【商品市況概況】
「小学校の教室」
 昨日の商品価格は軒並み上昇している。欧州統計の悪化、ギリシャ問題に大きな進展が見られないことからドル高が進行、また、日本航空会社更生法申請の動きを受けて思惑的に原油が下落したこと等、価格にとってマイナスの材料が多く、アジア〜欧州時間に掛けては軒並み水準を切り下げる動きとなっていた。しかしながらNY時間ン入ってから株が著しく堅調に推移したことから市場参加者のマインドが好転、夕刻に掛けて売られていた商品に幅広く買い戻しが入る結果となった。
 ただし、正直昨晩発表された経済統計や商品関連統計では今回の価格上場は全く正当化できない。もっと言えば昨晩の米株上昇は殆ど理由が見当たらない。そのため、久しぶりであるが、昨日の価格上昇を決定付けるような材料が見出せない。「市場参加者のセンチメントが何らかの理由で好転」したから、ともいいにくい。例えると昨日の価格上昇は、朝の先生が居ないときの小学校の教室のようなものであったといえる。ほら、ありますよね皆ががやがやしていてうるさい状態が続いていて、突如、全員の会話が止んでシンとしてしまうような状態だろうか。あれって全く理由もなく突如おきますよね。ということで、こういう書き方はアナリストとしてありえないんですが、偶然がたくさん重なった上昇であると考えるともっともすっきりする相場であった。下げに不思議の下げなし、上げに不思議の上げあり。


 真面目な話しに戻ると、今後はより、経済統計に注目し経済のファンダメンタルズを確認する作業が重要であると考えている。目先はFOMC、Q409,ならびに2009年のGDPが発表される今月末〜2月がポイントになるだろう。


【経済関連ニュース】
・1月独ZEW景況感指数47.2(前月改定50.4)。
・11月対米証券と押し 1,268億ドルの買い越し(前月改定193億ドルの買い越し)。
・1月米NAHB指数 15(前月16)。
日本航空会社更生法を申請。
・米シティQ410決算、76億ドルの赤字に転落。黒字維持できず。


【為替・株】
NY Dow  :10,725.43(+115.78)
S&P500   :1,150.23(+14.2)
NIKKEI225 :10,764.90(▲90.18)
Dax :5,976.48(+57.93)
FT250 :9,555.41(▲16.66)
Sensex  :17,486.06(▲155.02)
Shanghai A :3,404.909(+10.346)
Brazil Bovespa :69,908.5938(+507.664)

JPY/USD :91.06(+0.35)
USD/EUR :1.429(▲0.0102)


・ドルは対ユーロで上昇。欧州経済統計の悪化やギリシャ問題に大きな進展が見られないことが嫌気された。円は対ドルでは小幅下落している。

日本株は下落。再び為替が円高に動いていること等が材料となった。米株は上昇。米クラフトが英キャドバリーを買収の最終局面入りしていることが報じられ、企業再編期待等で買われた。一部ではマサチューセッツ州の上院補欠選挙の内容如何で医療保険改革が阻止されるとの見方が強まったことから、医療関連株が買われたとの指摘があるが正直それが材料になったのかどうかは定かではない。



穀物
Cbot Wheat :500.50(▲9.5)
Cbot Corn :369.25(▲2.25)
CSCE Sugar :28.98(+1.36)


【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,140.00(+9.5)
Comex Silver :1,878.40(+37.3)
Nymex Platinum :1,635.1(+43.7)
Nymex Palladium :461.95(+14.2)


・NY金は上昇した。ギリシャ問題や欧州経済統計悪化を材料にドル高が進行したが、引けにかけてはプラチナ等のETF上場に伴う同セクターへの買いが入り、結局前日比プラスで引けている。ドルが本格的な上昇局面に入るのは早くとも今年の夏以降であると見られ、こうした為替要因も金を堅調に推移させる要因となっている。引き続き、ターゲットプライスである1,400ドル。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,140.00(+9.5)。
 銀価格は上昇した。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,878.40(+37.3)。

・NYプラチナ価格は上昇した。ETF認可に伴うマネーフローの変化期待による買いが継続している。昨日、最初の節目である1,600ドルを大きく上抜けして寄り付いたことから上げが加速した。今後もこの動きは継続すると見られ1,800ドル程度まで上昇するだろう。プラチナは環境面で必要な貴金属であり、消費者はこの価格上昇に備えるべきである。特に年後半は円安に振れると私は考えているので、円高の今はチャンスであろう。昨日の引け(東京時間0:00)は1,635.1(+43.7)。
 パラジウムは大幅に上昇上昇した。ETF上場によるマネーフロー変化期待で。目先のターゲットは500ドル。昨日の引け(東京時間0:00)は461.95(+14.2)。

BOAメリルリンチ、プラチナとパラジウムの価格予想を引き上げ、各々1,750ドル、500ドルに。ETFの上場本格化で。


Copper 3M :7,545.00(+45:26C)
 昨日の銅価格は上昇した。ギリシャ問題を受けたドル高の進行を受けて水準を切り下げる動きとなっていたが、NY時間にはいってからの株の大幅な上昇が市場参加者のマインドを好転させ、価格を押し上げた。短期的には中国の金融引き締めの効果によって頭重い推移となる可能性が高い。中期的には景気回復が持続すると見られること、銅鉱山(Mine)からの供給には少なくとも5〜7年程度掛かると見られることから、中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するとの見方に変更はない。LME在庫は+3,300Mt増加、(FSCは10.7日)、(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は12,419枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは7,545.00(+45:26C)。

Zinc 3M   :2,503.00(+22:20.75C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。銅と同様、ドル高進行を受けて30日移動平均線を試す動きとなっていたが、NY時間の株の大幅上昇に伴う市場参加者のマインド好転によって引けにかけて買い戻しが優勢となった。但し10日移動平均線を上抜け仕切れず、引けに掛けては上げ幅を削っている。今後も亜鉛価格は最大需要国、中国の鉄鋼需要が堅調に推移すると見られ高値での推移が続いた後、経済対策効果の剥落で年末にかけて一旦調整するだろう。LME在庫は▲350Mt減少、FSCは16.5日(キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は4,565枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は21ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,503.00(+22:20.75C)。

Lead 3M   :2,425.00(▲40:22.5C)
 昨日の鉛価格は下落した。材料は銅や亜鉛と同じくドル高の進行とその後の株高進行であるが、鉛も10日移動平均線が上値として意識され、結果的に30日移動平均線から10日移動平均線の間でのもみ合いとなった。今後は第二の寒波が中国に襲来する見込みであることから、中国の金融引き締めといったマイナス材料はあるが現在の水準でのもみ合いになると考える。中・長期には中国、インドといった新興国の需要が増加すると見られることからやはり他の非鉄金属同様堅調な推移になると考えている。LME在庫は+75Mt増加、(FSCは6.7日、キャンセルワラント率は0.0%。)。売買高は1,988枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は23ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,425.00(▲40:22.5C)。

Aluminum 3M :2,293.50(▲10:30.75C)
 昨日のアルミ価格は下落した。相場展開はその他の非鉄金属と同じく、ドル高の進行を受けて下落した後、株高を受けて上昇するという展開。結果的に30日移動平均線(2,260ドル)でサポートされ、堅調な推移が続いている。今後も2,000ドルラインを維持できるか否かがポイントとなるが、景気悪化に伴う生産調整圧力の影響と寒波の影響でこの水準を下回っての下落の可能性は極めて低い。現在の生産コストは1,900ドル〜2,100ドル程度まで上昇しているとみられ、このラインを割り込むことは需給の著しい緩和が条件になる。しかし、資金調達や投機を目的とした現物保有が加速しており、需給緩和は難しかろう。LME在庫は+43,875Mt増加、(FSCは48.9日)。(キャンセルワラント率は5.3%)。売買高は11,526枚。イールドカーブはほぼ変わらず。C-3は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,293.50(▲10:30.75C)。

Nickel 3M :19,215.00(+325:72C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。ドル高の進行とNY時間の株高進行を受けて、12月30日の高値19,450ドルを試す動きとなった。中国の金融引き締めによる在庫積み増しの動きは終了し、期待されていたOECD諸国の在庫積み増しの動きは予想ほどではない可能性が高まり、在庫積み増しに伴う需要が予想を下回ると考えられるものの、アルミと同様、カーブのコンタンゴ化を映じて資金調達や投機目的の現物保有が加速すると見られることから、堅調な推移を予想する。また、大手生産者の生産調整が比較的早い段階から行われており供給サイドもサポート材料になろう。LME在庫は▲42Mt減少、(FSCは47.2日)、キャンセルワラント率は0.8%。売買高は2,547枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は72ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは19,215.00(+325:72C)。

Tin 3M   :17,975.00(▲25:64C)
 昨日の錫価格は下落した。ドル高の進行とNY株の上昇というほかの商品全てに該当する材料で結局行って来いとなった。今後も、最大生産国インドネシアの生産が安定しないことから需給環境はタイトに推移しやすく、堅調な推移が続くと考えている。イールドカーブは期先が小幅低下している。LME在庫は+40Mt増加、(FSCは26.6日)、キャンセルワラント率は3.54%。売買高は393枚。C-3は64ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは17,975.00(▲25:64C)。



【エネルギー】
WTI :79.02(+1.02)
Brent :77.63(+0.53)

 昨日のNY原油は上昇した。日本航空会社更生法申請報道を受けて思惑的な売りが入り下値余地を試す動きとなったが、目先のサポートラインとして意識されやすい50日移動平均線でサポートされたうえ、米株が大幅に上昇してオープンしたことから市場参加者に買い安心感が広がり、引けにかけて大幅に水準を切り上げる動きとなった。今後は、第二の寒波が襲来する見込みであること、企業決算の好転を材料に株価が堅調に推移していること等のプラス材料もあり、75ドルを下値に底堅い推移となろう。中期的には景気回復(GDPプラス成長への回復)に伴う需要増加観測が原油の下値を堅くしようが、経済対策の効果の剥落を受けて春先に掛けて水準を切り下げる動きになると考えている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+1.3%。昨日の引けは79.02(+1.02)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+0.7%昨日の引けは77.63(+0.53)。 WTI/Brentは+1.39のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。原油の動きをフォローする形で一時200セントの節目をトライする動きとなったが、この水準でサポートされたことや原油の戻りを受けて前日比プラスまで戻して引けている。ガソリンはファンダメンタルズが弱く、原油のサポート材料がなければ上昇は難しい。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+0.7%。昨日の引けは205.91(+1.37)。 ヒーティングオイルは下落した。原油価格の下落を受けて200セントの心理的節目を試し、その後の原油価格上昇を受けて上昇、結局行って来いの展開となった。昨日の引けは204.54(▲0.06)。イールドカーブは期先が小幅上昇。昨日の引けは204.54(▲0.06)。 ICEガスオイルは下落した。イールドカーブはパラレルに低下。直近限月の騰落率は▲1.3%。昨日の引けは615.50(▲8.0)。



【ひとりごと】
最近寒いすね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
寒いとやっぱり、鍋ですよね。
冬の鍋って、鳥の水炊きとか、てっちりとか、アンコウ鍋とか。
やっぱり日本は冬ですな。


で。


新聞で見たんだが、どうも最近は「締めの一品」が今までとは違うらしい
締めって、うどんとか、ご飯とかだと思うんですが
鍋の種類によって「仕上がり」が違うらしい


例えば、カレー鍋だと、ご飯を入れてカレー雑炊になるし
キムチ鍋なら、豆腐やご飯を入れて麻婆豆腐雑炊
トマト鍋なら、ご飯を入れて後で卵を割り入れると、どうもオムライスになるらしいし


まさに発想の転換だ。
要は入れるスープの種類が変わればいいんですよね
うちもやろうかな

って、言っていても
うちは締めの一品は作らず
ご飯を別によそって食べちゃうので
多分やらないんですけどね

しかし、本当に日本人ってのは無駄がないですね
食べ物を煮て食べて
その煮汁でご飯とか麺を入れて、残さず食べてしまうんだから。
洗い物も少なくて、エコだし。