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(商品市況概況)
「上昇」
 昨日の商品価格は概ね上昇した。ここ数週間、いや数ヶ月の材料である株価が、米経済統計の好転を受けて大幅に上昇したため、多くの商品が買われ、上昇することとなった。この10年間、商品相場を牽引してきた中国株が年初からじりじりと上昇、出遅れ感があったインド株、ブラジル株も上昇していることも、商品価格の上昇を予感させる環境となっている。特に銅は、足許の在庫減少もあり、「期先が上昇→期近が上昇→期先が上昇・・・」のこの10年間に多くの商品で見られた価格上昇のパターンが見られ、短期的には上昇局面入りした可能性が高くなってきた。但し、経済対策の実行に伴う人工的な需要による側面も否めず、現時点において「底を打った」とは断言しがたい。弊社としては「経済対策の実施は将来の需要の前取り」のスタンスであり、本格的な上昇局面入りに関しては引き続き慎重なスタンスである。但し、多くのケースで銅の価格上昇がその他の商品価格に先行して観測されることが多く、このままの上昇が続くと他の商品のセンチメントも大きく転換させる可能性をはらんでいることは要注意である。
 とはいっても、6月1日のGM問題期限や北朝鮮問題といったジョーカーが場にまだ切られていないことも、忘れてはならないだろう。

(経済関連ニュース)
・Q109タイGDP 前年比▲7.1%(前期改定▲4.2%)、市場予想▲6.5%。
北朝鮮が核実験を実施。その後続けて短距離ミサイルを発射。
・3月S&Pケースシラー指数 前年比▲18.7%、市場予想▲18.3%。
・5月米消費者信頼感指数 54.9(前月改定40.8(速報比+1.6))、市場予想42.6。

・ドルは対ユーロで上昇。ユーロ高が急速に進行していたことに対する警戒感が強まる中、ユーロは軟調に推移していたが夜間に発表された米消費者信頼感指数の改善を受けて株が上昇、再び安全資産としてのドル需要が薄れ、ユーロは戻して引けている。ドルは対円でも上昇している。
日本株は下落。新規材料に乏しい中、9,000円を固める展開となっていることから上値を試したが、北朝鮮の核実験・ミサイル発射に伴う地政学的リスクの高まりが嫌気され手仕舞い売りに押された。米国株は大幅に上昇。夜間に発表された消費者信頼感指数の大幅な改善を受けて買いが入った。最悪期は脱したとの見方が強まった。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は小幅下落。ドル高の進行を受けて金は連れ安となっていたが、NY時間の米統計の改善に伴うドル需要の後退(毎度、複雑ですが...)を受けてユーロが上昇、金も下げ幅を削ることとなった。そもそも北朝鮮の核実験等の地政学的リスクの高まりもあって金は底堅い推移になり易い。金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易い。但し過剰な質への逃避への動きが終了した後に、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくない。但しQ209の間は金価格の急落は想定していない。昨日の引けは 953.30(▲5.6)。
 銀価格も金の下落を受けて下落した。10日移動平均線からの乖離幅が大きかったこともあって短期的な調整であったと見る。また、直近半年の高値である5月22日にマークした14.76ドルが意識されたようだ。昨日の引けは 1,458.80(▲9.5)。

・NYプラチナ価格は大幅に下落。6月1日に期限が迫るGM問題の解決に関し、米ガイトナー長官が「存続可能な企業を残し、破綻の場合には雇用への影響を抑えることが目的」とする政府計画を示したことから、自動車関連業種の業況悪化、プラチナ消費減少観測が台頭したため。但しこれらはあくまで「観測」であり、決定事項ではないこと、株価が大幅に上昇していることから大幅に下がったとは言っても下げ幅は比較的限定されたとの印象。また、アジア地区の宝飾品需要が旺盛であることも指摘されており、1,100ドルを下値に堅調な推移が続いている。昨日の引けは1,139.8(▲20.2)。
 パラジウムは小幅続落。昨日の引けは231.55(▲2.1)。

Rio Tinto 鉄鉱石の基準価格を33-44%引き下げ。新日鐵と供給価格引き下げに合意。


(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。LME在庫の大幅な減少継続していることに加え、NY時間の米経済統計の好転に伴う株価上昇が好感された。この上昇で200日移動平均線を明確に上抜け、チャート的には中期的な上昇局面入りした可能性が出てきた。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しており価格は底を打った可能性が高い。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、上値は限定されよう。200日移動平均線を結局維持したことで、5,000ドルが視野に入り始めたと見るが、現時点において5,000ドルを更に上回るほどの強い材料は存在しない。LME在庫は▲6,800Mt減少、(FSCは69.3日)、(キャンセルワラント率は14.6%)。売買高は10,648枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が大幅に上昇し、再びカーブはバックに戻った。C-3(Cash vs 3M Fwd)は2ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは4,660.00(+50:2C)。
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫が大幅に増加したことから欧州時間にかけて下値を探ったが、NY時間の経済統計好転に伴い引けにかけてはジリ高となり、下げ幅を削った。経済対策の息切れで需要が減少した可能性が指摘され始めている中での統計数値の好転であったことから材料視された。需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、生産調整の進捗の効果もあって価格の行き過ぎた下落が修正される形で上昇していたのだが、今度は上げピッチが早かったことから下値を固める動きになっていると言える。LME在庫は+5,025Mt増加、FSCは10.9日(キャンセルワラント率は2.1%)。売買高は2,961枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,500.00(▲17:26.25C)。
 昨日の鉛価格は上昇した。取引序盤はLME在庫の増加もあって200日移動平均線のサポートを試す動きとなったが、NY時間の株上昇を受けて急速に買い戻しが入り、下げ幅を削り、結局前日比プラスで引けた。当面は4月16日の高値である1,570が上値として、200日移動平均線が下値として意識されよう。中国の貿易統計を見るに、国内の環境基準に配慮して輸入が増加しており、鉛価格の下支え要因となっている。尚、大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことから、上値は限られるとの見方は変更していない。LME在庫は+575Mt増加、(FSCは3.3日、キャンセルワラント率は0.3%。)。売買高は1,853枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きいが、略パラレルに上昇している。C-3は9ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,445.00(+6:8.5C)。
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の増加が止まらない環境下、下値を探る動きとなってたが、下値余地も極めて限定されたことから底堅い推移となり、NY時間の株上昇を受けて引けにかけては買い戻しが優勢となった。今後は一時の景気回復先取りで株価が上昇する中、上昇余地を探る展開となっていたが、FOMCでの経済の先行き見通し下方修正を受けて一旦調整に押されると見ているが、コストベースで見た場合の限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を固める動きになると考えている。また、コストベースとして一般に意識されている1,750ドルまでの価格修正があってもおかしくない状況。LME在庫は+10,300Mt増加、(FSCは41.4日)。(キャンセルワラント率は1.1%)。売買高は9,311枚。イールドカーブの形状は略変わっていない。C-3は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,452.00(+10:35.5C)。
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の減少と夜間の株上昇が材料。この時期はニッケル消費者が在庫を積み増す時期であり、季節要因で価格が上昇し易い。そういった中、昨日の下落局面でも200日移動平均線でサポートされたことから上げが加速したようだ。しかしながら、ニッケルの主要需要であるステンレス需要の回復が見られておらず、コストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)を下回って下落するのは難しいと考えている一方で上値も追いにくいと見ている。LME在庫は▲180Mt減少、(FSCは29.4日)、キャンセルワラント率は6.9%。売買高は1,832枚。イールドカーブは期近と期先の下げ幅が大きく、イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は74ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは13,400.00(+610:74C)。
 昨日の錫価格は前日比変わらずであった。前日比マイナスで寄り付いた後、LME在庫がシンガポールで大幅に減少したことを受けて上昇、NY時間の株上昇もあって上値を試す動きとなったが、10日移動平均線で頭を抑えられて引けた。需給は依然としてタイトであり、バックが継続している。LME在庫は▲445Mt減少、(FSCは13.5日)、P596は1.58%。売買高は150枚。イールドカーブの形状は略変わらず。C-3は200ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは13,650.00(UC0:200B)。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油±0.0MB、ガソリン▲1.7MB、ディスティレート+1.0MB、稼働率+0.3%
OPECは現在の生産遵守状況を維持(サウジ、ヌアイミ石油鉱物資源相)。


(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇した。アジア〜欧州時間は軟調な推移となり、10日移動平均線のサポートを試す動きとなったが、米経済統計の大幅な改善を受けて株価が上昇、原油も大幅に値を戻し、とうとう200日移動平均線を上にブレイクして引けた。イールドカーブは期近の上げ幅が顕著でブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.2%。昨日の引けは62.45(+.78)。 Brentも上昇し200日移動平均線をブレイクしている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.7%。昨日の引けは61.24(+1.03)。 WTI/Brentはポジティブスプレッドは縮小。
 石油製品は上昇。RBOBも10日移動平均線が200日移動平均線を下から上に抜けるゴールデンクロスになっていることもあって、原油価格の上昇を受けて大幅に水準を切り上げた。ピークシーズンであることや在庫の水準が対需要ベースで少ないことも材料視されている。イールドカーブは略パラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+0.6%。昨日の引けは185.24(+1.16)。 ヒーティングオイルも上昇。原油価格上昇を受けて連れ高となった。しかしながらヒーティングオイル在庫の水準は極めて高く、頭重い推移が続いている。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+0.5%。昨日の引けは154.53(+.73)。 ICEガスオイルは上昇。イールドカーブは期先の上げが大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+0.3%。昨日の引けは481.25(+1.5)。

(ひとりごと)
ネットオークションの結果が出た。

我々が出品した紙袋は、100円で売れた。
100円ですよ。100円。
テレビだと1,000円ぐらいで売れていたのに。。。

しかも

出品の仕方が良くわかっていなかったのだが
我々が配送方法に指定したやり方だと、「紙袋が入らない」のである。
ポスパケットで送れると思ったのに、明らかに入らない。

それで、ネットオークションサイトで使い方の注意を精読してみると

「サイズ違いで遅れない場合、弊社のシステムでは対応ができないので、出品者(私)の負担でサイズを大きくしてください」

とのこと。
え?変更できないの?
と、思っても後の祭り。
確かにキチンと調べ切れなかった自分が悪かった。
でも、ちょっと出品の仕方の説明、難しくありません!?


で。


結局、100円で売れたが、サイズの変更、出品の取り消し(二重で出品してしまった)に伴うキャンセル料などで、


合計2,000円の赤字


でした。
こんなことなら、出品しなければ良かった。
いや、もうちょっと考えて出品すれば良かった。
いい勉強になりました。


でも、この対応に追われて昨日の夜はネットにかかりっきり。
子供が「遊んで、遊んで、パパ、ご本を読んで」といっていたのに
無視してました。
ごめん、我が子よ。もう二度とオークションサイトは使わないよ。多分。