(商品市況概況)
「OECD経済見通しで買い戻し」
昨日の商品価格は軒並み買い戻しで上昇した。OECD経済見通しが従来の見通しよりも改善したことが好感された格好だ。しかし、それにしても非鉄金属の価格の戻りは極端である。昨晩のFOMCはどちらかといえば市場に対してニュートラル(金利は据え置く一方で、債券買取は慎重姿勢)であり、経済統計もまちまち、ドル高が進行していることもあってそこまで買い戻しが入るのは正直「?」である。言い換えれば市場は「景気の先行きに関してまだ自身がもてていない」と言っても良いかもしれない。前回の世銀も、今回のOECDもあくまで「経済予測」であり、実測値ではないのだ。
7月以降のGDP,企業業績の発表待ちの状態で市場はしばらく方向感が出にくい相場展開になりそうである。
(経済関連ニュース)
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+6.6%の514.4、購入指数 前週比+7.3%の280.3、借換指数 前週比+5.9%の2,116.3。
・5月米製造業耐久財受注 前月比+1.8%(前月改定+1.8%(速報比▲0.1%))、市場予想▲0.9%。除く輸送機器 +1.1%(前月改定+0.4%)、市場予想▲0.5%。
・6月米新築住宅販売 前月比▲0.6%の34.2万戸(前月改定34.4万戸(速報比▲0.8万戸))、市場予想36.0万戸。
・FOMC 政策金利のFF金利を0%〜0.25%で据え置き。米国債やローン関連商品の買取目標を1兆7,500億ドルに据え置き。
インフレはしばらく抑制された状態が続く。政策金利は異常な低水準状態が長期にわたり続く。景気の縮小ペースは鈍化。FRBのバランスシートの悪化を監視。
・OECD 2009年OECD加盟国経済成長率 ▲4.1%(前回発表時比+0.2%)、2010年+0.7%(+0.8%)。
日本▲6.8%(+0.2%)、+0.7%(+1.2%)。米国▲2.8%(+1.2%)、+0.9%(+0.9%)。ユーロ圏▲4.8%(▲0.7%)、±0.0%(+0.3%)。
NY Dow :8,299.86(▲23.05)
S&P500 :900.94(+5.84)
NIKKEI225 :9,590.32(+40.71)
JPY/USD :95.58(+0.57)
USD/EUR :1.399(▲0.0107)
・ドルは対ユーロで上昇。FOMCでは予想通り金利が据え置かれ、債券買取目標も据え置かれ、景気に対しては慎重な見方が示されたが、プラスともマイナスとも取れぬ内容であったことから欧州域内の景気悪化懸念を材料にドルが選好されることとなった。ドルは対円でも上昇している。
・日本株は小幅上昇。夜間に予定されているFOMCを控え小動きとなった。米株はまちまち。ダウは下落、SPは上昇。発表された経済統計は強弱まちまち、OECDの経済見通しも今回の世銀経済見通しと異なる見通しとなったこと、FOMC声明の内容もどっちつかずの内容であったことから方向感が出にくかったようだ。
(穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :539.75(▲7)
Cbot Corn :386.50(▲2.5)
CSCE Sugar :15.94(+0.08)
(金属関連ニュース)
Comex Gold :934.10(+10.2)
Nymex Platinum :1,167.9(+2.5)
・NY金は小幅上昇した。昨晩のFOMCで債券買取が継続されたことや、それに伴う財政規律の悪化国債の格下げ懸念、といった思惑からリスク分散の観点から金が物色されたようである。しかしながら10日移動平均線を下回って引けている。基本的には金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易いことから、足許の株価が不安定であることを鑑み、下げ幅は限定されることになろう。今のところQ209の間は金価格の急落は想定していないが、7月以降の経済統計の内容次第では大幅な下落の可能性もある。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 934.10(+10.2)。
銀価格も反発。株が堅調に推移したことと金価格の上昇が材料となった。但し、50日移動平均線を引けでは下回っている。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,391.00(+6.5)。"
・NYプラチナ価格は小幅上昇。金と同様に株が堅調であったこともあって買い戻しが入り50日移動平均線のレジスタンスをトライしたが上抜け仕切れなかった。プラチナは比較的ドルユーロとの相関が高いが、今のところ一次回帰線上に価格が安定している。昨日の引け(東京時間0:00)は1,167.9(+2.5)。
パラジウムは小幅下落。昨日の引け(東京時間0:00)は236.75(▲0.05)。"
・Xstrata、引き続きAnglo Americanとの対等合併交渉を模索。
(非鉄金属)
Copper 3M :5,055.00(+250:20.5C)
昨日の銅価格は上昇した。OECDが世界経済見通しを発表し、OECD加盟国の経済見通しが好転していることが好感された。LME在庫が減少していることも支援材料となっている。この結果10日移動平均線を回復する大幅な上昇となった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い価格は底を打ったと考えられるが、当初の見通しどおり二番底を付ける相場展開が予想されるため、下押し圧力がかかり易い相場展開になると考えている。但し、その下落は7月以降に発表される経済統計の内容を見極めてからとなる可能性が高く、またその下落は年後半以降の価格上昇の前の調整と見ておくべきだろう。LME在庫は▲1,225Mt減少、(FSCは58.4日)、(キャンセルワラント率は6.4%)。売買高は13,663枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は21ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは5,055.00(+250:20.5C)。
Zinc 3M :1,611.00(+92:28.5C)
昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫は増加したが、OECDの経済見通し発表で市場に急速に楽観論が広がり、この数日間の下げを一気に取り戻す大幅な上昇となった。この結果主要な異動平均線を一気に上抜けし、1,600ドルを回復するに至った。しかし、需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、ここまでの価格上昇が許容できるような環境にはないと考えている。引き続き7月以降の経済統計を受けて、「上がりすぎの修正」によって相場水準は低下すると見る。LME在庫は+1,025Mt増加、FSCは11.5日(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は4,218枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は29ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,611.00(+92:28.5C)。
Lead 3M :1,705.00(+87:20.25C)
昨日の鉛価格は上昇した。他の非鉄金属と同様、OECD経済見通しの好転が買い材料となった。大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことやLME在庫の増加が続いていることなど、個別のファンダメンタルズは決して良いとは言えず現在の価格水準は肯定できないレベルであるといえ、さすがに投機的な買いであると言わざるを得ない。今後は7月以降に発表される経済統計の内容を受けて、下値の落ち着きどころを探る展開となろう。LME在庫は+700Mt増加、(FSCは3.9日、キャンセルワラント率は0.1%。)。売買高は1,796枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は20ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,705.00(+87:20.25C)。
Aluminum 3M :1,660.00(+55:31.75C)
昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の減少(欧州、米国)と、OECD経済見通しの好転を受けて買い戻しが優勢となり再び200日移動平均線のレジスタンスを試す動きとなった。今後は7月以降に発表される経済統計と企業業績がフォーカスされることになろう。景気底打ち期待感から多くの商品価格が上昇している環境下、コストベースとして一般に意識されている1,750ドル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)までの価格上昇はあってもおかしくないと見ている。但し、市場も「経済見通し」に大きく振らされる等「確固たる自信を持って売買している」とは言いがたく、7月以降に発表される経済統計や企業業績を確認できるまではボラタイルな展開になると予想される。LME在庫は▲2,500Mt減少、(FSCは42.8日)。(キャンセルワラント率は3.6%)。売買高は13,131枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は32ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,660.00(+55:31.75C)。
Nickel 3M :15,500.00(+890:91C)
昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の大幅増加はあったが、OECD経済見通しの好転を受けて一気に楽観論が広がり、非鉄金属全体に買い戻しが入る中、ニッケルも積極的に物色されることとなった。引き続き、特段個別の材料がある上昇であったとは思えない。LME在庫は+384Mt増加、(FSCは29.2日)、キャンセルワラント率は2.7%。売買高は2,198枚。イールドカーブはっ期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニング。C-3は91ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは15,500.00(+890:91C)。
Tin 3M :14,750.00(+155:33B)
昨日の錫価格は上昇した。LME在庫の減少や、OECD経済見通しの好転を受けて買い戻しが優勢となった。そもそも需給は他非鉄金属に比してタイトであり、こういうとおかしいが、他の非鉄金属よりも安心感のある上昇であった(他の非鉄金属は上げ幅が大きすぎる)。引き続きイールドカーブの形状が示すように需給は引き続きタイトであり、下げ幅は限定されている。LME在庫は▲45Mt減少、(FSCは16.6日)、P596は12.63%。売買高は531枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。C-3は33ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,750.00(+155:33B)。
(エネルギー関連ニュース)
WTI :68.67(▲0.57)
Brent :68.33(▲0.47)
・米在庫統計 原油▲3.9MB(市場予想▲1.2MB)、ガソリン+3.9MB(+1.0MB)、ディスティレート+2.1MB(+0.8MB)、稼働率+1.15%(+0.05%)。
昨日のNY原油は下落した。そもそも一昨日の上昇幅が大きかったこともあったが、夜間に発表された統計では、原油在庫が大幅に減少したものの石油製品在庫の大幅増加が嫌気され、下落に転じた。足元、30日移動平均線〜10日移動平均線でのレンジとなっている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.8%。昨日の引けは68.67(▲0.57)。 Brentも同様の相場展開で上昇後、下落している。イールドカーブは期近・期先の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲0.7%。昨日の引けは68.33(▲0.47)。 WTI/Brentはポジティブスプレッドは縮小。
石油製品も下落。RBOBは夜間に発表された在庫統計での需要減少が確認されたことや、在庫の増加が端的に嫌気された。景気回復していない状態での価格上昇に消費が着いてこれて居ない可能性が高い。但しそもそもRBOBはFSCの水準が引き続き低いことが確認されており、今のところ、下げ幅は限定されることになると考えている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.8%。昨日の引けは184.25(▲5.07)。 ヒーティングオイルも下落。夜間の統計での在庫増加とFSCの悪化を受けて軟調な推移となった。しかし200日移動平均線を割り込むまでの下落にはなっていない。そもそもヒーティングオイル在庫の水準は先週の統計でも確認されているように極めて高いことから、原油価格の上昇が無ければ価格が上昇するような材料はあまりない。イールドカーブは期近の下げ幅大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.8%。昨日の引けは173.81(▲3.09)。 ICEガスオイルは上昇。イールドカーブはパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+2.5%。昨日の引けは564.50(+14.25)。
(ひとりごと)
客「あーあ、やっぱり無理だった」
私「でしょう」
客「金子信雄は飛距離が違うんだな。やっぱり体格じゃないんだね」
私「ええ、彼もそんなに大きい人ではないですがやはり技術が違いますね」
その後も話はかみ合うことなく、延々続くことになる。
客「キャディさん、金子信雄は1人で来ていたの?」
私「いえ、井上順と来てました」
客「ああ、そうかテレビとかで知り合ってるんだろうね」
私「そうみたいですね」
客「誰だっけ、あの金子信雄とテレビで競演している女優さん、綺麗な人」
私「...何の番組でしたっけ?」
客「ほら、料理のさ」
私「いえ。彼は料理番組出るような人ではないと思います。ゴルフの方が忙しいでしょう」
客「あ、そうなのかなぁ...」
ちなみにこの頃、金子柱憲は未だ、萬田久子とゴルフ5のコマーシャルには出ていない。
そろそろ気づけ、って感じなのだが
キャディの仕事って結構慣れても疲れるので
間違えたことを言っていることに結構気づかなかったりする
その後もこうした会話が続き
お客さんは「金子信雄はロングヒッターらしい」という誤った情報を入手して
ゴルフ場を後にした
その後
従業員食堂でサークルの連中と今日のキャディの話をした
私「今日、この前の柱憲が来たときの話しをお客さんにしたんだけど」
友人「ああ」
私「誰も金子信雄がロングヒッターだって言っても信用しなかったんだよね」
友人「何で金子信雄が出てくるの?」
私「だって、金子信雄...柱憲!?」
そのときに初めて気が付いたのです。
ですが、後の祭り。
もう、どこの誰かわからない。
そう。そうなのです。
もしあなたが「金子信雄はロングヒッターだった」
っていう都市伝説を耳にしたら
それは私が作ったものなのです。
都市伝説はこうして生まれるのだ。多分。
(終わり)