人間牧場

(商品市況概況)
デリバティブの取引規制」
 昨日の商品価格は下落後上昇したものが目立った。一昨日の株大幅下落や、GMの破産法適用に関するコメント発表、米当局によるデリバティブ規制法案の概要発表(おととい)を受けて今までのプラスのセンチメントが逆回転していたが、NY時間の株の戻りを受けて下げ幅を削る動きであった。
 多くの市場、取引において米国の保護主義、管理主義が強化されている印象を受ける。今回のデリバティブ規制に関しても然りである。現在のデリバティブ相対取引で行われているものの比率が高く、それをすべて取引所で集中管理するとなると、一部いや多くのデリバティブを用いている企業が市場参加を見送ることになるのではないだろうか。市場で取引する場合には証拠金の拠出が必須となる可能性が高く、取引のルールも今まで以上の高い規律を要求されることになると予想されるためだ。「そんなに面倒ならばもう取引しないでいい」という人が出てきてもおかしくないだろう。不透明な取引を排除し、市場を健全に機能させる、ということのみが目的であるならばそれで問題ないのだが、市場参加者の低下は流動性の低下、取引可能期間の短縮を促す可能性があり、「中長期のリスクマネジメント」が困難になるリスクをはらんでいる。まあ、メリットがあるものには当然デメリットがあるわけで、どちらを選ぶ(昔か今か)かのポイントは、要は「何を目的にした改革なのか」ということであろうか。

(経済関連ニュース)
・岡田、鳩山両氏、民主党総裁選に出馬を表明。
・4月米生産者物価指数 前月比+0.3%(前月改定▲1.2%(速報比変わらず))、市場予想+0.2%。コア指数 前月比+0.1%(前月改定 ±0.0%)、市場予想+0.1%。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+32千人の637千人(前週改定 605千人(速報比+4千人))、市場予想610千人。
・みずほFG、8,000億円を普通株で調達する意向であることを発表。
・米プルデンシャル、ハートフォードに対する公的資金注入、米政府が承認。
・3月日本機械受注 前月比+13.2%(前月改定▲8.1%)。
・1-4月対中国直接投資 前年比▲21.0%。4月は▲22.5%。
・米政府、金融派生商品の規制強化策を発表。取引所を通さない相対取引を金融当局が監督する市場で集中決済する方式が軸。持ち高規制や資本規制も視野に。
・米GM ヘンダーソンCEO「破産法申請適用の可能性は、現時点では高い。破産法申請を回避できれば良いが、それ以外の方法で再建が成功する方法が見当たらない」

・ドルは対ユーロで下落。米経済統計の悪化や前日の株下落を受けて安全資産としてドルが物色されていたが、結局のところもみ合い、ドル安となった。ドルは対円では下落。米金融市場動向が再び不安定になってきたことからキャリートレードアンワインドが入った様子。
日本株は大幅に下落。前日の米株の大幅下落を受けて下げ幅を拡大した。米株は反発。金融株を中心に買い戻しが入った。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は続伸。米経済統計の悪化を受けて安全資産物色の流れが再び加速したが、米株上昇等の影響もあって上値は押さえられた。繰り返しコメントしているように金価格の上昇が継続するか否かは今後株価動向にかかっているのだが、総じて足許の株価は堅調に推移している。過剰な質への逃避への動きが終了した後に、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくない。但しQ209の間は金価格の急落は想定していない。銀価格は小幅上昇。アジア時間の株下落もあって前日比大幅マイナスで寄り付いた後下値を探る動きとなったが、NY時間の株の戻しもあって小幅上昇して引けた。

・NYプラチナ価格は下落した。米GMが「破産法の適用申請の可能性が高い」とコメントしたことが、自動車関連業種の業績悪化懸念、ひいては需要減少に繋がるとの見方から下落した。しかしながらドル安が進行していることや、現在のプラチナ価格が対ドル・ユーロ水準比で割安であることもあり、NY時間の株の戻り(プラチナは工業品なので、非鉄金属と同様株高はプラス材料)もあって下げ幅を削る動きとなった。パラジウムは小幅下落。

・韓国ポスコ、原材料価格の低下を受けて鉄鋼製品を値下げの意向。
・Xstrata チリLomas Bayas銅山労働者、賃金をめぐるストライキから明日現場に復帰の見込み。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は小幅上昇した。LME在庫の大幅減少が継続していることから前日引けレベルで膠着していたが、NY時間にかけて大幅に水準を切り下げ下値余地を探る動きとなった。しかしながら米株が底堅く推移し、前日の大幅下落から反発したことを受け、引けにかけては下げ幅を大きく削る動きとなった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しており価格は底を打った可能性が高い。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、上値は限定されよう。目先は200日移動平均線を挟む攻防になると考える。この水準が維持できれば5,000ドルが視野に入ることになると考える。但し繰り返しになるが、現時点において5,000ドルを更に上回るほどの強い材料は存在しない。LME在庫は▲3,100Mt減少、(FSCは78.7日)、(キャンセルワラント率は19.6%)。売買高は10,726枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が小幅上昇、期先が下落し、ツイストする形でスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は4ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。欧州時間からNY時間にかけて下値余地を探る動きとなっていたが、NY時間の株上昇の影響もあって引けに掛けて買い戻しが入り結局前日比プラスで引けている。足許、当面は1,400ドルを大きく下回る材料は見当たらない。需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、生産調整の進捗の効果もあって価格の行き過ぎた下落が修正される形で上昇していたのだが、今度は上げピッチが早かったことから下値を固める動きになっていると言える。LME在庫は前日比変わらず。FSCは10.9日(キャンセルワラント率は3.6%)。売買高は4,916枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。相場展開は銅や亜鉛と同じく、前日の流れを受けて水準を切り下げ、一時200日移動平均線を割り込んだものの、NY時間の株上昇を受けて買い戻しが入り、200日移動平均線を回復して引けた。足許、200日移動平均線ではサポートされて比較的堅調な推移となっている。中国の貿易統計を見るに、国内の環境基準に配慮して輸入が増加しており、鉛価格の下支え要因となっている。尚、大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことから、上値は限られるとの見方は変更していない。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは3.2日、キャンセルワラント率は1.3%。)。売買高は1,735枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きいが略パラレルに低下している。C-3は6ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤は他の非鉄金属同様、前日の株安を受けて下値余地を探る動きとなったが、NY時間の株上昇を材料に再び買い戻しが入り上昇、前日比プラスで引けた。今後は各国金融当局による金融システム安定化対策、信用不安対策が進捗していることで相場の雰囲気が好転しており、実際発表される経済統計も最悪期を脱した可能性を示唆する内容のものが多く、コストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を固める動きになると考えている。また、コストベースとして一般に意識されている1,750ドルまでの価格修正があってもおかしくない状況。LME在庫は+6,375Mt増加、(FSCは38.3日)。(キャンセルワラント率は1.1%)。売買高は6,815枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きいが殆ど形状は変っていない。C-3は37ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の大幅調整というプラス材料はあったものの、アジア時間の株下落を嫌気して10日移動平均線を割り込んで寄り付いた後大幅に水準を切り下げる動きとなったが、NY時間の株の戻りを受けて買い戻しが優勢となり下げ幅を削った。足許、コストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)を下回って下落するのは難しいと考えている。LME在庫は▲642Mt減少、(FSCは29.8日)、キャンセルワラント率は3.8%。売買高は1,628枚。イールドカーブは期近と期先の下げ幅が大きく、イールドカーブは期先の上げ幅大きくブルスティープニングしている。C-3は80ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は下落した。LME在庫の大幅増加やアジア時間の株の下落を材料にNY時間にかけて水準を切り下げ200日移動平均線、10日移動平均線を割り込む動きとなったが、NY時間の株買い戻しを受けて下げ幅を削り、200日移動平均線を維持して引けた。LME在庫は+120Mt増加、(FSCは13.1日)、P596は0.89%。売買高は336枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は274ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー関連ニュース)
・IEA月報
2009年石油需要83.2MBD(前回発表時比▲200KBD、前年比▲2.6MBD)
4月石油供給 83.6MBD(前月比+230KBD)、Non-OPEC供給50.3MBD(前回発表時比+50KBD、前年比▲300KBD)、北海生産の回復とロシアの生産増加で。
4月OPEC生産 28.2MBD(前月比+270KBD)、OPEC11生産量25.8MBD(前月比+230KBD)、生産遵守枠24.845MBDを上回る。
3月のOECD在庫は2,745MB(前年比+6.7%)、アジア地区の原油・ディスティレート在庫の減少を北米・欧州の原油在庫が相殺。FSCは62.4日(前年比+8.0日)。
Q209の原油処理量は71.1MBD(前年比▲3.1MBD、前回発表時比▲0.2MBD)、北米と中国の稼働率が上昇しているものの世界ベースでは稼働率低下。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は小幅反発。取引序盤は株安の影響やIEAの需要見通し下方修正もあってジリ安の展開となったが、NY時間の株の回復を受けて買い戻しが入り前日比プラスで引けた。結果的に10日移動平均線でサポートされた形となった。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.0%。Brentは直近限月が下落。限月交代に伴う乗り換えの動きと見られるが、直近限月以外は上昇し、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は▲1.2%。WTI/Brentはポジティブスプレッドは拡大。
 石油製品はまちまち。RBOBは取引序盤から200日移動平均線をめぐる攻防となったが、ドル安や株高を受けたNY時間の株上昇もあって引けにかけて大幅に上昇し、200日移動平均線を固める動きが続いている。イールドカーブは期近が上昇、期先はパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+2.0%。ヒーティングオイルは小幅上昇。アジア〜欧州時間にかけて下落し、株の戻りを受けて10日移動平均線のサポートを確認しつつ堅調な推移となった。但しそもそものFSCベースの在庫水準が高すぎることから、上値も重い。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+0.3%。ICEガスオイルは下落。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.4%。"


(ひとりごと)
友人2人に子供が生まれた
おめでとう!!


さて。


ネットを見ていたら、女性向けのモバイル向けサイトに

男の子牧場

ってのがあるらしい。
何でも、婚活サービスの一環で、会員登録した女性同士が自分の持つ男性情報を交換するサービスらしいんだが
でも、男性が家畜になってるのは、ちょっとどうですかね。
もし、自分が勝手にそのサイトに家畜として登録され
その情報を元に女性とお付き合い出したとしても、やっぱり嫌だよなぁ。

それに対抗する形で「女の子牧場」ってサイトも立ち上がったらしいんだけど
なんだか、江戸川乱歩の小説みたいなタイトルで、なんか淫靡な感じがしますよね...
まぁ、確かにアクセスは増えそうな感じがするタイトルですよ。

でも思い返してみると、「牧場」ってタイトルのものを子供の頃に見たことがある。
ウルトラセブンのお話で「人間牧場」ってタイトルのお話があった。
地球にブラコ星人ってのが攻めてくるんだが
彼らの目的は、彼らの植物を培養するために地球に来ているのだが
その植物は人間の女性ホルモンを栄養源に育つので
女性がターゲットにされる、という話。
最終的にはいつものごとく、ウルトラセブンに完膚なきまで叩きのめされて終るのですが。

と、「人間」と「牧場」っていうと上の話を思い出しちゃうんですよね。
なんとなく、ウルトラセブンのお話の時に感じた、なんとなくいやな気分に今回の話は似てる気がするんですよ...


出会いの場が提供されるのは大賛成であるが、「牧場」ってネーミングは止めませんか?