懸念材料となっていた豚インフルエンザ問題や銀行のストレステストなどが略予想の範囲内に収まる見込みが高くなってきたことや、それを好感した株価の上昇を受けてどう価格は上昇し、200日移動平均線を試す動きとなった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しており価格は底を打った可能性が高い。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、上値は限定されよう。目先は200日移動平均線(5,000ドル)が上値の目処になろう。LME在庫は+7,225Mt増加、(FSCは85.3日)、(キャンセルワラント率は17.7%)。売買高は14,859枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は7ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。銅と同じく豚インフルエンザ問題や米銀ストレステストなどの悪材料をこなし、LME在庫の減少とキャンセルワラント率の上昇を材料に200日移動平均線を下値として堅調な推移となった。但し各国政府の経済対策や、中国政府による市中余剰在庫の買い上げの動きを受けて下値は切り上がってきている。LME在庫は▲4,300Mt減少、FSCは10.9日(キャンセルワラント率は4.9%)。売買高は6,285枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。豚インフルエンザ問題や米銀ストレステスト等の悪材料をこなし、株価の上昇も手伝って堅調な推移となった。結果、200日移動平均線を回復するに至っている。中国の貿易統計を見るに、国内の環境基準に配慮して輸入が増加しており、鉛価格の下支え要因となっている。但し、大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことから、上値は限られるとの見方は変更していない。LME在庫は+800Mt増加、(FSCは3.2日、キャンセルワラント率は0.9%。)。売買高は2,144枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、フラットニングしている(手前はコンタンゴ)。C-3は12ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。豚インフルエンザ問題や米銀ストレステスト等の材料をこなし、株価が堅調に推移していることなどが材料視された。LME在庫が増加してはいるものの、センチメント要因の方が価格に大きな影響を与えているようである。オプションの溜まる1,500ドルを上抜けしたことも上げを助長したようだ。足許、4月14日の高値である1,555ドルを上抜けしたことから、1,600ドルがが意識されることになろう。今後はFOMCや米政府による金融システム対策、信用不安対策が進捗していることで相場の雰囲気が好転しており、実際発表される経済統計も最悪期を脱した可能性を示唆する内容のものが多く、コストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を固める動きになると考えている。GM問題はクライスラーよりも規模がはるかに大きく、実際に結果が出ればマイナスのインパクトが予想されるが、時間をかけて市場が織り込んでいることもあり、影響は然程大きくないと考えている。LME在庫は+42,600Mt増加、(FSCは37.8日)。(キャンセルワラント率は1.3%)。売買高は13,806枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は38ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫が大幅に減少したことや、豚インフルエンザ問題、米銀ストレステスト問題等の悪材料をこなして株価が上昇したことなどが材料視された。結果、他の非鉄金属同様、200日移動平均線を意識して価格は大幅に上昇することとなった。但し、足許のステンレス需要は回復しておらず上値余地は限られているが、コストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)を下回って下落するのは難しいと考えており、金融市場の安定化とともに下値は切り上がってきている。LME在庫は▲768Mt減少、(FSCは30.3日)、キャンセルワラント率は3.3%。売買高は3,078枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は68ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は大幅に上昇した。LME在庫の大幅減少、豚インフルエンザ問題や米銀ストレステスト等の悪材料をこなし株価が堅調に推移したことから大幅な上昇となり、他の非鉄金属と同様、200日移動平均線を目指す展開となった。錫価格は需給がタイトな中堅調な推移が続いており、100日移動平均線〜10日移動平均線でのレンジ推移となっている。LME在庫は▲385Mt減少、(FSCは11.8日)、P596は0.99%。売買高は933枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3は245ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油+0.6MB(市場予想+2.5MB)、ガソリン▲0.2MB(+0.6MB)、ディスティレート+2.4MB(+0.9MB)、稼働率+2.65%(+0.25%)

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇。豚インフルエンザ問題、米銀のストレステストといったマイナス材料をこなして株価が上昇していることもあり、原油価格は大幅に水準を切り上げる動きとなっている。景気回復にはまだ時間がかかると見られるものの、株式市場の回復はセンチメントの好転を通じて相場にプラスの材料となる。イールドカーブは期近が上昇し、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+4.2%。Brentも上昇。Brentは現在の原油市場の需給をWTIよりもより正確に反映していると考えられるが、足許50日移動平均線を下値に堅調な推移が続いている。直近限月の騰落率は+3.5%。WTI/Brentはポジティブスプレッドが拡大。
 石油製品も上昇。RBOBも米経済統計を受けた株価の上昇に伴う原油価格の上昇を受けて、200日移動平均線を試す動きとなった。イールドカーブは期近の上げ幅大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+3.3。ヒーティングオイルも上昇。原油価格の上昇に連れる形で上昇したが、在庫水準が高すぎることもあって上値は極めて重い。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+3.0%。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.6%。

(ひとりごと)
GWはいかがでしたか?
まだお休みの人は多いと思いますが。

お好み焼きの話が続いてますが、今日は別の話を少し。


GW中に家族で山に行ったのだが、その中で「子供の幼稚園」の話が出た。
またその中で、私が幼稚園の頃の同級生の話に話題が及んだ。
その頃、「ひで君」という呼び名の友人がいた。
その子は幼稚園は一緒だったものの、小学校から別の学校に行ってしまったのでその後は音信不通であったが
自分としては一番の仲良し、と思っていたのでこの年齢になるまで気になってはいたものの
全く連絡が取れず仕舞いで、現在に至っている。

ところが、母いわく、ひで君の話を別の人から聞いた、ということだったので
一般ピープルのことを何で知らない人が知っているんだろうか?他人じゃないのか?
と思ったものの、ひょっとして、と思いネットで彼の名前を検索してみた。


そしたら、出る出る。
Yahooで2百万件ぐらい出てきた。


え?え?え?


彼、どうなっちゃったんだろうか?と思い良く良く見てみると

ZEEBRA

というMC(ラッパー)として大成していた。
何でも、武道館でコンサートもやったらしい。
やっぱり他人じゃないのか、と思い写真を見てみると
幼稚園の頃と変らない顔の彼がそこにいた。


...まさかこんなところで彼に再会(というのか?)するとは...。
ウィキペディアで略歴見てみると
...苦労したんだね。

自分が何かできることがあったのではないか、とも思ったが
まぁ、そうは言っても幼稚園の頃の友達
小学校が変ったり
親が連絡取らなくなると子供も連絡しなくなるもので
世の中的には他人、というステータスなんだろう。
今あって話しても、多分話が合わないだろうし。


同じ幼稚園で人生をスタートして
全く違う人生。
30年以上経つと、人は同じところには住まなくなるものだと
つくづく感じたGWであった。